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令和2年度大洲市・内子町の農業・農村の動き

ページID:0001814 更新日:2022年1月12日 印刷ページ表示

記事一覧(本文は下にあります)

  • 3年2月18日 青年農業者がコロナ禍でのプロジェクト活動を報告
  • 3年2月10日 大程寿博氏が全国優良経営体表彰(販売革新)で全国担い手育成総合支援協議会長賞受賞
  • 3年1月20日 就農を目指す研修生へ経営の基礎習得を支援
  • 2年12月23日 冷蔵シャインマスカット、出来は上々
  • 2年12月12日 生産者と消費者をつなぐメディア「アグルビト」を立ち上げ!
  • 2年12月11日 消費者に安全安心な農産物を提供するために
  • 2年11月26日 集落営農体制強化に動き出す
  • 2年10月16日 キウイフルーツ収穫間近!
  • 2年10月15日 きゅうり夏越し対策に手応えあり
  • 2年9月14日 太秋柿、刀根早生の収穫開始
  • 2年9月9日 イノシシ出没状況を把握、捕獲へ
  • 2年8月27日 認定農業者へのきめ細やかな農業経営支援
  • 2年8月25日 冬至かぼちゃの産地化をめざして
  • 2年8月13日 ぶどうの着色、剥皮で効果大
  • 2年8月5日 酷暑に負けないなす栽培を
  • 2年7月29日 経営技術のスキルアップと早期安定を目指して

記事本文

3年2月18日 青年農業者がコロナ禍でのプロジェクト活動を報告援

プロジェクト発表1プロジェクト発表2

 大洲農業指導班は2月18日、大洲喜多地区青年農業者連絡協議会(会長:玉川博将)と連携した青年農業者プロジェクト発表会を開催、会員のほか認定農業者や関係機関職員等23名が参加した。

 例年、認定農業者との合同研修会の一部として発表会を開催していたが、新型コロナウイルス感染防止を考慮して規模を縮小したもの。

 今年度の協議会活動が大幅に制限され、従来の活動ができなかった反面、情報発信やSNSの活用など新たな生活様式に対応した組織活動の報告があった。

 審査員である農業指導士からは、「コロナ禍だからこその新たな取組みに期待している。協議会内にとどまらず地域への波及に向けて取り組んでほしい」と、エールをいただいた。

 当班は、今後も関係機関・団体と連携しながら、青年農業者組織の意欲的な活動を支援する。

3年2月 大程寿博氏が全国優良経営体表彰(販売革新)で全国担い手育成総合支援協議会長賞受賞

 令和2年度全国優良経営体表彰の県代表として推薦した大程寿博氏(内子町)が、販売革新部門で「全国担い手育成総合支援協議会会長賞」を受賞した。

 同氏は平成20年に就農、22年には両親と夫婦で家族経営協定を締結。28年に父から経営移譲を受け、ぶどう、柿の生産・販売に注力している。

 ぶどうは消費者ニーズに合わせた多品種を栽培、地元直売所のほか県内百貨店や大都市圏の消費者への直接販売など販路拡大に取り組み、地元酒造会社のリキュール原料としても供給している。

 柿は全量JAに出荷し、愛あるブランド産品「袋掛け完熟富有柿(媛のふゆ)」の生産に取り組むなど、付加価値をつけて販売をしている。

 また、新規就農希望者を受け入れ、栽培技術の指導に当たるほか、就農者の農地確保に協力するなど、内子町農業の担い手確保・育成にも積極的に取り組んでいる。

 大洲農業指導班は引き続き、地域の中心農家として連携強化を図るとともに、更なる経営発展に向けて支援していく。

3年1月20日 就農を目指す研修生へ経営の基礎習得を支援

研修生

 大洲農業指導班は1月20日、(株)Pi-Nokyoたいきで農業経営研修を開催した。

 同法人は、就農を希望する研修生2名を受け入れ、栽培技術や農業の基礎知識習得に向けた研修を実施しており、今回は当班職員が講師として農業経営の基本となる記帳と分析について指導した。

 受講した研修生は独立就農を目指していることから、農地や機械などを新たに取得する必要があり、親元就農に比べてより高い経営的な意識を持つことが重要。「中古品の減価償却の考え方は」「借入金の処理は」など具体的な質問があり、知識習得に意欲を見せていた。

