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農業・農村の動き(令和3年6月)

ページID:0001831 更新日:2021年11月11日 印刷ページ表示

管内の農業・農村の動き、普及指導活動の状況をまとめました。

高品質果実生産に向けたぶどうの摘粒講習会を開催

西予農業指導班は6月7日、JAひがしうわと連携し、東宇和ぶどう生産部会員7人および皆田営農部会員9人を対象に、果粒肥大と労力削減のための予備摘粒や今後の肥大促進および収穫期の裂果防止につながる摘粒の重要性に関して、講習会を開催した。

今年度の生育は2~3月の気温が高めに推移したことから、平年と比較し発芽、開花ともに1週間程度早かった。参加者からは、開花期の作業が短期間に集中し、作業が遅れ気味になったり、過去最速の梅雨入りによる生育への影響を不安視する声も聞かれた。

当班では、発生が予想される晩腐病やべと病の適期防除を呼びかけるなど、高品質生産につながる栽培を指導していく。

ぶどう摘粒講習会

地元農高生に対して水稲栽培に関する理解を深める

西予農業指導班は6月9日と23日、西予市水稲防除協議会と連携し、県立宇和高校の農場において、農業科(生物工学科)の生徒9人を対象に水稲の肥料試験における生育調査方法の研修会を開催した。

これは、将来、地元の高校生が地域農業の担い手として活躍してもらえるよう、普及指導員が直接、実践的な技術などを指導しているもので、売れる米づくりと担い手育成を目的に開催している。

生徒は、分げつ数の数え方や草丈の測定方法の指導を受け、施肥区分による生育状況の違いを数値で客観的に把握し、試験結果を栽培技術の基礎資料として活用している。

当班ではこうした活動を通じて、地域の主要品目である「宇和米」に対する理解を深めるだけでなく、地域農業の現状や農業の魅力を生徒に伝え、将来、地域を担う人材の育成に努める。

宇和高校研修会宇和高校生育調査

積算温度計の導入により小麦の刈取適期を予測

西予農業指導班は6月1日、小麦の刈取適期を決定するため、JAひがしうわと共催でほ場見回り会を実施し、生産者11人を対象に巡回指導した。

また、生産者が適期刈取目安を判断できる環境整備を図るため、出穂期からの積算温度を可視化できる積算温度計を小麦ほ場2カ所に設置しており、見回りに合わせ温度計の確認方法についても指導した。

成熟状況を確認した結果、播種が早いほ場では6月5日が刈取目安となった。収穫は、降雨の影響を見極めながら行われ、6月中旬頃に終了した。

県下一の小麦の産地を維持・発展していくため、当班では今後も適期刈取りを進めるとともに、地元産小麦の認知度向上に向けた対策を検討していく。

麦成熟期調査積算温度計

大野ヶ原にんにくの出荷始まる!

西予農業指導班が西予市大野ヶ原で産地化を支援している寒地系にんにく「ホワイト6片種」について、このほど出荷が始まった。

6月7日から試し堀りを実施し、収穫適期の目安となる糖度を超えたほ場から、大野が原にんにく組合などの栽培者が収穫を開始。収穫したにんにくは根と茎をカットして調製し、1kgずつ箱詰めし「生にんにく」として、(株)祐を通して販売される。

同時期にメディアに取り上げられたこともあり、問い合わせや注文が殺到しており、西日本初の寒地系にんにくとして注目の高さが窺えた。

今季は約4tを見込んでおり(栽培面積:50a)、順次収穫して乾燥し、黒にんにくにも加工される。

当班は栽培者に対し、引き続き安定生産に向けた栽培技術を指導するとともに、活用法も検証しながら、にんにくの販売促進と認知度アップによる産地化を支援していく。

にんにく試し掘りにんにく調製

細霧冷房導入へ向けた現地研修を実施

西予農業指導班は6月16日、大玉トマト生産者5人を対象に、JA愛媛たいきの冬春トマトほ場において、細霧冷房の現地研修を行った。

これは「野菜・花き産地供給力強化支援事業」を活用した細霧冷房の導入を検討している生産者より、実際に導入しているほ場を視察したいとの要望を受け、同JAと連携し開催したもの。

生産者は視察受入農家に細霧冷房施設に関することや、導入して良かった点等を活発に質問・意見交換しており、関心の高さが窺えた。

当班からは、細霧冷房を導入することにより、ハウス内温度の低下や湿度の上昇、品質向上が可能であることなどの情報を提供した。生産者の関心も高いことから、今後は事業の活用や導入を支援していく。

細霧冷房視察

新たな高収益作物として「さといも」の導入を検討

西予農業指導班は6月24日、西予市宇和町のほ場でさといもの現地研修会をJAひがしうわと連携して開催し、生産者など10人が参加した。

昨年、「(農)いのべにし」が宇和島市内の選果場に出荷したさといもの品質が良好であったことから、JAひがしうわ管内でも導入の機運が高まり実施したもので、「(農)いのべにし」のほ場でさといもの生育や病害虫発生状況を確認した。

当班は、さといもを新たな高収益作物として位置づけ、農業法人等への導入を推進していく。

さといも現地研修

農業・農村の動き(令和3年6月)[PDFファイル/843KB]

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