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環境啓発ポスターコンクール(令和3年度)
応募総数 |
79校 |
2,012点 |
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小学生 |
34校 |
572点 |
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中学生 |
38校 |
1,347点 |
高校生 |
7校 |
93点 |
小学生の部
金賞
安村 心希
松前町立岡田小学校 4年
講評
まず、何より、昆虫が生き生きと描かれていて、とても目を引く作品です。
「美しい地球を守るのは人間の責任だ」と伝えるためでしょうか、左奥には、地球をささえ持つ人間の手が書かれています。画面に奥行き感が出るよう工夫された構成が、特にすばらしいです。
さらに、文字の背景を白い丸で囲み、画面にたくさん色があっても、言葉が読みやすくなるような工夫があるのも良い点です。
作者が楽しんで制作しているうえ、見る人に、伝えたいことがまっすぐ伝わる優れた作品です。
これからも、見る人に何を伝えたいのか考えて、いろいろな工夫をしながら楽しんで作品を作ってほしいと思います。
銀賞
川上 紗世
松山市立和気小学校 3年
日野 滉大
松山市立和気学校 2年
銅賞
吉田 真織
松山市立椿小学校 6年
岡田 哲昌
伊予市立北山崎小学校 6年
懸田 大輝
松山市立石井東小学校 6年
中学生の部
金賞
菊池 由菜
愛媛大学教育学部附属中学校 3年
講評
ベルトコンベアーから次々とペットボトルが流れてくる様子が描かれています。よく見ると、それぞれのペットボトルの中には、森林破壊や大気汚染など、様々な環境破壊の光景が描かれていて、手前から緑、黄色、赤と徐々に危機感が増すよう表現されています。見る人に、「早く何とかしないといけない」と思わせる仕掛けが秀逸です。
このように、たくさんのモチーフが描かれているにも関わらず、伝えたいテーマがシンプルに伝わるポスターになっているのは、作者が、見る人に自分の考えを伝えることにこだわりを持ち、構成や配色を何度も改善しながら、妥協せず制作したからに違いありません。
美術を通してデザインの力を磨くと、いろいろな場面で応用することができ、自分や自分の周りの人の生活を豊かにすることができます。
これからも、「伝える」ことにこだわって、デザインの力を磨いてほしいと願っています。
銀賞
近藤 咲良
西条市立西条南中学校 3年
上嶋 柚希
松山市立椿中学校 2年
銅賞
白井 柚季
松山市立椿中学校 2年
重松 香里
愛光中学校 1年
菊池 紗衣
八幡浜市立八代中学校 1年
高校生の部
金賞
金井 春樹
愛媛県立北条高等学校 3年
講評
イラストレーションの魅力にあふれ、作者の造形的な力量を感じ取ることができる大変優れた作品です。
大量に生産し、大量に使い捨てる人間に対して、声なきゴミたち、生き物の代表としての白熊、地球の怒り(悲しみ)の象徴としての大波が、黒ペンの緻密なタッチで描かれています。色数は少ないですが、メインカラーの青に様々な表情があり、見ていて飽きることがありません。
私たちは、今、地球環境が危機的状況にあることを知っています。厳しい現状を知るたびに、環境を守ることの困難さに愕然とし、取り返しがつかない気持ちになったり、未来に美しい地球と生命のバトンを渡すことができるだろうかと不安になったりします。きっと、作者も、このポスターを制作しながら、そんな気持ちになったのではないでしょうか。それでも、長い時間をかけて、一つ一つのモチーフに向き合い、環境を守っていきたいという決意を描ききってくれました。
この作品は、技術的に優れていますが、それだけではなく、若い作者のこうした気持ちが伝わり、見る人の心に訴える作品になっているところが素晴らしいと感じます。
これからも、様々なテーマで制作し、自分だけの表現を磨いていってください。
銀賞
山本 はるか
愛媛県立松山南高等学校砥部分校 3年
向井 絢菜
済美高等学校 1年
銅賞
有友 彩夏
愛媛県立松山南高等学校砥部分校 3年
林 美羽
愛媛県立松山南高等学校砥部分校 3年
増本 紫
愛媛県立松山南高等学校 1年