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令和7年度多年勤続感謝状贈呈式知事あいさつ
日時:令和8年3月31日(火曜日)10時00分
場所:愛媛県庁 正庁
まず、誰しもがいつかは通る道ですけれども、約40年の県庁生活、仕事を終えられて、今日ここに退任をされ、そして新たな第二の人生を明日から迎えることになりました皆さんに対し、特に長年のご貢献ご功労に対しまして、知事として心から感謝を申し上げたいと思います。
今から40年ほど前といいますと、私は皆さんより少し上の世代になりますけれども、当時は世の中がバブル景気真っ盛りでございました。明日はさらに成長する、そんな空気が社会全体に広がっていたように記憶しています。そういう中で皆さんは、県庁の門をくぐられたと思いますけれども、不安、そして希望、そんなフレッシュな気持ちでスタートした日を、この時期を迎えて、皆さん懐かしく思い起こされているのではなかろうかと思います。
その後は、失われた10年ということに象徴されるように、あれほど沸いていたバブルが泡と化しました。私もちょうど昭和62年に県会議員の仕事をいただきましたので、その時期を記憶しておりますけれども、リゾート法ができて、全国どこでもリゾート開発を進めようという機運がまん延していました。その過程で、バブルが崩壊し、安定成長を終えて、いろいろな課題がガラッと変わっていった年に、皆さん中堅職員として奮闘されたと思います。
その後、県政も移り変わりまして、そのあたりのつまびらかな状況は私も存じ上げておりませんけれども、15年前に県の仕事をいただきまして、皆さんとご一緒することになりました。がらりと風潮が変わって、本当にこの変化にどう向き合っていけばいいのか、手探りを繰り返しながら、さまざまな課題に挑戦してきたつもりですけれども、とりわけメニュー選択型行政から政策立案型行政への脱皮という非常に大きなテーマがありました。意識改革、あるいは組織改革、人事制度、いろいろな変革に着手し、皆さんが働きやすく、そしてその力を遺憾なく発揮し、そしてそれが公平に評価されるような、そんな仕組みづくりを皆さんと一緒に模索をしてきた経緯があります。
そして、一方で、政策課題は待ってはくれませんでした。特に全庁挙げて、共通した目標を持って対処した課題がたくさんありました。国民体育大会の開催しかり、県民の命を守るという一番大きな使命と向き合った西日本豪雨災害からの復興、そして3年にわたって続いたコロナ対策等々、これらはチームワークなくして乗り越えられない課題ばかりでありましたけれども、皆さんのお力を大いに発揮していただいたことを、本当にありがたく思っております。
そしてまたさらに時代は動き、今の国際情勢は変化の度合いを深めておりますし、また、IT技術の進化は働き方や仕事の進め方、政策の作り方、全てに変化をもたらせようとしています。そして何よりも人口減少という、とてつもない課題が日本全体の前に立ちはだかっていますけれども、きっと皆さんの背中を見て、そしてまた皆さんが手厚く指導したことによって、たくましく育った後輩の職員の皆さんが、同じように力を発揮してくれるのではないかと期待をしています。
大変寂しいお別れになりますけれども、どうぞ皆さんにおかれましては、新しい第二の人生の場所で、十分に健康に気をつけながら一層のご活躍をされますよう、そしてまた先輩として、後輩のために、県政の発展に引き続きご尽力を賜りますよう、心からお願いを申し上げまして、ごあいさつとさせていただきたいと思います。
長年にわたりまして、本当にお疲れ様でした。どうもありがとうございました。
