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伊方原発に関する知事メッセージ(令和5年)
訪問対話活動の結果報告について
12月20日、四国電力から、本年9~11月に実施した訪問対話活動の結果報告がありましたので、お知らせします。
この訪問対話活動は、福島第一原子力発電所事故後、地元説明に真摯に取り組むよう求めた私からの要請を踏まえ、四国電力が伊方発電所から20km圏内に拡大して実施しているものであり、15回目となります。
[添付資料:訪問対話活動の実施結果 [PDFファイル/325KB]]
四国電力によりますと、今回は、圏内約26,000戸を訪問(在宅率約51%)した上で、4年ぶりに対面形式により、「安全文化の醸成、技術力の維持・向上への取組」、「使用済燃料乾式貯蔵施設」、「1、2号機の廃止措置」および「使用済樹脂貯蔵タンク増設計画の状況」などについて説明するとともに、ご意見をお聴きしたとのことでした。
その結果、住民の方々からは、「原子力には反対である。事故が起きるとこの地区に住めなくなる」、「安全に絶対はない。有事の際はどのように避難すればいいのか不安を感じている」などの厳しいご意見や、「電気は必要であり、安全最優先で伊方発電所の運転をお願いしたい」、「有事の際の避難が気になっていたが、説明を聞いてよくわかった」といったご意見をいただき、丁寧に対応したとの報告を受けました。
[添付資料:説明資料(リーフレット) [PDFファイル/1.27MB]]
県としては、四国電力に対して、訪問対話活動でお聴きした厳しいご意見も経営幹部がしっかり受け止めること、また、連続トラブルや過去の保安規定違反により、県民の信頼を大きく失墜させ、信頼回復の途上にあることを再認識し、安全確保に最優先で取り組むとともに、情報公開の徹底と訪問対話活動の継続的な実施により信頼回復に努めるよう改めて要請いたしましたので、ご報告申し上げます。
令和5年12月20日
愛媛県知事 中村 時広