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新型コロナウイルスの感染の確認(1月9日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和3年1月9日(土曜日)15時00分~15時28分
場所:知事会議室
(知事)
昨日に引き続きましてありがとうございます。昨日、県内では新たに23名の陽性者が確認されています。内訳は新規8事例で8名、1桁ではございます。既存事例8事例で15名でございます。陽性が確認された方に心からお見舞い申し上げます。
また、後ほどまた説明させていただきますが、今治署の警察官、同僚の方の陽性が確認されていること、そして、新規事例の中には県の職員が含まれております。県の職員ということで、しっかりと調査を進めておりますけれども、他と同様にですね、今の段階ではしっかりとした感染対策が確認されております。職場内でも1名だけ濃厚接触者がいる程度でございまして、行動歴も会食が1回だけありましたけど、少人数でそれも注意深く短時間ということになっておりますので、ちょっと感染経路がまだつかめておりません。本人に落ち度はないということだけは申し上げさせていただきたいと思いますが、ご心配をお掛けします。
昨日は全国で7,800名を超える感染が確認されまして、4日連続で過去最多を更新しています。昨年の12月25日の全国の感染者数は3,900人弱でございました。10日ちょっと、2週間近くで倍増ということでございますから、感染拡大のスピードがいかに速いかということをお分かりいただけるのではなかろうかと思いますし、われわれも危機感を強めております。
今日は先ほど全国知事会議のテレビ会議が開催されました。その中で私の方から2点お話をさせていただきましたが、感染拡大の地域がどうしても緊急事態宣言が出ている1都3県に目が向きがちだけれども、そこだけではないと。全国あらゆるところで過去最高の感染者数が確認されていて、いつ拡大してもおかしくない状況にあるということで、全国的な脅威であることを知事会として打ち出すべきという話をさせていただきました。これを受けて賛同いただきまして、文言の修正をしていただきました。そしてもう一つはワクチンの接種について、現場をしっかりと見極めた上での準備を国に求める必要があるんじゃないかということも文言の修正によって入れていただいたところでございまして、ご報告をさせていただきます。
また、詳細は後ほど説明しますが、昨日、新たに職場内クラスターが1事例確認されました。4月に県内で確認された「職場内クラスター」に次いで二つ目となります。クラスターの事例数としては17事例目ということになります。このクラスター事例に限ったことではありませんが、最近の傾向としてはやはり年末、年明けの感染拡大の三つのリスクの中で、「感染リスク1」、これは12月中・下旬の職場や友人間の会食などでの感染、そして「感染リスク2」、年末年始の家庭内・親族間での感染、これによる感染が既に本県、特に松山市で顕在化していることはお伝えしてきたとおりでございます。今後はさらに県内で「感染リスク3」、これは職場や新年会などでの感染拡散、これが顕在化して一気に感染拡大に向かうことを大きく懸念しております。こうした状況を踏まえまして、昨日から1月26日火曜日までを、国の定めるレベルで言えばステージ2ではありますけれども、特別警戒期間として早めに手を打って感染拡大を食い止めるということで、各種要請を昨日行わせていただきました。
昨日、松山市内の飲食店への営業時間の短縮要請および協力金について説明したところ、夕方から問い合わせが結構ありまして、少しお問い合わせのあったところだけを(パネルに)抜き出しております。「自分のところはこうした業態だけれども対象になるのか」といったような内容が多いので、あらためて申し上げます。今回の対象は酒類を提供する飲食店に対する営業時間短縮の要請でございます。対象は松山市内限定でございます。松山市内に所在する以下三つの要件に当てはまる店舗でございます。
一に、食品衛生法の飲食店営業許可、これは松山市保健所の許可でございますが、これを受けていること。
それから二つ目に、酒類を提供しているところであること。
それから三つ目は、屋内に常設の飲食スペースを設けている店舗。
