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令和3年度大洲市・内子町の農業・農村の動き

ページID:0001816 更新日:2022年3月24日 印刷ページ表示

記事一覧(本文は下にあります)

  • 4年1月25日 直売所出荷者に対する春・夏野菜の栽培講習会を開催
  • 4年1月19日 甘柿「太秋」のせん定講習会を実施
  • 3年12月22日 新規就農者の栽培技術向上を目指して
  • 3年12月19日 「愛たい菜」で冷蔵シャインマスカットをPR販売
  • 3年12月18日 鳥獣害対策座談会で情報共有、新たな課題も抽出!
  • 3年12月9日 今年度設置の防護柵付近に新たな獣道、迅速な捕獲へ
  • 3年11月26日 センサーカメラの情報をもとに、新たにくくりわなを設置
  • 3年11月17日 有望品目のしょうが栽培に手応え!
  • 3年11月12日 いちご生育促進で収量アップをめざす
  • 3年10月26日 防護柵設置状況や被害発生ポイントをマップで確認、見回り強化へ
  • 3年10月19日 抑制きゅうり安定生産に向け現地講習会を開催
  • 3年10月14日 自家育苗による「さくらひめ」出荷始まる
  • 3年9月22日 シャインマスカットの冬季出荷に向けて
  • 3年9月17日 イノシシ被害対策強化に向け地元猟友会と連携
  • 3年9月13日 被害を防げ!防護柵の管理や捕獲技術を学ぶ
  • 3年9月9日 新規就農者を個別巡回、農業経営を指導
  • 3年8月 夏越しきゅうり安定生産に向け病害虫調査を実施
  • 3年8月 「さくらひめ」夏越し栽培に取り組む
  • 3年8月27日 いちご生産者全戸で炭疽病調査と硝酸態窒素測定を実施
  • 3年8月17日 鳥獣害防止対策は地域一丸で!
  • 3年8月2日 大洲市で鳥獣管理専門員実践講座がスタート
  • 3年7月20日 夏秋きゅうり安定生産に向け現地講習会を開催
  • 3年7月15日 道の駅野菜出荷者に対し秋冬野菜勉強会を開催
  • 3年7月9日 高冷地で「さくらひめ」自家育苗を開始
  • 3年6月 新たな品目の産地づくりへ協議
  • 3年6月11日 管内大規模法人と意見交換
  • 3年6月9日 「若くても作業は楽がいい!」アシストスーツ試着体験会の実施
  • 3年6月8日 刀根早生柿の早期出荷に有効な6月の剥皮処理を啓発!
  • 3年6月4日 新規就農者の定着を強力に推進
  • 3年6月1日 農業の維持・発展に向けた「農事組合法人やさらい」設立
  • 3年5月11日 シャインマスカット開花異常、耕種的対策を徹底!
  • 3年5月11日 新規就農者の定着率100%を目指して、地区サポートチームで就農支援
  • 3年5月7日 ICT捕獲罠の効果は上々
  • 3年5月6日 消費者ニーズに合った柿生産を
  • 3年4月20日 大洲市野佐来地区 集落営農法人設立に向けた研修会を開催

記事本文

4年1月25日 直売所出荷者に対する春・夏野菜の栽培講習会を開催

 大洲農業指導班は1月25日、内子町道の駅からりの野菜出荷者40人を対象に、春・夏野菜の栽培講習会を開催。

 直売所の生産者は、少量多品目で取り組むことが多いため、なすやきゅうりなど8品目に絞って、栽培上のポイントを指導。

 防風を目的としたソルゴー栽培や地温抑制効果の高いマルチの紹介など、関連する技術の紹介と合わせて講義を行い、参加者からは、病害への対応や栽培管理など多くの質問が寄せられた。

 今後も、当班では各品目の栽培講習会や園地巡回を通じて、高品質な春・夏野菜の生産に向けた指導を行い、地産地消を推進する。

4年1月19日 甘柿「太秋」のせん定講習会を実施

現地で実践しながら講習

 大洲農業指導班は1月19日、内子町において甘柿「太秋」のせん定講習会をJA愛媛たいきと連携して実施し、栽培者14人が参加した。

 「太秋」は、管内で最も多く生産されている甘柿「富有」と比べ、食感がサクサクしていて、果汁が多く食味が優れる品種である。一方で、樹勢が低下する傾向があり雄花が着生しやすいことから収量の安定化が難しく、いかに雌花の着生量を確保し収量を増やすかが課題となっている。

 講習会では、当班からせん定のポイントを解説。一般的な柿では不要となる徒長枝や内向枝の活用など「太秋」特有の方法を説明し、参加者と意見を交わしながら実際にせん定を実演した。

