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伊方発電所の異常通報連絡(令和6年7月分)及び異常の原因と対策(令和6年4月分)について

ページID:0083193 更新日:2024年8月13日 印刷ページ表示

異常時通報連絡の公表文(様式1-2)

伊方発電所から通報連絡のあった異常について(令和6年7月分)

令和6年8月13日
原子力安全対策推進監
電話番号089-912-2352

1_令和6年7月に、安全協定に基づき四国電力株式会社から県へ通報連絡があった異常は次のとおりですので、お知らせします。

通報連絡の概要
県の公表区分
C
異常事項

総合排水処理装置の砂ろ過器空気排出弁からの水漏れ(3号機)<外部リンク>

発生年月日
令和6年7月9日
概要
​​伊方発電所3号機は通常運転中のところ、総合排水処理装置建屋の地下階に広範囲にわたり水がたまっていることを作業員が確認した。
また、保修員が現場を確認し、たまっていた水は総合排水処理装置建屋及びその周辺の区画に留まっており、継続的な漏えいはなく、発電所外への流出がないことを確認した。
たまっていた水(約30立法メートルと推定)は、すべて排水ポンプにて沈殿池へ移送した。
調査の結果、総合排水処理装置の砂ろ過器の空気を排出する弁から沈殿池の水が漏えいしたことを確認した。
その後、漏えいがあった総合排水処理装置の砂ろ過器の空気を排出する弁を取り替え、総合排水処理装置を運転し、当該弁からの漏えいがないことを確認したことから、通常状態に復旧した。
今後、詳細を調査する。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
管理区域該当
国への報告
×
備考
今回公表

通報連絡の概要
県の公表区分
C
異常事項

火災感知器の誤作動(共用)<外部リンク>

発生年月日
令和6年7月11日
概要

​​伊方発電所1、2号機は廃止措置中、3号機は通常運転中のところ、構内のNo.4保修事務所横車庫に設置する火災感知器が作動し、中央制御室に火災を示す信号が発信したことから、消防署へ連絡した。
当直員が現場確認を行い、炎や発煙等がないことを確認した。
その後、火災発生を示す信号が発信したエリアの火災感知器(3個)を取り替え、火災発生を示す信号の再発信がないことから、火災感知器の誤作動と判断し、通常状態に復旧した。
また、消防署が現場にて火災ではないことを確認した。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。

管理区域該当
国への報告
×
備考
今回公表

​​​

通報連絡の概要
県の公表区分
B
異常事項

資材保管庫におけるコンセントの焦げ跡(3号機)<外部リンク>

発生年月日
令和6年7月26日
概要

​​伊方発電所3号機発電課資材保管庫にあるコンセントが焦げていることを運転員が確認した。炎や発煙等がないことを確認した。
なお、当該コンセントの電源スイッチは「切」としている。
また、消防署へ連絡し、消防署が現場にて火災ではないことを確認した。
懐中電灯充電箱のコンセント充電部に工具が接触したため、焦げ跡ができたものと推定し、工具については、撤去した。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。

管理区域該当
国への報告
×
備考
公表済

​​

通報連絡の概要
県の公表区分
C
異常事項
作業員の負傷(3号機)<外部リンク>
発生年月日
令和6年7月26日
概要

​​伊方発電所3号機の循環水管点検作業において、作業員1名が負傷した。
・負傷の程度:左手首を負傷
・意識の有無:有
・計画外被ばくの有無:無
・汚染の有無:無
・作業の状況:3号機循環水管点検作業中において、左手首を負傷した。

このため、当該作業員は協力会社社有車にて病院に搬送することとした。
その後、当該作業員は、病院で診察及び処置を受け、「裂傷 左橈側手根屈筋腱損傷・前腕部」と診断された。
なお、当該作業員は翌27日に出社している。

管理区域該当
国への報告
×
備考
今回公表

 