ということが条件となっております。内容といたしましては、営業が5時から20時まで、酒類提供は(夜)7時まで、これを(パネルの)この期間、1月13日20時から1月26日24時まで継続してご協力をいただくところを対象といたしております。いわゆる居酒屋だけではございません。定食屋さん、そば屋さん、うどん屋さんなどの飲食店は幅広いわけでありまして、今の三つの条件をそろっているところは全部対象となります。さらに、カラオケやライヴハウス等の業態も、今の三つの条件にあてはまる場合は対象となります。そして、昨日も申し上げましたが、本来中核市の松山市がやるコロナの全体的な総指揮については、(市から)要請がありましたので、愛媛県の方でお引き受けをしております。そして今回は松山(市)限定の飲食店の協力金でございますので、この事務については、松山市で行っていただくことといたします。現在、県と市で制度の詳細を詰めております。「時間短縮だけでなく、お店を閉めた場合も対象となるか」という問い合わせもございます。これも対象とする方向で今、協議を詰めております。また、県では別途、宿泊施設のテレワーク応援プランや業界団体によるガイドライン実践の見回りの支援も補助するというふうな公表を昨日させていただきましたが、松山市でも飲食店への協力金については、独自に上乗せをするというようなことを検討していると聞いておりまして、対応をしていただきます。引き続き緊密に連携をしながら対応していきたいと思います。また、そうした独自上乗せについては松山市の方から公表があると思います。いずれにしましても、事業者の皆さんには痛みを伴う要請でございます。措置でございます。ただこれはもう早い段階で対応することがヤマを越える近道であるということ、そして愛媛だけでなく全国どこでも同様の状況で対応するところが増えているということ、ぜひご理解いただきたいというふうに思います。協力金等の措置も活用しながら、ぜひ踏ん張っていただきたいと思います。なお、国においても昨日菅総理の方からも、飲食店に納入されている業者等々についての支援をやるというようなメッセージがございました。詳細については、まだ決定していないようでありますが、そういったところについては、国の方で全国的なところを視野に入れた対応をすると聞いております。県民の皆さんにはこうして飲食店の方々が協力しようと準備をいただいていることを知っていただき、「お店が開いてないんだったら、自宅でみんな呼んで(会食を)やろう」なんていうことは絶対考えないでいただきたいと思います。大人数、そして体調の悪い人の参加、この2週間に感染拡大地域に行ったり、そういった方々との接触があったり、リスクのある行動を取った方が参加されるような会食は店舗であれ、自宅であれ、同様にリスクが高いということでございますので、しっかりと国の呼び掛け、会食の注意点ですね、県の呼び掛け、これを受け止めていただく範囲の中で行っていただきますように、静かにできるだけ26日までは過ごしていただきたいと思います。
年明け以降の県内の感染拡大による医療提供体制への負荷の増大、これだけは何としてでも阻止しなければなりません。ちょっとした気の緩みで感染が拡大するとその分、医療提供体制に負荷がかかってまいります。救える命が救えなくなってしまうという間接的な問題も発生してまいりますので、そのことにもぜひ思いをはせていただきたいと思います。
もう一度、念のため、ざっとお知らせします。昨日お伝えしたのは、法律に基づく要請でございます。一に、感染拡大地域、特定都道府県との往来や出張の自粛、ただし、これはこれ以外でも大都市圏で拡大しているところもたくさんございます。十分に同じように気を付けていただきたいと思います。やむを得ない往来や出張は、感染回避行動を徹底していただくことと。特に帰ってからの2週間も大事でございます。先ほど、これは他の地域ですね、今も申し上げたとおりでございます。
次に二つ目、会食です。大人数5人以上、そして長時間の会食は避けてください。2週間以内に感染リスクの高い行動した方、体調不良の方は会食には参加しない、そして主催される方も確認をしてさせない、これを徹底していただきますようにお願いします。日々の健康管理に十分注意されてください。症状が少しでも出た方は、外出・通勤通学避けてやめて、外出を避け、かかりつけ医等に相談の上、早期に受診をお願いします。そして、十分な休養と睡眠を取って、免疫機能を高めることにも気を配っていただきたいと思います。
昨日は、記者会見の後、県と20の市町合同の本部会議を開催しまして、各市町の市長さん、町長さんとの間で危機感、緊張感を共有いたしました。各市や町からも県の要請について、市民町民の皆さんに呼び掛けがあろうかと思いますので、ぜひ受け止めていただきたいと思います。「チーム愛媛」で乗り切っていきましょう。