 参加者から、摘果など他の作業に関する講習会の開催要望も聞かれたことから、当班は、「太秋」生産者に時期別栽培管理講習を実施し、生産拡大に向けた支援を継続していく。

3年12月22日 新規就農者の栽培技術向上を目指して

熱心に相談する新規就農者

 大洲農業指導班は12月22日、ぶどうを栽培する新規就農者の栽培技術向上を目的として、農家メンターと技術指導を実施。

 本指導は、「農業次世代人材投資事業」にかかる取組の一環で、当班、大洲市、JA愛媛たいきで構成する大洲市新規就農サポートチームによる経営や販売などの相談に加え、技術的な相談を専属で受ける先輩農業者をメンター(身近な相談者)とし、新規就農者にきめ細かな技術指導を行うことで、就農者の営農をサポートするもの。

 就農1年目の栽培上の苦労や販売状況などを聞き取った後、園地の管理状況や樹勢等を確認。冬場の主な作業であるせん定技術を中心にレクチャーした。就農者からは具体的な質問や相談を受け、豊富な現場経験に基づく指導は貴重で有意義なものとなった。

 当班は、経験が不足する新規就農者の不安解消や技術的課題解決に向け、引き続きチームによる個別訪問や迅速な相談対応などにより、サポート活動を強化していく。

3年12月19日 「愛たい菜」で冷蔵シャインマスカットをPR販売

等級に分けられ出荷!一房ずつ丁寧に検品

 大洲農業指導班は12月14、16、19日の3日間、JA愛媛たいきや生産者と連携し、冬季出荷用シャインマスカットの鮮度保持状況の検査を実施した。

 9月にフレッシュホルダーによる鮮度保持処理を施し、約3ヶ月間冷蔵貯蔵した「シャインマスカット」約1,600房が出荷時期を迎えたもの。

 冷蔵庫から出した「シャインマスカット」を一房ずつ丁寧に検品して、腐敗果や軟化した粒を取り除いたうえで、鮮度をチェック。貯蔵ロスはほとんどなく14日と16日合わせて約1,000房が出荷された。

 市場からのニーズが高い冷蔵「シャインマスカット」の冬季出荷を行っているのは、県内ではJA愛媛たいきのみ。冬季出荷量が少ないこともあり、ほとんどが中予方面へ出荷される。

 当班は、地元のファンづくりや消費者へのPRを強化するため、産直市「愛たい菜」での販売を提案。クリスマスや里帰り需要を見込んで20日から店頭販売を開始しており、価値ある地域産品の認知度向上に努める。

3年12月18日 鳥獣害対策座談会で情報共有、新たな課題も抽出!

参加者全員で出没場所をチェック

 大洲農業指導班は12月18日、内子町平山地区で鳥獣害対策座談会を開催した。同地区は昨年度の事業で、栗やケールなどの園地に防護柵(ワイヤーメッシュ)を導入している。

 座談会には、同地区の農家4人が参加。有害獣の出没状況や、柵の管理状況などについて情報交換するとともに、現状を「見える化」するための鳥獣害対策マップを作成した。

 当班は、センサーカメラの映像紹介や、巡回中に気付いた改善点などの指導を行い、有効な「守り」の継続を呼びかけた。農家からは、柵の内側では農作物被害の発生はほとんどないが、外側ではイノシシの掘り跡が数多く見られることや、格子上部の隙間をくぐり抜け、イノシシが侵入する事例があったことなどが報告された。

 当班は、マップ上に示された重要ポイントや侵入箇所などについて、カメラ設置や当該個体の捕獲など具体的対応を検討するとともに、座談会での農家同士の情報共有や意識醸成を図りながら、地区の実情に応じた鳥獣害対策に取り組んでいく。

3年12月9日 今年度設置の防護柵付近に新たな獣道、迅速な捕獲へ

 大洲農業指導班は12月9日、大洲市森山荒平地区(鳥獣害防止対策重点地区)で、JA愛媛たいきの鳥獣管理専門員受講生や大洲喜多猟友会と連携し、イノシシの通り道を捜索した。

 活動は鳥獣管理専門員実践講座の一環として実施されたもの。わな猟免許を取得したばかりの受講生が、猟友会や地区内の農家と協力してイノシシの捕獲を目指す。当班は専門員養成に向けて、イノシシの生態や出没状況に関する情報提供、狩猟免許取得に向けた助言等、継続した支援を行っている。

 参加者は、講師の(株)野生鳥獣対策連携センターの阿部豪氏と共に、地区周辺の山林を捜索。防護柵を既に設置しているユズ園付近で新たな獣道を発見、受講生が近日中に餌付けや、わなの設置等を行う。

 当班は、鳥獣害に強いモデル集落づくりと「攻め」と「守り」の実用的な技術を有する鳥獣管理専門員の養成のため、引き続き様々な支援活動に取り組んでいく。

3年11月26日 センサーカメラの情報をもとに、新たにくくりわなを設置

猟友会員によるくくりわなの設置

 大洲農業指導班は、鳥獣害防止対策の重点地区となっている大洲市森山荒平地区で、JA愛媛たいきのえひめ地域鳥獣管理専門員受講生や大洲喜多猟友会と連携し、イノシシの捕獲に取り組んでいる。

