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セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモに注意!!
セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモは、熱帯地方などに分布するクモで毒を持っています。
セアカゴケグモは平成7年に大阪府内で初めて発見され、その後、各地で確認されています。
愛媛県内では平成26年1月に愛南町で初めて発見されました。
ハイイロゴケグモは平成7年に神奈川県で初めて確認され、全国14都道府県で確認されています。
愛媛県内では令和元年10月に新居浜市で初めて発見されました。
セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモともに攻撃性は低く、おとなしいクモですが、毒を持っていますので、見つけても絶対に素手で捕えないで下さい。
また、車などに付着して運ばれ、今後、発生していない地域でも見つかる場合がありますので、十分注意して下さい。
生息場所
巣をつくり、繁殖するために、日当たりがよく暖かい場所、昆虫などのエサが豊富な場所、適当な隙間がある場所を好みます。
例えば、
- 側溝の内部や、その網蓋のすき間
- フェンスの基部
- 花壇のブロックの内部
- 墓石のすき間
- 自動販売機やエアコンの室外機などの機器と壁とのすき間
などがあります。
習性
基本的におとなしく、攻撃的ではありません。脅かされると死んだふりをして動かなくなることがあります。ただし、素手でさわったり、捕まえたりしようとすると、咬むことがあります。
駆除方法
市販の殺虫剤(ピレストロイド系)を噴射するか、靴で踏みつぶして駆除してください。
卵(卵のう:卵の入っているふくろ)は、棒きれなどでクモの巣ごとからめ取り、その場で焼却するかビニール袋に入れて完全に踏みつぶして下さい。
(卵には殺虫剤の効果が薄いと言われています。)
咬まれた時は・・・
咬まれた時は、針で刺されたような痛みを感じ、その後、咬まれた場所が腫れたり、熱く感じたりします。
症状のピークは3~4時間で、数時間から数日で軽快しますが、時に脱力感、筋肉痛、頭痛などの全身症状が現れることがありますので、病院で治療を受けることが必要です。
(できれば、咬まれたクモを殺虫後、ビニール袋等に入れて持参して下さい。)
クモに咬まれないために
- セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモを見つけても、素手でさわったり、捕まえたりしないでください。
- 外での作業には軍手などの手袋を使用しましょう。
- クモの生息しそうな場所は、こまめに清掃したりして、クモが住みにくい環境を作りましょう。
セアカゴケグモ(メス)
成体のメスは体長が約1cm(脚を含まない)、形態的には、脚が長く、腹部が球体で大きい。
光沢のある黒色又は暗褐色を基調とし、腹部の背面に赤色の“砂時計”様、又は“鼓(つづみ)”様の模様がある。
咬むのは主にメスと言われています。
セアカゴケグモ(オス)
成体のオスは体長が3~5mm、腹部は白色を基調として2本の黒い縦縞がある。
ハイイロゴケグモ(メス)
成体のメスは体長が約1cm(脚を含まない)、形態的には、脚が長く、腹部が球体で大きい。
色彩は様々で、茶色や灰色を基調として斑紋を有するなど変異が多い。
セアカゴケグモと同様に腹面に赤色の斑紋がある。
咬むのは主にメスと言われています。
もし、発見した場合は・・・
セアカゴケグモ、ハイイロゴケグモと疑わしいクモを発見した場合は、
- 愛媛県生物多様性センター(089-948-9678)
- 愛媛県自然保護課(089-912-2365)
- 発見場所の市町担当課
まで連絡をお願いします。
発生状況及び資料
愛媛県内のセアカゴケグモ発見状況 [PDFファイル/69KB]
愛媛県における過去のセアカゴケグモ確認場所 [PDFファイル/40KB]
愛媛県内のハイイロゴケグモ発見状況[PDFファイル/45KB]