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研究報告No.26

ページID:0004426 更新日:2013年1月15日 印刷ページ表示

No.26 2000年

異常卵発生防止技術開発試験

ビタミン剤・カルシウム吸収促進剤の給与効果(第1報)

和田雄二・坂本恭一

鶏卵の卵殻質の強化及び肉斑・血斑の出現率の低減を図る目的で、ビタミンA,D,β-カロチン、カゼインホスホペプチド(CPP)の4資材のついて添加効果を検討した。これらの資材については、鶏種によって効果に差があることが報告されているが、今回の試験に使用したブラウン系の鶏種では、各資材ともに無添加区と比較して改善効果はほとんどみとめられず、飼養標準の要求量を十分満たすよう配合されている市販飼料に上乗せする方法で使用しても、それほど大きな効果は期待できなかった。

ビタミン剤・カムシウム吸収促進剤の給与効果(第2報)

和田雄二・坂本恭一

鶏卵の卵殻質の強化及び肉斑・血斑の出現率の低減を図る目的で、ビタミンA,C,D,K,カゼインホスホペプチド(CPP),フラクトオリゴ糖(オリゴ糖)の6資材について添加効果を検討した。これらの資材については、鶏種によって効果に差があることが報告されているものもあるが、今回の試験に使用したブラウン系の鶏種では、各資材ともに無添加区と比較して改善効果はほとんど認められず、飼養標準の要求量を十分満たすよう配合されている市販飼料に上乗せする方法で使用しても、それほどの大きな効果は期待できなかった。

育成期のストレス緩和剤と低栄養大すう飼料給与の影響(第1報)

和田雄二・坂本恭一

当場産のロ-ドアイランレッド種を使用して、育すう期のストレス緩和剤(レセルピン)の投与及び低タンパク質大すう用飼料の給与による産卵及び鶏卵品質への影響について検討した結果、レセルピンの使用により、また、隔日給与により育成期体重の小格化は可能であったが、その後の成鶏時体重の小格化、産卵性の向上には大きな効果は認められなかった。また、鶏卵の品質についても差は認められなかった。なお、従来から実地されている隔日給与法は、大すう用飼料の節減から、育成費用の低減に有効であり、成鶏時体重やそのの産卵性にはほとんど影響はなかった。

育成期のストレス緩和剤と低栄養大すう飼料給与の影響(第2報)

和田雄二・坂本恭一

当場産のロ-ドアイランドレッド種を使用して、低タンパク質大すう用飼料の給与とレセルピンの使用による産卵期への影響について検討した結果、前年度の成績と同様にレセルピンの使用により、また、隔日給与により育成期体重の抑制は可能であったが、その後の成鶏時体重の小格化、産卵性の向上には大きな効果は認められなかった。また、従来から実地されている隔日給与法は、大すう用飼料の節減から、育成費用の低減に有効であり、成鶏時体重やその後の産卵性にはほとんど影響はなかった。

消臭資材が産卵及びアンモニアの発生抑制に及ぼす影響

中村嘉宏・近藤理恵・越智正人

畜産が原因となる一般住民からの苦情の大半は、悪臭によるものである。この悪臭の主因となるアンモニアを抑制して周辺環境への影響を減少させる実験を行った。使用した消臭資材により、アンモニアの抑制効果が認められた。また、資材の添加割合を0.003%にすると産卵成績にはほとんど影響がなかった。

消臭資材がブロイラ-の発育及びアンモニアの発生抑制に及ぼす影響

中村嘉宏・近藤理恵・越智正人

消臭効果、堆肥化以上に優れていると言われている新しい消臭資材が開発されたので、この資材がブロイラ-生産に及ぼす影響を検討した。その結果、飼料消費量及び飼料要求率が改善される傾向が認められた。また、増体成績は対照区とかわらず、ブロイラ-へのマイナス要因は認められなかった。アンモニアの発生は、飼料に資材を0.003%混入することにより、25%程度減少した。

消臭資材が鶏ふんの発酵及びアンモニアの発生抑制に及ぼす影響

中村嘉宏・近藤理恵

環境三法制定により、野績・素堀が禁止となり、また、住民の環境への意識が向上したことにより、畜産副産物である糞尿の処理が一層困難となってきている。そこで堆肥化の促進と鶏糞発酵過程において発生するアンモニアの抑制を目的に開発された消臭資材を添加して発酵試験を行った。結果については、発酵温度については長期間にわたり、高く推移したが、アンモニア抑制については効果が認められなかった。

植物性油脂添加がブロイラ-生産に及ぼす影響

中村嘉宏・近藤理恵

近年の健康ブ-ムにより、消費者の食肉に対する関心はますます増大している。特に、コレステロ-ルに対しては顕著である。そこで、低コレステロ-ルであるヘルシ-チキンを作出するため、パ-ム油を使用して試験を行った。増体では、各試験区とも対照区と遜色ない成績であり、肉中のコレステロ-ル値は、パ-ムオレイン油、パ-ムステアリン油が低い傾向にあった。

肉用交雑鶏の組合せ試験(第7報)

村上恭彦・桑村 寛

当場が昭和63年に開発した、高品質肉用鶏「伊予路しゃも」より増体性、経済性に優れ、肉質の良い新たな素材鶏を作出するため、4元交雑鶏の性能調査を実施した。その結果、白色コ-ニッシュ(WC)×(シャモ(S)×(愛媛系ロ-ドアイランドレッド(ER)×名古屋種(N))が発育性に優れ、食味に優れた。また、週齢による肉質の違いは見られず、食味官能調査では、伊予路しゃもとの有意差は認められなかった。

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