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伊方原発に関する知事メッセージ(平成24年)

ページID:0014980 更新日:2013年8月1日 印刷ページ表示
伊方原発に関する知事メッセージ(平成24年)
日付 内容
平成24年11月6日 訪問対話活動の結果及び伊方原発の追加安全対策の報告について
平成24年9月6日 「伊方原子力発電所周辺の安全確保等に関する覚書」の締結について
平成24年6月19日 伊方3号機耐震裕度2倍確保の取り組みに係る報告及びモニタリングポストの増設について
平成24年4月28日 直流電源装置の補強工事完了について
平成24年4月24日 安全対策の早期完了(直流電源装置の補強工事)に係る報告について
平成24年4月13日 亀浦変電所からの配電線の敷設完了に係る報告及び伊方発電所の訪問について
平成24年4月9日 「南海トラフの巨大地震モデル検討会」の地震・津波想定結果の公表について

平成24年11月6日 訪問対話活動の結果及び伊方原発の追加安全対策の報告について

11月5日、四国電力柿木原子力本部長から、今年度秋に実施した訪問対話活動の結果及び伊方原発の追加安全対策について報告がありましたので、お知らせします。

訪問対話活動については、これまでも報告を受けているところですが、今回の結果では、前回とほぼ同数の約28,000戸を訪問(在宅率52%)し、そのうちの4%の方から厳しい意見をいただいたとの報告がありました。

また、追加安全対策については、

  1. 非常用外部電源受電設備の地震・津波対策
  2. 3号機用の空冷式非常用発電機の増設
  3. 3号機のフィルタ付ベント設備の設置
  4. 3号機の蒸気発生器へ注水する補助給水ポンプの代替注水ポンプの設置

の4つの対策を、今後、実施する旨の報告がありました。

報告を受け、私からは四国電力に対し、伊方発電所周辺の訪問対話については、定期的に実施し、今後とも丁寧に説明のうえ、県民の安心醸成に努めるよう要請しました。

また、安全対策については、ベント設備の設置に加え、原子炉を冷却するための電気設備や注水設備を現在の設備に追加し、バックアップとして充実させる計画であり、的確な対応であると思いますが、四国電力には、可能な限り一日でも早くということを常に念頭において実施するよう要請しましたので、併せてご報告します。

 

平成24年11月6日
愛媛県知事 中村 時広

平成24年9月6日 「伊方原子力発電所周辺の安全確保等に関する覚書」の締結について

8月3日に八幡浜市、大洲市及び西予市が、住民の安全・安心の観点から、四国電力に対して、安全に関する協定等の締結についての申し入れを行い、併せて、県に対して調整依頼がありました。

その後、協議が整ったことから、昨日9月5日に、伊方町の立会いのもと、県、八幡浜市、大洲市、西予市、四国電力が「伊方原子力発電所周辺の安全確保等に関する覚書」を締結いたしました。

今回の覚書の締結は、それぞれ、地域によって原発からの距離も、あるいは人口などの条件も異なりますので、互いの立場を尊重しながら、昨年の夏以降、関係者が丁寧に議論を積み重ねたものです。

この覚書の内容は、現在、県、伊方町及び四国電力において締結している「伊方原子力発電所周辺の安全確保及び環境保全に関する協定書」の範囲内で

  • 主要な施設の設置、変更等の際の手続き
  • 異常時の通報・連絡
  • 立入調査
  • 損害賠償

などについて規定しており、3市の住民の安全対策や安心の確保につながる内容となっています。

今後も、県、伊方町、今回覚書を締結した3市及び四国電力がともに協力しながら、安全・安心を求めていくことが第一であると考えており、四国電力には、事業者としてその責任を果たすよう、改めて要請しましたので、ご報告します。

 

平成24年9月6日
愛媛県知事 中村 時広

平成24年6月19日 伊方3号機耐震裕度2倍確保の取り組みに係る報告及びモニタリングポストの増設について

伊方発電所の安全対策については、かねてより四国電力に対して、国から指示のあった対策のほか、アディショナル(追加的)な対策の早期実施を求めてきたところですが、6月18日、四国電力の原子力本部長から伊方3号機の概ね1,000ガル以上の耐震安全性確保(耐震裕度2倍確保の取り組み)に係る状況の報告がありました。これは、昨年6月に四国電力から、実機の構造を考慮したより現実的な設備に加わる力等を考慮した「耐震裕度詳細評価」を実施し、裕度2倍以上を確認するとしていたものです。