 当班では、令和3年度中に就農を目指す2名の研修生に対し、技術・知識の習得とともに、資金利用や事業活用などの情報提供や経営計画策定の支援を行っていく。

※(株)Pi-Nokyoたいき:JA愛媛たいきの出資型法人(平成31年2月設立)。イチゴ、ぶどう、かぼちゃなどの生産に加え、新規就農者研修を行う。

2年12月23日 冷蔵シャインマスカット、出来は上々

冷蔵シャイン冷蔵しゃいん図

 大洲農業指導班は12月17、21、23日の3日間、JA愛媛たいきぶどう部会とともに、冬季販売用冷蔵シャインマスカットの鮮度保持状況を検査。これは9月に収穫し(3回、929kg/1,455房)、フレッシュホルダーで給水しながら1℃で冷蔵貯蔵していたもの。

 冷蔵庫から搬出した果実は一房ずつ、果粒の張り具合、腐敗果やアタリ果等の有無・発生程度を確認。貯蔵期間中のロスは5%(昨年15%)で、出荷量は計879kgとなり(H30年:427kg、R元年:541kg)、全て県内スーパーで販売される。

 今年度、当班では販売店舗の店頭で冷蔵シャインマスカットの消費者ニーズ調査を予定していたが、コロナ禍により中止。代わりに、民間企業や銀行等を対象にした個別訪問(12月22~23日)による試食及びWEBアンケート調査を実施(12月28日時点で237名回答)。

 今後、冷蔵シャインマスカットに係るコスト試算やアンケート結果を検証し、農家所得増加につながる集荷体制や販売手法などの提案を行っていく。

2年12月12日 生産者と消費者をつなぐメディア「アグルビト」を立ち上げ!

青年1

 大洲農業指導班は、大洲市青年農業者協議会(会長:村上隆志、会員16名)が取り組む、生産者と消費者をつなぐメディア「アグルビト」の立ち上げやSNS(Facebook、Instagram)の運用開始、協議会を取り上げた冊子(創刊号)の作成について支援を行った。

 同協議会では例年、食育活動やイベント出店などを通じ、消費者との対面・体験による農の魅力発信や農産物PRを行ってきたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で活動が縮小。そこで、コロナ禍でもできる活動を模索し、薄れつつある消費者との繋がりを再構築する目的で本活動に至った。

 当班は12月12日、「アグルビト」を幅広く周知するため産直市「愛たい菜」で冊子の創刊号配布イベントの企画・支援を実施。当日は、新型コロナウイルス感染対策を十分に講じ、店頭で200部の配布を行った。

 2月には、第2号の発刊を予定しており、年間3回程度の発刊を計画。今後は、各会員にスポットを当てた日々の農作業や旬の作物、農家レシピ紹介などに加え、農産物のプレゼント企画も盛り込むなど、随時発信できるSNSを最大限活用し、今までになかった形で地元農産物のPR活動を展開していく。

2年12月11日 消費者に安全安心な農産物を提供するために

トレサビリティトレサビリティ圃場

 大洲農業指導班は12月11日、内子町農村支援センター及びうちこフレッシュパークからりと共に農産物出荷者40人を個別訪問し、園地巡回と併せて栽培履歴記帳及び農薬保管状況等を確認した。

 消費者が安心して農産物を購入できるよう生産履歴情報を開示・提供し、円滑な生産履歴の記帳や適切な農薬保管と使用、環境保全型農業の展開と食の安全確保を促進することを目的に実施。

 防除の日時・対象病害虫の記帳はあるものの農薬名・使用量の記載がない、農薬保管庫はあるが鍵がかからないなどの不備な点に対して、適切に記帳することや鍵付き農薬保管庫の設置を促し、農薬は必要な量を購入しできるだけその年で使い切ること等の具体的アドバイスを行った。

2年11月26日 「集落営農体制強化に動き出す

土壌調査

 大洲農業指導班は11月26日、県土地改良事業団体連合会(南予)、大洲市と連携し、農地中間管理機構関連農地整備事業に係る土壌調査を実施した。

 野佐来(やさらい)地区は同事業を活用した基盤整備により集落での営農体制強化と法人化を目指しており、本調査は令和5年度の工事着手に向けた事業推進の一環で実施したもの。

 集落リーダー立ち合いのもと、作土の厚さ、腐食植、土性や硬度等の詳細な調査を行うとともに、地域の将来像や法人設立に向けた事務などを協議した。

 当班は、集落や関係機関と連携して営農計画の策定を進め、地域の核となる集落営農法人設立を支援していく。

2年10月16日 キウイフルーツ収穫間近!

