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更新日:2023年8月30日
蚊媒介感染症とは、ウイルスを保有するヒトスジシマカ等の蚊に刺されることによって起こる感染症のことです。
主な蚊媒介感染症には、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症等があります。
デング熱の症状は、通常3日から7日(最大2日から14日)の潜伏期間の後、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、発疹などの症状がみられます。通常は、発症後1週間程度で回復しますが、稀にショック症状や出血傾向を呈し、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることもあります。
一方、ジカウイルス感染症については、感染者からの輸血や感染者との性交渉により感染した事例が報告されています。また、妊婦が感染した場合、胎児に小頭症(頭が極端に小さくなる症状)が発生するリスクについても報告されています。ジカウイルス感染症の症状は、通常2日から7日(最大2日から13日)の潜伏期間の後、発熱、発疹、関節痛、関節炎、結膜炎、頭痛などの症状がみられます。多くは重症化せず数日で回復し、発症するのは感染者の2割程度と報告されていますが、まれにギラン・バレー症候群(神経障害)を発症することがあります。
これらの治療には、特異的な治療法やワクチンはなく、輸液や解熱鎮痛薬などの対症療法が中心となります。
蚊に刺されないこと、蚊を増やさないことが重要です!
デング熱の発生地域へ渡航する場合は、長袖・長ズボンを着用したり、蚊の忌避剤(虫よけスプレー等)を使用したりして、蚊に刺されないように注意してください。
また、海外からの帰国者は、体調に異常がある場合は、到着した空港等の検疫ブースで検疫官に申し出てください。帰国後に症状が認められた場合は、医療機関を受診し、海外への渡航歴を告げてください。
地区 |
保健所名 |
課名 |
電話番号・所在地 |
管内市町 |
---|---|---|---|---|
東予 |
四国中央保健所 |
保健課 |
TEL0896-23-3360 |
四国中央市 |
西条保健所 |
健康増進課 |
TEL0897-56-1300 |
新居浜市、西条市 |
|
今治保健所 |
健康増進課 |
TEL0898-23-2500 |
今治市、上島町 |
|
中予 |
松山市保健所 |
保健予防課 |
TEL089-911-1815 |
松山市 |
中予保健所 |
健康増進課 |
TEL089-909-8757 |
東温市、伊予市、久万高原町、 |
|
南予 |
八幡浜保健所 |
健康増進課 |
TEL0894-22-4111 |
八幡浜市、大洲市、西予市、 |
宇和島保健所 |
健康増進課 |
TEL0895-22-5211 |
宇和島市、松野町、鬼北町、 |
ジカウイルス感染症については「ジカウイルス感染症に関する対応について」をご覧ください。
ヒトスジシマカの発生源をなくすことが大切です!
デング熱は、感染症法に基づく四類全数把握感染症です。
「デング熱・チクングニア熱の診療ガイドライン」に基づき、デング熱が疑われる患者を診察した場合は、最寄りの保健所に情報提供をお願いします。県立衛生環境研究所では、診断に必要なNS1抗原検査の実施が可能です。
患者には、蚊に刺されないこと、献血を行わないことについて説明し、発症前14日以内の輸血歴や献血歴が確認された場合は、直ちに日本赤十字社(血液事業本部安全管理課、03-3437-7200)にご連絡ください。
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