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新型コロナウイルスの感染の確認(19事例目関係)及び新型コロナウイルス感染症に係る専決処分等に関する記者発表の要旨について
日時:令和2年5月22日(金曜日)14時00分~14時42分
場所:知事会議室
- 新型コロナウイルスの感染の確認(19事例目関係)等について[PDFファイル/122KB]
- 愛媛県内の状況等(令和2年5月22日12時時点)[PDFファイル/118KB]
- 県内19事例目(医療機関・集団感染)関係者相関図[PDFファイル/195KB]
- 県内19事例目PCR検査の進捗状況(令和2年5月21日時点)[PDFファイル/385KB]
- 予算発表資料(令和元年度~)
(知事)
本日説明させていただく事項は、主に3点でございます。まず、昨日感染した感染者の概要および検査の進捗状況と、そして二つ目は、令和2年度5月補正予算の専決処分の概要、三つ目は応援メッセージ動画についての3点でございます。
まず、今から感染者の概要を発表させていただきますけれども、連日お話ししていますとおり、クラスターが発生した牧病院については、考えられる囲い込みは調査を行った上で、ほぼ完了をしているということは申し上げてきたとおりであります。今の段階というのは、ウイルスの所有量が少ない段階で速やかにPCR検査(※下部説明)を行いましたので、中にはそれから発症される方もいるであろうという専門家のご意見も参考にしながら、2週間の健康観察期間を行っているさなかでございます。で、この囲い込んでいる方々につきましては、今後とも症状が出れば速やかに再検査を実施し、場合によっては検査の結果が出る前に病院に移動していただくというようなことで、治療を最優先に考えた対処を継続して行っていく予定としています。そういう段階にあるということで、感染者の発表について受け止めていただけたらというふうに思います。
まず、今回感染が確認された方、2件ございます。いずれも今申し上げました囲い込みの中、牧病院の2階病棟に入院されていた患者さんでございます。この小文字のbとcの方でございます。前回の検査時が5月13日、この段階では陰性が確認されていましたが、その後、発熱等の症状がありましたことから、感染の疑いがあるというふうなことで、PCR検査(の結果)はまだ出ていない昨日の段階で、念のため既に指定医療機関に転院をしていただいておりました。その後、PCR検査で陽性が確認されたものでございます。19事例目で、先ほど申し上げましたように囲い込みが完了している中での陽性確認でございますので、市中への感染拡大につながるものではないということをまずご理解いただきたいと思います。
昨日行ったPCR検査は、19事例目の今の牧病院関係で8件、それ以外に医師の方々から要請のあった別の案件が13件、合計で21件実施しております。今お話ししたお二人b、cの方の感染が確認され、それ以外の方については全て陰性でございます。検査の結果が判明したのは、昨日21日の21時ごろ。まずは感染された方々に、心からお見舞いを申し上げさせていただきます。ぜひ一日も早く回復されるよう、お祈りさせていただきたいと思います。また、プライバシーに配慮した上で、現在把握している内容について公表をさせていただきたいと思います。
パネルb、cのお二人とも80代の女性の方でございます。住所地は松山市。お二人とも牧病院の2階病棟に入院をされていた患者さんでございます。まずbの方でございますが、18日から発熱。この時点で37度8分だったそうでございます。cの方は、15日に37度7分という発熱で、それ以降続いていたということから、先ほど申し上げましたとおり、県調整本部において転院調整し、結果が出る前の昨日中に医師の判断により指定医療機関に転院、再度PCR検査をしたところ陽性が確認されました。入院時の症状でございますが、bの方は39度台の発熱、cの方は37度台の発熱および肺炎の所見が認められているということでございます。なお、少なくとも牧病院が面会制限措置を取ったのが4月20日でございますが、それ以降このお二人と面会された方はないというふうなことでございまして、医療機関関係者以外の接触者はなく、院外へ感染が広がる懸念はございません。昨日のaの方と同様、断定はできませんが、専門家の方によりますと、前回の検査時点では既に感染したけれどもウイルス量がこの段階では低く、検出されなかった可能性が高いのではないだろうかという判断でございました。このようなケースも想定して、今後とも入院患者については最新の健康観察をきめ細かく行い、今後とも発熱等の症状が出れば、速やかにPCR検査を行い、入院、場合によっては入院措置を取らせていただきたいというふうに思います。
