本文
令和7年度肱川総合水防演習知事あいさつ
日時:令和7年5月18日(日曜日)9時00分
場所:大洲市若宮地区(肱川右岸河川敷)
皆さんおはようございます。
今年度の肱川総合水防演習の開催に当たり、ごあいさつを申し上げます。
本日は、中野国土交通大臣、そして、国土交通省、自衛隊、警察、市町、さらには各消防団、企業、団体、自主防災会をはじめとする地域のさまざまな団体、また住民の皆さんや子供たちも含め、大勢の皆さんのご参加の下に、水防演習が実施される運びとなりました。本当にご苦労様でございます。
先ほど大臣からもお話がありましたように、平成30年の西日本豪雨災害は、深い傷跡を地域に残しました。もとより、愛媛県は急峻な地形、そして蛇行する河川の形状等により、これまでも幾度となく災害が発生してきた経緯があります。とりわけ四国最大の肱川流域では、幾度となくそうした歴史上の傷跡が残されています。
西日本豪雨災害では、河川の氾濫や土砂災害等により27名の方が亡くなられ、さらにその後の災害関連死を含めると33名の方の尊い命が失われました。改めて、ご冥福を心からお祈り申し上げます。そして地元の皆さんは、絶望的な環境の中から決して諦めることなく、今日まで歩み続けられていることに、心から敬意を表させていただきます。
県では、被害の大きさを踏まえまして、国に激甚災害の早期指定について要請させていただきました。国では、速やかにこれを受け止めていただき、肱川の激特事業が従来の計画を10年前倒して河川整備が進められ、昨年5月に国の事業、県の事業とも堤防整備が完了をいたしました。
当時の水量が襲ってきても、同様の災害には至らないという状況にはなりましたけれども、災害の規模はどうなるかは誰も予測がつきません。
そのため、大洲市の都谷川を四国で初めての特定都市河川に認定し、地元の皆さんと協力しながらハード、ソフト両面の対策を行っているところでありますけれども、しかし今日の訓練のような、従来の想定を大きく超えるような事態にも備える必要があります。
どうか、今日のあらゆる機関がそろった演習を通じて、一層の地域の防災力が底上げされますことを、心から期待させていただきたいと思います。暑い中、ご苦労おかけしますが、最後までどうぞよろしくお願い申し上げまして、あいさつとさせていただきます。
ご苦労様でございます。