また、県と四国電力で、それぞれ発電所周辺に設置して環境放射線の連続測定を行っているモニタリングポストについて、四国電力の増設計画についても報告があり、県としての全体計画がまとまりましたので、併せて報告いたします。

まず、概ね1,000ガル以上の耐震安全性の確保については、3号機の安全上重要な約130の全ての機器で1,000ガル以上の耐震安全性が確保されていることを確認したとの報告でした。四国電力に対しては、確認漏れがないかやしっかりとした数値設定をしたうえのものかなどを確認したところ、十分確認しているとのことでしたが、県としても、今後、その内容を確認してまいります。原子力本部長には、今回確認された耐震安全性について県民へしっかり説明するなど、安心の醸成に努めるとともに、3号機よりも運転期間が長い1、2号機について早期に確認のうえ、必要な対策を実施するよう改めて要請しました。

また、県では、福島第一原発事故を踏まえた防災対策地域の拡大に伴い、伊方原発から概ね30kmを目安に緊急時等における放射線の監視体制を強化するため、モニタリングポストの増設を検討してまいりました。放射線の監視については、従来、県と四国電力で連携して実施してきたことから、四国電力から、県が設置する12基を補完する位置に7基のモニタリングポストの増設を決定したとの報告がありました。この結果、県と四国電力で、伊方町、八幡浜市、大洲市、西予市に各4基、宇和島市、伊予市、内子町に各1基の計19基のモニタリングポストを増設いたします。

今後は、伊方原発環境安全管理委員会の専門家の御意見も伺いながら、モニタリングポスト増設を踏まえた調査計画全般の見直しを適切に行い、県民の皆さんの安全・安心の向上を図ってまいりたいと考えております。

原発については、新たな知見や問題には速やかに対応を取ることが県民の信頼につながることから、今後も、安全対策には終わりはないとの考えのもと、四国電力に対しては、引き続き、真摯な取り組みを要請いたしましたので、併せてご報告いたします。

 

平成24年6月19日
愛媛県知事 中村 時広

平成24年4月28日 直流電源装置の補強工事完了について

4月24日に四国電力から報告がありました直流電源装置の補強工事について、本日、同社から工事が完了したとの報告がありましたのでご報告します。

直流電源装置は、現状のストレステスト評価で地震に対する余裕(裕度)が1.5倍と評価されていますが、工事完了により、この装置の裕度は3倍程度となります。

なお、他の発電所で今後設置予定となっている免震構造の事務所については、四国電力では、中越沖地震を踏まえた対策として既に建設が完了し、平成23年12月から運用を開始しております。

私の方からは、引き続き、まだ終わっていない安全対策について、早期に完了するよう要請しておりますので、併せてご報告します。 

 

平成24年4月28日
愛媛県知事 中村 時広

平成24年4月24日 安全対策の早期完了(直流電源装置の補強工事)に係る報告について

私が4月12日に伊方発電所を訪問した際、四国電力の千葉社長に対し要請しておりました「まだ終わっていない安全対策の早期完了」について、本日、同社から報告がありましたのでご報告します。

現地では、現状のストレステスト評価で地震に対する余裕(裕度)が1.5倍と評価された直流電源装置について、補強工事の計画が進められていることを確認しましたが、四国電力から、工事を4月25日に開始し、今週中を目途に、この装置の裕度を2倍以上とするとの報告を受けました。

私の方からは、ストレステスト評価で最も裕度の小さかった直流電源装置だけでなく、残りの揺れ対策や他の安全対策についても、できるだけ早く完了するよう重ねて要請しましたので併せてご報告します。

 

平成24年4月24日
愛媛県知事 中村 時広

平成24年4月13日 亀浦変電所からの配電線の敷設完了に係る報告及び伊方発電所の訪問について

伊方発電所の安全対策については、国から指示のあった緊急安全対策やシビアアクシデント対策のほか、県としてもアディショナル(追加的)な対策を求めてきたところですが、四国電力の原子力本部長からアディショナルな対策として実施してきた亀浦変電所からの配電線の敷設等が3月末までに完了したとの報告があり、また、前回福島第一原発事故直後に訪問して以降に実施された安全対策の実施状況を確認し、中長期的な安全対策の進捗状況を把握するため、4月12日に伊方発電所を訪問しましたのでご報告します。

