ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 南予地方局 > 八幡浜支局地域農業育成室大洲農業指導班 > 令和4年度大洲市・内子町の農業・農村の動き

本文

令和4年度大洲市・内子町の農業・農村の動き

ページID:0001822 更新日:2023年4月14日 印刷ページ表示

記事一覧(本文は下にあります)

記事本文

2月22日 女性農業者が農福連携と地域資源について研修

2222いきいき視察2
2222いきいき視察1

​ 内容

  • 女性農業委員等で構成する組織、いきいきネットワークが「農福連携と地域資源の再確認」をテーマに「大洲編」として視察研修を実施した。
  • 農福連携では、肱川町の「地域福祉事業所 凜心叶(りんか)」の椎茸生産と労働力支援について、また、地域資源では、大洲城下町に点在する歴史ある邸宅等をリノベートした小規模分散型ホテルや、国指定重要文化財の臥龍山荘など、地域が誇る施設建造物の誕生経緯や特徴を再確認した。
  • 当班は、農福連携の取組みを今後の経営に、地域資源を地産地消やグリーン・ツーリズムの推進等に活用するよう指導。また、ホテルに対し、会員が生産する食材の取扱いも提案した。

 結果と今後

  • 農福連携では障がい者雇用の理解促進と、改めて「人を雇う」ことへの再認識につながり、自家経営労働力を見直す一助となった。
  • 地域資源については「名前は知っていたが詳細は知らなかった。今後グリーン・ツーリズム等を考えていくためにも、このような資源を我々が覚えることはたいへん有意義」などと語っていた。次回は「内子編」を予定している。

2月20日 インボイス制度と簡易課税制度を学ぶ

0220インボイス

 内容

  • 大洲喜多地区認定農業者協議会及び青年農業者連絡協議会が合同研修会を開催し、講演会のほか、青年農業者や大洲農業高校のプロジェクト発表も合わせて行われた。青年農業者プロジェク ト発表会では、遊休農地再生活動に取り組んだ内子町青年農業者協議会が最優秀賞に輝いた。
  • 講演では、県農業経営サポートセンターコンサルタントの税理士がインボイス制度の基本的な仕組み、登録の要否の判断方法、消費税の簡易課税制度などについて解説した。

 結果と今後

  • 参加者からは、自身の経営に直結する問題でもあり、多くの質問が出された。道の駅等での取引の登録要否や、小規模な販売額でも登録が必要な場合、事務処理が煩雑すぎるなど、現行制度への疑問点もあげられた。
  • 講師からは、そのような意見があったことを税理士会を通じて国につなぎたいとの回答があった。
  • 当班では、制度に関する迅速な情報収集に努め、適切な個別対応が可能となるよう支援していく。

1月31日 直売所出荷者を対象に春夏野菜の栽培と農作業安全について講習

0131からり農作業安全

 内容

  • からりにおける春夏野菜の生産出荷量向上と農作業安全の徹底に向け、9品目の春夏野菜の栽培と農業用機械の安全使用について指導した。
  • 定植時のかん水と温度管理、病害虫対策のポイントと合わせて、農作業事故の多い刈払機や小型管理機の操作と事故防止に向けた注意点の徹底を図った。

 結果と今後

  • 受講した参加者は、普段使い慣れている機械でも安全操作の再確認や適切なメンテナンスが事故の未然防止に有効であること等を学び、春からの野菜栽培に活かそうと意気込んでいた。
  • からりでは、お盆前後の夏野菜の入荷量の減少や資材高騰分の価格転嫁ができないことを懸念しており、生産販売におけるコスト低減に向けた指導を今後の講習会で行う。

1月23日、27日 一次産業女子グループの積極的な活動を支援

0123ぷらいまりぃ

 内容

  • 一次産業女子グループ「ぷらいまりぃ」が積極的な活動を展開しており、当班は他地区女子との交流・連携強化や主催するイベントの広報・効率的運営について濃密に支援している。
  • 「一次産業女子ネットワーク・さくらひめ」メンバーの「輝らり果樹園」と「ゆきもと農園」の視察では、情報交換や今後の連携、交流活動も検討していくよう申し合わせた。
  • 主催として初めて実施したマルシェでは、会員の園地(ビニールハウス)を会場に仕立て、商品配置や接客対応などの出店方法を指導した。

