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「仙波家住宅主屋」ほか1棟が登録有形文化財(建造物)に登録されます(文化審議会答申)
国の文化審議会は、11月22日(金曜日)に、松山市所在の「仙波家住宅主屋」ほか1棟を登録有形文化財(建造物)に登録するよう文部科学大臣に答申しましたので、お知らせいたします。
仙波家住宅主屋、仙波家住宅露地門及び塀
1.建設年代
主屋…明治33年(1900)
露地門及び塀…明治33年頃
2.登録基準
一、国土の歴史的景観に寄与しているもの(露地門及び塀)
二、造形の規範となっているもの(主屋)
3.特徴・評価
仙波家住宅は松山市久米に所在する農家住宅で、明治33年(1900)に建設された。
敷地中央に位置する主屋は入母屋造桟瓦葺、つし二階建である。出入口の東側に広大な土間を設け、居室部である西側に居間、仏間、座敷を配する。座敷には床の間を設け、良質な栂材を使用するとともに細部を組子や欄間で飾るなど、格式高い空間を作り出している。
露地門及び塀は、主屋南側に作られた庭園の通用門とその両脇に続く塀で、主屋と同時期の建設とされる。露地門は切妻造本瓦葺の一間一戸薬医門で、屋根に鯱瓦を載せるなど重厚な造りとする。
仙波家住宅は、明治時代における上層農家住宅の形が良く保たれており、歴史的価値が高い。
(1)仙波家住宅主屋 (2)仙波家住宅露地門及び塀