ケガや病気などで弱っている野生鳥獣をみつけたら、手を出さずそっと見守りましょう

野生鳥獣を保護する前に

野生鳥獣※は、自然界で他の生物等を捕食・採食するなどし、自然の一員として生きています。
その生態系は生と死のサイクルにより成り立っており、傷病等による野生鳥獣の死も、生態系の大切な仕組みのひとつです。自然界の出来事に、人間は手を加えず見守ることが基本であり、大切な姿勢であることをご理解ください。
 
※野生鳥獣とは、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律（平成26年法律第46号）」の対象となる野生の鳥類や獣類（哺乳類の動物）を指しており、ペットや家畜等は該当しません。
 
鳥獣を敬い、その命を大切に思う鳥獣保護思想は、動物のいのちを尊重する愛護思想に根差して普及啓発がなされた経緯もあり、弱っている野生鳥獣を見かけた場合、かわいそう、助けたいと思うことは当然の感情ですが、人間が必要以上にかかわることで、生態系のバランスに影響を与えてしまいます。

また、弱っている野生鳥獣は、ペットとは異なり、保護を受ける場合でも体を動かして逃げようとしたり、人間に触れられることがストレスとなってケガ等が悪化して更に弱らせてしまう、命を縮めてしまうといった場合や、自身を守ろうとして思わぬ行動をとって危険を招く場合も考えられます。

弱っている野生鳥獣（傷病鳥獣）をみつけたら

・ケガや病気と思われる野生鳥獣を見かけた場合は、まずは少し離れた場所からケガ等の具合を確認してください。
・動いている鳥獣は、そのままそっとしておいてください。
・休憩しているなどの可能性があるため、しばらく見守ってください。​

※生物多様性保全の観点から、絶滅が危惧される野生鳥獣として、愛媛県のレッドデータブック掲載種や希少鳥獣などがおり、保護を図っていますので下記もご参考ください。

（参考：愛媛県内で保護の必要な動植物）

「愛媛県レッドデータブック2014専用ホームページ」

保護の対象としていない野生鳥獣

(2)外来生物法に基づく特定外来生物や県条例に基づく侵略的外来生物に該当する鳥獣（アライグマなど）

(3)ヒナや幼獣　（野鳥の「ヒナ」を拾わないで！）

(4)野生復帰が不可能な鳥獣

※窓にぶつかってしまった野鳥を発見した際は、脳震盪を起こしているだけの可能性が高いです。この場合、そのままにしておけば自然に飛んでいくことが多いため、そのまま見守ってください。

連絡窓口（平日8時30分～12時、13時～17時15分）