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新型コロナウイルスの感染の確認(12月27日公表分)に関する記者発表の要旨について
日時:令和2年12月27日(日曜日)15時00分~15時31分
場所:知事会議室
(知事)
昨日は県内で新たに8名の陽性者が確認されています。内訳は既存の事例二つで4名。それから新規4事例で4名でございます。陽性が確認された方に対しまして、まずは心からお見舞いを申し上げさせていただきたいと思います。
昨日も皆さん、ニュースでご存知だと思います。全国で3,800人を超える過去最高、4日連続の(陽性)確認が出ています。もう全国的に感染拡大に歯止めが利かないような様相となっているようにも感じます。本県においても、ここ数日間8名から9名(の陽性者の確認)が続いておりまして、感染拡大の入り口、まだパッと広がるというよりはその入り口に立っているという危機感を申し上げさせていただきました。既存事例の調査を進めてきた結果で、今日クラスターの発生が確認されました。保健所を有する松山市からは本人の同意が取れていないとして、どのような場面でクラスターが発生したのか、説明を控えてほしいという意向がございますが、注意喚起のためにも、今回県の判断で公表をさせていただきます。その中身ですね。これは忘年会、会食でのクラスターでございます。これまで会食への注意は繰り返し申し上げてまいりましたが、実際のクラスター発生が確認されました。また年末で親族が集まったり、忘年会等の会食の場が増え、濃厚接触者として認定される人数も増えてきています。さらに陽性確認された方と接触してから次の人が発症するまでの期間が、感染力が強いケースがクラスターにつながるわけですけれども、2日から3日と非常に短いケースも増えておりまして、こうしたときには感染力が強いということをあらためて実感しています。そこでもう一度繰り返し申し上げます。年末年始の注意喚起です。これお願いします。これ以上、感染を食い止めるためには最低限のことでございます。体調不良を感じたら外出や人との接触は避けてください。特に会食には絶対参加をしないでください、体調不良の場合は。そのちょっとした油断が多くの人々への感染拡大につながっていく可能性がございます。それから日常的な接触のない久しぶりの方々との会食は、この年末年始は避けていただきたいと思います。それから、既に12月以降久しぶりの方々との忘年会等の会食を重ねた方も既にいらっしゃると思いますが、そうした方々はどうなるか、(感染を広げてしまう)可能性もありますので、年末年始の行動に特に注意をしてください。高齢者、基礎疾患を有する方との会食はもうこれも避けてください。命に関わってまいります。避けていただきたいと思います。年末年始、最低限これは皆さん一人一人、ぜひ考えて行動していただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
それでは入退院の状況でございます。医療機関に入院されている方は昨日より1名増えて32名。重症者の方は変わりません、4名のままでございます。それから宿泊療養施設に入られている方は1名増えて10名でございます。自宅療養の方、これはお医者さんの判断で無症状や軽症の方で入院の必要はないでしょうと、また本人のご希望もあって大丈夫だという判断をいただいた方は5名増えて14名でございます。一方で退院された方はご回復されて1名増えて348名となっています。
それでは昨日の(検査の)状況でございます。昨日は46件、もちろん繰り返しになりますが、これ以外に1週間に1度集計されるだいたい1日平均110から130件のかかりつけ医の先生方が行っている抗原検査等はここには入っておりません。46件が衛生環境研究所を中心に行った検査でございます。そのうち38件が陰性で、8件が陽性ということになりました。陽性発見のうち、この4件については今申し上げたこちらの件数は順次(報告が)上がってきますので、その分だけはカウントされています。8件のうち4件はかかりつけ医などの協力医療機関での抗原検査で確認されたものでございます。
各事例の進捗状況でございます。まず封じ込め事例でございますが、103事例目、入院前の検査で陽性が確認された方のケースでございましたが、全員の濃厚接触者の健康観察期間終了でございますので封じ込め。次の(106事例目)20代、松山市の方のケースも同じように封じ込めが完了しました。
次に囲い込み(事例)でございますが、健康観察中でございます。そのうち105事例目は健康観察終了した1名の方が医療関係者でしたので、念のため検査を実施し陰性が確認されましたので問題ございません。114事例目は上島架橋の工事現場に関係する方の事例でありましたが、全員の検査も終了しまして陰性が確認が取れましたので、こちらは濃厚接触者の健康観察を残すのみとなったので、囲い込み(の事例の欄)に入ってまいります。
