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(一)新居浜港線
路線の概要
一般県道新居浜港線の西の土居町から本郷の約2.2km間については、昭和29年に西町中村線として都市計画道路として決定され、市北部に位置する東予港・新居浜港・臨海工業地帯と南部の住宅地域とを結ぶ幹線道路であり、主要地方道壬生川新居浜野田線と国道11号や同バイパス等を連絡する物流を支える重要な南北道路として位置付けられています。
また、本路線は市の避難路にも指定されており、防災上も重要な路線となっています。
※測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 3JHs 963
事業概要
事業区間の現道は、自動車交通量が多く、歩道が狭いため、通勤通学時などにおける歩行者・自転車は危険な状況となっています。また、JR予讃線の横水踏切箇所では、朝夕の渋滞長も長く慢性的な渋滞が発生しています。
これらの解消を図るため、平成11年度から道路整備に着手し、西の土居町の交差点から滝の宮公園前交差点までの約0.8kmと国道11号新居浜バイパスから国道11号との交差点(西の端交差点)までの約0.5kmが平成24年度までに開通し、令和6年4月27日には、国道11号新居浜バイパス交差点から政枝町までのバイパス区間約0.54kmが国道と同時に開通しました。
残る滝の宮町から政枝町までの約0.39km区間について、引き続き道路整備を進めています。
整備効果
1.慢性的な渋滞解消
1)JR予讃線と立体交差にすることにより、踏切に起因する渋滞を解消します。
2)国道11号新居浜バイパスとの交差点改良により、交通の円滑化を図ります。
2.物流の効率化
1)臨海工業地帯の工業製品の流通利便性が向上し、地域産業の活性化を支援します。
2)松山自動車道へのアクセス向上により、物流の効率化を図ります。
3.歩行者・自転車、通行車両の安全確保
1) 自転車歩行者道の設置により、歩行者や自転車の安全が確保されます。
2) 運転手や歩行者の視認性が確保され、交通事故の減少につながります。
4.救急医療体制の支援
三次救急医療施設である東予救急救命センター(県立新居浜病院)や市内の救急指定病院へのアクセス向上により、災害時を含め、地域の安心の向上に大きく貢献します。
整備前:横水踏切前後の道路状況 整備後:JR立体交差前後の道路状況
令和6年4月17日 撮影