キウイフルーツ1キウイ圃場

 大洲喜多地域は県内2位のキウイフルーツ産地であり、管内での売り上げが最も大きい品目である。

 大洲農業指導班は、長浜地域の5園地に定点を設置、4月から定期的な生育調査を実施している。

 10月16日には収穫前に最終調査を実施。調査は、キウイ部会の営農アドバイザー立ち合いのもと、園地管理状況や着果・肥大状況の確認を行った。

 本年のキウイフルーツは、7月の長雨による日照不足、8月の高温乾燥等の影響があったものの、9、10月の定期的な降雨もあり、梅雨明け時(肥大前年比97)の状況から肥大は順調に回復し、最終調査時点で肥大は前年比100となった。着果量は前年よりは低いものの、収量は平年並みを予想している。

 管内には単収4tを超える県内トップクラスの優良園地が多数ある。当班は、営農アドバイザーやJAと共に優良園地の管理ポイントや栽培ノウハウを講習会等で広く周知し、単収向上を図り、産地全体の生産量拡大に努めていく。

2年10月1日 きゅうり夏越し対策に手応えあり

きゅうりきゅうり図

 大洲農業指導班は、JAや生産農家と連携し、主力品目「きゅうり」の夏越し栽培における収穫延伸技術確立を目指している。

 これは、高単価で推移する8月以降に安定的に出荷することで所得増加を狙うもので、ポイントは定植後の高温対策と病害虫対策の2つ。

 地温抑制マルチや定植後の通路散水などの高温対策や、定植後1か月の徹底防除、防虫ネットなどの病害虫対策それぞれの実証ほを設置し、8月末から定期的に調査を実施。対照区と比較して、病害の発生が抑えられるなど、対策の効果を確認した。

 また、定植後の高温期には、主枝に着果する位置を通常の6節から8節以降と遅らせることで根の張りを優先し、成り疲れに備えることにより収穫延伸に有効に作用すると推測している。

 当班はこれらの結果を夏越し栽培マニュアルとして整理し、講習会等を通じて広く周知し、夏秋きゅうり全体の安定生産による産地強化を図っていく。

2年9月30日 太秋柿、刀根早生の収穫開始

柿柿調査

 管内の太秋柿の荷受けが14日から始まった。大洲農業指導班では9月の早期出荷を目指した剥皮やキュアリング処理を推進しており、実証ほの果実も多く収穫された。

 実証ほは5か所に設置。9月7日の台風10号の強風による枝折れが懸念されたが、処理枝を竹と結束バンドで固定し、さらにロープで誘引するなどの対策により、枝折れ被害は見られなかった。

 生産者からは、「処理による生育前進効果を実感した。来年からは自身で処理に取り組む」との感想があった。

 一方、刀根早生は9日より荷受け開始。実証ほの状況については20日と30日の調査から、肥大・着色状況の良好な順に、2~3年生枝への剥皮区>亜主枝・側枝への剥皮区>無処理区で、太秋同様、処理による効果が表れている。

 この早期出荷に向けた剥皮処理の有用性については、今回確認された生育促進効果に加え処理にかかる労働コスト、早期出荷分の価格等を総合的に検証したうえで、生産者へ報告を行う。第3回検討会にて結果を報告予定。

2年9月9日 イノシシ出没状況を把握、捕獲へリング処理の効果を確認

イノシシ1

 主に水稲、栗を栽培する大洲市肱川町小藪地区は防護柵(ワイヤーメッシュ)の整備により農作物の被害は軽減されたが、イノシシ捕獲を望む農業者は依然多い。

 大洲農業指導班は9月9日、同地区の山道へセンサーカメラを設置し、大型の同一個体がおおむね2~3日おきに出没することを確認。狩猟免許取得者へ録画したイノシシ等の画像を定期的に提供し、わなの位置やえさの置き方などの改良について話し合うなどの捕獲支援を行っている。