 結果と今後

  • 視察から得た情報を、自分達の活動に生かしていきたいとの向上心が伺えた。
  • マルシェでは、会員とのつながりのある関係店舗の出展協力もあり、悪天候にも拘わらず約50人が来場し、自家農産物のPRにもつながった。
  • 今後もグループの発展につながる活動の企画・運営等を支援し、地域を代表する一次産業女子グループとして育成していく。

12月6日 アシストスーツと電動農機具を体験

1206農機体験1
1206農機体験2

 内容

  • 簡易アシストスーツと小型バッテリー式電動農機具について、大洲喜多地区認定農業者協議会は青年農業者と新規就農者にも参加を呼びかけ研修会を開催した。
  • 簡易アシストスーツは腕をアシストするタイプ2種、腰と足をアシストするタイプ5種について、指導班及び大洲市から説明後、各自試着体験を行った。
  • 小型バッテリー式電動農機具はメーカー担当者から最新のハンディタイプのチェンソーや電動ハサミのほか、農業で役立つオーガ、運搬機等を紹介し、各機械の体験を行った。

 結果と今後

  • アシストスーツ、電動農機具とも、どのようなものか実際に体感するいい機会となった。軽労働化や電動化への理解が深まるとともに、機械・器具導入にあたっての選択の幅が広がった。
  • アシストスーツについては機種に応じて会員に貸出し、現場での効果を体験し、導入の参考としてもらう。

11月28日 農事組合法人の経営力強化を目指して

 内容

  • 農業経営者総合サポート事業を活用して、農業法人の経営力強化を図ることを目的に、消費税のインボイス制度に関する研修会を開催した。
  • 当地区では農地整備事業による基盤整備が進められており、インボイス制度導入による法人経営の影響や今後の具体的な対応について、講師である税理士からアドバイスを受けながら将来の経営戦略を検討した。

 結果と今後

  • 基盤整備が終了するまでは、JA 等に販売を委託する農協特例を活用することや、今後は乾燥施設の導入も見込まれることから、資産取得を考慮した課税制度を選択することとした。
  • 今後も法人の安定した経営を目指し、基盤整備後を見据えた機械化体系の検討や経営力向上に向け支援する。

11月26日~28日 コロナ禍からの反転攻勢へ!一次産業女子グル ープの活動活発化

1126ぷらいまりぃ
 内容

  • 昨年までコロナ禍により活動が停滞していた一次産業女子グループ「ぷらいまりぃ」が、With コロナでできる活動を積極的に実施している。
  • 当班では、「えひめ・まつやま産業まつり」での「さくらひめ軽トラ市」において、里芋・柿・原木しいたけ等の販売やグループ活動のPRのほか、JAえひめフレッシュフーズ(株)講師によるInstagramの情報発信研修会を開催するなど、グループの活性化に向け支援している。

 結果と今後

  • 軽トラ市では、活動に関心を持った来場者もおり、交流を図りながらPRできた。また、研修会ではInstagram投稿のポイントなど、学んだことを活かし「ぷらいまりぃ」のアカウントを開設することとなった。
  • アカウント開設後にはJAえひめフレッシュフーズ(株)の商品とコラボするなど、様々な企画を予定しており、今後も当班が計画的に支援し、活動の幅を拡げていく。

11月10日 集落見回り活動による鳥獣害対策の支援(大洲市森山荒平団地)

1110集落見回り

 内容

  • 参加者5人全員でイノシシの防護柵周辺の点検を行った。ワイヤーメッシュ柵については破損個所の速やかな補修、電気柵については効果的な電圧設定及び柵最下段の高さ調整の重要性について指導した。
  • 地区内の柵の補修によりイノシシの被害が防がれた動画紹介や、鳥獣管理専門員による柵の強固な補強実演等を通じ、地区農業者の鳥獣害対策に関する意欲向上を図った。

 結果と今後

  • 集落見回りの結果をもとに、集落対策マップを作成して被害箇所等の情報共有を行い、地域と関係機関が一体となった対策を継続していくことを申し合わせた。
  • 今後も、ビジョン対象のモデル集落をはじめ、これまでのモデル集落への情報共有と定期的な見回り等を行い、鳥獣害に強い集落を育成・支援していく。