ただ、本当にこのコロナウイルスは高齢者、基礎疾患者が重篤化しやすいという例が報告されておりますので、本当に心配でございます。医療機関の皆さんも精いっぱいの治療に当たっていらっしゃると思いますけども、なんとか回復していただければなあというふうに心からお祈り申し上げたいと思います。
次に19事例目の検査進捗状況でございますが、医療機関の職員には変更はございませんが、患者さんについては若干変更がございます。
まず、前にも申し上げましたように、念のため国の基準を超えて、事前に退院された方々に検査を広げてみようということで実施しましたけれども、その方々が前日、1名いると言いましたが、その他に3名、合計4名の方を念のため追加で検査し、全員が陰性ということが確認されました。そこで、この合計人数が昨日163名になっていたと思いますけども、3名プラスして166名ということになります。そして陰性が150名に増えるということでございます。今日確認された陽性患者が2名増えるということでございます。ここが変わっているということですね。それから濃厚接触者等は変更がございません。ちなみにこの8名の皆さんはこれから検査をやるということにしていますけれども、来週中には全員の検査を行う日程が組まれています。8名全員とも無症状でございます。
またbとc、このbとcと同様にですね、2階病棟の入院患者で症状がもう1人出られている方いらっしゃいます。この方についても本日、今、検査を実施している段階でして、検査結果が判明すればご本人への連絡等、必要な調整を行った上で今日中にもし陽性判定が出た場合には皆さんに連絡をさせていただきたいというふうに思います。となると、先ほどのボードもプラス、場合によっては変更があるかもしれませんのでお知りおきいただきたいと思います。
これまで説明してきましたとおり、病院外への感染の連鎖を断ち切るための第一段階の囲い込みは完了しています。さらに囲い込みの範囲を広げるため、最初の患者発生5月11日からおおむね2週間さかのぼりまして、退院患者の追跡調査を、既定外の方も含めて行いましたが、全て陰性だったことは、先ほどご報告したとおりでございます。
なお、あらためて申し上げますが、ちょっとこれ、私も使い方で微妙なところがあったと思うので明確にしておきたいと思いますが、囲い込みということについてですね、感染者の濃厚接触者等の関係者を特定し、自宅待機等により感染の拡大を囲い込むもの、これが囲い込みでございます。もう一つ、封じ込めとは、囲い込んだ関係者の健康観察期間が終了して、これ以上感染が広がっていないことが囲い込んだ中においても確認ができた状態、こうなると封じ込めということでございますので、この点、私も含めて皆さんにお使いいただきますようによろしくお願いしたいと思います。
今回に限らず、今後も濃厚接触者等の検査を進める中で、既に陰性が確認された方も含めて新たに感染が確認されたとしても、今、申し上げたように囲い込みの中での場合は外に広がる恐れがございませんので、その点正しく冷静に受け止めていただきたいと思います。陽性確認の人数の数字だけに目を奪われますと、冷静な判断ができなくなると思いますのでよろしくお願いいたします。
また、一昨日20日に全国知事会のWeb会議が開催されました。私の方からは今回の大規模クラスターの調査状況の報告、短期間の囲い込みには指揮系統の一本化、関係機関の連携、そして対象となる施設の協力、この三つが必要であるということを報告させていただきました。まだ他の県ではクラスターの経験がないところが大半でございますので、何らかの参考になればいいなというふうに思っています。
また、国に対しましてはPCR検査の基準の統一化・明確化を皆さんの前で要請させていただきました。そして前処理の自動化など効率的な検査の可能な機器について、国において一括購入して地方に配分することなどを求めさせていただいたところでございます。結果として、本日の緊急提言において、この内容、提言項目として追加されましたことを報告させていただきます。文章につきましては、皆さんの方に配付させていただいておりますので、参考にしていただけたらというふうに思います。
次に、5月補正予算の専決処分についてでございます。新型コロナウイルス感染症への対応につきましては、4月30日に開催いたしました臨時県議会での議決を経まして、「えひめ版協力金パッケージ」をはじめとする追加の対策を講じております。また、5月8日には県内の感染状況や医療現場の実態、経済への影響等を踏まえた感染第2波への対処戦略を、愛媛県版の考え方として発表させていただきました。長期戦も覚悟しながら、県民総ぐるみで見えない敵に立ち向かうためにも、引き続き感染拡大防止に最優先で取り組むとともに、社会経済活動とのバランスを考慮した対策を一層強化する必要があり、「愛媛県対新型コロナ防衛戦略」に掲げる三つの作戦、「感染拡大を防ぐ」、「医療崩壊を防ぐ」、「地域経済の崩壊を防ぐ」、これに基づく各種施策について、感染第2波を警戒しつつ、国の新たな交付金も最大限活用して、当面緊急に必要な措置について専決処分を本日行わせていただきました。