原発の安全対策においては、電源と水の確保が重要であるとの観点から、この2点について注目して確認させていただきました。
まず電源については、地震による津波により発電所内の電源が喪失した場合に、原子炉を冷却するための機器に給電できる電源車が、津波の影響を受けない標高32mの場所に配備され、起動訓練により直ちに給電できる状態となっていることを確認しました。
また、アディショナルな対策として、四国電力から、発電所近くの標高約100mに位置する亀浦変電所から電線を敷設し、電源強化をする回答を得ていましたが、これについても現地で通電していることを確認し、プラスアルファの送電ルートが確立していることを確認しました。

次に水の問題については、使用済燃料ピットの冷却として、福島原発にはなかった、消防自動車によるタンクから使用済燃料ピットまでの送水ルートが新たに設置されていますが、この状況や、海水取水用水中ポンプによる海水の注水体制を確認し、通常のポンプが使用できない場合にも、注水できる体制が整っていることを確認しました。

その他、原子炉建屋内への津波による浸水を防ぐための水密扉が計画を前倒しして建屋下層から順次設置されていることや、ストレステストで地震に対する余裕が1.5倍と評価された直流電源装置の補強工事の準備が整っていることなどを確認しました。

まだ、アディショナルな対策として要請したおよそ1000ガルの揺れ対策も含め、終わっていない対策がありますので、私の方からは、できるだけ早く完了させるとともに、県への報告連絡体制の堅持、更には整備したハードを適切に扱うための非常時の訓練の充実についても要請しましたので併せてご報告します。

最後に、伊方発電所の状況についてはこれまで随時報告を受けてきたところですが、今回の訪問で実際に現地を確認し、自分自身の目や耳で確認することで、より正確に認識することができましたことを申し添えます。

 

平成24年4月13日
愛媛県知事 中村 時広

平成24年4月9日 「南海トラフの巨大地震モデル検討会」の地震・津波想定結果の公表について

3月31日、国の「南海トラフの巨大地震モデル検討会」が、数千年単位で発生するあらゆる可能性を考慮した最大クラスの巨大地震・津波を想定し、その場合の震度分布と津波高を公表しました。県内では、最大震度が7となり、全ての市町で震度6強以上となっています。また、津波高は、愛南町で最大17.3m、宇和海沿岸地域で7.9m以上、また、瀬戸内海側についても3.0~4.0mとなっています。

私自身、この数字の大きさに驚きを感じておりますが、県民の皆さんも、驚きとともに、大きな不安を感じられていることと思います。

まだ、国から詳細な説明がありませんが、資料には、震度分布については5つの地震モデルを設定し、また、津波高については11の地震モデルを設定し、その中から、それぞれ最大値を重ね合わせた結果であると記載されています。つまり、一つの地震で発生するものではなく、全ての可能性を積み上げた最大値であり、県民の皆さんには、前提条件を理解していただいたうえで、どのような地震が起きても即座に対応できるよう、日頃から、地震・津波発生時の行動を確認しておいていただくことをお願いしたいと考えています。

また、伊方発電所への影響については、津波高が3.0mと評価されていますので、発電所の敷地高が約10mであることを考えると十分余裕があります。

一方、震度については、5強から6強に引き上げられましたが、伊方発電所に最も影響が大きいのは、敷地前面の中央構造線断層帯を震源とする地震であり、伊方発電所の基準地震動は、これを基に570ガルと評価されています。南海トラフを震源とする地震については、これまで94ガルと評価され、今回の震源域の見直しによっても、中央構造線による影響を超えることは考えにくいですが、四国電力からは、国が詳細な評価結果を公表したのち、伊方発電所への影響について報告を受け、県としても、必要であれば、四国電力に対して、追加の安全対策を求めたいと考えています。

県では、最大クラスの地震・津波に対しては、今回の東日本大震災を踏まえ、被害を最小限に抑える「減災」の視点に重きをおいて対策を講じることとしており、今後とも、県民の皆様に対して、適時適切な情報提供に努め、災害から命と暮らしを守り、安心して生活することができる「愛顔(えがお)あふれる愛媛」の実現に取り組んで参ります。

 

平成24年4月9日
愛媛県知事 中村 時広


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