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愛のくにえひめ営業本部の令和2年度第1四半期の営業実績に関する記者発表の要旨について

ページID:0006236 更新日:2020年7月17日 印刷ページ表示

日時:令和2年7月16日(木曜日)11時00分~11時14分

場所:知事会議室

 

 

 

(知事)

 それではまず、営業本部の令和2年度第1四半期の営業実績を報告させていただきたいと思います。営業本部も10年弱ぐらい県庁内にこうした事業を展開する部隊を組織化しまして、自分の商社マン時代のノウハウを県庁の中にビルトインして、営業力の弱い県内の生産者や中小企業の補助エンジンとしての役割を果たしてきたところでございます。その中で成果指標としているのが、まず、事業者等に対するビジネスの機会の提供でございますが、今回、商談会やフェアの開催件数は、第1四半期142件、目標は800件ですので、進捗率17.8%、前年の同期が217件でありましたから、前年と比べると約70件減少という状況でございます。また、参加事業者数は延べ683社、目標は年に5,400社、前年が719社、進捗率12.6%、こちらは前年同期より若干落ちるぐらいで皆さんこういう状況下でございますから、県の営業本部の仕掛けに参加をしようという中で頑張ってくださっていると思います。ただ、まさにコロナの影響でございまして、フェア等の開催や県外での営業活動は困難な状況でございますので、電話やメールによる量販店等への積極的な働き掛け、あるいはWEB商談会を駆使するなどによって、県内事業者の方々へ、新たに今期はテレビショッピング、また応援フェア、こういったことを企画するなど、この状況の中でできることを積極的にチャレンジしているところでございます。ただ、そうは言ってもやはりコロナの影響が極めて大きく、結果的には前年を下回っています。

 次に、現時点で営業本部が把握している成約実績でありますが、件数では899件、前年度が1,062件でございますからこちらも若干の減少、それから成約額でございますが、46億9千万円、前年実績が59億8千万円でありますから、こちらも昨年度より下回ってはおりますけれども、第2期中期計画の安定的成約目標額は皆さんにお示ししたとおり年間150億円としておりますが、こちらに対する進捗率は31.3%、期間では第1四半期ですから25%ですけれども、成約実績は31.3%になっておりまして、困難な状況でありますけれども、比較的順調に進展しているんではないかなというふうに思います。前年は特殊要件、例の電動三輪車がありましたから、これが18億円あったので、これを除くと前年同期比では成約実績は5億円増というふうなかたちになっています。

 商談会等の件数や参加事業者数が前年を下回る中、このような結果が得られた要因としては、先ほど申し上げましたテレビショッピングや、県内外の多くの量販店で実施された応援フェア、これまでの人脈を駆使して行ったこうした県産品の取り扱い拡大が実現したということ、それから昨年度から始めた楽天ECサイト「愛媛百貨店」での販促キャンペーン、こちらは昨年同期比で3.6倍で1億円超の売り上げになっています。また、ものづくり分野で、県が開発支援した新商品などのマッチングが成果にもつながってきています。また、外食産業等の不振により取り扱いが激減している水産物、それからハウスメーカーからの受注が減少しました林産物につきましては、人的ネットワーク等をフルに活用した営業活動を展開しておりますけれども、その結果、最小限(の減少)に影響を食い止めていることができているんではなかろうかと思います。

 なお、毎回申し上げておりますが、県の発表している成約額、中には契約内容を控えたいという事業者もありますので、実際にはご報告している以上の数字がはじき出されていると認識していただけたらというふうに思います。

 今後、地域経済の立て直しに向けた反転攻勢をかけていく中で、ポイントになりますのは、新しい生活様式も生まれてくるでしょう、そうした中でのデジタルの活用と商品開発、こちらにあると考えています。このため、第1四半期でも取り組んだネット販売事業者等への働き掛けの強化、またWEB商談会等による効果的なビジネス機会の提供、そしてECセミナーの開催等を通じ事業者の人材育成や商品PR手法の向上を図るなど、デジタルツールを活用した稼ぐ力の強化に努めていきたいというふうに思います。また、商品開発についてはウィズコロナに対応した事業者の新商品の企画から試作品モニタリング、販売先の開拓までを一貫して支援していきたいと思います。

 一方、今後は感染予防とのバランスを取りながら、フェイストゥフェイスの営業活動を徐々に拡大していく中でですね、全国各地でコロナの影響を受けた生産者、事業者を応援しようという動きも広がっていますので、地域の量販店等も巻き込みながら地産地消といった点にも着目して、県産品の県内における消費拡大も力を入れていきたいと思います。

