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新型コロナウイルスの感染の確認(3月24日公表分)に関する記者発表の要旨について

ページID:0017309 更新日:2021年3月26日 印刷ページ表示

日時:令和3年3月24日(水曜日)15時00分~15時26分

場所:知事会議室

 

 

(知事)

 昨日、松山市の繁華街のクラスターの報告をさせていただきましたけれども、順次検査をどんどん行っております。その関係で、昨日は24名の陽性者が確認されました。内訳は、松山市の繁華街クラスターの既存事例で20名。そして新規事例が四つ、4名でございます。また、新たに変異株陽性が6名確認されておりますが、全員この「繁華街クラスター・松山市」における陽性者の方々でございます。陽性が確認された方々に心からお見舞い申し上げます。変異株につきましては、感染力が高いという専門家の指摘がありますけども、まさにそのことが実感されるようなクラスターでございます。第4波の入り口である状況は変わっておりません。

 まず、昨日の検査結果についてでありますけども、昨日は今申し上げましたように順次検査を行っておりますので、こちらの方ですね。行政検査の方では78件と記入してありますが、これ以外にかかりつけ医の先生方が行っている検査が別途だいたい1週間に1回の集計でございますからここには出ていませんが、150件以上はあると思いますので、昨日はおそらく200件以上の検査が行われる中で24件の陽性が確認されたということであります。そして、この24件のうち10件は今申し上げたここに出ていない民間協力機関、医療機関の検査で確認されたものでございますので、そういうことを併せてご覧いただけたらというふうに思います。

 まず、24名の概要でございますが、やはりクラスターの関係ありますので、昨日と同様20代、30代に集中をしています。ただ、今後はですね、ここから広がることを懸念しなければなりません。性別は男性・女性、12名・12名、そして松山市が24名中23名、東温市が1名ということでございます。感染経路につきましては、大半がクラスターの関係、飲食店17名となっています。そして、職業もこの会社員の中に深夜営業もされている飲食店の従業員さんが含まれておりますので、ここは12名と多くなっています。ただ、繁華街クラスターから一部、こちらですね、家庭内、こちらはクラスターの関係で感染というケースも出ております。また、こちらの方に学校関係1名ですが、これは県外の学生さんでございます。

 次に入退院の状況でございますが、医療機関に入院されている方は11名増えて38名、宿泊療養施設は、あさって看護師さんが入ってまいりますが、今のところ(入所者は)ゼロでございます。それから自宅療養は13名増えて、このうちクラスター関係で入院調整中の方が27名中20名いらっしゃいます。昨日は、退院者はいらっしゃいませんでした。重症者は変わらず1名のままでございます。

 もうこれで見てお分かりのとおり、感染力の強い変異株のこともあって、繁華街クラスターの発生により、中予圏域の医療機関の入院患者が急増しております。変異株事例はいったん医療機関に入院させるという方針でございましたが、まだこれヤマ場を迎えているわけではありませんので、今後の変異株事例の陽性確認が増加することも十分に視野に入れておかなければなりませんので、方針を変更いたします。大半が若い方、無症状、軽症の方でございます。無症状や軽症の方で、そして、医師の判断により問題ないという方々につきましては、入院せずに直接、宿泊療養施設に入る運用も開始することといたします。現在は若い年代の無症状、軽症の方が大半でございますが、家庭内感染等でもし高齢者へ広がった際に即座に入院できないというふうな事態を回避するために先手を打つものでございますので、ご理解いただきたいと思います。

 それでは、次に繁華街クラスターの調査、検査状況を中心に進捗状況について説明をさせていただきます。まず、封じ込め事例でございますが、松山市保健所の2事例につきましては、濃厚接触者の健康観察期間も無事完了いたしましたので、331、332事例目につきましては、これは封じ込め完了ということでこちらに今日から入れさせていただきます。

 そして、囲い込み事例でございますが、今治保健所の2事例、333事例目、334事例目につきましては必要な調査と検査は完了いたしましたので、残すところは濃厚接触者の健康観察でございますので、注意深くチェックしながら封じ込めに向けて全力を尽くしていくという段階に入りますので、囲い込み事例に今日から加えさせていただきます。

