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伊方発電所の異常通報連絡(令和6年6月分)及び異常の原因と対策(令和6年4月分)について

ページID:0079726 更新日:2024年7月10日 印刷ページ表示

異常時通報連絡の公表文(様式1-2)

伊方発電所から通報連絡のあった異常について(令和6年6月分)

令和6年7月10日
原子力安全対策推進監
電話番号089-912-2352

1_令和6年6月に、安全協定に基づき四国電力株式会社から県へ通報連絡があった異常は次のとおりですので、お知らせします。

通報連絡の概要
県の公表区分
C
異常事項
地震の観測(1、2、3号機)<外部リンク>
発生年月日
令和6年6月1日
概要

​伊方発電所において以下のとおり地震を感知したが、中央制御室でパラメータを確認したところ、伊方発電所1、2、3号機に異常はなかった。

  • 1号機:6ガル(水平)、3ガル(垂直)
  • 2号機:5ガル(水平)、3ガル(垂直)
  • 3号機:5ガル(水平)、3ガル(垂直)

なお、伊方発電所3号機は、運転を継続している。
この地震による環境への放射能の影響はない。

(参考)周辺の県設置震度計計測値(水平方向最大加速度)

  • 伊方町湊浦:9.7ガル(震度2)
  • 伊方町三机:8.8ガル(震度1)
管理区域該当
-
国への報告
×
備考
今回公表

通報連絡の概要
県の公表区分
A
異常事項
原子炉補機冷却水冷却器海水出口弁の不具合(3号機)<外部リンク>
発生年月日
令和6年6月24日
概要

​​伊方発電所3号機は通常運転中、原子炉補機冷却水系統の切替えを行っていたところ、閉となるべき原子炉補機冷却水クーラ(冷却器)3D海水出口弁が完全に閉していないことを確認した。
このため、6月24日15時14分、当直長が原子炉施設の保安規定に定める運転上の制限から逸脱したと判断した。
なお、この事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
また、原子炉補機冷却水冷却器は3Aから3Dまで4基あり、3A及び3Cは現在使用中であり、3Bについては、点検の結果、使用可能であることを確認した。
その後の調査の結果、当該弁の開閉確認を実施し、開閉状態に異常のないことを確認した。
このため、運転上の制限の逸脱から復帰し、同日20時31分に通常状態に復旧した。
今後、詳細を調査する。

管理区域該当
国への報告
×
備考
公表済

​​​

通報連絡の概要
県の公表区分
C
異常事項
火災感知器の誤動作(共用)<外部リンク>
発生年月日
令和6年6月26日
概要

​​伊方発電所機材保管庫に設置する火災感知器が作動し、1、2号中央制御室に火災発生を示す信号が発信したことから、消防署へ連絡した。
また、当直員が現場確認を行い、炎や発煙等がないことを確認した。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
その後、消防署が現場にて火災ではないことを確認した。
また、当該火災感知器の取替えを行い、火災発生を示す信号の再発信がないことから、火災感知器の誤作動と判断し、通常状態に復旧した。

管理区域該当
国への報告
×
備考
今回公表

​​

通報連絡の概要
県の公表区分
B
異常事項
原子炉補助建屋における消火設備の動作(セメント固化装置混練機の不具合)(3号機)<外部リンク>
発生年月日
令和6年6月27日
概要

​​伊方3号機原子炉補助建屋内のセメント固化装置エリアに設置する火災感知器が作動し、3号中央制御室に火災発生を示す信号が発信したことから、消防署へ連絡した。
また、当該エリアにて、ハロン消火設備が動作していることを確認した。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
その後、当該エリアを確認したところ、作動した火災感知器と同じエリアに設置されているセメント固化装置混練機において、モータと撹拌機を連結しているベルト4本のうち、1本が切れていることを確認した。
また、公設消防が当該エリアを確認し、本事象は火災ではないことを確認した。
なお、本事象に伴う負傷者はいない。
今後、詳細を調査する。

管理区域該当
国への報告
×
備考
公表済

2_外部への放射能漏れや周辺環境放射線への影響はありませんでした。

原因と対策の報告の公表文

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について

令和6年7月10日
原子力安全対策推進監
電話番号089-912-2352

1_四国電力株式会社から、伊方発電所で令和6年4月に発生した1件の設備の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。

原因と対策
県の公表区分
B
異常事項
低レベル放射性廃棄物搬出検査装置の不具合<外部リンク>
発生年月日

令和6年4月1日

原因

低レベル放射性廃棄物搬出検査装置の搬送装置3の減速機の軸に、部材の荷重が掛かった状態で回転することによる力が経年的に掛かり、軸の外周表面上に亀裂が発生し、その後継続使用により亀裂の一部が進展し、疲労破壊が発生したことで軸折損となり、本事象に至ったものと推定した。
(参考)事象の概要
伊方発電所の固体廃棄物貯蔵庫に設置している低レベル放射性廃棄物搬出検査装置の動作が不調であったことから、保修員が確認したところ、ドラム缶を搬送する装置の部品が故障しており、詳細な点検が必要と判断した。
その後の調査の結果、ドラム缶を搬送する装置の部品の軸が折損していることを確認したため、当該部品を取り替え、低レベル放射性廃棄物搬出検査装置が正常に動作することを確認し、通常状態に復旧した。
なお、本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。

対策
  1. ​当該減速機を取り替え、低レベル放射性廃棄物搬出検査装置が正常に動作することを確認した。
  2. 低レベル放射性廃棄物搬出検査装置に使用されている同じ減速機4個について、当該減速機と同様に使用開始から一度も取り替えた実績がないことから、念のため取替えを実施した。
  3. 不具合発生時に迅速に対応するため、減速機の予備品を確保した。

以下6件については、現在、四国電力株式会社において調査中であり、「伊方原子力発電所異常時通報連絡公表要領」に基づき、原因と対策の報告書を受理後、来月以降に公表します。

  • 伊方3号機 非常用ガスタービン発電機燃料油貯油槽Aの配管フランジ部からの油漏れ(令和5年7月27日発生)
  • 伊方2号機 燃料取替用水タンクポンプ出口ライン弁からのほう酸水の漏えい(令和6年3月14日発生)
  • 伊方発電所 雑固体焼却設備の排ガスブロアの不具合(令和6年4月17日発生)
  • 伊方発電所における地震の観測(第2段湿分分離加熱器ドレンタンク3A1の水位計測器の不具合(3号機))(令和6年4月17日発生)
  • 伊方3号機 原子炉補機冷却水冷却器海水出口弁の不具合(令和6年6月24日発生)
  • 伊方3号機 原子炉補助建屋における消火設備の動作(セメント固化装置混練機の不具合)(令和6年6月27日発生)

2_県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。


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