 これは、農地付近に出没する有害獣を捕獲する「攻め」の対策の一環として行っているもので、センサーカメラの映像などから出没地点を特定し、猟友会と協議してハンターがわなを設置した。

 推定90kg前後とみられる雌1頭を撮影した地点では、通り道を絞り込むため、11月26日に、猟友会員と共にカメラの角度を変えるなど設置位置を修正。また、別の地点においては、イノシシの成獣2頭が頻繁に1つの獣道を利用することが分かったため、ハンターがくくりわなを新たに設置した。

 当班は、引き続き効率的な捕獲に向け、迅速な情報提供などによる連携を強化し、獣害防止支援に取り組んでいく。

3年11月17日 有望品目のしょうが栽培に手応え!

機械を利用した掘り取り作業

 大洲農業指導班は11月17日、大洲市で新たな有望品目であるしょうがを栽培している農業法人と共に収量調査及び作業性の検討を行った。

 当班と農産園芸課高度普及推進グループが支援する同法人は、昨年度からしょうが栽培に取り組んでおり、今年度は60aを作付けし、4t/10aの収量を目指している。今年産の出来は上々で芋の肥大も良いことから目標収量はクリアする見込み。

 しょうがは種芋の価格が高く、一般的にはリスクの高い品目と言われるが、法人が種芋供給や販売の中心的役割を担うことで、生産者リスクの軽減につながることや初年度から収入が得られることから若手農業者が新規に取り組む品目として有望視している。

 一方で、収穫が短期間に集中し、収穫機械利用と人力での掘り取り作業を併用することから労力軽減対策が必要であり、大洲市青年農業者協議会で試験導入しているアシストスーツを使用した実証を検討中。

 当班及び同グループは、今年産ショウガの収量性や貯蔵性、販売価格などの総合的な検証を行い、地域への波及を見据えた仕組みづくりを支援していく。

3年11月12日 いちご生育促進で収量アップをめざす

機械を利用した掘り取り作業

 大洲農業指導班は11月12日、大洲市内の観光いちご園において、光合成促進のための炭酸ガス発生装置を設置し、いちごの品質向上に向けた指導を行った。x

 これは、管内が盆地特有の頻繁な霧の発生により、日光の当たり始める時間が遅いことから、生育の遅延を防ぎ、光合成活性を高めるために導入したもの。

 昨年度は、「あまおとめ」で同装置を設置したところ生育が良好であったため、今回、新たに白いちご系の品種へ追加で使用することとした。

 観光いちご園はコロナ禍で来園客が減少し、直売所への販売が増加傾向にあり、品質向上効果に対する農家期待は大きい。当班は、測定値や生育状況を継続的に調査し、収量増加に向けた技術支援を行うとともに、新たな販売機会の創出や観光イチゴ園のPRなど総合的なサポートを行っていく。

3年10月26日 防護柵設置状況や被害発生ポイントをマップで確認、見回り強化へ

作成した地図で情報共有

 大洲農業指導班は10月26日、今年度の鳥獣害防止対策の重点地区である大洲市森山荒平地区で、JA愛媛たいきと連携し集落見回り活動を実施。同地区の農家をはじめ、大洲喜多猟友会、大洲市、地域おこし協力隊の計10人が参加した。

 地区内を歩いて回りながら、防護柵(ワイヤーメッシュ)設置の進捗状況や、捕獲わなの設置箇所などを確認。集落地図上にポイントとなる箇所を記入し参加者で情報を共有、自主的な見回り意識を高めた。

 地図作成後には、センサーカメラの映像で周辺にイノシシが確実に存在することを示したうえで、固定の甘い箇所の改善や、収穫後の防護柵管理の重要性を呼び掛け、継続的かつ、集落全員で鳥獣害対策に取り組む意識の向上を図った。

 当班では今後も継続的な活動支援を行い、効果的な鳥獣害対策に取り組んでいく。

3年10月19日 抑制きゅうり安定生産に向け現地講習会を開催

 大洲農業指導班は10月18日と19日、抑制きゅうり現地講習会をJAきゅうり部会3支部で開催し、生産者15人が参加した。コロナ禍で見合わせていた集合研修は3ヵ月ぶりで、この期間中は個別巡回を強化し、対応していた。

 講習会では、JAや種苗メーカーから販売状況、栽培管理について説明があり、当班は本作型において重要ポイントとなる病害虫対策について指導を行った。

 今年の病害虫定期調査の結果では、タバココナジラミの発生による退緑黄化病の発生が多かった半面、ハウス内のアザミウマ類が少なく、昨年まで問題となった黄化えそ病は抑えられており、防虫ネットの効果と見られることから、出入り口や換気口への追加設置や色褪せたネットの張替えなどの対策を指導した。