10月10日 青年農業者が地元企業と商品開発を模索

1010青年フェスタ

 内容

  • 「大洲産業フェスタ」で、会員が生産したさといもを利用した唐揚げの調理・販売や情報誌配布等の指導を通じ、協議会の別称「アグルビト」の認知度向上を図るとともに、協議会活動を積極的にPRした。
  • また、地元企業「仙味エキス(株)」と連携して、規格外しいたけや摘果果実、余剰し ょうがなど廃棄される地元食材の有効活用による商品開発を実施。クラフトコーラを試作し、その試飲とアンケートをあわせて行った。

 結果と今後

  • 来場者に対し、協議会の活動や別称「アグルビト」を積極的に PR できた。
  • アンケートでは、地元食材の商品化に興味を示す結果が非常に多かったことから、大洲ならではの商品化実現に向け、企業・関係機関と連携し、協議会としての商品開発と販売を支援していく。

9月29日 儲かる農業交流セミナーを開催

0929儲かる農業セミナー

 内容

  • 「南予儲かる農業人材育成事業」の一環で、新規就農者2人の事例発表と、昨今の肥料高騰対策にも通じる土づくりの重要性をテーマに愛媛大学農学部上野教授による講演が行われた。
  • セミナー開催に当たっては、各普及拠点が事業の重点指導対象である新規就農者に対し、セミナーへの積極的参加を呼び掛けるとともに、青年農業者リーダーに対しては、新規就農者が抱える悩みや不安に対し、経験に基づくアドバイスをするよう指導した。

 結果と今後

  • 農業用倉庫の確保問題など新規就農者の悩みに対し、青年農業者リーダーが自身の地域の課題として認識していることから、経験則に基づく的確なアドバイスを実施できた。
  • 講演では、新規就農者及び青年農業者リーダーの土づくりに対する知識習得につながった。質疑応答では、自身の経営において確認したいことなど具体的な質問が多くあった。
  • 次年度は今回のような集合セミナーと、各拠点別セミナーの2本立てで実施する予定。

9月22日 秋作ラディッキオの定植開始

0910ラディッキオ1
0910ラディッキオ2

 内容

  • 国内での需要が高まっている西洋野菜ラディッキオの秋作の定植が始まるにあたり、来年春先までの収穫を目指し9月10日から順次定植日をずらしていくことや、今後の栽培面積拡大に向けて移植機の実用化を提案した。
  • 併せて、秋作の取組は今回が初めてのため、生育初期の水管理と防除の徹底を指導した。

 結果と今後

  • 本作は10月中旬から収穫し、京阪神市場中心に出荷を予定している。
  • 今後、マルチの上から植え付けられる移植機を先駆的に導入している生産者と連携し、その実用性を検討し、普及を図る。
  • また、県ブランド戦略課が発行している食材カタログ「えひめの旬と通(11・12 月号)」に掲載し、知名度向上を図る。

9月14日、21日、22日 「シャインマスカット」冬季出荷の拡大に向けて

09シャインマスカット冬季出荷1
09シャインマスカット冬季出荷2

 内容

  • お歳暮需要が見込める「シャインマスカット」の冬季出荷量の拡大に向けて、JA 部会員に呼びかけ、特に外観の優れた貯蔵用に適した果実の収穫を指導した。
  • 収穫した「シャインマスカット」は12月まで冷蔵で貯蔵するため、十分に検品した後、水で満たしたフレッシュホルダーを装着する処理を実施した。

 結果と今後

  • 今年処理した「シャインマスカット」は約1,800房で、昨年よりも200房程度増加した。
  • 冬季販売の優位性を高めるため、販路の検討や販売促進、商品 PRに取り組む。

8月4日 高知県で新しょうが多収栽培技術を視察

0804しょうが視察

 内容

  • 管内に導入を進める新しょうがについて、基本技術の習得と大洲喜多地区の気象条件に適応した栽培体系を確立するために高知県の先進農家視察を実施した。
  • 定植時期の違いや有機質資材の施用、かん水量などの諸条件が収量と品質に及ぼす影響を先進農家から聞き取ったほか、市況・相場等の意見交換を通じ、しょうがの生産と流通に関する情報を収集した。

 結果と今後

  • 冬季に施設に定植する作型において、適正な有機質資材の施用等による栽培実証を開始し、当地域での栽培技術の確立を図る。
  • また、個別巡回指導や勉強会、交流セミナー等を通じて、新規就農者等への新たな経営モデルとして、しょうが栽培を提案していく。

