平成22年度学校保健統計調査の結果（概要）

1. 調査対象
2. 調査結果の主な概要
   1. 発育状態
      （1）身長
      （2）体重
      （3）座高
      （4）肥満傾向児の出現率
   2. 健康状態
      （1）裸眼視力
      （2）鼻・副鼻腔疾患
      （3）むし歯
      （4）アトピー性皮膚炎
      （5）ぜん息

1調査対象

2調査結果の主な概要

1.発育状態

（1）身長（表1、図1）

• ここ10年は横ばい傾向。
• 男子は、6歳、12歳、15歳、16歳、17歳で前年度より増加、女子は、6歳、11歳、12歳、13歳で前年度より増加。
• 女子は6歳（116.0cm）で過去最高値を更新。（男子は今年度は更新年齢層なし。）
• 男子は全ての年齢層で、女子は6歳を除く年齢層で全国平均以下。
• 平成22年度の身長を親の世代（30年前の昭和55年度の数値。以下同じ）と比較すると、最も差がある年齢は男子では13歳で2.8cm、女子では11歳で2.4cm高い。

（2）体重（表2、図2）

• ここ10年は多くの年齢層で減少傾向。
• 男子は、9歳、12歳、14歳及び15歳を除く年齢層で前年度より増加、女子は、7歳、8歳、11歳、14歳及び16歳を除く年齢層で前年度より増加。
• 男子は17歳を除く年齢層で、女子は7歳、8歳、10歳、11歳及び15歳で、全国平均以下。
• 平成22年度の体重を親の世代と比較すると、最も差がある年齢は男子では17歳で3.9kg、女子では12歳で2.4kg重い。

（3）座高（表3、表4）

• 男子は、6歳、12歳、16歳、17歳で前年度より増加、女子は、6歳、12歳、13歳、16歳で前年度より増加。
• 男子は6歳を除く年齢層で、女子は6歳、9歳、12歳及び13歳を除く年齢層で全国平均以下。
• 平成22年度の座高を親の世代と比較すると、最も差がある年齢は男子では13歳で1.6cm、女子では11歳及び12歳で1.0cm高い。
• 身長に占める足の長さ（身長から座高を引いたもの）の割合を親の世代と比較すると男子は、幼稚園と小学校の年齢層で親の世代より増加。女子は、幼稚園、小学校及び高等学校の年齢層で親の世代より増加。

（4）肥満傾向児の出現率（表5、図3）

• 男子は17歳が13.10％、女子は12歳で10.74％と最も高い。
• 全国平均と比較すると、男子は小学校高学年で、女子は中学校で出現率が高い。

2.健康状態

（1）裸眼視力（1.0未満の者）

• 中学校及び高等学校では前年度より増加したが、小学校で減少。
• 全国平均と比べると、幼稚園を除く学校種で高くなっている。

（2）鼻・副鼻腔疾患（蓄のう症、アレルギー性鼻炎等）

• 幼稚園、小学校及び中学校で前年度より減少。
• 全国平均と比較すると、全ての学校種で低い。

（3）むし歯（う歯）

• 高等学校を除く学校種で、前年度と比べると減少。
• 全国平均と比較すると、幼稚園及び小学校で高い。

（4）アトピー性皮膚炎

• 幼稚園を除く学校種で、前年度より増加。
• 全国平均と比較すると、高等学校を除く学校種で低い。

（5）ぜん息

• 幼稚園と中学校を除く学校種で前年度より減少。
• 全国平均と比較すると、高等学校を除く学校種で低い。