主な内容でございます。まず一つ目、「感染拡大を防ぐ」については、臨時休業に伴い不足する授業時間を夏休み期間中に補うため、県立高校5校の理科室にエアコンを整備し、生徒が安心して学べる環境づくりを進めることといたします。また、県有文化施設で衛生用品や感染防止用備品等の整備を行うとともに、3密回避など感染拡大防止に取り組む電車、バス、フェリー等の公共交通事業者を支援するほか、捜査等で不特定の関係者との接触や感染拡大地域へ出張する機会もあります警察職員が、用務終了後も感染に注意しながら警察署内でデスクワークが可能となるようモバイルネットワークを整備することといたします。
二つ目、「医療崩壊を防ぐ」でございます。感染症患者入院医療機関で、深夜に及ぶ長時間勤務等によりホテルへの宿泊を余儀なくされている医療従事者の負担軽減を図るため、宿泊費用を助成するほか、24時間体制で感染症に関する電話相談に応じているコールセンターの運営を少し長めに取りまして、令和3年3月まで継続することといたしたいと思います。
三つ目は、「地域経済の崩壊を防ぐ」でございます。この中には全く新たな事業もあります。給付金は前向きな取り組み、3密回避への取り組み等を後押しするのを主眼にしておりましたけれども、事業活動に支障が生じている県内中小企業者等の円滑な資金繰りを一層支援するため、県では単独で無利子、市町と協力しながらですね、無利子、保証料無しの貸付制度を作っていますが、この融資枠200億円で設定していましたけれども、活用、申し込みが大変多くなっていますので、これを1,000億円まで拡大することといたします。また、中小企業者等からの相談や各種支援制度の申請手続きに対応するため、こちらは県独自で設置しました新型コロナウイルス感染症対策特別支援員によるサポート体制、これも令和3年3月まで継続をすることといたします。
次が全く新しいものでありますが、ご案内のとおり、国は事業継続全般に活用できる応援制度として持続化給付金制度、これも記者会見で休業対象となったスナック等もこれが一番使える、情報をキャッチしてくださいということで、サポートしますよということで、県の方から経営者の皆さんにお知らせし続けてきたところでありますが、法人に200万円、個人事業者100万円、これを国が創設しているところでございます。ただし、この制度は前年の事業収入と比較して大きく落ち込んでいるというのが必要条件となっていまして、今年に入って創業した事業者は漏れています。対象外となっています。一方、一部の市町で国の制度に上乗せするなどの支援策を講じているところもありますけれども、この新規創業者の問題は見回したところカバーできていないという状況にあります。新規創業者は顧客も少なく販路も広がっていないなど経営基盤が安定していないと考えられますことから、また、本当に創業というチャレンジをした方たちだと思います。その芽を摘んではいけないという気持ちもございますので、いち早く支援の手をエアポケットになってるこの分野に差し伸べる必要があると判断しまして、今回県独自で給付金による支援を行うことといたします。
さらに、県外での商談が困難となっている県内ものづくり企業を支援するため、スゴ技データベースのホームページ上でバーチャル展示会を開催して商談機会を創出するとともに、在庫が滞留している県産牛肉を学校給食に提供するなど消費拡大を図ることといたしました。加えて、利用者の大幅な減少に直面している県内の観光事業者等が、集客力向上のため、電子決済など受け入れ体制の充実に向けた取り組みや、県内の観光需要を回復に導くため、県民を対象とした県内の観光の促進に取り組む活動をそれぞれ支援することといたしました。
この他、先の臨時県議会で議決をいただき創設した「新型コロナウイルス感染症対策応援基金」に対しまして、これまで寄せられた個人および法人からの寄付金は3,100万円にのぼっております。これを積み立てることといたします。善意をお寄せいただいた方々に心からお礼を申し上げたいと思います。また、今後同基金は医療・福祉をはじめ、感染症対策全般の充実のために有効活用をさせていただきたいと思います。引き続き同基金への寄付を募集しておりますので、企業、団体そして県民の皆さんにご支援の気持ちをお寄せいただけたら幸いでございます。