それでは、昨日確認された陽性者についての説明でございます。まず、全体的な状況でございますが、年代でございます。23名のうち、やはり(20代、)30代、40代、50代、働き盛りの世代に集中をしている。9割以上です。これが特色でございます。男性・女性は同じように、若干男性が多いという傾向が出ています。そして地域でありますが、松山市が大半を占める状況には変わりありません。ただ、今治、宇和島、西条、そして大洲は3事例でございます。こうした地域にも散発的な陽性確認が見られています。昨日だけでもこの状況でございます。そして家庭内感染が7名、会食・飲食が4名、やはり、会食・飲食、これは飲食店や自宅も含めて、そして、そこからまた家庭内へという流れは顕著に見られるではなかろうかと思います。
次に入退院の状況でございますが、医療機関に入院されている方は、1名増えまして64名、過去のピークは68名、そこに近づいているということでございます。ただ、重症者は変わりません。お二人でございます。そして、宿泊療養施設に入院されている方は7名減りまして33名、自宅療養を選択され、医師の判断で大丈夫だろうという確認が取れた方、こちらの方々は15名増えて89名となっています。一方で昨日は、ご回復、退院された方が多かったんですけども、14名回復されていますので、退院が431名となっております。
次に検査の状況でございますが、昨日は119件が行政検査、衛生環境研究所のPCR検査等でございます。この他に、かかりつけの抗原検査が昨日は1日平均、先週は170件ぐらいありました。1週間に1回加算します。そして、このうち96件の陰性が確認され23件の陽性が確認されました。この23件のうち、かかりつけ医等の抗原検査が5件含まれています。
次に各事例での進捗状況でございますが、123事例目の松山市保健所、167事例目の今治の保健所、この二つについては、全て保健所の調査PCR検査、そして国の定める濃厚接触者の健康観察期間終了で、封じ込め事例に入れます。
そして、次に囲い込み事例でありますが、こちらの124事例目で、「会食クラスター1」、「会食クラスター2」が含まれているものでありますが、濃厚接触者の健康観察期間のまださなかでありますけども、その中でも時期が来た方もいらっしゃるので、念のための検査が8名実施されています。症状が出ているわけではありません。8名の念のため検査を実施し全員が陰性でございましたので、ここは問題ございません。そして、この125事例から166事例まで、この五つの事例では、昨日の段階で、保健所の調査とPCR検査が完了、残すところは濃厚接触者の自宅待機と健康観察のみとなりましたので、今日から囲い込み事例の方に入れさせていただきます。
次に対処事例の調査中事例でございます。私の方からは、まず、クラスターおよび今治警察署関係などの進捗状況について説明をさせていただきます。156事例目、こちらの「飲食クラスター4」でございますが、当初からちょっと懸念していた案件でありますが、昨日は13名を検査し利用客2名、そして店以外の関係者1名、合計3名の陽性が確認されました。この結果、この「飲食店クラスター4」の陽性者の内訳は、従業員さんが2名、利用客が17名、店以外のものが4名、合計で23名というちょっと大きめのクラスターになっています。引き続き、あと少しですけど、そこからまた陽性が出れば広がりを追い掛けてきますが、PCR検査が続いてまいります。
次に、169事例目、こちらが冒頭説明した「職場内クラスター」のケースでございます。複数の場所で陽性を確認しているんですが、1カ所で5名確認がなされましたので、今日からクラスター認定ということになります。これまで、昨日ですね、社員や職場以外の者を含めて6名の検査を実施した結果、職場以外の者、1名の陽性が確認されました。保健所において職場内の接触状況を調査して、この8名のうち5名の方が職場内ということが判明しましたので、今日からクラスターということになります。この場合、こちらは社員5名、職場以外の者3名で、合計8名のクラスターとさせていただきます。この職場は不特定多数ではありませんが、お客さんにサービスを提供するお店でございます。ただし、陽性者の感染可能期間の年末年始は営業しておられません。この期間は、年末年始で営業していなかった日が大多数を占めている。若干、営業していた日があったそうなんですが、来店客はいなかったそうでございます。ということで、お客さんとの接触がございませんので、そういった感染の拡大の懸念はございませんので、店舗名の公表は必要ないケースと考えております。
次に173事例目でございます。今治警察署。こちらは濃厚接触者、昨日は12名の検査を行いまして、新たに2名の陽性者が確認されました。30代と50代の警察官でございます。なお、その他の濃厚接触者等の検査については潜伏期間を考慮して、本日以降も順次実施していきます。本日は18名予定をしております。この事例で陽性者は5名になっておりますけれども、接触状況を細かく保健所が調査しております。現時点ではクラスターとしては認定しておりません。なお、詳細については県警に確認をお願いできたらと思います。