 そして、調査中事例でございます。まず337事例目、これが「繁華街クラスター・松山市」でございますが、昨日、行政検査では66(件)となっていますが、この他に抗原検査の報告もありますので、これプラス(診療・検査医療機関で)の検査が行われています。そのうち20名の陽性が確認されております。この事例では、これまでに陽性者を合計しますと併せて46名となりました。陽性者の内訳は、昨日申し上げましたように従業員さんがお客さんになる、他のお店でお客さんになる、そういった店舗間の入り乱れた動きの中でのクラスターですので、従業員・利用者等でくくらせていただきますが、こちらが17名増えて42名、そして、店以外の方、先ほど家庭内ということもございましたが、3人増えて4名ということでございます。また、このクラスターのつながりの中で、昨日8店舗のお店に同意をいただいて公表をいたしましたが、新たに同様のお店が2カ所確認されました。複数の陽性者が確認されました。そこでこれまでの八つのお店と同様にですね、公表に同意をいただきました。感謝を申し上げたいと思います。大量な陽性確認がなされている中でもお店側との丁寧な調整、協力を得て、こうしたようなかたちで呼び掛けることができております。協力を得た松山市保健所のメンバーにも本当に感謝と激励の言葉を送らせていただきたいと思います。また、急激に仕事量が増えていますので、松山市保健所(からの)要請があれば、早期にリエゾンの応援職員を県から派遣をいたすことといたします。

 そして、今日二つ増えましたが、もう一度申し上げます。二番町の「Start(スタート)」、同じく「QP(キューピー)」、同じく「Bar JOKER(バージョーカー)」、三番町の「クラブ神楽」、同じく「クラブ神楽 LUSSO(ルッソ)」、同じく「9STATES(ナインステイツ)」、同じく「Bar About(バーアバウト)」、同じく「BAR DANGER(バーデンジャー)」、これが昨日公表した8店舗プラス二番町の「BAR ill eight(バーイルエイト)」、もう一つが「CLUB LUXE(クラブラグゼ)」、こちらは二番町の接待を伴う飲食店でございます。こちらのお店も昨日と同様に、お客さんや従業員さんが時には従業員さん、時にはお客となって行き来をしていることが確認されています。ということで3月9日、潜伏期間も考えまして、さかのぼって呼び掛けさせていただきます。3月9日以降、これらのお店を利用した方々は濃厚接触者となる可能性が高いため、症状の有無にかかわらず直ちに自宅待機をしてください。そして、すぐにその上で管轄する(パネルの)こちらの居住地の保健所にご連絡をいただき、その電話の中で「繁華街クラスターの関係です」と言っていただけたらと思います。その上で指示させていただきますので、それに従って医療機関への受診・検査を受けていただきたいと思います。そして、特に心当たりのある方の中で、家庭内に医療・福祉関係者の方がいらっしゃる場合は、これがとりわけ要注意でございますので、家庭内感染、それから職場関係の注意喚起、こうしたことにも気を付けていただきたいと思います。なお、昨日既に、各保健所に100件近くのお問い合わせがあったと聞いております。引き続き、松山市保健所と連携しながら幅広く検査を行って、感染状況の早期の把握、そして囲い込みに向けて全力を挙げてまいります。

 また、3月8日は、潜伏期間で9日以降と申し上げましたが、8日までにこれらのお店を利用した方も念のため健康管理にくれぐれも留意していただきまして、ちょっとでも異変を感じたら、速やかにかかりつけ医の先生に相談・受診をしていただきたいと思います。

 この事例は、これまで愛媛県内の最大のクラスターは四国中央市の高齢者施設で49名でございましたが、このクラスターはこれを上回る可能性がございます。ただし、ここが冷静にということを常に申し上げているところなんですけども、現状では、松山市の繁華街全体に感染がまん延しているという状況ではございません。説明してきましたとおり、特定の店舗の間での従業員や利用客にとどまっています。そして、もちろん一部のご家族ということはございますけども、特定の店舗の間での従業員と利用客の行き来の中での感染確認にとどまっております。ということで、利用した方々には本当に速やかに申し出をいただいて、速やかに検査を実施すること、これが感染の拡大を抑えるポイントになりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。

 県では、愛媛県庁ですね、これらの店舗を利用していた場合、県庁職員にもですね、保健所への連絡や自宅待機等をするよう周知徹底をしておりますが、今の段階で利用した職員はゼロでございます。現時点では報告はございません。各企業・団体においても、特に松山市では第4波の入り口にいること、本県最大のクラスターになる可能性があるということを踏まえまして、これは各企業にとっても経営上の危機管理に関わるものと受け止めていただきまして、同様に従業員の方々に周知を行っていただきたいと思います。また、特に送別会などを予定している場合は、こうした店舗の利用、キャバクラ・深夜まで営業しているバーの利用があった方々の出席を控えるなど必要な注意をお願いしたいと思います。そして、体調不良の場合の出勤は、当然控えるように通知をしていただきますようお願い申し上げたいと思います。