7月21日 青年農業者が荒廃農地再生へ立ち上がる

0721青年1
0721青年2

 内容

  • 葉たばこ作付跡地で荒廃園地となっている国営開発農地(内子町上高屋団地)の再生に向けた活動に取り組む協議会プロジェクトの一環で、当班所有のドローンで園地を俯瞰し、除草作業の状況等を把握しながら効率良く作業するよう指導した。

 結果と今後

  • 団地の一部(4,707平方メートル)の除草を完了した。今後は、雑木の除去等を実施して整地し、農村景観の維持や新規就農者への再生農地の斡旋、栽培品目の選定などの具体的な活用方法について協議していく。
  • ラジコン草刈り機の利活用について要望があったため、今後、関係機関と連携して研修会の開催等を検討する。

7月12日 ICTを利用した大型捕獲おりの現地研修会の開催

0712ハンティングマスター視察
 内容

  • 八幡浜支局では鳥獣被害が多発している八幡浜市及び伊方町で、遠隔操作でイノシシを捕獲できるICTを活用した大型捕獲おりによる鳥獣害対策を指導している。
  • さらなる効率的な運営に向け、同おりを有効活用している内子町の先進事例を調査する研修会を開催した。
    ※ICT捕獲おり…センサーが、おりの入口付近でイノシシを感知するとメール通知と録画が行われる。スマートフォン等でライブ映像を確認し、遠隔操作で入口を閉めることができる。

 結果と今後

  • えひめ地域鳥獣管理専門員(JA 愛媛たいき)からの助言や意見交換を通じ、参集者は定期的に捕獲おりを確認し、餌付けを欠かさず行うことが重要であることを学んだ。
  • 研修会で築いた地域間のネットワークを活かし、今後も同おりを用いたイノシシの捕獲技術の向上を目指す。

6月30日 青年農業者と農業高校生の交流・研修会を開催

0630農高交流会1
0630農高交流会2

 ​内容

  • 地元農業高校生への生産現場の紹介等による就農意欲の高揚、交流を目的とした交流・研修会の開催を支援した。コロナによる延期があったため開催は3年ぶりで、希望する1~3学年21人が参加した。
  • 会員に対し、本イベントでの組織の役割認識と、高校生へわかりやすい説明方法等を指導した。各会員は経営概要の紹介のほか、収穫時期を迎えたスイカの収穫体験と試食、観光梨園でのロボット草刈機の実演を紹介。質疑応答にも対応した。

 結果と今後

  • 熱心な高校生の質問に丁寧に対応できた。
  • 関係機関の連携を密にして今後も有効なプログラムを仕組むよう、青年農業者組織を指導する。

6月7日、8日 夏越しきゅうり出荷量増産に向け現地講習会を開催

0607きゅうり

 内容

  • 夏秋きゅうりの最盛期を迎えるにあたり、普及ビジョン目標に掲げる「夏越し(8月期以降)きゅうり出荷量増」につながる収穫延伸技術等について指導。
  • 本年から新たにきゅうり栽培に取り組む葉タバコ廃作農家(6戸)に対しては、摘心や摘葉、施肥、防除等の基本的な栽培技術を重点的にアドバイスした。

 結果と今後

  • 農家は、所得アップにつなげようと熱心に耳を傾け、夏越し出荷への意欲を高めていた。
  • 新規栽培者に対しては、JAと連携し定期的な個別巡回指導を行い、早期技術習得を支援する。

6月 新規就農者へのフォローアップで定着支援

06大洲担い手1
06大洲担い手2

 ​内容

  • 関係機関で構成する就農サポートチームで、今年度最初の新規就農者等に対する巡回指導を実施。
  • 指導班では、特に「次世代人材投資資金(経営開始型)」受給者の就農計画達成に向け、不安を伴っている栽培技術面を重点的にフォローアップ。

 結果と今後

  • 一部で栽培計画の変更や生育不良があったものの、就農計画の達成は十分見込める。
  • 今後もチームで定期的な個別巡回を実施し、普及ビジョンに掲げる目標「定着率 100%」の達成を目指す。