 今後、気温の低下とともに病害の発生に注意する必要があり、当班はJAと連携し、定期的な巡回指導による樹勢維持や病害対策を呼び掛け、収量確保を目指していく。

3年10月14日 自家育苗による「さくらひめ」出荷始まる

収穫前のさくらひめ

 大洲農業指導班が内子町小田深山(標高900m)地区で、農家と共に取り組んでいる自家育苗による「さくらひめ」の出荷が始まった。

 10月14日には、180本(60~70cmサイズ)を大阪市場へ初出荷。高冷地の利点は自家育苗ができることに加え、早期定植・早期出荷が可能であり、この時期の「さくらひめ」は、県内リレー出荷の先陣を切る位置づけとなっている。

 今年の生育は順調で、従来の冷房を用いた苗とも差がなく、種苗費のコスト低減が見込めることから次年度も自家育苗に取り組む予定。

 当班は、引き続き生育状況確認や栽培管理指導を行うとともに、自家苗の増産による地域内農家への苗供給についても検討を進めることとしている。

3年9月22日 シャインマスカットの冬季出荷に向けて

フレッシュホルダーを装着したシャインマスカット

 大洲農業指導班は9月15、22日、生産部会やJA愛媛たいきと連携し、冬季出荷用シャインマスカットの品質確認と鮮度保持処理を実施した。

 お歳暮需要のある12月の贈答用高級商品としての販売を拡大し、産地力向上を目指す取組で、約3ヶ月に及ぶ冷蔵保存期間中の品質低下を防ぐため、これまでに鮮度保持効果が実証されているフレッシュホルダーを用いた処理を行った。

 園地で房の形や大きさ、粒の形や状態の良いものを選別して収穫し、選果場で各房を再度検品して重量を計測、水中で果軸を切断した上でフレッシュホルダーを装着、貯蔵。

 冬季出荷用に処理したシャインマスカットは約1,600房で、12月まで冷蔵保存したのち再度検品し出荷される予定。

 当班では作業コストや流通経費などのシミュレーションを行い、冬季販売の優位性や所得向上効果を検証するとともに、冬季出荷への取組拡大を進めていく。

3年9月17日 イノシシ被害対策強化に向け地元猟友会と連携

ICTわなについて現地で聞き取り

 大洲農業指導班では、内子町や内山猟友会と連携した鳥獣害対策の一環として、ICTを活用した遠隔操作可能な罠の捕獲実証を行っている。

 同罠は、平成28年以降約40頭の捕獲実績をあげているが、今年度の捕獲実績はない。当班は9月17日、現地で猟友会関係者に周辺の捕獲状況などの聞き取りを行い、原因究明や対応協議を行った。

 猟友会によると、周辺の捕獲数は昨年の半分ほどで、田畑への被害も少ないという。内子町全体では昨年、1,858頭(一昨年の約1.8倍)のイノシシが捕獲されており、捕獲圧向上による個体数の減少が原因の1つとして推測され、捕獲による被害防止効果が表れている一方で、同罠は仕掛けも大きいため存在をイノシシに学習されることや、天候が悪いと機器の通信不良が起こることも捕獲に至らない要因と見られる。

 なお、熟練ハンターが栗園周辺などに設置しているくくり罠では、4月以降約10頭の捕獲実績をあげていることから、未だ多数生息する有害獣に対し、罠の実証を含めた農地への被害対策は必要だと考えられる。当班では、より効果的な捕獲方法の検討も含め、関係機関と連携しながら鳥獣害対策に取り組んでいく。

3年9月13日 被害を防げ!防護柵の管理や捕獲技術を学ぶ

同地区で撮影したイノシシ

 大洲農業指導班は9月13日、大洲市森山荒平地区で獣害防止を目的とした防護柵(ワイヤーメッシュ)の維持管理についての研修会を実施した。

 同地区は、今年度の鳥獣害防止対策の重点地区(防護柵3,050m設置予定)で、研修会には農家をはじめ大洲喜多猟友会、大洲市、地域おこし協力隊、県の関係者に加え、鳥獣害対策の専門家((株)野生鳥獣対策連携センター)の計15人が参加。

 既に設置済みの防護柵を巡回し、効果的な補強の方法や見回り時のポイント、防護効果を向上させるための電気柵との併用など、専門家のアドバイスを受けながら確認した。また、捕獲が必要な場合の効果的な餌付けの方法についても学んだ。

 当班は、センサーカメラの映像や現地見回りの状況を農家や猟友会と共有し、捕獲を含めた対策強化を進め、集落ぐるみの鳥獣害防止への取組を支援していく。

3年9月9日 新規就農者を個別巡回、農業経営を指導

新規就農者から経営状況を聞き取り

 大洲農業指導班は9月7~9日、大洲市で就農後概ね5年以内の経営体13戸(農業次世代人材投資事業の交付対象者)に対し、営農状況の確認と経営指導を行った。

 これは不安を多く抱える新規就農者のフォローを担う大洲市新規就農サポートチーム(当班、大洲市、JA愛媛たいき)の活動の一環で、各経営体のほ場を確認しながら、農地や設備、生産販売状況などについて聞き取り、それぞれの課題や今後の方向性に対して相談・指導を実施したもの。