このほか、こちらの方がですね、ここから下(パネルの117、136、175、182、185、187、192事例目)は昨日事例の中で検査がありましたけども、全員の陰性が確認したこの黒いところはそういう事例が七つ。そしてこの語五つ(178、186、193、194、196事例目)は陽性者がいますが、拡大というようなリスクは今そんなに確認はされておりません。ただ、こちらの中でですね、陰性ではあるんですけども、175事例目今治保健所、185事例目宇和島保健所、それから187事例目西条保健所、これは今までそんなに(陽性者が)出ていないとこなんでご心配だと思います。昨日これらの関係で6名検査が実施されて、全部陰性が確認されておりますので、今の段階で感染拡大が懸念される状況ではありません。
その他のケースについては後ほど事務方のレクで説明をさせていただきたいと思います。また資料の公表も行いますので、そちらを確認していただきたいと思います。
新規事例は8事例8名。現在、検査対象者や感染経路を特定すべく調査が進められております。
もう一度、県職員について申し上げます。1名県職員が含まれております。中予地方局に勤務する20代の男性でございます。この職員は窓口業務のような不特定多数の方と接触する業務ではございません。職場ではマスクを常時着用していることが確認が取れております。定期的な換気や手指消毒も行って、体調が悪い場合には出勤しないよう健康管理の徹底を図っておりました。実際に発熱や倦怠(けんたい)感の症状が現れたのは1月7日になります。1月7日に速やかに医療機関、その日のうちに受診をしています。そして翌日の検査で陽性が確認されたということであります。現時点での保健所の調査では、濃厚接触者として職場の同僚1名を確認し、また軽度の、濃厚接触者には至りませんけれども軽度の接触があった同僚が1名いたことが確認されましたので、この2人については本日中に検査を行います。県(の知事部局の)職員としては初めての陽性確認でございますが、そういう意味ではどこでも気を付けていても散発的に陽性確認はあり得るということでございます。重要なことはそこから広げないということでありますから、本人自身が気を付けた行動を取ること。そして早めにすぐに受診等々を行って検査をするということで、今、検査中でありますが、濃厚接触者もその結果少数にとどまっております。感染が多数に広がる可能性は低いケースだと思いますので、その意味では県民サービスに支障が生じるということはないというふうに考えております。私の方からは以上でございます。
(南海放送)
職場内クラスターについて、会社名公表はしなくてもいいんじゃないかということだが、実際としては松山市の会社とか、何かこう表現できるものはあるか。
(八矢副知事)
松山市の会社です。
(南海放送)
資料の178事例目から下の事例では、感染拡大が懸念される兆候はないといったような表現があったかと思うが。
(知事)
今の段階ですね。例えばご家族にワーと広がってほとんどが感染しているとか、そういう事例ではないので。後ほど説明は事務方で(説明)させていただきます。全て松山市保健所のケースでございます。さっきこちらにちょっと触れさせていただいたのは、松山市が、非常に事例が多くなっていますので、ただその他の地域は、まだこれ初めて出たとかいうことなんで、ちょっと触れさせていただきました。
(あいテレビ)
全国知事会議での全国的な脅威として打ち出すべきという話も知事の方からあったが、あらためて、このところの県内のその感染の確認の状況に対する懸念とかはどうか。
(知事)
まず第一にちょっと先ほど他の知事さんとも話していたんですが、やっぱりどう考えても、これ専門家の方も分析できてないので何とも言えないんですけど、この対処しているわれわれからすると、感染力がどう考えても強くなっているんじゃないかと。だから場合によっては変異している可能性もあるかもしれないなというような会話はしていたんですよ。それほどちょっとこれまでとは違うようなスピード感、拡大のスピードですね、を感じています。ですから余計注意が必要で、今、テレビの全国ニュースでは緊急事態宣言が出た1都3県および要請をしようとしている関西圏の2府1県に注目がどうしても集まってしまうんですけれども、いつ、どこで同じようになるか分からないと、この感染のスピード力を考えると。だから本当にまだ愛媛県はステージ2の段階ですけども、早めに手を打つということが大事だなというふうなことをつくづく感じます。そこで何とか拡大を食い止めるということを重視していくべき段階ではないかなというふうに思っています。
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