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危険な特定外来生物「ヒアリ」と「アカカミアリ」について
強い毒を持つ「ヒアリ」が、平成29年6月9日に兵庫県尼崎市において国内で初めて確認され、その後、国内の各地で確認されています。
また、「アカカミアリ」が平成29年6月26日に大阪府大阪市で確認されています。「アカカミアリ」はこれまでにも国内への侵入が確認されたことがあります。「アカカミアリ」は「ヒアリ」に比べて毒性は低いものの、人に危害があります。
人体にとって危険な生物である「ヒアリ」や「アカカミアリ」は、世界各地に定着がみられ、一旦定着すれば根絶することが困難です。そのため、発見した場合は早期に定着を防ぐ必要があります。
「ヒアリ」や「アカカミアリ」と疑われるような個体を見つけた場合、「ヒアリの簡易的な見分け方(暫定版)」「アカカミアリについて」により判定のうえ、
「ヒアリ」や「アカカミアリ」と疑われる場合は、速やかに発見場所が所在する市町の外来生物対策部署に御連絡ください。
本県では確認されていませんが、強い毒を持つアリなので、絶対に素手で触らないようにしてください。
ヒアリの簡易的な見分け方(暫定版)[PDFファイル/140KB]
ヒアリの生態
ヒアリは、赤茶色の南米原産の小型のアリで、体長は2.5ミリから6.0ミリと大きさにバラつきがあり、
農耕地や公園など開放的な草地・裸地に土で直径25~60センチ、高さ15~50センチのアリ塚(巣)を作ります。
攻撃性が強く、刺激するとお尻の毒針で刺される場合があります。
中国や台湾など環太平洋諸国に分布が急速に拡がっているので、日本への侵入・定着を警戒する必要があります。
写真:ヒアリ(環境省提供)
アカカミアリの生態
亜熱帯地域の裸地や草地などの開けた環境に生息し、土中に営巣する。雑食性で、甘露や植物の種などを餌とする。水に浮かんで集団で移動するなど拡散の能力が高い。
体色は赤褐色で、頭部は褐色。体長は3mmから5mm
国内では硫黄島に定着。その他沖縄県などで確認記録があり、過去には輸入貨物の検査時に検出された例が複数回ある。
写真:アカカミアリ(環境省提供)
注意すること
- 刺激すると刺される場合があります。
- 生息している可能性があるような場所(緑地帯の土や芝生の土等)には安易に手を入れないようにしてください。
- 疑われるような個体や巣を見つけた際は、刺激(アリを踏もうとしたり、巣を壊したり等)しないでください。
刺されると・・・
アルカロイド系の強い毒による痛みやかゆみ、発熱、じんましん、激しい動悸等の症状が引き起こされ、アレルギー性のショックで昏睡状態に陥ることもあります。
刺された毒への反応は人によって大きく異なります。
- 刺された時には、20から30分程度安静にし、急激に容体が変化する場合には速やかに最寄りの病院を受診してください。
- 受診の際は、「アリに刺されたこと」、「アナフィラキシー(重度のアレルギー反応であること)の可能性があること」を伝えてください。
環境省報道発表<外部リンク>
ストップ・ザ・ヒアリ(環境省作成)[PDFファイル/6.79MB]
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