ここから本文です。
更新日:2023年10月24日
数年後の実用化が控えている「空飛ぶクルマ」は、電動で、垂直離着陸する次世代モビリティであり、人口減少や少子高齢化など、多くの社会課題を抱える地方において、過疎・離島交通、救急医療、災害救助、観光・レジャーなどに大きな役割を果たすとともに、新たなビジネスの創出が期待されています。
愛媛県では、シンポジウムの開催や自治体及び民間事業者等が参画する推進ネットワークの構築など、円滑な社会実装に向けて様々な取り組みを行っています。
多島美を楽しむ海上遊覧飛行や、観光地・都市間の短時間での移動が可能となり、観光振興等の深化が期待できます。
人口減少・高齢化に伴い維持・確保が課題となる交通インフラ、ドローンによる生活物資の輸送手段として活用できれば、住みやすさの向上、持続可能な地域づくりに繋がります。
地球規模の異常気象が生じる中、自然災害が甚大化・頻発化しており、救助や物資の輸送、救急医療で小回りの利くドクターヘリのような活用ができれば、安全・安心の一層の向上に繋がります。
世界各国で空飛ぶクルマの開発・実証が進み、国内でも導入への機運が高まっている中、愛媛県も流れに遅れることのないよう取り組みを進めて参ります。
早ければ2025年を目途に、県内で輸送が開始できるよう誘致等に取り組みます。
2025年の大阪・関西万博が国内での運航スタートであることから、愛媛県では2年後の2027年以降のサービス開始を目指します。
そのために、まずは機運醸成・理解促進、ニーズの把握や関係者の連携強化等に取り組みます。
愛媛県では、物流ドローンを含む空飛ぶクルマの社会実装に向けて、愛媛県での活用の方向性の検討や参画事業所のマッチング等を行う推進ネットワークを立ち上げます。
皆様が空飛ぶクルマの関連ビジネス・事業プレイヤーとしてご活躍いただけるよう、また行政課題である防災や救急医療などへの活用に向けても、ネットワークの場で探っていきたいと思いますので、ぜひご参加をお願いいたします!
無人航空機(ドローン)は既に建設・土木・農業など多様な産業分野において実用化が進み、さらに用途を拡大しつつあります。令和4年12月には人口集中エリアにおける目視外自動飛行(レベル4飛行)が解禁され、可搬重量が大きい機体の開発も進んできたことから、ドローン物流への関心が高まっています。
そこで、県内でのドローン物流の事業化や「空飛ぶクルマ」も含めた「空の移動革命」の実現に向けた機運醸成のため、勉強会を開催しました。
1.挨拶・趣旨説明(愛媛県 企画振興部 政策企画局 地域政策課交通政策室長 大澤 彰宏)
2.講演等
ア.ドローン物流に係る動向と課題について(国⽴研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 次世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト プロジェクトマネー ジャー 森 理人 氏)
イ.地域物流の効率化を目指す新スマート物流“SkyHub®”の取り組みについて(株式会社エアロネクスト 代表取締役CEO ⽥路 圭輔 氏)
講演資料(株式会社エアロネクスト)(PDF:7,101KB)
ウ.VTOL無人機K-RACERを活用した物資輸送サービス事業の取り組みについて(川崎重工業株式会社 社⻑直轄プロジェクト本部 近未来モビリティ総括部 グローバルマーケティング&セールス部課⻑代理 VTOL無⼈機K-RACER プロジェクトリーダー 櫻井 崇晴 氏)
エ.ドローンを活用した課題解決、事業化の検証(愛媛県の皆様とともに)(株式会社伊予銀⾏ 地域創⽣部 参与 五⼗嵐 修 氏)
3.質疑応答及びパネルディスカッション(モデレーター︓株式会社日本政策投資銀⾏ 産業調査部兼航空宇宙室 岩本 学 氏)
日本各地における「空飛ぶクルマ」の社会実装が期待される2030年代に向け、若い世代が「空飛ぶクルマ」が提供する価値や社会実装に向けたアプローチ等について意見を交換し、今後の取組みに向けた関係性を構築することを目的として、ワークショップを開催しました。
【今治会場】
【新居浜会場】
【松山会場】
(ア)講演
演題:システム×デザイン思考とは
講師:慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 特任助教 広瀬 毅 氏
(イ)ワークショップ
テーマ:【今治・新居浜会場】「空飛ぶクルマ」が提供する価値・実現する社会とは 【松山会場】「ストレスのない移動」を実現するためには
講師:慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 教授 臼坂 成功 氏(監修)、特任助教 広瀬 毅 氏、中田 実紀子 氏、特任講師 田中 康平 氏
(今治会場の様子)
(新居浜会場の様子)
(松山会場の様子)
「空飛ぶクルマ」に関する認知度向上・理解促進を目的として、下記の日程で空飛ぶクルマの実機・リフト エアクラフト社製「HEXA」(ヘクサ)による四国初の有人飛行試験を実施しました。
この試験は、推進ネットワークに参加する今治市及び新居浜市が主催し、丸紅株式会社に委託して実施したものです。愛媛県は、今治市及び新居浜市に対して本件試験に要する経費の一部を補助しているほか、本件試験を共催しています。
【四国初】空飛ぶクルマ実機「HEXA」(ヘクサ)の有人飛行試験の実施について(PDF:358KB)
【新居浜市での実施】 お問い合わせ先:新居浜市 総合政策課(TEL 0897-65-1210)(外部サイトへリンク)
