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議長記者会見

平成22年2月議会後の議長定例記者会見(平成22年3月19日 帽子議長)

平成22年2月定例県議会後(平成22年3月19日)の議長定例記者会見の要旨について掲載します。


定例記者会見を行う帽子議長
定例記者会見を行う帽子議長

<南海放送(幹事社)>

 それでは、はじめさせていただきます。
 はじめに、議長の方からご挨拶をいただきたいと思います。


<帽子議長>

 今日で議長が終わりましたから、議長定例記者会見というのは、次回からは次の議長がしてくれるのではないかと思いますが、1年間皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました。これをはじめて、第3回目になろうかと思います。今議会は、いろんな議案が沢山あり、議会らしい議会の雰囲気が最終日は特にあったのではないかな、と思っております。そういう意味では、議会というのはやっぱり賛否いろいろな意見が出てきて、そして民主主義ですから多数決の結果、物事が決まっていくということが、議会が活性化されていく方法なのかな、ということを実感いたしました。

 政権交代があっての当初予算でありましたから、片一方で大きな不安を抱えながらとなりましたが、地方交付税が増えたということもあって、地方も当初予算が一息ついたのかなという思いがありますが、ただ、非常に不安定な状況が沢山あると思っております。議長をさせていただいたこの1年間の中で政権交代をして、国の方に行った時に、誰に聞いてもよく分からないし、大臣の発言もそれを誰かがきちんと解釈をしてくれる人がいないという状況でありました。そういう状況ですから、いつの時点で何が決まってどうなるのか、という不安定さを随分残してきたのではないのかなと思います。片一方で、バラマキ予算ではないかとの指摘もあるようですが、これは、いわば財源の裏付けが非常に乏しい中で支出だけ増えていく。確かに必要なものが山のようにありますから、それをやっていこうとすれば、そして政権党がいい顔をすれば必ずしもその時点で予算の裏付けがないものを出していく。それを赤字国債に頼らなくてはならないというような方向になっているのではないかと思っております。そうした中で、1兆1千億円ぐらい地方交付税が増額となったのは、地方の財政状況が厳しい中で、たいへんありがたい話であったと考えております。

 それから、今回は、議会で「愛媛県がん対策推進条例」が成立をいたしました。このことは議会の中でも意見がたくさん出ておりましたように、超党派でいろいろな方々を巻き込んで検討した結果として出来上がったという、非常にいい条例が成立をしたのではないかなと思います。私は、皆さんメンバーが、より大勢のそれぞれの立場の人の話を聞きながら制定されて非常に良かったのではないかなと思っております。

 私の議長としての1年間は、あわただしい1年でありました。その中で感じた事は、まずは、本当に政治の世界も社会も急激な変化をしている。そして、その変化に対応しなければ、政治も経済も成り立たないという状況にあるということを、上京し、国会や政党間の話の中で痛切に感じてまいりました。そういう意味では、地方議会もその流れの中で対応できるような議会になっていくことが必要だと思いますし、今、総務省で検討されておりますが、地方議会のあり方、それから、それぞれの議員が今の社会をよく見ながら敏感に社会に対応していくようなそれぞれの政党であったり、会派になることが必要なのではないかなと痛感しております。以上です。


<南海放送(幹事社)>

 それでは、記者クラブの方から代表質問という形で2問用意させていただいておりますので、それにお答えいただけたらと思います。
 まず、1問目ですが、都道府県議会の中には、全国議長会役員の任期にあわせて、議長任期の申し合わせを1年から2年に変える動きがあるが、愛媛県議会でもどのように取り組むべきかどうか、お考えをお聞かせください。
 もう1問が、この1年を振り返って、議会終了後の今回のような定例記者会見など議会改革に関し実現できたこと、また一方で、やり残したことは何か。この2問について、よろしくお願いします。