 昨日、松山市繁華街へのさらなる感染の広がりが確認された場合は、飲食店の従業員等を対象に幅広の検査の実施を検討する旨を説明しました。松山市にも打診をいたしまして、協議をしております。市内の中心部に臨時 PCR検査センターを設置する方向で進めていきたいと思います。検査対象者など詳細につきましては、現在詰めておりますので、内容が決まり次第、速やかに皆さんにお知らせをいたします。今は協議中ということでございます。ただし、このセンターはあくまでも無症状の方を想定しています。飲食店の従業員さんの関係で、症状がある方はもうこれを待たずにですね、即座に自宅待機をしていただき、かかりつけ医の受診あるいは相談センターへの連絡をお願いしたいと思います。

 そして、今回のケースで一部、ほんの一部のお店では、従業員さんがマスクを着用していないケースも確認されております。これは、もう繰り返しお願いしてきていることでありますが、全ての飲食店の従業員の方々には、業務の際に必ずマスクを着用していただくよう、もう一度お願いを申し上げたいと思います。これは、自己防衛のためにも、そして感染を拡大させないためにも、感染防止の取り組みを徹底願いたいと思います。

 その他の事例でございますけども、338事例目、こちらは昨日、この関係では3件の検査で全員陰性、340事例目も検査の結果、全員陰性が確認されて広がりは見られません。

 そして、今回、新規、散発的にやはり発生しております。これは、新規事例4件でございます。今のところ、このクラスター以外というふうになっておりますが、懸念材料ではございます。ただし、今後の調査を進めていく中で場合によっては、昨日もあったんですけども、同様にこの中から、この337事例目関係の飲食店との接点が出てくる場合がございますので、その時はこちらの方に入れさせていただくことになりますので、そこは申し添えさせていただきます。

 繰り返しになりますが、これからのシーズン、飲み会の注意事項、あらためて申し上げます。毎日顔を合わせている方との飲み会に限定していただくということ。そして大人数・長時間とならないように十分気を付けていただくということ。県職員の対応は特に年度明け、人の移動が出てきますから、もしやる場合でも今後の感染状況によっては変わる可能性はありますけど、この段階ではおおむね10人以内にとどめる、同居家族に医療・福祉関係者がいる職員は参加を控えると、これを県庁職員には徹底することといたします。

 久しぶりのメンバーで集まるとか、あるいは羽目を外して深夜まで騒ぐといった油断が感染拡大につながるということでございます。よろしくお願い申し上げたいと思います。県内の企業・団体の皆さんにおかれましても、ぜひ参考にしていただいて、呼び掛けをしていただければというふうに思います。本当に社会活動・経済活動への影響を最小限に食い止めるためには、この感染の広がりを何としても食い止めなければなりません。関係機関との連携でしっかりと全力を尽くしますが、特に松山市内の方々、この緊張感と危機感を共有いただきまして、「(感染者は)20代・30代、しかも深夜の飲み会・飲み屋さんが中心だから関係ないや」ということではなくですね、全ての世代でもう一度、感染回避行動の徹底をお願いしたいと思います。以上です。

 

(南海放送)

 松山市中心部に臨時のPCR検査センターを設置する予定ということだが、これスケジュール感、いつまでに設置だとか。

 

(知事)

 できれば来週の早い段階でやりたいと思いますけれども、例えば火曜日とか水曜日とかですね。今、松山市に投げ掛けて共同でやるという方向で協議を進めていますので、人の配置であるとかそういったことも含めて現在協議を行っていますので、それが整い次第できるだけ早く開所したいと思っています。

 

(南海放送)

 中心部ということだが、例えばどういった場所でするのか。

 

(知事)

 繁華街の従業員さん中心です。

 

(八矢副知事)

 詳細については今調整中ですので、決まり次第お知らせいたします。

 

(南海放送)

 あと、変異株だが、7件を検査して6件が陽性だったということで、逆に考えると1件は陰性だったということで、いわゆるその。

 

(八矢副知事)

 パネルに表示してありますが、1件はゲノムが読めなかったということで判別不能という結果です。

 

(知事)

 陽性者とちょっと差が出ているのはいろんなケースがあるんですけども、例えば抗原検査でかかりつけ医の先生が行ったケースはみなしになっていますけども、その検体がまだわれわれ入手できている段階ではありませんから、ここは検査ができないということもあります。それから今、話があったようにウイルス量が少ないとそもそもその判定検査ができないというケースもございますので、若干そのあたり、ちょっとこう陽性者とズレがあるというのはそういうことが要素としてございます。