1.日 時:令和5年3月19 日(日曜日)10時00分~16時00分
2.場 所:マリンパーク新居浜 多目的広場(新居浜市垣生3 丁目乙324 番)
3.内 容:空飛ぶクルマ「HEXA」の飛行試験(10 時~12 時の間に3回(無人飛行1回、有人飛行2回)、14 時~16 時の間に2回(有人飛行2回))、機体展示・記念撮影、空飛ぶクルマVR体験、ドローン操縦体験
4.主催:新居浜市
5. 共催:愛媛県
6. 特別協力:株式会社長大
7. 協賛:東京海上日動火災保険株式会社、株式会社日本政策投資銀行
8. 業務受託:丸紅株式会社
9. 来場者:約2,000名
【今治市での実施】 お問い合わせ先:今治市 市民が真ん中課(TEL 0898-36-1503)(外部サイトへリンク)
1.日時:令和5年3月21 日(火・祝)10時00分~16時00分
2.場所:上浦多々羅スポーツ公園(今治市上浦町井口7074-20)
3.内容:空飛ぶクルマ「HEXA」の飛行試験(10 時~12 時の間に1回(有人飛行1回)、午後は雨天により中止)、機体展示・記念撮影、空飛ぶクルマVR体験、離発着場の模型展示、ドローン体験会・水中ドローン体験会、小学生向けワークショップ(要事前申込)
4 主催:今治市
5 共催:しまなみドローン実行委員会、愛媛県
6 特別協力:株式会社長大
7 協賛:東京海上日動火災保険株式会社、株式会社日本政策投資銀行
8 業務受託:丸紅株式会社
9. 来場者:約500名
1. 趣旨説明・挨拶
(ア)趣旨説明:愛媛県 企画振興部 政策企画局 地域政策課交通政策室長 大澤 彰宏
(イ)挨 拶:今治市 総合政策部 市民が真ん中課長 馬越 啓之 氏
2. 講演等
ア 今治市における「空飛ぶクルマ」社会受容性向上の取組について(今治市 総合政策部 市民が真ん中課 課長補佐 藤岡 洋 氏)
イ 事業者の取組紹介
(ア)空飛ぶクルマの国内外動向について(デロイトトーマツコンサルティング合同会社 ディレクター 海野 浩三 氏)
講演資料(デロイトトーマツコンサルティング合同会社)(PDF:4,684KB)
(イ)空飛ぶクルマ社会実装に向けた丸紅の取組(丸紅株式会社 航空宇宙・防衛事業部 航空第三課長 吉川 祐一 氏)
(ウ)空飛ぶクルマ事業展開に向けたロードマップ(株式会社長大 執行役員 事業戦略推進統轄部 統轄部長 菊地 英一 氏)
(エ)質疑応答及びディスカッション(モデレーター:株式会社日本政策投資銀行 産業調査部兼航空宇宙室 調査役 岩本 学 氏)
3.「空飛ぶクルマ」実機(LIFT AIRCRAFT社製「HEXA」)見学
1. 挨拶・趣旨説明(愛媛県 企画振興部 政策企画局 地域政策課交通政策室長 大澤 彰宏)
2. 講演等
ア 空飛ぶクルマ・物流ドローンの最新動向(株式会社日本政策投資銀行 産業調査部 産業調査ソリューション室 産業調査班 調査役 岩本 学 氏)
講演資料(株式会社日本政策投資銀行)(PDF:2,050KB)
イ 県内自治体の取組発表
(ア)今治市の取組発表(今治市 総合政策部 市民が真ん中課 主査 神野 卓 氏)
(イ)新居浜市の取組発表(新居浜市 企画部 総合政策課 係長 相坂 祐介 氏)
ウ 事業者の取組紹介
(ア)空飛ぶクルマに関する取組みについて(西日本旅客鉄道株式会社 デジタルソリューション本部 ビジネスデザイン部(エアモビリティ担当) 柴田 大輔 氏)
講演資料(西日本旅客鉄道株式会社)(PDF:2,104KB)
(イ)ドローンによる医薬品配送について(豊田通商株式会社 ネクストモビリティ推進部 ビジネスイノベーショングループ 主任 石川 達也 氏)
(ウ)質疑応答及びディスカッション
1. 開会挨拶(愛媛県副知事 田中 英樹)
2. オープニングトーク
(1)愛媛県における「空の移動革命」実現に向けて(愛媛県企画振興部政策企画局地域政策課交通政策室長 大澤 彰宏)
(2)空飛ぶクルマの概要と経済産業省としての取組(経済産業省四国経済産業局地域経済部長 熊野 哲也 氏)
講演資料(経済産業省四国経済産業局)(PDF:3,209KB)
3. 「空飛ぶクルマ」VR動画上映
4. パネルディスカッション
演題:愛媛県における空の利活用の可能性について~持続可能な社会と地域産業の振興を目指して~
パネリスト:慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 空飛ぶクルマ研究ラボ 特任助教 中本 亜紀 氏
デロイトトーマツコンサルティング合同会社 ディレクター 海野 浩三 氏
講演資料(デロイトトーマツコンサルティング合同会社)(PDF:2,650KB)
モデレーター:株式会社日本政策投資銀行 産業調査部 産業調査ソリューション室 産業調査班 調査役 岩本 学 氏
5. 事業者講演
(1)演題:JALエアモビリティ事業の取組み
講師:日本航空株式会社 エアモビリティ創造部 マネージャー 佐々木 康人 氏
(2)演題:「空の移動革命への挑戦」~日本発 空飛ぶクルマと物流ドローンの開発~
講師:株式会社SkyDrive COO兼企画部長 佐藤 剛裕 氏
(3)演題:次世代テクノロジーで地域社会を救う新スマート物流SkyHub®
講師:セイノーホールディングス株式会社 執行役員ラストワンマイル推進チーム担当 河合 秀治 氏
講演資料(セイノーホールディングス株式会社)(PDF:6,841KB)
6. エンディング(締めあいさつ・アンケート)
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください