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アトツギ向け伴走支援プログラム「WAVE」について
県内中小企業の事業承継に対する前向きな意識醸成や早期の事業承継の促進を図るため、家業の5年後、10年後を見据えて新たな挑戦に踏み出す、意欲ある「アトツギ(事業承継者・事業承継予定者)」を対象に、新規事業創出に向けた事業アイデアの具現化など、アトツギの新たなチャレンジを支援する伴走支援プログラム「WAVE(ウェーブ)」を実施しています。
※「WAVE」とは、「アトツギが、瀬戸内海の穏やかな波や宇和海の力強い波のように、地域から社会へと絶え間なく広がるような価値を生み出していく」という想いが込められています。
令和6年度愛媛県アトツギ向け伴走支援プログラムチラシ [PDFファイル/3.09MB]
プログラム開催レポート
【DAY4】事業アイデア報告会
令和7年3月18日(火曜日)に、今年度最終回となる事業アイデア報告会をサイボウズ松山オフィスにて開催しました。
当日は、11名のプログラム参加者が、約3ヶ月間の本プログラムを通じて発見した家業の強みや事業開発など、具体化した事業アイデアを5分間のプレゼンテーションに込めて発表しました。発表テーマは次のとおりです。
発表順 |
会社名 |
氏名 |
発表テーマ |
1 |
株式会社マミーズファミリー |
増田 早紀 |
食育マルシェ ~愛ある食で育つ愛媛の子ども~ |
2 |
株式会社カネシロ |
小池 雄大 |
三方よし! 人手不足×利便性×環境問題 ‐松山商人が挑む廃棄物回収の未来‐ |
3 |
株式会社小泉製菓 |
小泉 紗奈 |
菓子商店80年・大判焼55年の歩みを込めた菓子の新商品開発 |
4 |
株式会社NADA |
大岩 楓 |
究極の田舎時間を提供できる農家を目指して |
5 |
株式会社ココロココ |
久保 慶高 |
介護3.0 介護職改めケアという舞台で活躍するプロのプレイヤー |
6 |
株式会社レスパスコーポレーション |
越智 友莉 |
地域を結ぶ、新たなハブ拠点 ~レスパスファームから始まる地域の輪~ |
7 |
株式会社中温 |
大澤 一寛 |
里芋生産の課題解決と革新的ビジネスモデル 農業人口減少への対応策 |
8 |
SANYOホールディングス株式会社 |
武内 和治 |
家業×自分の強みで新たな挑戦を |
9 |
株式会社藤井組 |
藤井 遼太郎 |
空き家で地域を盛り上げる 「空き家再生プロジェクト」 |
10 |
佐川印刷株式会社 |
佐川 央晃 |
オフィスからプラスチックを無くす サステナブル×デザイン性:段ボールと印刷が実現する次世代オフィス |
11 |
株式会社富士印刷 |
石川 雄大 |
アートディレクター×伊予和紙×モノづくり企業 |
発表後の講評では、コメンテーターを務めていただいたAscentia株式会社の北村代表から、「サービスを提供するお客様や課題にフォーカスして事業を考えてほしい、自分の想いは人を巻き込む原動力になるので大切にしてほしい」とアドバイスをいただくとともに、一般社団法人ベンチャー事業承継の山野代表理事から、「実現したいことを恥ずかしがらずに言語化し、行動し続ければ、活路が開けると信じてほしい」と激励のコメントをいただきました。
愛媛県は、今後も伴走支援プログラムを通じて県内のアトツギによる新規事業創出に向けた新たな挑戦を応援していきます。
【DAY3】家業イノベーション講座
令和7年2月26日(水曜日)に、家業イノベーション講座をオンラインにて開催しました。
今回は、一般社団法人ベンチャー型事業承継、アトツギ総研の奥村真也様をゲストスピーカーにお迎えし、家業をベースにした新規事業アイデアの創出方法についてご講演いただきました。
顧客課題を起点とした解決策のアイデアと、家業の経営資源を通じた価値提供のアイデアの2つの発想法についてご紹介いただくとともに、ワークショップでは、題材に対する新規事業案をグループに分かれて検討しました。
また、良いアイデアの選定にあたっては、まずは複数のアプローチからアイデア出しを幅広く行い、出揃った後に良し悪しを客観的に評価することが重要であると学びました。
次回は、家業の事業アイデアについて発表を行います。
【DAY2】アトツギベンチャーイノベーション講座
令和7年2月12日(水曜日)に、アトツギベンチャーイノベーション講座をオンラインにて開催しました。
講座では、先輩アトツギである有限会社赤坂水産の赤坂竜太郎様を講師にお迎えし、家業の経営資源を活かしつつ、地域や水産業の発展を見据えた取組みについてご講演いただきました。
また、ワークショップでは、「自分のありたい姿」や「家業の提供する価値」を模索しながら、お互いのビジョンや悩みを共有する有意義な時間となりました。
プログラム参加者は業種も様々ですが、他業種の方の意見をもとに、新しい視点で家業の強みの分析や発展に繋がったシーンも見られました。
【DAY1】オリエンテーション・キックオフ講座
令和7年1月20日(月曜日)に、サイボウズ松山オフィス(松山市)にて行われたオリエンテーション・キックオフ講座では、プログラム参加者から家業の紹介や意気込みを発表していただいたほか、株式会社フードサポート四国の藤田大智様と株式会社オキノの沖野恭彰様を講師にお迎えし、先輩アトツギからの経験をシェアしていただき、新規事業アイデアのヒントを得る機会となりました。
今年度の本プログラムでは、プログラム参加者に対して「アトツギ」に特化した、約3ヶ月間の伴走支援を実施します。
第5回「アトツギ甲子園」決勝大会激励会・地方予選大会報告会を開催しました!
令和7年2月12日(水曜日)に、テックアイエスコワーキング(松山市)にて、第5回「アトツギ甲子園」決勝大会激励会及び地方予選大会報告会を開催しました。
「アトツギ甲子園」とは、中小企業庁主催で開催されている、全国の中小企業の後継予定者が既存の経営資源を活かした新規事業アイデアを競うピッチイベントです。
先日開催された第5回「アトツギ甲子園」地方予選大会(中国・四国ブロック)において、本県から、有限会社双海食品の上田沙耶さんが中国経済産業局長賞・四国経済産業局長賞を、株式会社山田屋の高辻孝将さんが優秀賞を受賞され、決勝大会へ出場されます。上田さんと高辻さんからは、事業アイデアの背景や決勝大会に向けた意気込みを語っていただきました。
また、WAVEからは、佐川印刷株式会社の佐川央晃さん、SANYOホールディングス株式会社の武内和治さん、株式会社マミーズファミリーの増田早紀さんの3名が地方予選大会に出場され、出場経験をもとに得られた気づきなどを共有いただきました。
決勝大会は、2月20日(木曜日)に東京都で開催されます。
- アトツギ甲子園ホームページ:https://atotsugi-koshien.go.jp/<外部リンク>
- 地方予選大会(中国・四国ブロック)結果:https://atotsugi-koshien.go.jp/event/event-3451/<外部リンク>
プログラムの採択者を決定しました!
審査の結果、本プログラムの採択者(11者)を決定しました。
プログラム内容
概要・特徴
- 専門家や先輩アトツギを招き、新規事業創出等に向けた全4回のワークショップや講座を開催するとともに、各社の事業内容に応じた支援を行います。
- 愛媛県内の先輩アトツギやアトツギ経営者が、アトツギの未来に役立つ、自身の事業承継や新規事業創出等の事例を共有します。
- 愛媛県内のアトツギを中心としたコミュニティを構築し、知見共有やアトツギが相談しやすい環境作りを行います。
対象者
-
愛媛県内に本社を置く中小企業の事業承継者、事業承継予定者の方(原則として、40歳未満)
-
家業の変革や新市場への参入などによる新たな成長を志向している方 ※応募時点で具体的なアイデアがなくてもエントリー可能です。
-
本プログラム名の全日程に参加可能である方
採択予定者数
10者 ※選考あり
参加費
無料(開催場所への交通費は、都度、参加者の実費負担となります。)
プログラム日程
エントリー期間(※受付終了しました。)
令和6年12月2日(月曜日)~令和7年1月8日(水曜日)
ホームページ
https://sites.google.com/take-over.jp/wave<外部リンク>
プログラムに関する問い合わせ先
運営:一般社団法人ベンチャー型事業承継(愛媛県アトツギ向け伴走支援プログラム運営事務局)
住所:東京都千代田区神田錦町1-17-1神田高木ビル7階
電話番号:03-6899-3413
E-mail:info@take-over.jp
※本事業は、愛媛県が公益財団法人えひめ産業振興財団に委託して実施しています。