本文
伊方発電所の異常通報連絡(令和5年3月分)及び異常の原因と対策(令和4年3月分)について
異常時通報連絡の公表文(様式1-2)
伊方発電所から通報連絡のあった異常について(令和5年3月分)
令和5年4月10日
原子力安全対策推進監
電話番号089-912-2352
1_令和5年3月に、安全協定に基づき四国電力株式会社から県へ通報連絡があった異常は次のとおりですので、お知らせします。
県の公表区分 |
---|
C |
異常事項 |
従業員の負傷(3号機)<外部リンク> |
発生年月日 |
令和5年3月1日 |
概要 |
伊方発電所3号機の計装品点検作業において、作業員1名が負傷した。 負傷の程度:左手中指を負傷 意識の有無:有 計画外被ばくの有無:無 汚染の有無:無 作業の状況:3号機計装品点検作業従事中において、左手中指を工具で叩き、負傷した。 このため、当該作業員は協力会社社有車にて病院に搬送することとした。 当該作業員は病院で診察を受けた結果、「左中指末節骨骨折」と診断された。 その後、当該作業員は出社した。 |
管理区域該当 |
外 |
国への報告 |
× |
備考 |
今回公表 |
県の公表区分 |
---|
C |
異常事項 |
作業員の体調不良(共用)<外部リンク> |
発生年月日 |
令和5年3月6日 |
概要 |
伊方発電所の協力会社事務所前の屋外において、作業員1名が体調不良を訴えた。 意識の有無:有 計画外被ばくの有無:無 汚染の有無:無 作業の状況:協力会社事務所前の屋外において一時的に意識を失くした。 このため、当該作業員は協力会社の社有車にて病院に搬送することとした。 その後、労災にあたらないと判断されており、以降詳細連絡はない。 |
管理区域該当 |
外 |
国への報告 |
× |
備考 |
今回公表 |
県の公表区分 |
---|
B |
異常事項 |
燃料検査ピットにおける水中テレビカメラの不具合(3号機)<外部リンク> |
発生年月日 |
令和5年3月15日 |
概要 |
伊方発電所3号機燃料取扱棟内において燃料を検査する装置の照明が一部消灯した。 なお、この事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。 その後の調査の結果、照明は消灯しておらず、燃料を燃料検査ピットにて外観を確認するための水中テレビカメラに入る光量を調整する装置に不具合があり、映像が暗くなったことを確認した。 その後、水中テレビカメラに入る光量を調整する装置の電流値を調整したところ、正常に動作するようになり、通常状態に復旧した。 |
管理区域該当 |
内 |
国への報告 |
× |
備考 |
速報済 |
県の公表区分 |
---|
C |
異常事項 |
従業員の負傷(3号機)<外部リンク> |
発生年月日 |
令和5年3月15日 |
概要 |
伊方発電所3号機の復水ろ過器点検作業において、作業員1名が負傷した。 負傷の程度:頭部、首、背中を負傷 意識の有無:有 計画外被ばくの有無:無 汚染の有無:無 作業の状況:3号機復水ろ過器点検作業中において、吊り具が落下し、頭部、首、背中を負傷した。 このため、当該作業員は協力会社社有車にて病院に搬送することとした。 当該作業員は病院で診察を受けた結果、「頚部背部挫傷、擦過創、後頭部挫創」、「頭部打撲」と診断された。 その後、当該作業員は出社した。 |
管理区域該当 |
外 |
国への報告 |
× |
備考 |
今回公表 |
2_外部への放射能漏れや周辺環境放射線への影響はありませんでした。
原因と対策の報告の公表文
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について
令和5年4月10日
原子力安全対策推進監
電話番号089-912-2352
1_四国電力株式会社から、伊方発電所で令和4年3月に発生した1件の設備の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。
県の公表区分 |
---|
B |
異常事項 |
1次冷却材中のよう素濃度の上昇(3号機)<外部リンク> |
発生年月日 |
令和4年3月18日 |
原因 |
伊方発電所3号機は通常運転中のところ、令和4年3月18日、1次冷却材中のよう素131濃度が通常値の約3倍に上昇していることを確認したことから、令和5年2月23日に定期事業者検査のため運転を停止するまでの間、監視を強化し、保安規定に定める運転上の制限値を十分下回っており、安全上問題ないことを確認しながら運転を継続した。また、本事象に伴う環境への放射能の影響はなかった。 以上のことから、当該燃料棒からの漏えいの原因は、支持格子における燃料被覆管の微小な摩耗により微小孔(ピンホール)が発生したことによるものであると推定した。 |
対策 |
今回漏えいが確認された燃料集合体2体と同じ構造で、現在保有する再使用可能な燃料集合体(従来A型40体)については、更なる対策を講じて使用することも考えられるが、同じ構造の燃料集合体において、過去1体発生した漏えいが再度発生したこと、また、今回を含め合計3体の漏えいが発生したことを踏まえ、伊方発電所3号機での漏えい発生を可能な限り低減させるため、今後40体全て使用しないこととする。 |
令和4年12月26日と令和5年1月24日に発生した「ルースパーツモニタ装置の異常信号の発信」、令和5年1月19日に発生した「中央制御室の書類の焦げ跡」及び令和5年3月15日に発生した「燃料検査ピットにおける水中テレビカメラの不具合」については、現在、四国電力株式会社において調査中であり、「伊方原子力発電所異常時通報連絡公表要領」に基づき、原因と対策の報告書を受理後、来月以降に公表します。
2_県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。