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農業・農村の動き(令和4年6月)

ページID:0001843 更新日:2022年10月5日 印刷ページ表示

管内の農業・農村の動き、普及指導活動の状況をまとめました。

地元農高生の水稲栽培への理解を深める

宇和高校に設置している水稲肥料試験ほ場にて、生徒らに向けて生育調査方法の研修会を開催。

将来、地元の高校生が地域農業の担い手として活躍してもらえるよう、普及指導員が直接、実践的な技術などを指導しているもので、売れる米づくりと担い手の確保・育成を目的に実施している。

水稲の生育調査を指導した後、生徒には、草丈、茎数、葉色の3項目の調査を実際に体験してもらい、施肥方法の違う水稲の生育状況を数値で客観的に把握させることで、水稲栽培への理解を深めた。

次回は、7月中旬に生育調査及び穂肥診断方法を指導予定。

当班ではこうした活動を通じて、地域の主要品目である「宇和米」に対する理解を深めるだけでなく、地域農業の現状や農業の魅力を生徒に伝え、将来、地域を担う人材の育成に努める。

研修を受ける宇和農高生草丈・茎数調査

スマートな水管理!自動給水装置を設置

農林水産研究所と連携したスマート農業の実証試験の一環として、西予市宇和町で自動給水装置実証ほを2か所設置した。

農家にはスマートフォンの専用アプリから、現在の水位の確認や給水装置の開閉方法を指導した。

実証ほの水口は、板で水位を調整するものであったが、板に穴を開けパイプを通すことで、問題なく装置を設置できたことから、多様な水口に対応できると考えられた。

今後は2種類の自動給水装置を比較しながら、水管理に要する時間がどの程度短縮できるか調査し、普及の可能性を検討していく。

自動給水装置受信機の取扱いの説明

にんにく掘り取り機導入に向けた実演

大野ヶ原地域における寒地系にんにくの産地化を目指し、課題である労働負担の軽減に向け機械化を図ることとし、収穫用掘り取り機の実演を行い、適応性、作業性(人員・時間)、能力等を検証した。

また、生産者から植え付け作業も省力化を図りたいとの声を受け、植え付けと多くの作業時間を要する種子割り作業について、機械の導入を提案した。

実演の結果、掘り取り機の精度が高いこと、作業人員・時間の削減が見込まれることを確認し、今後、導入方法等について検討する。

種子割り機については、8月に機械の実演による研修会を開催し、労働力削減効果を検証する。

これらの機械の実演結果を踏まえ、産地化に向けた年度別計画の作成について指導するとともに、導入の際しての補助事業や制度資金の活用について支援する。

にんにく掘り取り機の実演

大野ヶ原にんにく収穫体験交流会の開催

大野ヶ原にんにくの産地化推進の一環として、地元高校生の理解を深めるため、生産者とともに収穫調製作業の体験交流会を開催した。

本交流会は、「えひめ未来チャレンジ支援事業」を活用し、将来の担い手や情報発信者として期待される生徒に、にんにく栽培の体験機会を設けるとともに、加工品開発・販路開拓により商品のPR活動を行っていくため実施。

生徒の多くが「にんにく栽培についてほとんど知らない」と答えていたが、交流会後のアンケート調査では、全体の約80%を超える生徒から「理解を深める良い機会になった」との回答があった。

また、意見交換では、にんにくを用いた新しい加工品案が数多く提案され、10月に開催予定の第2回交流会では、にんにくの植え付け体験のほか、新たな加工品開発について検討を行う計画である。

大野ヶ原産にんにく収穫作業体験調製作業体験

ぶどうの摘粒指導と併せてアシストスーツを紹介

ぶどうの高品質果実生産を図るため摘粒講習会を実施し、目標とする房形や残す果粒数などのポイントとなる摘粒方法の実技指導を行った。

また、作業の軽労働力化を図るために、ぶどう用アシストスーツの紹介を行い、生産者がスーツの装着体験を行った。

今後の果実肥大促進と収穫期の裂果防止につながる摘粒の重要性について、生産者に再確認させることができた。

アシストスーツ体験生産者からは、「装着しやすく、肩が楽になる」など効果を実感する意見があった一方、「動きづらい」「少し重いため長時間の装着では疲れるのでは」などの問題点が指摘された。

当班ではアシストスーツ普及のため、生産者へ1週間程度貸出し、長時間使用時の感想の聞き取りを行うなど、実用性への検討を行っていく。

ぶどう摘粒指導アシストスーツ体験

農業・農村の動き(令和4年6月)[PDFファイル/542KB]

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