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伊方発電所の異常時通報連絡(令和7年11月分)及び異常の原因と対策(令和7年6月分ほか)について

ページID:0130150 更新日:2025年12月10日 印刷ページ表示

  

異常時通報連絡の公表文(様式1-2)

伊方発電所から通報連絡のあった異常について(令和7年11月分)

令和7年12月10日
原子力安全対策推進監
電話番号089-912-2352

1_令和7年11月に、安全協定に基づき四国電力株式会社から県へ通報連絡があった異常は次のとおりですので、お知らせします。

通報連絡の概要
県の公表区分
C
異常事項

作業員の負傷(3号機)<外部リンク>

発生年月日
令和7年11月13日
概要

11月13日に協力会社作業員が、足の痛みを感じたため病院を受診するとの連絡があった。
当該協力会社作業員は、11月12日に伊方発電所3号機取水ピット付近を通行中に足を負傷し、11月13日になっても痛みを感じたため受診するもの。
・負傷の程度:足を負傷
・意識の有無:有
・計画外被ばくの有無:無
・汚染の有無:無
・作業の状況:11月12日に伊方発電所3号機取水ピット付近において、通行中に足を負傷した模様
このため、11月13日に当該協力会社作業員は社有車にて病院に搬送することとした。
当該協力会社作業員は病院で診察及び治療を受け、「右足捻挫」と診断され、帰宅した。
その後、当該協力会社作業員は11月14日に出社した。

管理区域該当
国への報告
×
備考
今回公表
通報連絡の概要
県の公表区分
B
異常事項

補助建屋排気筒高レンジガスモニタ電源装置の不具合(3号機)<外部リンク><外部リンク>

発生年月日
令和7年11月27日
概要

伊方3号機は第18回定期事業者検査中のところ、補助建屋排気筒高レンジガスモニタの故障を示す信号が発信した。当直員にて現地確認し、サンプリングポンプが停止していたことから、再起動を試みたところ、再起動不可であることを確認した。
このため、保修員にて状況を確認し、詳細な点検が必要と判断した。
なお、補助建屋排気筒ガスモニタを含め、その他放射線モニタの指示に異常はない。
その後、補助建屋排気筒高レンジガスモニタのサンプリング盤内にある制御回路に電源を供給する電源装置が不調であることを確認したため、当該電源装置を予備品に取り替えた。
これにより、サンプリングポンプが正常に起動し、補助建屋排気筒高レンジガスモニタの測定に問題がないことを確認したことから、通常状態に復旧した。
今後、詳細を調査する。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。

管理区域該当
国への報告
×
備考
公表済

2_外部への放射能漏れや周辺環境放射線への影響はありませんでした。

原因と対策の報告の公表文

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について

令和7年12月10日
原子力安全対策推進監
電話番号089-912-2352

1_四国電力株式会社から、伊方発電所で令和7年6月ほかに発生した2件の設備の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。

原因と対策
県の公表区分
C
異常事項

海水淡水化装置塩酸注入系統弁からの塩酸漏えい(3号機)<外部リンク>

発生年月日

令和7年6月21日

原因

調査結果より、当該弁の弁箱シート面におけるボルトA付近のへこみの発生原因は特定できなかったが、本事象は以下の要因により、当該弁からの塩酸漏えいに至ったものと推定した。

  • 当該弁の弁箱シート面のへこみから微小漏えいした塩酸がボルトに接したことにより、弁箱と弁蓋を締め付けるボルトに腐食が発生し、減肉することでボルトの機械的強度が低下した。
  • 当該弁の閉動作時にダイヤフラムが弁箱を押し込む力の反力により、ダイヤフラムと一体の弁蓋が浮き上がる方向に力を受け、弁箱と弁蓋を締め付けるボルトに引張応力が加わることで、腐食により機械的強度が低下したボルトが引張応力に耐えられず折損し、弁箱と弁蓋に隙間が発生したことにより、当該弁から塩酸が漏えいした。
対策
  1. 当該弁の取替えを実施した。
  2. 類似箇所24台のうち23台は弁箱の取替え実績がなく、また、1台は弁箱を取り替えてから14年経過していることから、念のため、類似箇所24台について弁箱の取替えを実施する。
  3. 分解点検時は異物混入も含め小さな異常も見逃さないよう十分注意して目視確認を実施するよう、改めて作業員に周知を実施する。
原因と対策
県の公表区分
C
異常事項

特定重大事故等対処施設の電源設備の不具合(3号機)<外部リンク>

発生年月日

令和7年7月30日

原因

調査結果により、本事象は、当該部品内で素子単体に電気的な偶発故障が発生し、正常な信号が電源設備に連携されなかったことが原因で、運転データ管理値内の変化が生じたものと判断した。

対策
  1. 当該部品の取替えを実施した。
  2. 当該部品の不測事態に備え、速やかに復旧できるよう予備品を保有した。

​以下6件については、現在、四国電力株式会社において調査中であり、「伊方原子力発電所異常時通報連絡公表要領」に基づき、原因と対策の報告書を受理後、来月以降に公表します。

  • 伊方3号機 原子炉補機冷却水冷却器海水出口弁の不具合(令和6年6月24日発生)
  • 伊方3号機 衛星電話の一部使用不能による運転上の制限の逸脱(令和7年5月21日発生)
  • 伊方3号機 総合排水処理装置の次亜塩素酸ソーダ貯槽出口配管からの次亜塩素酸ソーダ漏えい(令和7年7月2日発生)
  • 伊方1号機 燃料取替用水ライン弁からのほう酸水の漏えい(令和7年7月4日発生)
  • 伊方3号機 純水装置再生用水系統の再生用水加熱器からの水漏れ(令和7年10月4日発生)
  • 伊方3号機 補助建屋排気筒高レンジガスモニタ電源装置の不具合(令和7年11月27日発生)

2_県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。


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