本文
3密回避のための横河原線代行バスの運行に関する記者発表の要旨について
日時:令和2年8月19日(水曜日)11時31分~11時37分
場所:知事会議室
(知事)
県では、臨時交付金を活用しまして、6月補正予算で利用者の急激な減少により、苦境にある交通事業者、こうしたところがですね、創意工夫の下にコロナ感染拡大防止を図りながら、公共交通機関の利用回復や利用促進を図る取り組みを支援する補助制度を創設させていただきました。
このたび、その中で伊予鉄道株式会社がこの補助制度を活用して、新たな取り組みをされるということになりました。横河原線と並行するルートに代行バスを運行させて、横河原線利用の定期券を持つ学生や高齢者の一部の方に、電車からバスに同じ路線走りますから、(代行バスに)乗っていただくことで、郊外電車内、これ結構混雑する路線なので、その3密を分散して防いでいこうという取り組みを社会実験として実施することとなりましたので、公表させていただきたいと思います。
この伊予鉄さんが運行する代行バスの運営期間は、8月20日木曜日から9月18日金曜日までの約1カ月間だそうでございます。平日のみの運行で、通勤、通学ですね、特に通学。通学定期を持つ学生と、それからシルバー定期券を持つ高齢者が無料で定期を使うように乗車することができるようになっているそうです。ただし、バスは鉄道と比較しますと運行の定時性や速達性が劣るため、代行バスの乗降箇所は発着駅となる横河原駅と松山市駅のほかは、これも統計がありますから、比較的乗降客の多い平井、鷹ノ子、久米、北久米、これらの途中の四つの駅に限定しているとのことでございます。
なお、代行バスは大型の貸切バスにより、換気や消毒、マスクの着用といった感染防止対策を取りながら、通学時間帯はもとより、日中も約40分間間隔で運行することとしています。また、(松山)市内向けの出発点となる横河原駅では、初日朝の通学時間帯は伊予鉄道の社員が電車の利用者に対して代行バスの運行の案内をするそうでございます。
県としても、1カ月間の社会実験でございますが、新たな生活様式に対応した公共交通機関のあり方を模索するための試みの一つと受け止めまして、今後ともこうした取り組みが広がるように、引き続き支援をしていきたいというふうに思います。以上です。
(愛媛新聞)
今後とも、こうした取り組みが広がるように、支援したいということだが、伊予鉄道さんのこの取り組み以外で、県内で何か取り組みの動きというのは。
(知事)
例えばバス、鉄道両方を持っているといったら、もう一つはJRさんもありますけども、ちょっと路線の中身が違いますよね。伊予鉄さんはどちらかというと(松山)市内等を細かく、JRさんは主要なところを少し長めにということなので、運営形態が違いますから、同じことができるとは思えないんですけども、それぞれが工夫して申請していただいたら、これは前向きな取り組み、しかもコロナの感染拡大防止にもつながる、新しい生活スタイルに応じた公共交通機関の在り方を模索する、というようなことであれば、積極的にどんどん支援していきたいなというふうに思います。むしろ、交通事業者の方からのいろんなアイデアを待ちたいと思います。
(南海放送)
こちらの補助金の額はいくらになるか。
(知事)
補助金の額は、これは支援対象は、感染防止等の実証的な取り組みや利用促進のための広報宣伝等に充てさせていただいております。事業者は25者ございますけども、申請があった場合、その事業規模に応じて1件当たり300万円から2,000万円の補助金を交付する準備をしております。
(南海放送)
今回発表の分はいくらになるのか。
(企画振興部長)
伊予鉄道は1,000万円です。
(知事)
今のところ、伊予鉄道以外に2事業者。JR四国さんと宇和島運輸フェリーさんの交付申請を受け付け済みでございまして、残る22事業者についても、現在、企画、調整をしているところと聞いております。