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黒瀬ダムについて

ページID:0001007 更新日:2024年3月5日 印刷ページ表示

1黒瀬ダムの概要

2黒瀬ダムの目的

3黒瀬ダムの諸元

4その他

1黒瀬ダムの概要

 黒瀬ダムが位置する加茂川は、四国山脈の霊峰石鎚山をはじめ、瓶ヶ森、笹ヶ峰等の連峰にその源を発し、途中、谷川、市之川等の支流を併せ、西条市内の沖積平野を貫流し燧灘(ひうちなだ)に注ぎ込む県下有数の二級河川です。

 加茂川の流域は、本流分104.3平方キロメートル、支流谷川分70.5平方キロメートル、支流市之川分17.0平方キロメートルの計191.8平方キロメートルあり、流路延長は約40kmあります。黒瀬ダムの位置は、加茂川の河口より約13km上流の地点にあって、集水面積は100.6平方キロメートル、湛水(たんすい)延長は5.5km、湛水面積は1.35平方キロメートルです。

 黒瀬ダムは、洪水調節や農業用水などの不特定用水の補給及び工業用水の確保を目的として建設された多目的ダムであり、昭和39年度から調査を開始し、昭和41年度工事着手、補償問題、物価の上昇など様々な問題に直面しながらも昭和48年3月に完成しました。

 ダム設置後の昭和50年代には、天然資源による循環型エネルギーの開発が強く望まれていたことから、住友共同電力株式会社がダムサイト下流約0.3kmの地点において、ダムから放流される流水の落差を利用したダム水路式の黒瀬発電所を建設し、昭和57年9月1日より水力発電を行っています。

ダム正面写真

黒瀬ダムの概要の画像

2黒瀬ダムの目的

 黒瀬ダムは、「洪水調節」、「不特定用水」、「工業用水」、「発電」の供給を目的とする多目的ダムです。

洪水調節

 加茂川総合開発事業全体計画に基づき、黒瀬ダム地点における計画高水流量1,350立方メートル/秒のうち、510立方メートル/秒の洪水調節を行い、840立方メートル/秒を下流へ放流し、下流基準地点(武丈地点)で、2,440立方メートル/秒を改修計画に見合う2,000立方メートル/秒に低減することにより、ダム下流域の洪水被害が少なくなるよう防御しています。

流量配分図

流量配分図の画像
洪水調節図

不特定用水

 加茂川下流域の自噴地下水に悪影響を与えないよう、工業用水取水後における長瀬地点の流量が4.0立方メートル/秒未満の場合には、ダムへの流入量を全て放流しています。

 さらに、灌漑期(6月6日~9月30日)は、既得農業用水として2.7立方メートル/秒を加算し、同地点における流量が6.7立方メートル/秒未満の場合には、ダムへの流入量を全て放流しています。

 また、不特定用水の補給期間(6月6日~9月15日)を定め、同地点の流量が2.0立方メートル/秒未満の場合には、ダムへの流入量を全て放流することに加え、最低でも2.0立方メートル/秒が確保できるようダムからの放流量を追加しています。

 このように、農業用水の補給を行うとともに、年間を通じて安定した水量を保つことにより、魚など川にいる動植物の生息環境を守っています。

不特定用水表

工業用水

 ダム下流約4.0キロメートル地点の西条市長瀬に取水堰を設け、日あたり最大約70,000立方メートルを西条工業用水道管理事務所から西条市及びその周辺工業地帯に供給しています。

 西条工業用水道管理事務所のページへ

発電

 ダムから放流される水の落差を利用して、ダム下流約0.3kmの地点において、住友共同電力株式会社が最大使用水量5.0立方メートル/秒、有効落差51.0mにより、最大出力2,000キロワットの水力発電を行っています。

3黒瀬ダムの諸元

ダム及び貯水池の諸元

黒瀬ダムのダム及び貯水池の諸元は以下のとおりです。

項目

内容

ダム名(湖名)

黒瀬ダム(黒瀬湖)
河川名 二級河川 加茂川水系加茂川
ダム位置 愛媛県西条市黒瀬(河口から約13.0キロメートルの地点)
集水面積 100.6平方キロメートル(直接集水面積25.8平方キロメートル、間接集水面積74.8平方キロメートル)
ダムの諸元
項目 数値等
型式 直線越流型重力式コンクリートダム
堤頂標高 EL 114.90m
基礎岩盤標高 EL 53.20m
堤高 61.70m
堤頂長 207.70m
堤頂巾 5.00m
上流面勾配 1時00分.10(El73.20以上は鉛直)
下流面勾配 1時00分.83(三角頂点El111.55)
堤体積 151,000立方メートル(表面取水塔を含む)
越流頂高 EL 100.10m
ダムサイト地質 結晶片岩(砂岩片岩)
貯水池の諸元
項目 数値等
湛水面積 1.35平方キロメートル
湛水延長 5.5km
平常時最高貯水位 EL 110.00m
洪水時最高水位 EL 112.90m
洪水貯留準備水位
(7月1日~10月20日)
EL 108.40m
予備放流水位 EL 106.80m
堆砂面 EL 76.80m
総貯水容量 36,000,000立方メートル
有効貯水容量 34,000,000立方メートル
堆砂容量 2,000,000立方メートル
洪水調節容量 8,000,000立方メートル
洪水時最高水位容量 3,900,000立方メートル
利水容量(洪水貯留準備水位期)
(7月1日~10月20日)
28,000,000立方メートル
利水容量(非洪水貯留準備水位期)
(10月21日~6月30日)
30,100,000立方メートル
不特定用水容量
(6月6日~9月15日)
1,300,000立方メートル
洪水放流設備

設備

内容

放流設備

クレストゲート 2門

(巾10.0m×高さ11.85m)

取水放流設備
設備

内容

取水設備

複式取水塔 1基

ローラーゲート 1門

スルースゲート 5門

放流設備

放流管 1条
(径900~800mm)

非常用高圧スライドゲート 1門
(径800mm)

ホロージェットバルブ 1基
(径800mm)

黒瀬ダムでは、ダム放流に伴う河川の増水について注意喚起するため、加茂川沿い20箇所に立札を設置しています。

黒瀬ダム放流についての注意喚起立札 [PDFファイル/1.08MB]

ダム貯水池容量配分図

ダム貯水池の容量配分図は以下のとおりです。

ダム貯水池容量配分図の画像

ダム標準図

ダム下流面図
​1ダム下流面図

越流部標準断面図
​2越流部標準断面図

非越流部標準断面図
​3非越流部標準断面図

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