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松山空港国際線に関する記者発表の要旨について

ページID:0068083 更新日:2023年12月11日 印刷ページ表示
日時:令和5年12月7日(木曜日)14時30分~14時45分
場所:知事会議室


(南海放送(幹事社))
臨時記者会見を始めます。本日は松山空港国際線についてです。それでは知事お願いします。

(知事)
運休が続いておりました台北-松山の定期便につきまして、昨日、エバー航空の方から再開といううれしいニュースをいただきましたので、お知らせをさせていただきたいと思います。
コロナ禍で運休が続いておりました。今年に入って私も台北にまいりまして、エバー航空の本社を訪れ、社長と交渉を続けてまいりました。
航空会社によって事情が異なる状況でしたけれども、エバーの場合はパイロットの確保で、なかなかすぐにというわけにいかないというお話をいただきましたが、可能な限り継続の方向を模索していくということで、春と秋、合わせて16便のチャーター便を飛ばしていただいたところでございます。こちらの方も搭乗率が98%という状況で、大変好調だったということもいい材料だったと思いますけども、パイロットの確保に苦慮していたところ、そうした手配もできたということで、再開ということになりました。ただ、あくまでも予定ということでお願いします。後ほど説明します。
再開日の予定ですけど、来年の3月6日水曜日。この日から、水曜日と日曜日の週2便での定期便の運航を予定しております。ダイヤ等の詳細は配布資料のとおりでありますが、また、3月20日、スタートしてすぐですけど、3月20日から4月30日、約40日の間は、水・木・土・日、週4便、これは桜のシーズンなんで、ぜひとも増便したいということで、この間は週4便での運航を予定しているということでございます。
ただ、あくまでも予定と言わせていただいたのは、現在、同社では運航再開日に向けて松山空港関係機関等との最終的な詰めの調整を行っております。検疫、税関であるとか、いろんな課題ですね。ハンドリングの方は問題ありません。
そういったことの事情もありますので、運航スケジュール等が変更となる場合も少ないですけれどもあると聞いておりますので、この点、予定ということでご留意いただきたいと思います。
台北線につきましては、これまでエバー航空の機材繰り、パイロット不足等の影響で、運航再開先延ばしになっておりましたが、この間も現地の旅行会社を招いた視察ツアー、そして現地の代理店を通じた最新情報を収集するなど、再開を見据えたマーケティング活動を戦略的に実施してきました。また、この間も愛媛県と嘉義市との間で交流協定を結ばせていただいたところであります。
また、サイクリングの関係では、自転車新文化基金と台湾一周・四国一周の出発地点のモニュメントの設置とか、定期便再開に向けて、いろんな種をまいてきたところであります。
また、私も台湾へ行ったときには、エバー航空本社だけでなく、サイクリストの聖地となった「しまなみ海道」、それから注目を集めている大洲の「キャッスルステイ」、リニューアルした「伊予灘ものがたり」等、本当に世界に情報発信できるような観光コンテンツを積極的にPRするなど、現地プロモーションを続けてきたところであります。
エバー航空さんは、この思いをしっかり受け止めていただきまして、今回の再開に結び付いた次第でございます。このたびの再開決定に当たりまして、ご尽力いただいた全ての関係者の方々に、改めて感謝申し上げます。
また、今日の再開については、先ほど、県議会、そしてまた、県の市長会、町村会にも連絡させていただきましたので、オール愛媛体制で準備を進めていきたいと思います。
今後、県では、イン・アウト双方での利用促進に積極的に取り組むこととしておりまして、インバウンドでは、運航再開後、台北市中心部で、集中的に本県への誘客プロモーションの実施を検討したいと思います。引き続き、県全体の観光コンテンツの認知度向上を図ることとしております。また、路線の維持には、アウトバウンドの利用も欠かせません。
県内の旅行会社による旅行商品の造成を支援するとともに、特にこれから国際化の波というのは、どんどん進んでまいりますので、愛媛の若い人たち、海外旅行需要、これは見聞を広めるためにも、本当に早い段階で、どんなきっかけでもいいから、一度、異文化・異言語、異習慣、いろんなものを経験されたら、成長の糧にもつながると思いますので、そうした海外旅行需要の拡大に向け、パスポート取得支援、そして修学旅行の利用を積極的に後押ししていきたいというふうに思っております。
なお、台北線の再開に伴う経済効果につきましては、民間のシンクタンクに試算をお願いしましたけれども、お手元の資料のとおり、これはあくまでも週2便の場合でございます。2便の場合で、年間約11億6千8百万円の経済効果をもたらすと試算されてます。定期便の再開により、台湾からの観光客のみなさんがさらに増加することになろうかと期待してます。観光消費が増大することによって、結果的に地域経済の活性化にもつながることを心から期待をしています。
最後に、松山空港国際線は、すでにデーリー化をしていただきましたソウル線、そして、新規に就航した釜山線と合わせまして、過去最多となる週12便が運航されることになります。ソウル・釜山へは時間にして1時間半程度、東京よりも近いぐらいの飛行時間であります。台北へは3時間弱でございます。どちらも大変手軽に海外旅行をお楽しみいただけますので、県民の皆さんには、ぜひ、ビジネス利用も含めて、積極的に活用していただけたらというふうに思います。