 新規就農者からは、農業経営の安定化へ向けた意欲が強く感じられた一方で、天候による生産への影響、コロナ禍等による生産物単価の下落、労働力などに関する悩みも聞かれる中、チームからは安定生産に向けた技術指導や販売に関するアドバイス、補助事業の紹介など各経営体の状況に応じた助言を行った。

 当班は、就農者が安定した農業経営を実現し、地域農業の担い手として活躍できるよう、引き続き関係機関と連携しながら、経営や栽培管理の指導を通した支援を行っていく。

3年8月 夏越しきゅうり安定生産に向け病害虫調査を実施

病害虫調査を行う普及指導員

 大洲農業指導班はJAや生産農家と協力し、8月から毎週定期的に、夏秋きゅうりと抑制きゅうり19ほ場の病害虫調査を開始した。

 8月以降の高単価で推移する時期に安定的な出荷を目指すためには、夏越しきゅうりで問題となる黄化えそ病及び退緑黄化病の原因となるアザミウマ類とコナジラミ類の生育初期防除の徹底が重要。

 当班では、本調査の結果を随時個別巡回や講習会等で生産者へ周知し、適期防除を促すこととしている。

 また、定植後の高温期は初着果節を上げ、着果負担を遅らせることが樹体強化につながり、収穫延伸に有効であるため、病害虫防除と併せて栽培管理の徹底を図り、夏秋きゅうり全体の安定生産による産地強化に取り組む。

3年8月 「さくらひめ」夏越し栽培に取り組む

農家と生育状況確認

 大洲農業指導班は、内子町小田の「さくらひめ」栽培農家2戸と共に、平地では難しいさくらひめの夏越し栽培に取り組んでいる。

 標高600~900mの夏期冷涼な気候を生かし、栽培株を夏越しさせ利用することで高額な苗代を削減する試みの一つ。

 収穫開始は、本来の8月定植したものより1か月早い10月上旬の見込みとなり、平地での栽培に比べ、収穫期間が短い当地区において早期出荷は大きなメリットとなる。

 また、本年初めて取り組んだ標高600mの1戸は、8月中旬に予定外の開花があり、直売所「太陽市」で販売した。

 当班は、定期的に巡回を行い、生育状況を確認しながら10月出荷に向けた栽培管理指導を行っていく。

3年8月27日 いちご生産者全戸で炭疽病調査と硝酸態窒素測定を実施

いちごの硝酸態窒素を測定

 大洲農業指導班は8月26、27日、JA、病害虫防除所と連携し、いちご部会全戸(30戸)の育苗床を巡回、炭疽病調査と硝酸態窒素測定を行った。

 炭疽病は、感染株をハウスへ植え付けると欠株による減収を招くことから、苗の段階で早期に発見し、発病株の撤去を行っている。

 また、栽培品種の「紅ほっぺ」は、育苗期間中の葉の硝酸態窒素濃度が50ppmを切ると芽無し株の発生につながるため、各苗床でメルク試験紙を用いた測定を行い、健全苗育成に向けた適正施肥の指導を行った。

 当班では今後、9月の検鏡による花芽分化を確認後、適切な定植時期の指導を行うこととしている。

3年8月17日 鳥獣害防止対策は地域一丸で!

 大洲農業指導班は8月17日、JA愛媛たいき営農指導員(R3鳥獣管理専門員講座受講生)と連携し、大洲市森山荒平地区で地元農家2人、猟友会会員1人と鳥獣被害の状況について聞き取り調査を行った。

 同地区では栗、水稲などの栽培が盛んであり、近年、イノシシによる食害が大きな問題となっている。そのため、農作物被害の防止策として防護柵(ワイヤーメッシュ)の整備を予定している。

 当日は、参加者全員で集落見回りを実施。防護柵設置予定場所とイノシシによる被害箇所を確認した。また、被害防止のための適正な防護柵の設置方法や、ほ場周辺の草刈り作業の重要性等について農家へ説明した。

 当班は、センサーカメラによる防護柵設置前のイノシシの出没状況を記録し、農家、猟友会会員へ定期的に情報提供するとともに、9月には防護柵設置研修会を開催し、座談会等を通じて被害防止に向けたトータル的なアドバイスを行うなど、鳥獣害対策への意識向上を図っていく。

3年8月2日 大洲市で鳥獣管理専門員実践講座がスタート

 大洲農業指導班では、鳥獣害対策について大洲市と内子町にそれぞれ重点地区を設定し、JAや市町と連携した取組を進めている。このような中、このほど、鳥獣害対策を総合的に指導する鳥獣管理専門員をJA愛媛たいき営農指導員が目指すこととなり、実践講座が開催された。

