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環境啓発ポスターコンクール(令和5年度)
応募総数 |
62校 |
1,748点 |
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小学生 |
26校 |
378点 |
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中学生 |
29校 |
1,284点 |
高校生 |
7校 |
86点 |
小学生の部
金賞
安村 心希
松前町立岡田小学校 6年
講評
人の手を離れ、右奥から手前へと流れ迫るごみと、浮かび上がる幾つかの風景や生き物たち。その一つ一つが丁寧に、細部まで描かれています。安村さんが作品づくりの過程で、大切にしたい情景など、環境について様々な思いを巡らせ、考えを深めていった様子が伝わってきます。淡い色合いで描かれた風景や生き物とは対照的に、紺色と赤のコントラストを生かしたキャッチコピーは、力強さがあります。それらが、タブレットのような枠の中に配置されることで、見る人は画面をのぞき込み、自ら問題を見いだしたような気持ちになります。安村さんの思いや願いがしっかりと届く素晴らしい作品です。
銀賞
城戸 陽向 福岡 右京
東温市立北吉井小学校 愛媛大学教育学部附属小学校
1年 6年
銅賞
脇田 うらら 露口 蘭 三神 宗一郎
松山市立久枝小学校 松山市立石井東小学校 愛媛大学教育学部附属小学校
2年 3年 2年
中学生の部
金賞
江戸 和香葉
松前町立北伊予中学校 2年
講評
美しい彩りのクジラが、水の中でゆるりとほどけ、消えていくはかなさに、焦燥感や喪失感を覚えます。今、まさに人類が直面している環境問題の深刻さを江戸さんが真摯に受け止め、伝えたいことをどのように表すかしっかりと構想を練って、作品づくりに取り組んだことが伝わってきます。クジラを形づくることができなくなった網の目は、鮮やかな色はそのままに、幾つものゴミが絡めとられており、抜け出せない息苦しさが描き出されています。それでもなお、クジラは前へ推進しようとしているようにも見えます。「美しい海どこへ」というキャッチコピーとともに、見る人に環境保全の重要性を訴える素晴らしい作品です。
銀賞
眞鍋 百々香 高橋 渚
西条市立丹原東中学校 松山市立小野中学校
2年 3年
銅賞
岩田 愛梨 井門 ななか 羽田 夏雪
松山市立東中学校 愛媛大学教育学部附属中学校 今治市立北郷中学校
3年 1年 3年
高校生の部
金賞
中川 文
愛媛県立松山南高等学校砥部分校
2年
講評
環境問題の深刻さが、全ての人に伝わる優れた作品です。心に刺さる強い言葉、極めて写実的に描かれたモチーフ、安定感のある構図、可読性と視認性に配慮された配色など、この作品には、伝えたいことを、正しく伝えるための様々な技術や工夫が盛り込まれています。作者の中川さんが、画材の扱いに習熟しており、観察して描くことやアイデアを作品に落とし込む練習を地道に積み重ねてきたことが分かる、金賞にふさわしい作品です。このゴミにまみれた海亀は、人間の罪そのものです。罪悪感と無力感に胸がふさぎます。環境問題を考えるとき、どうしても、私たちの気持ちは先の見えない不安で暗く沈みがちです。しかし、現実から目を背けず描き切った若い作者の、表現しよう、伝えようという意思の力こそが、未来に向けた希望に思えてなりません。これからも、表現する人でいてほしいと願っています。
銀賞
向井 絢菜 八木 麻理南
私立済美高等学校 愛媛県立西条高等学校
3年 1年
銅賞
渡部 結名 大原 妃花 窪岡 梨乃
愛媛県立松山商業高等学校 愛媛県立松山南高等学校 愛媛県立松山南高等学校
2年 砥部分校 3年 1年