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愛媛甘とろ豚生産農家「丹原ファーム」の紹介

ページID:0009219 更新日:2021年8月6日 印刷ページ表示

社員が心を一つにする企業養豚

連携を大事にする分業体制

社員が心を一つにする企業養豚の画像

 丹原ファームは、生産から加工、販売まで一貫した畜産・水産事業を展開しているビージョイグループの1社で、愛媛甘とろ豚の飼料販売もしている愛媛飼料産業株式会社が運営しています。

ほかの指定農場は家族経営ですが、丹原ファームはパートを含めて12人の社員が携わる企業養豚です。

種付け・妊娠豚舎、分娩、離乳、肥育、分娩介護に担当を分けて行う分業体制をとっています。

 「それぞれ自分の担当ステージは決まっていますが、お互いが助け合い連携して行います。自分の担当している仕事のことだけでなく、後のステージのことも考えて仕事に携わるよう、みんなで心掛けています」と場長の西原俊二さん。

 日ごろからコミュニケーションを密にし、情報を交わし合うようにするとともに、毎週月曜日には全員が集まってミーティングを開き、各ステージの報告を行い、情報共有を図っているそうです。

 飼料販売の営業を担当していた経験を持つ西原さんをはじめ、社員のほとんどは様々な部署での仕事を経験しています。

それぞれが積んだ経験を活かしながら「安心して食べてもらえる良質な豚を育てる」という気持ちで養豚に携わっています。

社員の中には大学で畜産を学び「生き物が好きで、ぜひ養豚の仕事がしたい」と丹原ファームに就職した20代の女性社員もいます。

近代的な豚舎で特別待遇

近代的な豚舎で特別待遇の画像

 丹原ファームは近代的な設備を備えた豚にとって快適な環境の中で健康で良質な豚を生産しています。

愛媛甘とろ豚と自社の銘柄豚を育てており、豚舎は2つのエリアに分けて設けられています。

 防疫や室温管理に配慮した「ウィンドレス豚舎」と呼ばれる閉鎖型の豚舎で、トンネル換気システムを採用し空調管理を行っています。

夏場の暑さ対策として気化熱を利用したウォーターパッドを導入しており、分娩舎・離乳舎については冬場は暖房を行っています。

 また日常的な清掃に加え、豚の移動や出荷後は高温洗浄、発泡消毒、石灰塗布を行うなど、衛生管理も徹底しています。

 「自社の銘柄豚も育てていますが、甘とろ豚はデリケートな性格なので実は特別待遇なのです」と西原さん。

 他の豚は50頭を同じ部屋で肥育するのですが、愛媛甘とろ豚は1部屋に10頭ずつとし、飼育密度もゆったりさせているそうです。

また発育のスピードも他の豚に比べて遅いので、エサの切り替え時期を少しずつ遅くしおり、出荷までの日数は40日ぐらい多いとのことです。

広々とした豚舎の柵の中で子豚がお乳を咥えて気持ちよさそうに寝ていたり、元気よく歩き回ったりしていました。

 「可愛くて仕方ない。愛情をもって育てています」

この農場での仕事歴は場長の西原さんより長い20代の女性社員は、そう言って子豚を抱き上げました。

 4年前にこの農場に配属になった西原さんは「畑違いでしたから最初はとまどうこともありましたけど、毎日関わっていると、愛情は湧いてきますよ。みんなで大事に育てています」とにこやかに話していました。


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