 鳥獣害防止対策は地域ぐるみの取組が重要なことから、当班は、集落座談会での画像提供による注意喚起や防護柵のメンテナンス指導を行う予定であり、被害防止・捕獲強化に向けたトータル的なアドバイスを行い、鳥獣害対策への意識向上を図る。

2年8月27日 認定農業者へのきめ細やかな農業経営支援

 大洲農業指導班は8月27日、JA愛媛たいき本所で、大洲市、JAとともに管内認定農業者(10名)に対し、総合的な経営支援を行う相談会を実施。

 今回は、農業経営改善計画の作成支援に加えて、コロナウイルス感染症拡大に伴う農業者支援策の周知や高温・干ばつ対策についての助言等、個別の農業者に対して重点的な支援を行った。

 今後も認定農業者に対し、農業経営基盤の強化に向けた総合的なアドバイスを行い、効率的かつ安定的な農業経営を支援する。

2年8月26日 冬至かぼちゃの産地化をめざして

 大洲農業指導班は8月25、26日、JA愛媛たいきと合同で冬至かぼちゃ栽培者を対象に講習会を行った。

 8月はほとんど降雨がなく、高温が続いたことから定植する際に苦労するほ場が多く見られた。講習会では高品質なかぼちゃ生産に向け、摘心や玉直しのタイミングなどを丁寧に指導した。

 大洲市では、国営農地での荒廃農地が増えていることから、当班では耕作放棄防止対策として冬至かぼちゃの栽培を推進しており、作付け拡大や高品質栽培による産地化に向けて引き続き支援していく。

2年8月13日 ぶどうの着色、剥皮で効果大

 大洲農業指導班は、ピオーネの着色促進に幹への環状剥皮が効果的と確認しており、6月に処理を実施。その後の癒合状況を観察しながら着色状況を調査している。

 8月13日に調査したところ、主幹への処理では明らかに着色が進んでおり、処理箇所の癒合も問題なかった。

 一方、癒合不良による樹勢低下等の心配がいらない緑枝への剥皮についても調査したが、着色促進への劇的な効果は見られなかった。当年発生枝では葉数が少ないことなどが要因と見られ、剥皮処理は木質化した部位(主幹、幹、主枝)に施すのが適当と考えられた。

 今年度管内では、複数農家が試験的に剥皮処理を行っており、当班では今年度の実証結果を基に、さらなる処理技術の普及を図り、高品質化生産に努める。

2年8月5日 酷暑に負けないなす栽培を

なす

 大洲農業指導班は8月5日、JA愛媛たいきや種苗会社と協力して管内のなす栽培者を対象に講習会を実施。7月の長雨の影響により、樹勢が弱めのほ場が多く見られるため、樹勢回復のための発根促進剤や肥料の適正施肥等の指導を行った。また、カメムシが多く発生している状況であり、害虫防除についても注意喚起を行った。

 また、同JAでは、各品目のベテラン農家を農業アドバイザーに任命しており、この日はなす栽培のプロフェッショナルが参加し、各ほ場での生育状況や対策についてアドバイスを行った。

2年7月29日 経営技術のスキルアップと早期安定を目指して

経営

 大洲農業指導班は7月29日、就農5年以内(就農予定者を含む)の新規就農者を対象とした今年度1回目の農業基礎研修会を開催。

 研修は、就農間もない農業者の経営早期安定化と定着を目的としており、今回は「農業制度資金の活用」と「鳥獣害対策」について、それぞれ(株)日本政策金融公庫、県庁農産園芸課より講師を招き実施した。

 両テーマともに参加者の関心は高く、特に鳥獣害対策については、「現在箱わなを設置しているが、どういった餌が捕獲には効果的か」、「イノシシは嗅覚が優れているが、視覚についてはどうか」などの質問が挙げられた。

 長雨による作業の遅れや新型コロナウイルスによる販売への影響等、不安が多い中ではあるが、夫婦で研修会に参加するなど、農業経営のスキルアップへの意欲の高さがうかがえた。

 今年度の研修会は4回計画しており、次回(9月)は現地での栽培研修を予定している。

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