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ジェネリック医薬品の安心使用に向けた取組みについて
新着情報
令和6年10月8日 後発医薬品のある先発医薬品(長期収載品)の選定療養について
令和6年1月31日 病院における後発医薬品・バイオシミラー採用リスト(令和5年度分)を掲載しました。
目次
ジェネリック医薬品とは
ジェネリック医薬品を知りたい方へ
Q.ジェネリック医薬品ってどんなおくすり?
ジェネリック医薬品は、これまで使われてきた新薬(先発医薬品)の特許が切れた後に製造販売される、低価格のお薬です。
高血圧や糖尿病、花粉症など様々な症状に対するお薬が揃い、カプセル・錠剤・点眼剤など形態も豊富です。新しい技術で、味や飲みやすさ、使用感が改良されたものもあります。
Q.ジェネリック医薬品と新薬の成分で、なにが同じでなにが違うの?
ジェネリック医薬品は、新薬(先発医薬品)と同じ有効成分が同じ量含まれています。有効成分以外の添加剤が異なる場合がありますが、安全性は同等です。
ジェネリック医薬品に不安・疑問のある方へ
Q.ジェネリック医薬品は安いというけど、安心して服用できるの?
新しい医薬品は開発に長い時間と多くの費用がかかりますが、ジェネリック医薬品は開発時間が短くて済むので、その分価格が安くなります。
これまで長年の使用実績で効き目や安全性が実証されてきたお薬と同等と確認され、国の厳しい審査をクリアしたもののみ製造・販売が認可されています。ジェネリック医薬品の品質や有効性、安全性は新薬と同等ですので、安心して服用していただけます。
Q.ジェネリック医薬品はどのくらい安いの?
お薬の価格は5割程度、中にはそれ以上安くなる場合もあります。
(※窓口でお支払いいただく患者負担金は、お薬の費用のほか、調剤料などが加わります。)
日本ジェネリック製薬協会のホームページに、現在使用している医薬品をジェネリック医薬品委切り替えたときのお薬代を計算比較できるコンテンツがありますので、ご活用ください。
かんたん差額計算<外部リンク>
Q.新薬とジェネリック医薬品は、効き目も副作用も同じなの?
ジェネリック医薬品は、これまで長年の使用実績で効き目や安全性が実証されてきたお薬と同じ有効成分を同じ量含んでいます。
飲みやすくなるよう工夫したおくすりを開発することもあり、有効成分以外の添加剤や形・大きさが違うものがありますが、効き目や安全性は同等です。
Q.なぜ国や健康保険組合が、ジェネリック医薬品を推奨するの?
ジェネリック医薬品の選択は、自己負担の軽減だけでなく、医療費全体の抑制にもつながります。少子高齢化が急速に進む中、現在の医療保険制度を維持し、子どもたちや次の世代に引き継いでいくためにも、低価格なジェネリック医薬品の普及が求められています。
ジェネリック医薬品を希望する方へ
Q.ジェネリック医薬品を処方・調剤してもらうにはどうすればいいの?
かかりつけの医師や薬剤師にジェネリック医薬品を希望していることをお伝えください。また、「ジェネリック医薬品希望カード」や「ジェネリック医薬品希望シール(おくすり手帳や保険証に貼付けられます)」を利用するのも良いでしょう。
ジェネリック医薬品を安心して使っていただくために
(厚生労働省広報資料)
- どうやってつくってるの?ジェネリック医薬品【厚生労働省Youtube動画】<外部リンク>
- 啓発ポスター<外部リンク>
- リーフレット(青)2022年3月版<外部リンク>
- リーフレット(緑)2022年3月版<外部リンク>
令和6年10月1日からジェネリック医薬品のある先発医薬品を希望するとお薬代が変わります!
