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~愛媛の水事情~ 5.(参考)地球の水
(1)水の循環
地球上の水は、あらゆるところから蒸発して雲となり、雨や雪となって再び地上に降り注ぎ、川となり一部は地下水となってやがて海へ戻っていきます。太古の昔から変わることなく繰り返されてる大きな循環の中で、私たちは「水の恵み」を受けているのです。しかし、この大切な水も決して豊富ではなく、限りある資源なのです。
(2)地球の水資源
地球上の水のほとんどは海水であり、淡水はわずか約2.5パーセントに過ぎません。この淡水も大半が南極・北極地域の氷河などとして存在しており、地下水、河川、湖沼の水などとして存在する淡水は、約0.8パーセントしかありません。さらにこの約0.8パーセントの水のほとんどが地下水として存在しており、河川や湖沼などの水として存在する淡水の量は、わずか約0.01パーセントしかありません。
(3)世界の降水量等
私達の住んでいる日本は、年平均降水量は1,690mm(昭和56年から平成22年の全国約1,300地点の資料をもとに国土交通省水資源部で算出)で、世界の年平均降水量約810mm(国連食糧農業機関の資料をもとに国土交通省水資源部で算出)の約2倍と恵まれていますが、一方では、これに国土面積を乗じ全人口で除した「一人当たりの年降水総量」は世界平均の約3分の1の5,000立方メートル/人に留まっており、決して豊富とは言えません。また、降雨は、梅雨・台風など限られた季節に集中し、短期間のうちに海へ流出してしまいます。