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令和6年度多年勤続感謝状贈呈式知事あいさつ
日時:令和7年3月31日(月曜日)10時00分
場所:愛媛県庁 正庁
多くの方が、一つの節目を迎えます。長い県庁生活を区切る時期が誰しも訪れるわけでありますけども、長年にわたってのご尽力に対しまして、心から敬意を表します。多くの方は引き続き県の職員としてご活躍いただきますけれども、46名の方は、別の道を歩まれるということで、また、随分と環境が変化すると思いますし、くれぐれも健康にご留意してのご活躍を期待いたします。
また、引き続き県の職員としてご活躍いただく皆さんには、とりわけ後輩の育成ということを、そしてまた、今後大きな、いろいろな事業での挑戦も待っておりますので、今後とも力を発揮していただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
皆さんの大半はバブル期に社会へ1歩足を踏み出されて、そして前半期は、その高度成長の中で、仕事に向き合う日々を経験されたと思います。私もちょうど同じ時期でありましたから、よく記憶しておりますけども、本当に当時の日本全体が、勢いがある時期でもありました。しかしその後、バブルの崩壊により、大半は失われた10年という言葉に象徴されるように、低成長の中でどう課題に向き合っていくのか、そうしたことにチャレンジする日々ではなかったかなというふうに思います。そういった中でもとりわけこの10数年は、県の仕事をいただきまして、皆さんには随分と無理なお願いをさせていただきました。
ただ、これもかつてないような社会的変動要因にどう立ち向かうかという非常に難しい時代の始まりだったということで、できるだけ皆さんが力を発揮していただけるように、公平な評価制度の導入や、そしてまた新たな業務へのチャレンジ、これまでやったことのない営業本部であるとか、自転車を活用した観光振興など、さまざまな課題にも挑戦をしていただきました。
また、一人一人の職員のマンパワーの高さというものを感じる10数年でもありました。
そういう中で、皆さんには、大いに後輩を引っ張る、それぞれの職場で力を発揮していただいていることに、本当に感謝を申し上げたいと思います。
これからもまた新たな課題が待っています。人口減少、IT技術の進化、これらとどう向き合っていくのかというのは、本当に誰も経験したことない課題でありますし、またそういう中で今年度は日本スポーツマスターズ、来年度は全国植樹祭、次の年がVelo-city、その次の年は国民文化祭、毎年のように、愛媛県を元気にする取り組みがめじろ押しでございます。こうした中で、皆さんとともに育ってきた後輩職員も、頑張ってくれると思います。どうか皆さんにおかれましては、OBの立場から、また県職員として残られる方は、今後はちょっと違った立場から、一層のお力添えをよろしくお願い申し上げます。
皆さんの人生における一つの節目に心から拍手を送らせていただいて、ごあいさつとさせていただきたいと思います。お疲れ様っていうのもおかしな話ですけども、大きな区切りということで、本当にお疲れ様でございました。