 8月2日にJA愛媛たいき本所で開催された同講座では、(株)野生鳥獣対策連携センター阿部豪氏を招き、当班の重点地区(大洲市森山荒平地区)の作付け品目、獣種、被害の状況について情報交換を行った。また、同地区では、防護柵(ワイヤーメッシュ)設置予定場所を現地で確認、イノシシの足跡の見分け方などについてアドバイスを受けた。

 当班は、同地区以外でも鳥獣害防止対策の連携活動を強化し、JA職員では南予初となる鳥獣管理専門員の養成に向けた支援を行っていく。

3年7月20日 夏秋きゅうり安定生産に向け現地講習会を開催

講習会で夏越しきゅうりの栽培ポイントを説明

 大洲農業指導班は7月19、20日、JA愛媛たいきと連携し、きゅうり栽培講習会を部会5支部で実施、32人が参加した。

 当班は、JAや生産農家と共に、主力品目「きゅうり」の夏越し栽培における収穫延伸技術確立を目指しており、8月以降に安定的に出荷するためのポイントとして、定植後の高温対策と病害虫対策の2つを推進している。

 そのため講習会では、地温抑制マルチや定植後の通路散水などの高温対策と、土壌消毒剤の使用や定植後1か月の徹底防除、防虫ネットなどの病害虫対策などを詳しく説明した。

 8~9月出荷は、例年単価が高く推移するが、高温期の管理が難しく、台風の影響や病害虫が多発するため作柄が安定しないことから、当班は個別巡回や講習会を通じて栽培管理の徹底を周知していく。

3年7月15日 道の駅野菜出荷者に対し秋冬野菜勉強会を開催

 大洲農業指導班は7月15日、内子町の道の駅「フレッシュパークからり」の野菜出荷者に対し秋冬野菜勉強会を開催した。

 集合研修は2年ぶりであったため、生産者50人が参加する盛況ぶりで、急遽会場を変更して行われた。

 近年、気候変動の影響を受け栽培に苦慮する品目も多くなっている中、直売所の魅力である品揃えの確保に向けた様々な野菜の紹介、時期ごとの栽培ポイントや管理作業の徹底など、スライドを交えながら分かりやすく講義。

 感染症対策で30分の短い講義であったが、久しぶりの対面での講習会ということもあり、熱心に受講する参加者からは多くの質問が出された。

 今後、出荷者向けにいちご栽培勉強会、春夏野菜勉強会を予定しており、当班は、引き続き地域の人的交流の核となる直売所の魅力づくりの支援を行っていく。

3年7月9日 高冷地で「さくらひめ」自家育苗を開始

生産者と苗をチェック

 大洲農業指導班は、県育成デルフィニウム「さくらひめ」栽培における苗代削減に向け、生産者と共に自家育苗に取り組んでいる。

 内子町の小田深山(標高900m)の冷涼な気候を生かして、初の試みとして冷房を用いない低コスト育苗を目指すもので、「さくらひめ」2,000粒を播種し育苗を開始。

 8~10月定植の作型では冷房育苗が必須であり、今回の自家育苗により苗に係るコストは1/3程度に削減できる見込み。

 6月11日に播種を行い、7月9日時点で順調に生育しており、今後8月中旬に定植、10月末から収穫が始まる予定。

 当班は、定植までの苗の生育状況や定植後の収穫量などを継続的に調査し、コスト低減策の有用性を検証していく。

3年6月 新たな品目の産地づくりへ協議

 大洲農業指導班は高度普及推進グループと共に、ショウガの多収栽培体系確立を目指す(株)誠実村を訪問し、「普及組織先導型革新的技術導入事業」への応募について協議した。

 低コスト耐候性ハウスの導入による栽培環境の向上とともに、かん水方法などの見直しによる新ショウガの多収を狙い、貯蔵ショウガを組み合わせた年間出荷を目指すもので、実需者が最も望む安定供給が可能となることから販路拡大が期待できる。

 また、同社は、ショウガ栽培で独立就農を予定している従業員を後押しするため、種ショウガの供給や販売を同社が担うことも計画中で、種ショウガの安定供給と販売を一手に行う体制構築により、さらに周辺農家を巻き込んだ産地づくりへ発展させたい考え。

 当班は、同グループや大洲市と連携し、導入技術の実証に向けた支援や新たな品目での産地づくりの協議を行っていく。

3年6月11日 管内大規模法人と意見交換

トマト栽培施設で意見交換

 大洲農業指導班は6月11日、農林水産研究所とともに管内の大規模法人を訪問し、栽培状況を調査した。

 (有)CBC予子林は、本県で数少ない1ha規模の高度環境制御による施設トマト経営を行っており、同研究所が研究を進める「施設栽培における最適環境条件の解明と複合環境制御による高品質多収生産技術の確立」の参考とするため意見交換を兼ねてヒアリングした。