<帽子議長>

 全国議長会の会長任期は、今回、2年ということにいたしました。これは、私が積極的に働き掛けたのですが、若干の異論もありました。しかし、今のような状況の中で、1年で交代してやっていくというのは非常に難しいということの中で、全国議長会の会長は2年とする、との決定となりました。それから、それぞれ各県の議長の任期は、もう本当にそれぞれでありまして、今、1年任期は、全国で56パーセントぐらい、あとは、2年のところもあれば、それ以上のところもある、という状況となっております。
 まあ、本来は全国の議長会の会長が2年となりましたから、議長職が2年というのもいいのかもしれませんが、議会の運営の仕方というのはそれぞれ各県のやり方がいろいろあって、そういう中でそれぞれ各県が議会をうまく運営していくための1つの方法としていろいろな流れを作っている。
 過去に4回ぐらい全国議長会の方で、各県の議長の任期を2年にしてはどうかとの提案が出ているようでありますが、そういう中で、今はまだ複数年というのは半分弱だということですけれども、それぞれの議会のやり方というのがあるでしょうから、一概にどうかとは言えないですけれども、ただ、流れとしてはそういうような傾向になっていくのかなと思っております。
 それからもう1点は、私に代わって次の新議長が全国議長会の副会長を数ヶ月することになるんですね、この7月の総会まで。数ヶ月で終わるということになるのですけれども、今、四国ブロックの方で協議をしていただいているのですが、人は代わってもこの件で受け継いだら2年間やるようにしたらどうかというような案で、今、四国4県の取りまとめをいただいているというような状況になっております。
 あと、議長になってやり残したことについてですが、やり残しだらけです。特別、何かをやったという実感はそんなに多くはありません。ただ、公平であったとは私自身は思っております。議会の運営上でですね。公平ということに対しては、注意を払ってやってきたと思いますし、片一方でいろいろな意見が出る事を良しとするという、そういう意味の対応はしてきたというふうに思っております。まあ、今日の本会議での最後の辞任のあいさつの時に言わせていただきましたことは一部実現できましたが、しかし、今の時代の議会のあり方とか、理事者と議会との関係とか、議会事務局のあり方とかですね、本当に二元代表制を貫くのであれば、いろいろな改革をやらなくては、そういうことにはなかなかならないと深く感じております。積み残した事はと言われれば、ほとんどのことは積み残したかな、ただ、何とか議長を辞めても、そういう意味では、議会が早くこれだけ多様化している、それぞれの社会の問題を抱える、地方もいっぱい、今日申し上げたように、愛媛県といえども、私が生まれた昔の喜多郡といえども、アメリカで起こることが、すぐに1ヶ月もすれば自分たちの生活に大きな影響を与えるというような時代ですから、そういうことにすぐに対応できるような地方議会の改革というのは急がれてくるのではないかな、と感じております。


<南海放送(幹事社)>

 ありがとうございました。各社、質問がありましたら。


<愛媛新聞>

 先程の本会議の最後にですね、水問題で西条市長と知事に冷静になっていい方向に向かってご尽力をお願いしたいというふうにおっしゃったんですが、いい方向というのは具体的に何を指しているのかということと、具体的にどういう努力が必要であるかということを議長の見解としてお伺いしたいのですが。


<帽子議長>

 まずは、1つは、本会議でも言いましたとおり、ちょっとあおられてみんなが感情的になったのかな、というのがまず最初の印象でありましたから、そのことを申し上げておきたいなというふうに思ったのと、こういう問題というのは、誰かを良い人にして、誰かを悪い人にしてという話になりがちであったり、あるいはその時々の発言によって感情的になったりするということが往々にしてあります。けれども、そういう基準ではなく、松山市長は松山市の市民の幸せのためには水の確保は必要なんだという思いがあり、西条市長には自分が市長であるならば西条市の水は守らなければならないんだという強い思いがあるという、それを誰もおかしいと言うことは、私は間違っていると思っているのですね。おかしくはないことであって、当然のことだと思います。そして、もう1つは、知事がこの水の問題は、生活用水という問題は、それぞれ市町の事だろうがという意見がありますが、愛媛県のこの出来事を、よそ事のようなことで愛媛県知事になっているということは愛媛県知事の立場が務まるはずはないんであって、今日まで加戸知事がこの水の問題に多くの口出しをしてきましたけれども、私自身は当初からそれは当然のことであって愛媛県民のためにお互いに良好な関係を持って、融通もし合えたり、あるいは我慢もし合ったりするというそういうことを考える事は、私は当然のことと思っております。
 よい方向にというのはどの方向ですかと聞かれると、そういう問題ですから、誰かが間違って発言しているという問題ではありませんから、そしたら一回、舞台の上にあがって、土俵の上にあがって、どういう知恵を使えば、これから先が開けてくるのかということをやることが必要なのではないか。それもなしに、どっかで火を付けられてそれに対して答えて、また、それに火が付いてというようなやり方をいつまでも繰り返しておく訳にはいかないし、また、そのことによって、仮定の発言がまたどっかへ飛び火をしたりするような中で最近推移してきましたが、本来、見識のある人たちが、きちんとそれぞれの自治をやってきている訳ですから、1つの土俵の上でイエスもありノーもありという中でそういうことを考えていくということが必要なのではないかなと。そういうことを是非ともお願いをしたいという純粋な思いですし、この問題は元々議長になった時にも言いましたが、私は誰かが損をして誰かが得をする話ではないと元々思っておりますから、元々が解決できる問題だと考えております。三方一両損というような話がありますが、わたしは、この水問題は三方1両得だと考えておりまして、ですから必ず道は開けるんだという思いを持っておりますから、そういう思いを込めて最後にお願いをさせていただいたということです。