令和6年10月1日より、先発医薬品(長期収載品)の処方又は調剤について選定療養費制度が導入されました。
選定療養費制度とは、保険診療と併用が認められている患者さんが追加費用を払って選ぶ特別な医療サービスの仕組みです。例えば、個室利用の差額ベッド代や紹介状なく大病院を初診で受診した際などに適応されています。
今回新たに導入された制度は
「後発医薬品のある先発医薬品(長期収載品)を希望する場合、先発医薬品と薬価が最も高い後発医薬品との差額の4分の1は保険外(=自費)になる」 というものです。
多くの長期収載品(先発品)が選定療養の対象に該当します(対象外の成分は全体の3%程度)。
対象外となる場合は次のような場合のみです。
- 医療上の必要性があると認められる場合
- 在庫状況等を踏まえて、当該薬局において後発医薬品の提供が困難であり、先発品(長期収載品)を処方・調剤せざるを得ない場合
厚生労働省ホームページでは対象医薬品リストと後発医薬品との価格比較リスが掲載されておりますので、ご参照ください。 厚生労働省ホームページ<外部リンク>
日本ジェネリック製薬協会 × 鷹の爪団
日本ジェネリック製薬協会は、2022年9月5日(月曜日)から、鷹の爪団とコラボレーションした動画「スクープ!鷹の爪」を公開しました。
鷹の爪団の取材を通じて、ジェネリック医薬品業界に生じている問題について分かりやすく紐解くと共に、過去の不祥事と真摯に向き合い、業界全体で信頼回復のために取組むジェネリック医薬品業界の実情やその行く末について、鋭く迫る内容が展開されています。
(特設サイト)スクープ!鷹の爪<外部リンク>
- [第一話] どうして品薄!?ジェネリック医薬品の今!<外部リンク>
- [第二話] ジェネリック医薬品業界の取り組み<外部リンク>
- [第三話] 日本がもし1000人の村だったら<外部リンク>
【他にコラボレーションした特設サイト】
(1)鷹の爪団のジェネリック都市伝説<外部リンク>
ジェネリック医薬品に対する正しい理解を推進するためによくある疑問5つに対する回答をわかりやすく解説されています。
- 都市伝説#1『コックリさん』
[疑問(1)] ジェネリック医薬品の原薬はインドや中国で生産されている? - 都市伝説#2『口裂け女』
[疑問(2)] ジェネリック医薬品はお年寄りと子どもには使わないほうが良い? - 都市伝説#3『発がん性物質』
[疑問(3)] ジェネリック医薬品には発がん性がある? - 都市伝説#4『カツヲくん』
[疑問(4)] ジェネリック医薬品は添加剤が違うので、溶けないで吸収されないと聞いたことがあるけど本当なの? - 都市伝説#5『幽霊屋敷』
[疑問(5)] 国がジェネリック医薬品を推進する理由(メリット)は、安さだけ?