この結果、今回の専決補正予算総額は、一般会計で331億4,581万円となります。また、これまでの感染症対策に係る予算総額は489億4,281万円となります。引き続き感染拡大の防止と医療体制の確保に全力を傾注して、感染縮小期への移行を目指すとともに、コロナウイルスとの共存という言葉がいいのかどうか分からないですが、向き合いながら歩んでいくということを追い求めなければなりません。経済活動のことも考えてオール愛媛の体制で取り組んでいきたいと思います。
なお、この補正予算の詳細につきましては、後ほどレクをさせていただきますが、先ほどの新規の創業者の応援金、県の単独で限界はあるんですが、対象が1月1日から4月半ばぐらいまでに創業した方々が対象になるということ、それから県の単独で法人が50万円、個人事業者が25万円という金額の制度として立ち上げますので、対象になる方がいらっしゃると思いますので、ぜひ活用していただいて、本当に頑張って乗り切っていただきたいというふうに思います。
最後に、応援動画への伊予観光大使のボランティア出演等についてでございます。医療、介護、物流、小売、清掃等の分野で、献身的に業務を続けていらっしゃる方々に対して、感謝と応援の気持ちを届けるため、5月1日から民放各社とタイアップした「愛顔を守ろう!頑張るあなたを応援キャンペーン」を実施しているところでございます。県民の皆様からいただいた応援メッセージ動画が主に流されていますけども、さらにこのたび、伊予観光大使をお願いしている眞鍋かをりさん、みかんさんからも、応援メッセージの動画を提供していただきました。本日から、県のホームページで公開いたします。また、5月24日からは、民放各社で順次放映されることとなりましたのでご紹介をさせていただきます。
また、お二人以外にも、同じく伊予観光大使である水樹奈々さん、そして石丸幹二さん、トワエモワさん等々からも、同様の申し出をいただいておりまして、皆様本当にボランティアでやっていただけるということでございますんで、今後、動画の提供があり次第、公開していきたいと考えております。
このほか、差別や偏見、中傷誹謗(ひぼう)の解消に向けた人権啓発や医療従事者等への感謝を込めたメッセージ動画を、県内プロスポーツ組織である愛媛FC、愛媛マンダリンパイレーツ、愛媛オレンジバイキングスと連携して作成したところでありまして、これについても本日から随時配信を開始いたします。
これまでもずっと言い続けてきましたように、「敵はウイルス」であります。コロナという難敵とみんなで戦っていく中、本当に正しい情報に基づいての受け止めと、それから、もう意図的な方も残念なことにいらっしゃると思います。そしてまた、それに逆に踊らされてしまうという方もいらっしゃるかもしれません。その意図的な方々のメッセージに惑わされずに、しっかりと受け止めて、みんなで冷静に乗り切っていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
最後に、昨日決定された緊急事態宣言の区域変更等により3府県の解除が公表されました。先日から申し上げましたとおり、本県はこの解除を条件付きうんぬんが国がどう決めようとも、「感染第2波への対処戦略」にお示しした「感染警戒期」を5月31日まで、基本的に継続する。そして全国一律の県境をまたいだ移動の自粛のお願い、これは一切変更はございませんので、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
そして、医療機関での感染につきましては、クラスター発生につきましては、くどいようですけども、囲い込みが完了して、これからもその中で症状が出た場合には、速やかにPCR検査再度やっていきますので、その中での陽性確認の場合は、囲い込みの中だということはしっかりと受け止めていただけたらというふうに思います。以上で終わりますが、最後に何度も申し上げましたように、このコロナと対処する一番の力は、個人の生活上の取り組みでございます。「うつらないよう自己防衛」「うつさないよう周りに配慮」「県外の外出自粛と3密回避」この三つの行動、ぜひみなさんよろしくお願いいたします。以上です。
(南海放送)
今回新たに発表した感染者の方なんだが、検査結果が出る前に感染症指定医療機関に転院していたということで、ただ、他にも検査されている方がいる中で、その方たちとの違いというか、そのお二人だけ感染症指定医療機関に転院された理由を教えてほしい。
(知事)
これはお医者さんの判断です。
(南海放送)
明らかに感染の可能性が高いと医師が判断したということでよいか。
(知事)
そうですね。はい。
(南海放送)
あと、5月11日以前、2週間にさかのぼって退院患者の方を検査した結果、いずれも陰性だったということなんだが、これによって考えられることとか、何か言えることっていうのはあるか。