(南海放送(幹事社))
ただ今の発表事項につきまして、質問のある社はお願いします。

(南海放送)
 南海放送です。台湾は若い人にも人気の旅行先だと思うんですけど、改めて、知事も何度もお伺いしていると思うんですけれども、PRといいますか、どういったところが魅力だなというふうに感じていますか。

(知事)
 そうですね。非常に親日的なムードがあるところですし、それから、これまで培ってきた自転車での交流や、台北市や台中市や嘉義市や、いろんな関りもありますし、割とつながりやすいところだと思います。松山区という同じ名前の地域もありますので、そういったところとの高校同士や鉄道の駅や、そうしたところでの姉妹関係なんかもありますので、身近に感じていただけるんではなかろうかと思います。
 なんといってもサイクリング大国でありますから、台北市なんかは、「YouBike」というですね、シェアライドの世界で最も成功した事業展開もしてますし、また、観光地としても有名どころが数え上げればきりがないほどたくさんありますので、千と千尋の神隠しのモデルになったエリアもあったりですね、見どころ満載。そして、食べ物がおいしいということもありますので、ぜひ行ってみてください。

(テレビ愛媛)
 テレビ愛媛ですが、インバウンドに関して、来年は道後温泉も全館営業再開ということで、新たなコンテンツ、このあたりはどのようなものを県として考えていきたいとお考えでしょうか。

(知事)
 そうですね。地理的に言うと、代表格である松山城、そして道後温泉の再開。これは非常にインパクトがあると思います。ただ、やはり既存の固定のコンテンツだけだと、1回きりで終わってしまいますので、やっぱりリピーターにつなげていくためには、東予・南予も含めた、「オール愛媛」の魅力的なコンテンツの存在というものを、ブラッシュアップも必要ですし、それから各市町の積極的なPR、受入れ体制の整備も必要ですし、いろんなことを通じて、豊富にあるコンテンツをつないでいくと。情報発信して届けていくということがすごく大事ではないかというふうに思っています。
 そして3月にはようやく、松山空港の課題であったスポットの増設もちょうどベストタイミングで完了しますので、空港ビルも今工事中ですけども、国際線ターミナルとの棲み分けもしっかりできるようになりますので、そういう意味ではいいタイミングで再開の決断をしていただいたというふうに思っています。

(愛媛新聞)
 すみません。愛媛新聞です。今年1年の国際線の松山空港を振り返ったら、ソウル線が再開して、更に増便して、釜山線。今回この台湾も決まったんですけども、今年1年の国際線に関する総括と、また来年以降の展望について聞かせてもらえませんでしょうか。