<愛媛新聞>

 県議会として調整なりしていく必要があるというご認識はありますか。


<帽子議長>

 これだけ、個々に表舞台があると、誰かが単純に調整してということでなかなかものが進んで行くというような状況にもなっていないのかと私自身は思っています。大英断が必要。それは結論に大英断せよというわけではなく、前に進めるという思いを、もうそろそろ、それぞれがイエスであっても、ノーであってもですね前に進めるという思いを持ってもらうことが必要であると。そういうふうなものの考え方をしても、もういい時期がそれぞれの立場で来ているのではないかな。昨日今日それぞれ、市長、知事になった訳ではありませんから、それだけの時間を費やしてきた訳ですし、そういうことを考えたら、そういう状況が生まれる必要があるのではないかという思いです。


<共同通信>

 議会改革を受けて、ほとんどやり残したということでしたが、その中で、次の議長にできるだけ早くやったらいいじゃないかという事項は何でしょうか。


<帽子議長>

 全国議長会でも議会の改革、議会のあり方というのを総務省と協議したり、識者を呼んで検討委員会作って検討しております。今、全体ではそういう流れでやっておりますから、それをきちんと次の西原議長さんにバトンタッチをしたいと思っております。先程申し上げましたが、二元代表制のあり方、総務省の方では議院内閣制にしてはどうかという案も実際出ております。いろいろな考え方が出ておりますが、それを今いろいろな角度で皆が検討しておりますから、今度、新議長さんにも参加していただきまして、その上で、これは基本ベースですから、個々には細かな調整事項も出てくるでしょうが、それよりも、今、基本的な議会のあり方が今の時代に合っていないのではないかというようなことの中で、大きくものが動こうとしていますので、全ての事項を次の議長にお渡しして、西原議長には積極的に進めていただきたいと考えております。


<愛媛新聞>

 どの辺りが時代に合っていない最たる部分だとお考えでしょうか。


<帽子議長>

 私の個人的な意見から言えば、二元代表制という考え方でいくんであれば、議会は人材も含めてきちんと独立させるべきだと思っています。議員が本当の意味で専従化するとか、議会自体が独立をするということを基本で考えていく必要があるのではないか。世界中の議会の中には、自治体の規模にもよりますが、完全に無報酬であるところや、きちんと歳費というものを明確にして支出しているところもある。小さな市町ではボランティアという感覚もありますけれども。
 議員の報酬の件でも、いろいろな議員の立場の話が出ていますが、私は日本の状況からもっと地方議員の立場を明確にして、縛るものは縛る、支出するものは支出するというふうにきちんとした体制にすることが必要なのではないかな、と思っております。
 議員の報酬の件でも、いろいろな議員の立場の話が出ていますが、私は日本の状況からもっと地方議員の立場を明確にして、縛るものは縛る、支出するものは支出するというふうにきちんとした体制にすることが必要なのではないかな、と思っております。


<南海放送>

 先程の話に戻るのですが、水問題の中で土俵の上で考えるという話がありましたが、土俵とはどのようなイメージでしょうか。


<帽子議長>

 そんなに難しく考えることはないので、会いたいと言えばお互いに会って話をするとか、お互いに構えてもしょうがないので。だから、そういうことをこういう場で言わないと、誰も言わないし、それが私としてはこういう話が公の中で流れていくことが必要である、みんながそう思っている。みんなそれぞれ立場があるのはよく分かっている。しかし、どこかで会って、飯でも食うか、酒でも飲もうかという話でもなっていかないと解決できないでしょうと。誰も間違った思いを持っている訳ではないですし。西条市長は西条市民のことを考えたら、ずっと水を抱えとこうとする気持ちも解るし。松山もないからといってそのままほっとくということは松山市長としてもできないし、そういう場面の中で西条工水があったということですから。それは、理論的に正しいとか正しくないとかいうことよりも、それぞれの立場は市民や県民の幸せを最優先するという立場の中で考えていく時に大局的にものを考えたら方向性はやっぱりあるんではないかな、というふうに思うということであります。


<南海放送(幹事社)>

 ほかに質問がないようですので、以上で、議長定例記者会見を終了いたします。
 1年間、ご苦労様でした。

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