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「愛のくにえひめ営業本部」の令和5年度第3四半期(4~12月)の営業実績に関する知事記者発表の要旨について
【記者発表資料】
令和5年度営業活動に係る事業実施状況等について(第3四半期(4~12月)) [PDFファイル/248KB]
日時:令和6年1月31日(水曜日)11時03分から11時13分
場所:知事会議室
(NHK(幹事社))
愛のくにえひめ営業本部の令和5年度第3四半期の営業成績、営業実績について発表をよろしくお願いいたします。
(知事)
愛媛県がこだわって続けております営業活動、営業本部の実績について、今年度令和5年度の第3四半期の実績を報告させていただきたいと思います。
まず、成果指標としている事業者等に対するビジネス機会の提供でございますが、商談会やフェア等の開催件数は711件で、進捗率年間目標930件に対して76.5%と順調に推移しています。前年同期が703件でありましたから、前年度を1%上回っている状況でございます。参加事業者は延べで5,587社、こちらは7,400社が目標ですので進捗率75.5%、こちらも順調でございます。前年の同期が5,068件でございましたのでプラス10%の推移でございます。
社会経済活動が一層活発化している中で、リモートと対面をうまく噛(か)み合わせまして、スピード感と丁寧さをもって、継続案件はもとより、新規の案件創出に向けた活動も展開したことで、第3四半期においても過去最高の実績となっています。
また、実際の実需、成約実績でありますけども、件数では5,256件、前年同期比でプラス18%、それから成約額、こちらも177億円で前年同期比11%プラスと前年同期比で約17億円、11%増と順調に伸びておりますが、ただ今年度目標をかなり高く置いてます。昨年度は200億円の安定確保と言ってましたが、今年度260億円という高い目標を設定しておりますので、それに比較した進捗率は68%となっております。第4四半期において昨年度並みに後半ぐっと伸びてきますので、昨年度からこの第4四半期で87億円ございましたので、これを確保できれば目標はクリアするということになりますが、ハードルは全然低いわけではありませんので、ここ残すところの期間も気を緩めることなく、積極的に攻め続けたいというふうに思います。
今回の結果のポイントなんですけども、上半期まで唯一伸びがマイナスであったのが、林産物の木材関係でございました。しかしこちらの分野も、資材高騰等に伴う住宅着工減の影響はあるんですが、本県が全国生産量の約3分の1を占めているCLTの取り扱いが、都市部のほか、また大阪・関西万博向けの本格的な生産開始に伴って大幅に伸長をいたしました。その結果1年ぶりにプラスに転じております。
また水産物においても、ALPS処理水の影響で中国向けは完全に今もストップしていますが、それ以外の北米等への輸出が大きく伸びたほか、国内でも外食需要の回復に伴い、飲食店での取り扱い等が拡大しておりまして堅調に推移していることが大きな要因となっています。
このほか加工食品では、大手小売店の米国アメリカでの店舗でのフェア開催を通じた輸出の拡大、地場産品では11月からシンガポールでの大手雑貨店での取り扱いのスタート、また、中国向け越境ECが順調でございましてこちらの売り上げ増。ものづくりにおいては、過去の展示会等のフォロー営業による成約拡大。農産、農畜産物についてはセミナー等を通じたEC販促強化など継続的な支援の成果がそれぞれの分野で出ているものと思います。
なお、毎回申し上げておりますが、成約内容の公表を控えたいという事業者もあるため、実際には発表以上の数字になっていると認識しております。
さてそこで第4四半期に入りますが、こちらでは晩柑類、柑橘(かんきつ)の晩柑類の本格的なシーズンを背景に、柑橘王国そして水産王国とのプライドを持って、昨年度に続いて、大手量販店におけるフェアのほか、先般も東北で行っておりますが、こういった全国展開、またデジタルマーケティングを活用した新商品開発、そしてまた、成果連動型による民間企業とのモデル事業などに取り組むこととしております。
また海外においては、国際定期路線の再開による積極的なインバウンド対策を展開するほか、柑橘輸出については、先般、昨年仕掛けを始めたEU、またベトナムに続いて、今回フランスからイギリスでの市場開拓、こちらに向けたプロモーションのフォローを丁寧に行っていきたいと思っております。
また、先日のインドでの経済交流ミッションをきっかけとしたビジネス機会の創出や、ベトナムやインドネシアなど、人材も含めた経済交流に一層注力したいと考えておりまして、県内事業者の方々に多くの実需が生まれるよう、営業の補助エンジンとして、県内経済活動の後方支援を強力に進めてまいりたいと思います。以上です。
(NHK(幹事社))
ただいまの発表事項に関しまして質問のある社はお願いいたします。
代表社から質問。越境ECが好調ということでしたけれども、アフターコロナのこのご時世で対面だけじゃなくオンラインの知事の魅力というか可能性というのはどのように感じてらっしゃるんでしょうか。
(知事)
そうですね、そもそもこの営業本部を再開、スタートしたときは、自分自身の商社時代の経験というものを生かすということがメインだったので、あの時代はEC販売なんかはありませんから、ある程度150億円ぐらいまでは見込めたので、その辺りからさらなる上積みをするためには時代背景である越境EC等々にも積極的に取り組む必要があるということで、中国向けのプロモーションビデオであるとかいろんな仕掛けを行ってきました。それらのノウハウが数年で蓄積してきていますので、着実にただ単にビデオをアップしたってこれは実需にはつながりませんから、それはあくまでもきっかけ作り。そこからどうサイトに引き込んでいくか、そして成約に結び付ける仕組みを作っていくかっていうパッケージで考えてましたので、それらが着実に根付いてきたかなという感じはしてます。はい。
(NHK(幹事社))
ありがとうございます。各社さんほかによろしいでしょうか。
(NHK)
NHKです、よろしくお願いします。知事、こないだシンガポールだったりインドとか行かれてましたが、県産品の部分で海外の人にPRしたときに、どの辺が受けてるとか、みかんだったりとか水産物っていうのは、PRしたときにどういうふうな反応だったかっていう、ちょっとトータルで漠然とした質問なんですが。
(知事)
そうですね、柑橘については非常に多種多様であるということと、品質の高さは非常に驚かれるケースがどこ行っても見られます。ただ柑橘そのものの生果の輸出については、国によって規制もありますので、それらをクリアする必要がありますから、根付かせるためには生産者と一緒に基準をクリアする生産体制の構築が必需でございますので、それらをしっかりと見極めながら、無駄のないように攻めていきたいなというふうに思ってます。
あとはですね、やはり水産物も非常に評価が高い。特に最近は水産資源を維持していくという観点から、おそらくこれからますます養殖漁業の比率というのが高まっていくことが想像されますので、愛媛県の事業者、そして愛媛県、あるいは関係機関で追求してきた技術というものが、大いに生かされる分野ではないかなということは、どこ行っても実感しておりますので、しっかりと力を入れていきたいというふうに思います。
そのほかにも、本当に地道ではありますけども、何と言うんですかね、地場産品であるとか、ものづくりの高い技術力、こういったことも特に今、最近海外で関心持たれてるのは、環境技術の、2次産業の環境技術ですね。これには非常に高い関心が寄せられています。急速な経済成長で環境対策が追いついていないというアジア各国の状況もありますので、このあたりも非常に食い付きがいいんじゃないかなというふうに感じてます。
(NHK(幹事社))
ありがとうございます。
改めて各社さんよろしいでしょうか。