(知事)
 そうですね。議会にもご理解いただいて、私もたびたびソウル、釜山、台北と足を運ばせていただきました。正直言って、これが再開にこぎつけなければ、成果が出なかったじゃないかってお叱りを受けるのも覚悟しての訪問だったんで、正直言って、釜山、ソウルは上手くいったんですが、台北はパイロットの確保というちょっとどうにもならない課題があったので、ちょっと心配してたのですが、正直言って、成果が出たということについては、ちょっとほっとしてます。
 それに合わせて、コロナ時期に、再開を見越して、空港ビルの整備も進めてきたつもりなんで、ちょっと長期の計画はまだ、第二段階ありますけども、それはもう少し時間がかかりますけども、当面、過去最高数の便数を受け入れられるような体制は間に合ったかなというふうに思っています。

(テレビ愛媛)
 テレビ愛媛ですが、今後、定期便は上海もまだ再開はしていないと思います。今後、このあたりどのように取り組まれるお考えでしょうか。

(知事)
 そうですね。さまざまな課題がありますので、情勢を見極めながら、ビザの問題もある、外交上の問題もある、ただニーズはありますので、水面下で航空会社とのパイプはつないであります。ですから、いい条件が整えば、再開にというふうなことになろうかと思いますけれども、ただ、今焦る必要はないかなと。と言うのは、ある地域では、再開後10日で休止になったりという例もありますんで。それともう一つはやはりグランドハンドリングの確保というのも、今日の議会でも提案させていただいてますけれども、非常に全国でも問題になってますので、最近皆さんもお気付きだと思うんですが、飛行機、国内線がかなり遅れる傾向があるんですね。定時離陸ができないと。これ、全部羽田のハンドリングが起因してます。ですからそういった全国的なハンドリングスタッフの不足というのが非常に大きなテーマになっていますので、じっくりと見極めながら進めていきたいと思っています。

(読売新聞)
 読売新聞です。よろしくお願いします。今回この年内での再開となりましたけれども、県としては、エバー航空のほうに年内再開を要望していたのでしょうか。パイロット不足ということで、他の航空会社との交渉というのも念頭にあったと思うんですけれども、その要因を教えてください。

(知事)
 やっぱり長いお付き合いをするには、しっかりとした人間関係っていうのを作っていく必要が大事だということは言うまでもないと思います。それと、何か戦略を切り替える時、異なるアプローチする時には、それまで培った人脈にちゃんとした筋を通しておくというのも必要なんで、エバーさんには、もし本当に長い目でどうしてもできないというのであれば、他の航空会社へのアプローチもさせていただくっていうのは事前に申し上げてます。そちらの方にも声は掛けているんですけど、非常に関心は持ってます。でもその前にエバーさんの状況が整ったということで、一つほっとしてますね。

(NHK)
 すみませんNHKです。エバーから連絡があったということですけれども、逆に向こう側から愛媛に期待している点というか、再開に当たって何か要望じゃないですけど、何かメッセージっていうのはあったんでしょうか。
(知事)
 そうですね、これまでもコロナ前に就航していただいた時に何度もお会いしてますので、やっぱりこのコンテンツの魅力を、さっき僕が申し上げたように、たくさんあるっていうのを知っていただいたので、どうプロモーションするかということに期待感が多いと思います。それが浸透すればするほど、あちらから来るインバウンドも多くなってくると思いますし、またわれわれに対しては、やっぱりインバウンドだけでなく、アウトバウンドですね。そちらの利用っていうのもぜひ考えてほしいというのが一番期待されているところだと思いますので、修学旅行であるとか、若者向けの対策であるとかそういったところは両方あって初めて成り立つものですから、働き掛けを強めていきたいと思っています。これはソウル便も釜山便も全部一緒です。

(南海放送(幹事社))
いかがでしょうか。それではこれで終わります。
(知事)
はい、どうもありがとうございました。


※議事録については、読みやすさや分かりやすさを考慮し、発言の趣旨等を損なわない程度に整理しております。

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