5月26日 ぶどう用アシストスーツの実用性を検証

 当班は、JA愛媛たいきぶどう部会の摘粒講習会において、ぶどう用アシストスーツを実演した。今回使用したアシストスーツは、主に摘粒作業における腕の負担軽減を図るものであり、長時間装着して実際に作業した際の効果を確かめるため、ぶどう生産者に1~3日ずつ貸し出し、効果や問題点について聞き取りを行っている。装着した生産者からは、「確かに腕が楽になる」という高評価があった一方で、「腰のベルトが落ちる」「腰に重さがかかって痛い」といった問題点も聞かれた。当班では今後も、西予農業指導班及び果樹研究センターと連携しながら、実用性の検証とメーカーへの課題のフィードバックを行う。

5月18日 イノシシの捕獲強化に向けた取組み推進

0518鳥獣害(長浜)
 当班は、鳥獣被害対策のモデル集落として、今年度新たに設定した大洲市長浜町出海地区において、ハンターにセンサーカメラの設置方法を指導した。イノシシの捕獲強化のためには獣道を正確に見極めることが不可欠であるため、カメラを獣道に対し斜角に、少し見下ろすような高さに配置することで鮮明に映像に収められることなど、有効な方法を実際に設置しながら説明。

 当班では、これまでのモデル地区においてもその効果を確認していることから、鳥獣害対策の「攻め」の起点となるセンサーカメラの設置技術を身につけた捕獲従事者を増やし、イノシシの「被害ゼロ」達成に向け、引き続き捕獲強化に向けた支援を行う。

4月~5月 消費者ニーズに合った柿生産に取り組む

04-05柿生産
 当班は4月下旬から5月上旬にかけて、JA愛媛たいき柿部会と連携し、柿の摘蕾講習会を開催。摘蕾は、適正な着果量確保や階級生産のため、不要な蕾を除去する作業であるが、近年は消費者嗜好に合わせた階級づくりを目指しており、大玉が望まれる「刀根早生」は2L目標のため、葉数5枚以下の場合は全摘蕾、大玉が敬遠されがちな「富有」はL玉も確保するため5枚以下でも1蕾残しとするなど、基準を変更している。参加者は、消費者ニーズに合った柿生産ができるよう、熱心に耳を傾けていた。

 当班では、今後、早期出荷により高単価販売が可能な「刀根早生」について、早熟効果の高い環状剝皮・キュアリング処理の講習会を計画しており、消費者ニーズを的確に捉えた生産指導を行っていく。

4月20日 竹でキウイフルーツの棚づくりに挑戦

0420 キウイ棚2
 当班は、大洲市青年農業者協議会と連携して、キウイフルーツの栽培棚を竹で試験的に製作した。これは、鉄などの資材費が高騰する中、県内で放置竹林の面積が最大である大洲市において、地域資源を有効に活用し、環境に配慮した持続可能な農業の実践を模索して実施したもの。竹は協議会員の園地周辺にあるモウソウチクを利用。親柱と棚の桟(さん)、間柱に竹を用い、親柱の基礎には鋼管を埋めて添え、棚の上部には不要になったワイヤーメッシュを張った。青年農業者と関係機関職員8人が4.5m四方の棚を約4時間で完成させ、キウイフルーツ雄木1本を植え付けた。当班では、通常施工の場合とのコスト比較をするとともに、製作した棚の 耐久性や作業性を継続的に確認し、実用性を検証する。

4月18日 ぶどうの作業負担軽減への可能性を探る

20220418ぶどうアシストスーツ
 当班は、果樹研究センターで開催されたぶどう用アシストスーツの実演および説明会に参加し、その効果を検討した。大阪府の太陽パーツ株式会社が開発した“ワークアシス トTAFWAN”は、一定の角度でのみアシスト機能が働く設計で、自由に腕を動かせるため安全性が高い上に、使用者の体格に合わせて調整可能、装着も容易である。

 実際に着用したところ、腕を作業の位置まで上げるとアシスト機能が働き、楽にその体勢を維持することが可能。体が固定されるような感覚もなく、本体の重みもあまり感じないため、作業負担の軽減が期待される。当班では、県下一のぶどう産地の維持発展を目指し、作業負担の大きい摘粒作業を中心として、管内生産者を対象に実証を行い、その実用性を検証する。

 

大洲市・内子町の農業・農村の動き(一覧)に戻る


AIが質問にお答えします<外部リンク>