 また、県外についても従来からの関係を生かした大型量販店等への働き掛けはもとより、デジタルマーケティングでの分析結果も生かしながら、県産品の新たな販路獲得をまだまだ営業未開拓エリアである北陸や九州、こういったところを視野に入れて進めていきたいと思います。

 その中で海外については人の自由な往来が実現するまでにはまだまだ時間がかかると想定されますので、これまでに築き上げた人的ネットワークをしっかりと維持していくことが重要でございます。その中で既存取引の継続、さらには新たな取引開始につながるよう、現時点においては WEB会議などをうまく生かしながら丁寧な対応を進めていきたいと思います。今年度はコロナ禍でのスタートというかつて経験のない営業本部の活動のスタートな状況でございますが、こういう中でも変化をうまく捉えて成果に結び付けていくことが重要で、まさに営業本部の、去年やったことと同じことをやればいいということではもう時代は通用しない、という観点での積極的なチャレンジが重要であろうと思います。スピード感、柔軟性を持って営業活動を展開して県内の方々の後押しをするような県の役割を担っていきたいというふうに思います。以上です

 

(愛媛新聞)

 今後、県産品の県内消費に力を入れられるということだが、具体的にはどういった仕組みを。

 

(知事)

 大手のスーパーとの連携ということも一つ重要なポイントになりますし、観光もそうなんですけども、意外と県民の皆さんが灯台下暗しで、県内産の質の高さであるとかおいしさであるとか、良さであるとかこういったことを知らないことが多いと思いますので、ぜひマスコミの皆さんにも、例えば紙面であるとかニュースの中で、県民の皆さんに県内の素晴らしい「すご味」であるとか「すごモノ」をですね、紹介していただくような企画をしていただけたらありがたいなというふうに思っています。また、あの行政とそういったところでタイアップするようなことがあれば、こちらも考えていきたいというふうに思っています。

 

(愛媛新聞)

 緊急事態宣言が解除されてから、足元での営業活動の環境はどのような変化があるのか。

 

(知事)

 対面の出張による折衝というのは当然制約されていますので、WEBや電話等を駆使した営業活動に頼らざるを得ない状況ではありますけれども、それは今まで大事にしてきた営業本部という極めて特殊で、民間から見れば極めて分かりやすい組織を愛媛県が10年弱培ってきておりますので、その中で生まれたネットワークというのは、やはり根が張っているなということは実感しています。ただそれだけですと去年やったことと同じ領域を脱し得ないので、先ほど申し上げましたWEBを使った「愛媛百貨店」の展開であるとか、それから今年度テレビショッピングにかなり新しい試みが出始めているので、こういったところ、今できることをともかく追い求めていくという姿勢を常に持つことが大事だと思っています。

 

(あいテレビ)

 成約の内容を見ると、加工食品の伸びというのが133%と、かなり去年に比べて伸びているのだが、どういった要因があるのか。

 

(知事)

 加工食品が今回34%増というふうに大変伸びているんですけれども、そもそも愛媛県自体が素材に恵まれているということは、これまで何度もお話しさせていただいてきました。素材に恵まれているからこそ、そのふるさと独自の郷土料理とかが生まれにくいという、逆に素材がありすぎるのでそういう弱点もあるんですけれど、むしろこういうことになってくると素材の豊富さが強みになるというふうに前向きに捉えています。それだけの素材があるので、当然のことながらバリエーションに富んだ加工食品を生みやすい環境にあるのが、僕は愛媛県だろうと思っています。そこに着目をして、もちろん事業者の皆さんが工夫する。それから、愛媛県の研究機関やいろんな営業部隊も含めてサポートする機関が連携できるようになっておりますので、そうしたチーム力というものが効果につながってきているのではないかなというふうに分析しています。

 

(あいテレビ)

 ネット販売とかテレビショッピングだったりとかが今回多かったと。そういったところで、いわゆる一般の方のニーズというのが多かったという結果はあるのか。

 

(知事)

 そうですね。ネット販売やテレビショッピングは県外の方の注文が大半占めていますので、この効果は非常に大きかったと思いますね。ただ、そこは商品の魅力がなければ伝わらないと思いますし、またその事業者が愛媛県の本気度を受け止めてくれるかどうかによって力の入れ具合というものが変わってくると思うんですね。例えば、あるテレビショッピングで、終わった後にきめ細かくフォローしました。そしたらあちらの経営者の方が、そこまでフォローしてくれたのは愛媛県だけなので、次の第2弾では愛媛県の扱いは他よりも2倍にしようとかですね、そういう試みまでやってくれますので、ここがまさに営業の妙というところではないかと思っております。

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