 同社は、旧肱川町の地域振興の一環として雇用拡大を目的に約25年前に立ち上げ、栽培様式は、オランダ方式(フェンロー型)でコンピュータ制御を導入した11,100平方メートル(トマト2万5千本)の養液栽培。定植は7月20日、約10ヵ月収穫する。ベッドはココスラブ(ヤシガラ)で3作連続利用。暖房は作業通路に敷設した作業台レールと兼用のパイプで行い、冬場にはCO₂を施用する。また、選別作業場のアクリル板設置や換気扇を導入するなど従業員の新型コロナウイルス感染防止対策にいち早く取り組んでいる。

 長年の栽培経験に基づくノウハウの蓄積により生産技術レベルは高いが懸念される労力管理について、当班は同研究所と連携し、作業性向上に向けた従業員個々の動線分析やワンボードPCとカメラを組み合わせた生育確認等のDX技術について、導入に関する情報提供等を行っていく。

3年6月9日 「若くても作業は楽がいい!」アシストスーツ試着体験会の実施

20kgの重さでアシスト感を体感

 大洲農業指導班は6月9日、大洲市と連携して、大洲市青年農業者協議会員14人を対象に、農作業の負担軽減をテーマにアシストスーツの試着体験会を実施した。

 同協議会は、労働力の確保対策や軽労働化の取組について、地域に先駆けてアシストスーツを試験導入し、効果が確認できれば地域へ波及させる独自プロジェクトをスタートさせており、今回は農作業の負担軽減を焦点に開催したもの。

 約20kgの荷物を持ち上げ、アシスト感を体感した会員からは、「本体が思っていたより軽い」「着脱が簡単」「中腰姿勢が楽になり、持ち上げ作業もスムーズに感じた」など、効果を感じた意見があった一方、「移動する作業には向かない」「補助があったのかわからない」など感じ方に違いもあった。

 同協議会はスーツを試験導入し、実際の作業での検証を進める予定で、当班は今後、効果の測定方法のアドバイスやベテラン農家への波及に向けた機会づくりなどに取り組み、協議会活動を支援していく。

3年6月8日 刀根早生柿の早期出荷に有効な6月の剥皮処理を啓発!

環状剥皮キュアリング

 大洲農業指導班は6月8日、JA愛媛たいきと連携し「刀根早生」の剥皮・キュアリング講習会を開催した。

 「刀根早生」は、全国的に出荷が多くなる10月以降価格が大きく下落するが、品薄な9月の早期出荷は高単価で取引される。早期出荷への技術対策は、2~3年生枝への環状剥皮やキュアリング処理を6月中旬~下旬に行うことが有効で、早期着色や肥大促進による出荷の前進化を実証済み。

 2~3年枝への処理は、枝数が多くなり労働負荷が大きいことから、軽労働化につながる亜主枝や側枝単位の処理も併せて紹介。出席者19人は剥皮処理に前向きで、自分の園地にあった処理方法で取り組む。当班は、今後の摘果講習会や個別巡回で適正な着果量調整や病害虫の適期防除など、高品質果実生産に向けた指導を継続する。

※環状剥皮:1cm間隔で環状の傷を2本入れ、皮を剥ぐ。この後、添え竹と結束バンドで固定する。 ※キュアリング:2cm間隔で環状の傷を3本入れ、皮は剥がない。

3年6月4日 新規就農者の定着を強力に推進

就農者にぶどう摘粒指導

 大洲農業指導班は6月1~4日、大洲喜多地区就農サポートチーム活動の一環として、新規就農者や就農を目指す研修生に対し経営や栽培管理等を指導した。

 1haを超える大規模ぶどう園を目指す新規就農者には、摘粒作業等の技術指導、養豚での就農者には、南予家畜保健衛生所と連携し、経営状況の聞き取りなどを実施。

 また、将来、ぶどう栽培で就農を計画しているエコファームうちこの研修生には、地域のぶどう生産者との交流を兼ねたベテラン農業者のほ場見学を実施し、シャインマスカットで問題となっている開花異常の現状や栽培管理状況の確認、意見交換を行った。

 当班は、新規就農者の定着に向けた技術指導を進めるとともに地域の生産者とのつながりを深め、サポート体制の強化に努める。

3年6月1日 農業の維持・発展に向けた「農事組合法人やさらい」設立

「農事組合法人やさらい」設立総会

 大洲農業指導班は、農地の集積・集約による効率的な農業を実践する集落営農体制づくりの重点地区である大洲市野佐来地区において、関係機関と連携して法人化を推進している。このような中、集落型法人「農事組合法人やさらい」を設立する運びとなり、6月1日に設立総会が開催された。

 同地区では、「農地中間管理機構関連農地整備事業」を活用した基盤整備により法人へ農地を集積し、効率的な営農体系づくりを進め、新たな高収益品目である薬用シソ等の導入による経営の安定と地域の活性化を目指している。

 当班は、同法人に対し、法人の後継者となる担い手の確保対策や薬用作物の産地づくりを支援し、関係機関と共に、法人の経営基盤の強化に向けてサポートする。

3年5月11日 シャインマスカット開花異常、耕種的対策を徹底!