通報連絡の概要
県の公表区分
C
異常事項
火災感知器の誤作動(3号機)<外部リンク>
発生年月日
令和6年7月31日
概要

​​伊方発電所3号機は定期検査中のところ、伊方発電所3号機特重建屋において火災の発生を示す信号が発信したことから、消防署へ連絡した。
当直員が現地確認を行い、炎や発煙等がないことを確認した。
その後、火災の発生を示す信号が発信した火災感知器の取替えを行い、火災発生を示す信号の再発信がないことから、当該火災感知器の誤作動と判断し、通常状態に復旧した。
また、消防署が現場にて火災ではないことを確認した。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。

管理区域該当
国への報告
×
備考
今回公表

2_外部への放射能漏れや周辺環境放射線への影響はありませんでした。

原因と対策の報告の公表文

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について

令和6年8月13日
原子力安全対策推進監
電話番号089-912-2352

1_四国電力株式会社から、伊方発電所で令和6年4月に発生した1件の設備の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。

原因と対策
県の公表区分
A
異常事項

伊方発電所における地震の観測(第2段湿分分離加熱器ドレンタンク3A1の水位計測器の不具合(3号機))(1、2、3号機)<外部リンク>

発生年月日

令和6年4月17日

原因

地震によって第2段湿分分離加熱器ドレンタンク3A1(以下「当該ドレンタンク」という。)内に水位変動が起き、当該ドレンタンクに接続する当該ドレンタンクのバックアップ側の水位計測器(以下「当該水位計測器」という。)のドレンタンクと接続された容器内にも大きな水位変動が発生し、フロートが上下に動いた際に、フロートの上下方向の可動範囲を制限するストッパーがストッパーピンを避けた状態で上部方向に持ち上がり、ストッパーピンと干渉してフロートが固着したことにより、当該水位計測器の見かけ上の水位指示が高い側に振り切れた状態となったことで、当該ドレンタンクの水位制御がバックアップ側の系統に切り替わったものと推定した。

(参考)事象の概要
伊方発電所3号機は通常運転中のところ、4月17日23時14分頃に豊後水道を震源とする地震が発生し、当該ドレンタンクの水位制御がバックアップ側の系統に切り替わった。
調査の結果、当該水位計測器の動作不良による水位制御の不調であることを確認したため、点検を実施した。
その点検の結果、当該水位計測器の検出部に不具合があることを確認したため、当該水位計測器を予備品に取り替え、当該水位計測器により正常に水位が検出できること及び当該ドレンタンクの水位制御状態に問題がないことを確認し、通常状態に復旧した。
なお、本事象によるプラントの運転への影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。

対策
  1. 当該水位計測器については、予備品との取替えを実施した。
  2. 同様の事象が発生した際にも早期に復旧できるよう、当該水位計測器については、メーカでの整備後、引き続き予備品として保有するとともに、予備品への取替えに必要なフランジガスケット等の消耗品を保有する。
  3. 中長期的な対策として、本事象は、当該水位計測器にフロート式の機械的な可動部を有することが要因となっているため、現在進めている当該型式の水位計測器に係る設備更新計画において、構造変更に伴う計測機能への詳細な影響評価を行った上で、本事象を考慮した仕様の機器への取替えを実施する。

以下7件については、現在、四国電力株式会社において調査中であり、「伊方原子力発電所異常時通報連絡公表要領」に基づき、原因と対策の報告書を受理後、来月以降に公表します。

  • 伊方3号機 非常用ガスタービン発電機燃料油貯油槽Aの配管フランジ部からの油漏れ(令和5年7月27日発生)
  • 伊方2号機 燃料取替用水タンクポンプ出口ライン弁からのほう酸水の漏えい(令和6年3月14日発生)
  • 伊方発電所 雑固体焼却設備の排ガスブロアの不具合(令和6年4月17日発生)
  • 伊方3号機 原子炉補機冷却水冷却器海水出口弁の不具合(令和6年6月24日発生)
  • 伊方3号機 原子炉補助建屋における消火設備の動作(セメント固化装置混練機の不具合)(令和6年6月27日発生)
  • 伊方3号機 総合排水処理装置の砂ろ過器空気排出弁からの水漏れ(令和6年7月9日発生)
  • 伊方3号機 資材保管庫におけるコンセントの焦げ跡(令和6年7月26日発生)

2_県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。


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