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愛媛県における「ニホンカモシカ」の発見情報
愛媛県においてニホンカモシカは、かつては石鎚山系に生息していましたが、戦後まもなく西条市の高瀑(たかたる)方面で捕獲された記録を最後に、50年以上、県内で生息が確認できなかったことから、「愛媛県レッドデータブック2014」では「県内絶滅」として公表しています。
しかし、平成30(2018)年6月及び令和2(2020)年6月に、県内での発見情報が県自然保護課に寄せられており、生息の可能性が高くなっています。
ニホンカモシカは、中国地方を除いた本州、四国、九州に生息する日本固有の種です。国の特別天然記念物に昭和30(1955)年に指定され、環境省のレッドリストでは、「四国地方のカモシカ」として「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定されているため、保護にご理解とご協力をお願いします。
[お知らせ]ニホンカモシカの保護にご協力をお願いします[PDFファイル/418KB]
ニホンカモシカを見かけたとき
ニホンカモシカは、比較的おとなしい性格で、人に襲う動物ではありません。近くで見かけたときは、近づいたりせず、その場を立ち去り、通り道を確保してあげてください。遠目に見えたときは、静かに見守ってください。
また、見かけたことを下記のお問い合わせ先へご連絡ください。
ケガなどで動けなくなったニホンカモシカがいるとき
車での走行中に接触等によりニホンカモシカにケガ(死亡)をさせてしまった場合や、ケガ(死亡)をしていて動かないニホンカモシカを見つけた場合は、個人で保護等をせず、速やかに下記のお問い合わせ先(県自然保護課)へ連絡をお願いします。
わなに誤ってかかってしまったとき
ニホンジカなどを捕獲する目的で設置されたわなに誤ってかかってしまった場合は、原則として、設置者が速やかに放獣してください。
ただし、放獣する際に危険が伴う場合は、速やかに下記のお問い合わせ先(県自然保護課)へ連絡をお願いします。
ニホンカモシカについて
名称
ニホンカモシカ(学名:Capricornis crispus)
特徴
頭胴長70~85cm、体重30~45kg。雌雄ともに、黒い円すい形の角をもち、加齢とともに伸長し、毎年角輪ができる。四国の個体は、東北地方などの個体と比べて小型で毛色が黒いなど、形態・生態的にも違いのある特殊な地域個体群と思われる。
(図の出典:環境省「狩猟鳥獣の見分け方~錯誤捕獲の防止のために~」)
鳥獣保護管理法の定め
鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適性化に関する法律(略して、鳥獣保護管理法)では、鳥獣は捕獲等をしてはならないと定められています。また、ニホンカモシカは狩猟の対象鳥獣ではなく、捕獲することはできません。
愛媛県内での発見情報
愛媛県でのニホンカモシカ発見情報 [PDFファイル/1.1MB](令和6年9月現在)
お問い合わせ
県民環境部自然保護課 生物多様性係
〒790-0001 松山市一番町4-2 NTT愛媛ビル2棟
電話番号:089-912-2365
ファックス番号:089-912-2354
教育委員会事務局文化財保護課 埋蔵文化財係
〒790-8570 松山市一番町4-4-2
電話番号:089-912-2975
ファックス番号:089-912-2974
【狩猟・鳥獣保護管理・レッドデータブックに関すること】は、県民環境部自然保護課へお問い合わせください。
【国の天然記念物に関すること】は、教育委員会事務局文化財保護課へお問い合わせください。