次に調査中事例に移らせていただきます。まず、既存事例関係のこの120、121(事例目)は調査が続行されておりますが、検査等はございませんでした。123事例目も同様でございます。その間の122事例目でございますが、昨日は事例2人目の陽性者と生活上接触のあった1名の方の検査を行い陰性が確認されています。広がりは見られておりませんが調査は続行中でございます。
次に124事例目でございます。これが先ほど申し上げましたクラスターになったケースでございます。昨日濃厚接触者21名を検査しまして18名の陰性、3名の陽性が確認されました。本日公表しましたこの3名のうち、2名の陽性者と昨日までに公表したもののうち3名の合計5名の方、この方々が1カ所だけではなくて何カ所かに分かれて陽性が確認されているケースですけども、今申し上げたところは5名で会食を行っている同一の会食、忘年会でございます。そこで5人が陽性確認されましたので、クラスターということになります。それでは今日確認されたこの3名の方についての概要でございますが、408人目、409人目、この方々は住所地は松山市でございます。非常に皆さん不安を感じてまして、現場の調査も本当に難しい件でございます。そういったことで公表は制限させていただきますが、今も調査が続いております。この2人はですね、25日に公表いたしましたこのケースの初発の陽性者と昨日公表した2人の陽性者と一緒に会食を行っているということでございます。それで5人ということになります。具体的に言うと396人目、403人目、404人目、そして、今日の408人目、409人目の5名ということになります。この会食にはもう1人同席をしております。この1名も濃厚接触者として(自宅)待機はいただいていますが、検査については、今どうするかこの日程について調整をしています。また現段階の調査では、この会食の場以外で濃厚接触者、今2人、408人目、409人目、それぞれ3名ずつ、3名・3名の6名を確認しておりまして、本日検査を行う予定でございます。そしてもうひとかた、410人目の方でございますが、住所地は松山市、女性の方でございます。このもう1人の方は先ほどの会食の場には参加をされておりません。既存の陽性者の濃厚接触者として検査したものでございます。この方の濃厚接触者等は現在20名を確認しております。本日一斉に検査を行う予定でございます。できるだけ早く調査、検査を進めて追い掛けていきたいと思います。
次に125事例目でございます。こちらは濃厚接触者2名を検査し、1名の陽性が確認されました。この方の概要でございますが、70代の男性、住所地は松山市、職業は無職の方でございます。現段階での調査では濃厚接触者はおられませんが、念のため今なお調査が進められています。また、この事例の関係で昨日公表した405人目の濃厚接触者が12名確認されております。そのうち県内在住者は6名いらっしゃって、本日検査をこちらも行います。残りの6名の方は県外の在住者でございまして、既に関係自治体の方には連絡をしておりますので、そちらで調査、検査が進んでいくことになります。
次に127事例目でございます。陽性となった昨日発表した20代の学生、学校の方は公表しています。昨日は濃厚接触者6名の検査を行いまして、全員の陰性が確認されました。なお昨日はこれらも含めて調査が進んでいる128事例目は今なお調査が進められている段階でございます。
今から申し上げるのが、昨日確認された新規4件でございます。まず、この129事例目でございます。こちらの方は20代の方でございます。松山市保健所に届け出のあった方でございます。感染拡大地域から来県された複数の方との接触が確認をされています。現段階の調査では、濃厚接触者は2名確認されておりまして、昨日既にこちらの方々は検査を行いました。そして、お二人とも陰性が確認されております。新規ですけども、ご本人と濃厚接触者2人、3人の検査が行われて、ご本人の陽性だけで今のところ検査が終わっておるところでございます。濃厚接触者はそれ以上確認されていませんが、なお、念のため、調査が進められています。
次に130事例目でございます。こちらの方は、住所地は松山市でございます。現場の調査の中で、公表は制限させていただきますが、現段階ではこの方の濃厚接触者は確認されておりません。ただ、念のため、なお調査は継続中ということでございます。
次に131事例目で、こちらの方は20代でございます。中予保健所に届け出のあった方でございます。若い20代の方でございます。こちらの方は感染拡大地域への滞在歴が確認されております。現段階の調査では濃厚接触者12名が確認されておりまして、こちらも今日検査を一気に行う予定としています。そこで見えてくると思います。
そして、最後が132事例目。こちらの方は20代の女性、住所地は中予地域。これは県の機関の関係なんで公表いたします。県立医療技術大学の学生でございます。現段階の調査では濃厚接触者4名を確認しておりまして、本日以降、潜伏期間も考慮しながら順次検査を行ってまいります。大学は24日から冬休みに入っておりますが、本日27日に危機対策本部を設置しまして、当面の間入校禁止措置とし、学生が利用した教室等の消毒作業は既に実施をいたしました。学内で本人と接触した可能性のある教職員や学生については、直ちに健康状態の確認と行動に注意する旨の連絡を順次行っており、症状の有無等に応じて中予保健所と情報を共有しながら適切に対応していくこととしております。なお、県の会見に合わせまして、大学からもホームページで公表すると聞いております。
