本文
作目・項目名 |
内容と方針 |
写真・指導風景 |
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うんしゅう |
原産地は鹿児島県で9~12月に出荷されます。剪定や摘果方法を工夫して隔年結果を減らすことを目指しています。また、マルチ、完熟栽培などにより美味しいみかんづくりを目指しています。
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鳥の被害防止にネットを張った園地 |
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ポンカン |
インド原産で、東南アジア、中国南部、台湾南部で生産され、管内が全国一の生産量を誇り、国内では鹿児島県、高知県などでも栽培が多い柑橘です。沿岸部の温暖な気候を生かし、1~2月に食べられる柑橘として定着しています。果皮の「やけ」が出やすい、という欠点がありその対策を検討中です。 |
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果皮の障害(やけ症状)の調査中 |
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不知火 |
清見とポンカンの交配品種。品種の名前は「不知火(しらぬい)」で、その中で果実の品質が一定以上のものだけ「デコポン」という名前で流通しています。 伊予柑などに代わる品種として増加していて、今後は貯蔵方法、剪定、摘果など栽培方法や樹勢強化対策などを確立し、産地を強化していきます。 |
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せん定方法の講習会 |
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河内晩柑 |
管内が全国一の生産量を誇り、その味や形から「和製グレープフルーツ」とも言われる果実で、発見場所にちなんで河内(熊本市河内町)、収穫時期が遅いことから晩柑という名前がついています。収穫時期は、3月中旬~6月中旬で、5月上旬がピーク。収穫時期が遅いので、栽培は霜の降りない暖かい地域に限られるため、産地はここ愛南町と熊本県天草地区など、ごくわずかです。果実の一部に斑点ができる「さび果病」の対策や出荷体系に応じた栽培技術を確立して、高品質安定生産を目指しています。 |
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せん定方法の改善検討中 |
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ゆず |
柑橘類の中では寒さに強いため、鬼北地方で栽培されています。有機JASに準じた栽培に取り組み、また、摘果や剪定技術を工夫して、隔年結果を減らすことに取り組んでいます。 |
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摘果方法の講習会 |
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はれひめ |
清見にオセオラを交配したものに、宮川早生を交配して誕生した国の育成品種で、2001年に登録された新しい柑橘です。12月が食べ頃の、1個が150~200gくらいのポンカンに似た果実です。 年内販売できる品目として、適地性を見極めながら産地化を進めています。 |
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モデル展示園 |
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せとか |
清見にアンコールを交配したものに、マーコットを交配して誕生した国の育成品種で1998年に登録された新しい柑橘です。1月末から2月が食べ頃で、1個が150~200gくらい、濃厚な味で香りも強くとろけるように薄いじょうのう(中の皮)が好まれています。実をつけすぎると勢いが弱るという欠点がありますが、伊予柑や普通温州に代わる品種として産地化を進めています。 |
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せとかのハウス栽培 |
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南津海 |
カラの珠心胚実生で、山口県大島で生まれた品種です。4~5月頃が食べ頃で、柑橘類の端境期に出荷されるため希少価値があり、伊予柑や温州に変わる品種として、海岸部を中心に栽培面積拡大を図っています。
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ネット栽培園での調査 |
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その他果樹 |
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くり |
管内では、鬼北地方を主体に栽培されています。品種は「筑波」、「銀寄」、「日向」、「石鎚」などで、出荷時期は8月から10月です。栽培者の高齢化に伴い、管理不良、林木化が見受けられるため、管理しやすい低樹高栽培等により高品質大玉生産を推進しています。 |
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低樹高のモデル樹 |
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水稲 |
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水稲 |
コシヒカリを中心に疎植栽培を推進しており、低コスト、高品質生産を目指しています。また、減農薬栽培によりエコ認証取得で安全安心な産地づくりを推進しています。
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疎植栽培の講習会 |
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野菜 |
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いちご |
管内で栽培されている品種は、「あまおとめ」、「レッドパール」、「紅ほっぺ」です。特に、県農林水産研究所が育成した「あまおとめ」の栽培面積は、管内のいちご栽培面積の5割まで拡大しています。出荷時期は、主に11月中旬から5月です。栽培者の高齢化に伴って、より省力的な「簡易高設施設」を推進しています。高品質・安定生産を目指したいちご栽培に取り組んでいます。 |
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農林水産研究所が育成した「あまおとめ」 |
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きゅうり |
きゅうりは管内の主幹品目で、施設栽培と露地栽培があります。品種は「輝世紀」、「WF-3」、「ステータス夏3」などが栽培されており、出荷時期は、主に5月から11月です。栽培期間中の病害虫として、褐斑病、炭そ病、ミナミキイロアザミウマ、アブラムシ類などが問題になっており、適期防除に努めています。産地の維持・拡大を図るために長期収穫等の安定生産技術の向上に取り組んでいます。 |
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粘着トラップ(ホリバー)による害虫の発生確認 |
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なす |
施設及び露地で栽培されていますが、管内では露地栽培が中心です。栽培されている品種は「筑陽」で、出荷時期は、露地栽培が5月から11月、施設栽培が3月から9月です。なすは栽培期間が長く、特に、夏場の日焼け果の軽減などが問題になっています。また、なす栽培において、天敵を利用した減農薬対策や農薬飛散防止対策としてソルゴーを利用したバンカー栽培を推進しています。 |
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ソルゴーを障壁(バンカー)に利用した栽培 |
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キャベツ |
管内では、水田裏作を栽培を中心に加工用キャベツに取り組んでいます。現在、主に11~3月出荷の作型ですが、試験的に4~6月出荷の栽培も行っており、将来的には出荷期の拡大が実現する見込みです。契約栽培により栽培面積も順調に拡大しています。 |
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生育調査中のキャベツ圃場 |
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花き |
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ユーカリ |
最近、枝物として徐々に知られるようになり、需要が増えてきています。管内で多く栽培されているの品種は「プリティハート」など。 品種によって違う剪定など栽培技術を確立しながら特色ある産地づくりを進めます。 |
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ユーカリのせん定講習会 |
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畜産・堆肥など |
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酪農 |
近年、高齢化や乳価低迷等から農家数が減少する中、経営改善に創意工夫をこらしながら牛群検定を活用した乳牛改良に取り組むとともに高品質生乳生産に努め、酪農経営の安定を図っています。 |
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細霧装置を設置した牛舎 |
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肉用牛 |
肥育牛は、良質な乾草の給与やビタミン補給等の前期管理を徹底し、重量の確保を図っています。 繁殖牛は、発情の早期確認や早期離乳等を進めて、繁殖成績の向上に努めて、所得向上を目指しています。 |
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子牛市場視察の様子 |
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堆肥 |
良質堆肥生産指導、成分分析、特殊肥料生産業者の届出・袋詰め販売を推進するとともに、耕種と畜産農家の情報交換と堆肥流通システムの構築を図ています。 |
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堆肥の巡回調査 |
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飼料 |
栽培検討会や共励会を開催して飼料作物の生産意欲と自給率の向上を図っています。また、飼料用の稲など生産にも取り組んでいます。 |
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飼料稲刈り取りの様子 |