主穂先端の開花異常症状

 大洲農業指導班は、シャインマスカットで発生している開花異常の対策として、花穂整形時に予備的に4cm程度の支梗を残す耕種的対策を徹底周知している。

 シャインマスカットの開花異常は主穂先端に最も出やすく、まともに開花せず果粒にならない症状で、商品価値を著しく低下させる。開花直前まで症状の有無を確認できないものもあり、花穂整形で残した主穂に被害が出るため農家の精神的ダメージも大きい。

 発生要因が確定できず開花異常を完全に防げないことから、一昨年から支梗残しを実施した結果、房づくりが可能となるなど十分な効果を確認している。

 同対策は、花穂整形前に行う必要があるため、当班が4月下旬から5月11日にかけて、個別巡回指導やジベレリン処理講習会で支梗残しを呼び掛けたところ、昨年より取り組む農家が増加。なお、開花異常が発生しなかった場合は残した支梗を切除して養分競合を早急に回避するよう合わせて指導した。

3年5月11日 新規就農者の定着率100%を目指して、地区サポートチームで就農支援

野菜ほ場(大洲)

 大洲喜多地区就農サポートチーム(事務局:大洲農業指導班)は、4月27日と5月11日の2日間、関係機関・団体と連携して、新規就農者9経営体のほ場等を巡回し、栽培管理指導や補助事業などの支援策についての情報提供、経営課題等の聞き取りを行った。

 就農1、2年目の農家については、今後の評価に影響する農地の確保状況の確認や品目の作付け、栽培状況について重点的に指導を行い、また、4年目以降の就農者については、就農計画の進捗状況を踏まえた上での改善計画の作成などについて意向を確認した。

 同サポートチームでは、6月上旬に4経営体についても同様の巡回指導を行うとともに、遊休化が懸念される施設や樹園地などの調査結果についても意見交換を行うこととしている。

※大洲喜多地区就農サポートチーム(大洲喜多地区新規就農者確保定着支援検討会):新規就農者に関する情報を共有し、確保・定着における課題の検討と連携強化を目的に令和元年度に市町、JA担当者等で結成。新規就農者等を対象として研修会の開催や現地指導の日程調整の他、地域全体での確保支援策についても検討を行っている。

3年5月7日 ICT捕獲罠の効果は上々

スマホの画面で侵入確認

 大洲農業指導班は5月7日、内子町や猟友会と連携して取り組む鳥獣害防止対策の一環で、ICTを活用した捕獲罠(ハンティングマスター)の運用状況調査を行った。

 内子町の長田地区に設置している同捕獲罠(5m×5m)は、イノシシが檻へ侵入するとセンサーカメラからスマホへ通知され遠隔で檻扉を落とす方式で、内山猟友会や内子町職員を檻の操作が可能なスマホ登録者として運用しており、平成28年の導入以降約40頭の捕獲実績がある。

 導入に係る費用は約100万円、大型になると設置場所の工夫が必要なことや移動ができないなどの問題はあるものの、遠隔による適時操作で捕獲効率は上がっており、導入効果は高い。

 大洲市・内子町でのイノシシ対策の中心は「守り」である防護柵設置であるが、当班が昨年実施したアンケート調査では、捕獲要望が高い傾向であったことから、「攻め」の対策である捕獲罠のさらなる導入に向け、関係機関と協議を進めていく。

3年5月6日 消費者ニーズに合った柿生産を

柿の摘蕾講習会

 大洲農業指導班は、先月下旬から5月6日にかけて、JA愛媛たいき柿部会と連携した柿の摘蕾講習会を開催。

 摘蕾は、適正な着果量確保や階級生産のための作業で、基本は1結果枝に1蕾になるよう不要な蕾を除去する。大玉が望まれる「刀根早生」は、2L目標のため葉数5枚以下の場合は全摘蕾、大玉を敬遠される「富有」はL玉目標のため5枚以下でも1蕾残しとするなど、近年の消費者嗜好に合わせた階級づくりを目指す摘蕾基準に変更している。

 当班では、今後、早期出荷により高単価販売が可能な「刀根早生」について、早熟効果の高い環状剝皮・キュアリング処理の講習会を計画しており、消費者ニーズを的確に捉えた生産指導を行っていく。

3年4月20日 大洲市野佐来地区 集落営農法人設立に向けた研修会を開催

 大洲農業指導班は4月20日、大洲市、県南予地方局農村整備課と連携し、野佐来地区の農業者を対象に、農事組合法人設立に向けた研修会を開催。同地区では荒廃農地の防止を図るため、集落営農法人への農地集積を目指しており、法人設立の第一歩として実施したもの。

 研修会では、司法書士を講師に招き、定款作成の際に必須となる記載事項や注意点などの説明を受けた。参加者からは「理事の人数の制限は」「出資額の決まりは」など具体的な質問があり、法人設立への理解を深めた。

 当班では、今年6月末の法人設立に向けたサポートや収益性向上を目指した営農計画作成支援などを行い、地域のモデルとなる法人育成に引き続き取り組む。

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