以上ですね、どの事例とは申し上げませんが、本日陽性を公表した中に、松山市の保育所の関係者が含まれています。こちらの方は管轄が松山市でございますので、対応状況も含めて保育所の関係の詳細は、松山市が公表されると聞いております。
連日多くの陽性確認がございます。心配されている方も少なくないと思います。ただ、一つだけは理解していただきたいのは、本当に調査が最優先でございます。そこを聞き取って現場で感染リスクを背負いながらやっているのが保健所の職員ということになります。なかなか本当にこれは、この気持ちというのは、実際に感染しないと分からないと思います。不安感、恐怖感、こういったことを和らげながらですね、拡大を抑えるためにですね、丁寧に聞き取り調査が進められています。ものすごい難しい作業だと思います。そういう中でですね、情報を話していただくためにですね、公表内容等についてもできるだけ出させてもらいたいということは、現場現場で頑張ってくれているという状況でありますが、なかなかそうもいかないケースもございます。ただ、可能な限り出せればというような前提でございますので、個人が特定されないかたちで公表を行うことを、陽性が確認されたものに対し、一層丁寧に説明を行って同意を得られるよう努力を続けていきたいと思います。その点に関しては保健所とも協議を行っております。ただ、今申し上げたような現場の苦労だけは、県民の皆さん、分かってあげていただきたいというふうに思います。
次にですね、陽性者の年代や住所地は昨日申し上げましたとおり、明日月曜日に個人が特定されないようなかたちを十分気を付けながらまとめてお知らせいたしますが、最近の傾向でございますが、若者、特に20代の感染確認が増えています。12月の95人の全陽性者のうち、20代の方が19名で20パーセントになっています。ただ、この推移を見ていただきますと、前半は4パーセント、そして0パーセントでありました。しかし、12月13日から19日になると一気に25パーセント、そしてこの1週間は35パーセントまで急激に増加しています。これでお分かりいただけると思います。この若い方々は無症状や軽症が多いんですけども、ここからご家族へという可能性も考えていただきたいと思います。大切な方々への感染の可能性というリスク、こういったことも考えて行動していくことが大事でございます。ということで、もう一つはですね、先ほどの冒頭に申し上げました、体調不良でもちょっと大丈夫だろうと言って接触して、場合によっては感染されていくというケースも事例としてはありますので、その点はぜひ気を付けていただきたいと思います。また、この年末において、先ほど申し上げた会食の場、忘年会、飲酒の伴うところ、ここでも注意が必要でありますが、その時にですね、長時間、時間の問題であるとか、大声で飛沫(ひまつ)が拡散するような状況になってるのか、気は緩んでいないか、こういうことだけはぜひ注意をしていただきたいと思います。マスク、手指消毒は最低限のマナーとして身に付けていただけたらと思います。
年末年始、昨日も申し上げましたがもう一度申し上げます。お休みになるかかりつけ医の先生もあろうかとは思います。しかし医師会の方でもですね、ご努力いただきまして輪番であったり、年末もできる限りやろうという先生方も多くいらっしゃるそうでございます。でも状況が分からないという方もおいでるかもしれませんので、こちらは年末年始24時間受け付けております。コールセンター(の電話番号)「089-909-3483」。どうしたらいいか分からない場合は、こちらに連絡をいただけたらと思います。そこで最寄りの検査、診察が受けられる機関の紹介もしてもらえますので、必ず電話をしてからお医者さんの方にですね、行っていただきますように、その点はくれぐれもよろしくお願い申し上げます。以上です。
(テレビ愛媛)
124事例目のことで、会食ということだが、何日ごろに会食したかとかは教えていただけるのか。
(知事)
これは具体的にはもうそこまでです。会食も同意が得られているわけではありません。
(テレビ愛媛)
今のところ、この124事例目はこの会食でのクラスターが起点となって広がっていってるという見方か。
(知事)
その可能性が高いと思いますね。
(テレビ愛媛)
あともう一つ、410人目の女性が濃厚接触者20人だったか。
(知事)
はい。
(テレビ愛媛)
これはこの女性が複数のいろんな方と接点があったという認識でよろしいか。
(知事)
もちろん濃厚接触ですから。ただですね、もしかしたらこの濃厚接触者は検査をやって、全員陰性のケースもあるんですね。そしたら広がりはないということで、何も知る必要はないと思いますから、もし広がった場合はさらなる発表の仕方とかですね、当然考えなければいけないと思います。この段階ではまだ検査してないですから、ひょっとしたら全員の陰性になるかもしれないし、場合によっては(陽性が)出てくるかもしれないし、この時点では分かりません。