 

(あいテレビ)

 今日公表の陽性者の中には医療関係の方も2名いるということで、これはその繁華街でのクラスターの中での接触で見つかったと考えているのか。

 

(知事)

 はい。これは既に医療機関の方も情報が入っていますので、医療機関と連携してですね、その医療機関の中での検査、これは自主検査も含まれます。急ぎの場合もありますので。その病院にその検査できる、PCR 検査があればそちらの方が早いですから、それらも含めて対応をしていく準備をしています。

 

(NHK)

 四国中央の最大規模のクラスターを上回る可能性があるという話だが、これはその県としてはその第4波にもう突入というか、入ってしまう可能性が高いというふうに見ているということなのか。

 

(知事)

 いや、今申し上げたように現段階ではこの行き来、深夜帯まで営業している飲食店、接待を伴う飲食店の中での範囲が中心になっていますので、そこが抑えられたら4波まで至らずに回避できる可能性はあると思いますけども、これが広がっていったりということになると感染力の強い変異株の影響が出てきて、それが第4波につながっていくというふうなことが可能性としては出てくる。ただ、今の段階ではそこまでは確認されておりません。ですから、まだそういう段階ではないと思っています。

 

(読売新聞)

 県内の企業・団体へも呼び掛けをするということだっただ、その内容としては、こういう深夜のお店に行かないようにということも。

 

(知事)

 まずですね、せっかく店名同意いただいていますので、この店名を公表していますから、こういった店に行ってないかということの呼び掛けの確認はできる状況になっていますので、県庁ではそれを行っていますので、参考にしていただいて、やっていただくというのがまず第1点。それから同様の、もしそういったお店での、同じような関連の店での広がりがある可能性も想定してそういったところの行き来がどうだったかというのも呼び掛けられたらどうかということでございます。

 

(読売新聞)

 特に今後の歓送迎会でそういうところを利用しないようにと。

 

(知事)

 そうです、これだけ言えばそれはお分かりいただけると思いますが、ただ誤解していただきたくないのは、飲食店全般でという状況ではないですから、例えば居酒屋さんで出ているわけではないですし、レストランで出ているわけではありませんから、そこらあたりを飲食店として一緒くたに捉えられてしまうと、ちょっとこう、いろんなハレーションが起こると思うので、それであえて店名も公表し、業種も昨日から申し上げているように飲食店の中でも限定されたところというふうなことをあえてお話しさせていただいているところでございますので、そのあたりは今後の推移というのはまた状況変化に応じてどんどん記者発表もしていきますので、臨機応変に対応していただけたらというふうに思っています。

 

(読売新聞)

 じゃあもう各企業さん、団体さんの方でちゃんと注意喚起をしてくださいという。

 

(知事)

 そうですね、はい。

 

(朝日新聞)

 一部繁華街クラスターからご家庭にも広がりがあるという話だったが、これがこの感染経路等の中での家庭内、この数字になっているということか。

 

(知事)

 そうです。

 

(朝日新聞)

 これは昨日の段階でも家庭内への広がりというのは確認していたのか。

 

(知事)

 昨日はまだなかったですね、はい。

 

(朝日新聞)

 今日じゃあ確認ができたという。

 

(知事)

 そうですね、だからご家族ということですね。

 

(朝日新聞)

 それとこの今日新たに二つ、2店がプラスされて10店のこのお店の方は、営業の方は今どうなっているというのは。

 

(八矢副知事)

 そもそも従業員の方の多くが濃厚接触者になっておりますので、当然お店は営業できない状態です。

 

(朝日新聞)

 自主的に営業はやめておられるということ。

 

(知事)

 いや、できないですよね。

 

(南海放送)

 昨日だけで保健所に100件近くの問い合わせがあったという話があったが、これはいわゆる店舗利用者の方が100人程度という考え方でよろしいか。

 

(八矢副知事)

 詳細につきましては、そこまで確認はできておりません。

 

(知事)

 はい、いろんな不安のケースもあると思うんです。例えば申し訳ないですけども、昨日のニュースを拝見していると、一応飲食店の中でも特別なというふうなことを申し上げているんですが、中には飲食店だけでニュースで流されたところもあるようなんで、そうするとどこだろう、飲食店行ったんだけどという人の問い合わせも中にはあると思います。だからぜひそのあたり取り扱いしていただけたら、気を付けていただけたら幸いです。

 

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