(2)鷹の爪団のジェネリックトラベル大作戦2030<外部リンク>
『日本ジェネリック製薬協会』が国民の医療を守る社会保障制度の持続に貢献するため掲げた5つのビジョンを解説されています。
- [ビジョン01]「国民の"健康・医療・介護"において存在感を発揮」について
- [ビジョン02]「グローバル化/ボーダーレス化への果敢な挑戦」について
- [ビジョン03]「地域包括ケアシステムの実現に貢献」について
- [ビジョン04]「Society5.0の到来に向けICTを活用した次世代ヘルスケアシステムの構築への参画」について
- [ビジョン05]「SDGsの達成に寄与」について
ジェネリック医薬品の使用割合の目標
厚生労働省では平成25年4月に「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ」を策定し、後発医薬品の数量シェアを平成30年3月までに60%以上にすることを目標にして、後発医薬品の使用促進の取り組みが進められてきました。
この目標はその後の達成状況を踏まえて見直しが行われ、現在の目標値は、2024年の3月に「医薬品の安定供給を基本としつつ、2029年度末までに全ての都道府県で数量シェアを80%以上とする」という現行の数量ベースの目標を維持をしつつも、副次目標として新たにバイオシミラーについては、「2029年度末までに80%以上を占める成分数が全体の成分数の60%以上」また、金額ベースでは「後発品の金額シェアを2029年度末までに65%以上」という政府目標が掲げられたところです。
●愛媛県の後発医薬品使用割合(数量ベース)
令和6年3月時点:86.6%(全国平均:85.6%)
※使用割合(%)=(後発医薬品の数量)÷(後発医薬品の数量+後発医薬品のある先発医薬品の数量)
なお、保険薬局でレセプト電算処理された調剤レセプトのデータをもとに分析した数値であり、院内処方及び紙レセプトは含みません。
※出典:最近の調剤医療費(電算処理分)の動向(厚生労働省保険局調査課)<外部リンク>
愛媛県におけるジェネリック医薬品の安心使用に向けた取組み
愛媛県では、県民や県内医療機関の皆様が安心してジェネリック医薬品を使用できるよう、セミナーを開催するとともに、県内の病院における後発医薬品の採用リストを作成・公表するなど、安心使用に向けた情報提供やジェネリック医薬品の周知徹底に取り組んでいます。
主な事業内容は以下のとおりです。
愛媛県ジェネリック医薬品安心使用連絡会の開催
平成20年度から、学識経験者、関係団体、病院関係者などの有識者で構成される連絡会を定期的に開催し、県内におけるジェネリック医薬品の安心使用に関する問題点の整理、検討を行っています。
ジェネリック医薬品安心使用セミナーの開催
平成23年度から、県民や医療関係者向けのセミナーを開催し、ジェネリック医薬品に対する知識や理解の向上に努めています。
令和6年度の研修会は終了しました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
(開催日時)令和6(2024)年10月6日(日曜日)13時00分~15時00分
(開催方法)ハイブリッド方式
(会場) 愛媛県薬剤師会館 3階 大会議室 (松山市三番町7丁目6-9)
(配信方法)Zoom
(講演)八尾市での病薬連携の取り組み ~電子処方箋やジェネリック・フォーミュラリを中心に~
(講師)小枝 伸行(八尾市立病院 事務局 事務局長 薬剤師・医療情報技師・診療情報管理士・病院経営管理士)
(参加者)300名
申込期間:8月5日(月曜日)~9月22日(日曜日)
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令和6年度ジェネリック医薬品安心使用セミナー [PDFファイル/516KB]
今年度、講師を務めていただきました 八尾市立病院 事務局長 小枝伸行先生からセミナーの資料をご提供いただきましたので掲載をいたします。
また、セミナーで紹介しました電子処方箋の導入状況については、デジタル庁「電子処方箋の導入状況に関するダッシュボード」からご覧いただけます。
【講演資料】
- 講演資料_前半(フォーミュラリ) [PDFファイル/8.6MB]
- 講演資料_後半(電子処方箋) [PDFファイル/6.32MB]
- 電子処方箋の導入状況<外部リンク>(デジタル庁/電子処方箋の導入状況に関するダッシュボード)
医療関係者の皆様へ/病院における後発医薬品・バイオシミラー採用リスト
愛媛県では、県内の医療機関及び薬局において後発医薬品を積極的に採用していただけるよう、平成21年度から県内各地域の病院における後発医薬品採用リストを作成し、ジェネリック医薬品の採用情報の共有化を進めています。
(令和5年度から、バイオシミラーの採用リストを追加しました。)
令和5年度は、県内56病院にご協力をいただき、後発医薬品約10,000品目、バイオシミラー114品目の採用状況について調査しました。
令和5年度 病院における後発医薬品・バイオシミラー採用リスト[Excelファイル/2.33MB]
関連リンク
- 厚生労働省「ジェネリック医薬品の使用促進について」<外部リンク>
- 日本ジェネリック製薬協会(外部サイトへリンク)<外部リンク>