(南海放送)
今回のクラスターは会食が原因とみられるクラスターということだが、明日から「Go To Eat」、愛媛の販売を一時停止するということで、その使用について、今後変える、見直すとか、そういったことはあるのか。
(知事)
今のステージでは考えていません。注意喚起。全国的に冒頭申し上げましたように、連日、最高の人数の感染確認が続いてるんですが、地方はゼロというところはほとんどないんですけども、愛媛県も1桁で何とか踏ん張っている状況でありますから、全国比較の中ではまだ踏みとどまっている状況だと思います。ステージ3の数値も懸念されるところまでは行ってないので、この時点では特別に何かをするというよりは、会食等をもし行かれる場合は最低限のルールマナー、マスクをして行く、手指消毒はする、時間は短め、普段会ってる人、そしてまた大声でしゃべらない、こういったことを行くお客さん側も気を付けて、そしてまたお店の方もしっかりとした3密回避対策を行っていただくと。ここをきっちりやってれば回避できますので、そういう段階だと思っています。だいたい他県、特に東京都なんかの例を見ると、そういう対策が十分なされていない所で感染が確認されていくということでありますから、みんなで気を付けながら生活をするという段階ではないかというふうに思っています。
(愛媛新聞)
124事例目について、先ほど会食の日付も非公表ということだったが、当然保健所の現場の苦労もあると思うし、感染者の方のご不安も当然だと思うが、一方その県民の方も当然心配な部分はあると思う。非公表であると、不安とか憶測を呼んだりする恐れもあったりすると思うが、今後このクラスターの事例について、さらに詳しい情報の公表とかを求める声も出てくるんじゃないかと思うのだが、そのあたりについてはどのように対応を考えているか。
(知事)
まず皆さん、ここはね、何が一番大切なのかっていうのを考えていただきたいんですね。今やっぱり県民の命を守るために、現場の関係者はリスクを背負いながら必死に頑張っているということをまず頭に刻んでいただけたら幸いです。その中でクラスターを発生させないように、感染を食い止めるために一番大事なことは、どこで誰がということの情報よりも、調査をしっかり行えるかどうか、ここにかかっていると思います。もしそういう知りたい知りたいという欲が抑えられなくて、もちろんそれによって(注意)喚起できるというのは分かるんだけども、これもどっちを選択するかという問題になってくると思います。感染を抑え込んでいくためにはやっぱり調査を優先して、この方がいつどこでどういうふうな行動をしたのかというのを現場で知る。それを聞き出すために現場の方が本当に大変な対話をされていると思います。そこが聞き出せているので、今これ(感染拡大防止に向けた感染者の囲い込みや封じ込めの措置など)がまだできてるんです。これが。それが聞き出せなくなったらこれもできません。追い掛けられなくなります。ここに出てくるのはご本人のご家族ぐらいの(接触者の検査数である)3とか1とか、こういう20とか30とか場合によっては100というのもありますけど、こういうことができなくなってしまうんですね。その方々はどんどんどんどん行動されて広がっていくということ。こっちの方がやっぱり恐ろしいと思います。そこを考えていただけるかどうか、そういう問題ではないかなというふうに思いますね。
もう一点付け加えるとですね、全国で過去最高の感染者確認が続いています。ということは、もう前にも申し上げましたけども、隣に感染された方がいようがいまいが、やることは一緒ですよね。マスクをする、手指消毒をする、気を付ける、同じことなんで、もう皆さん、年末年始は人の移動も多くなってきますので、どこへ行っても同じように感染回避行動を緊張感を持って積み重ねていただく。もうここにともかく集中をしていただきたいということをお願い申し上げたいと思います。
(読売新聞)
以前の飲食店のクラスターのように、そのクラスターが発生した時に居合わせた他のお客さんとかに呼び掛けとかはしないのか。
(知事)
このお店はですね、非常に隔離されているということで、部屋で会食なんで、他のお客様との接触は(ほとんどなく、)濃厚接触者は確認されておりません。これは保健所の調査が現地に入って、そういった調査もつまびらかにやっております。ただお店の関係者とかには注意喚起をし、今後必要に応じてどうするかというのは保健所が判断していくと思います。もちろんそこで何らかの動きがあれば、これは呼び掛けた方がいいというケースがもし保健所の判断として出てきた場合は、店名の公表等も考えなければならないと思いますし、そのときには保健所を有する、同意を得ずに店名を公表する権限というのは私ども県は持っておりませんので、必要な場合にはこれは同意が得られたら公表できますし、同意が得られない場合で必要な場合は(松山)市長の判断ということになります。
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