(知事)
そうですね、それであっても、感染源の特定ということにはつながらなかったそうなんですけれども、それ以前のことについて、そこの今囲い込んでいる外側、この牧病院の関係者の中から広がっていることはないというふうに推測できるんじゃないかと思いますね。
(愛媛新聞)
関連して、もうお一人2階で症状が出ている方がいらっしゃるということで、この方はまだ牧病院にいらっしゃるのか。
(八矢副知事)
この方も同じように2階病棟にいらっしゃいましたが、他の病院に転院していらっしゃる。
(愛媛新聞)
指定医療機関に、検査結果を待たず移られているということか。
(知事)
はい。このあたりはさっき申し上げたように、お医者さんが的確に判断していただいて、最大の注意を払いながら差配していただいていると思います。
(愛媛新聞)
他の方は陽性の方でも、病院に残られて治療を続け、経過を見られていたりすると思うが、発熱とか、症状的にちょっと重たいとかそういったことなのか。
(知事)
いや、今のところですね、今日発表させていただいたお二人と、その方というふうには聞いていますが、いつ出るか分かりませんし、また患者さんは高齢者や既往症の方が大半ですから、より注意深く見ていく必要があるなというふうには思っています。
(あいテレビ)
牧病院で治療ができるように、指定病院にするとかいう動きもあったかと思うが、今の進捗としてはいかがか。いつごろめどとかあったりするのか。
(健康衛生局長)
今、準備をしている段階というふうに理解していただければと思います。スタッフの確保等であるとか、病院の中の感染対策のゾーニングであるとかっていうところについて、今、専門家の方に入ってもらって準備をしているという状況です。
(八矢副知事)
資機材の整備なども要りますので、何か判断をすればすぐできるというわけではありませんし、資機材を整備したり、スタッフの方の教育とかですね、もろもろ準備もありますので、あとできるとかですね、切り替えたらすぐでいきましょうということではなくて、慎重にそこは準備を進めていくということです。
(あいテレビ)
具体的なめどまでもまだ見えてないということか。
(八矢副知事)
そうですね。めどというよりは、準備をしっかりまずやっていきましょうということです。
(知事)
前に、宿泊施設をスタートさせる前にマスコミの皆さんに公開させていただきましたけども、ゾーニングにせよ、一室一室の機材の配置にせよ、それからルール作りにせよ、宿泊施設は無症状、軽症者だけなんですが、それでもあれだけのきめ細かい作業工程、準備が必要になりますので、今度の場合は、陽性者の中でもお年寄りや基礎疾患のある方への配慮も出てきますので、より一層綿密な計画が必要なんだろうというふうに思いますので、ここはもう本当に専門家の方々と、それから国のクラスター班の専門家の方々と、英知を結集していただいて、万全の体制を組んでいただく必要があると思っていますので、むしろ急ぐことよりは、しっかりとした準備に力点を置きたいというふうに思っています。
(テレビ愛媛)
今回補正予算を組まれた一番の狙いというのは。6月を待たずして、この補正予算を組んだ狙いというのは。
(知事)
そうですね。一つは、やっぱり資金需要が予想以上に大きくなってきているので、そこに決して絶えさせることなく(資金を)供給するための手配と、それから先ほど(申し上げた)エアポケットになっている、全く持続化給付金の対象にもならない、それこそ国からも他からも何のバックアップもないという状況の対象がいらっしゃるんで、県の単独の範囲でありますけども、そこに少しでも光を当てたいと。この2点が一番大きなポイントです。
(テレビ愛媛)
やはり地場の産業の低下というか、停滞というのが結構著しいというところが。
(知事)
そうですね。なんとかこれを乗り切って、反転攻勢にいくまで頑張っていただいて、みんなで未来を切り開いていきたいなという思いはとても強いです。
(愛媛朝日テレビ)
話、感染の方に戻るが、今回発症のcとdの方について、2階に入院されていたということだが、2階は閉鎖されているかと思うが、その後どこの。
(知事)
3階。
(愛媛朝日テレビ)
3階の。以前発症された3階の方との接触はあるのか。
(知事)
ありません。
(健康衛生局長)
もともと3階にいた方と2階から上がった方は、ゾーンを分けて交わらないようなかたちでさせていただいています。
(知事)
ということが前提にあるので、お医者さんの判断が、先ほどの最初の陰性確認の段階ではウイルス量が少なかったということが予想されるということになるんだろうと思いますね。
(あいテレビ)
5月31日までは引き続き外出の自粛等々ということになるが、6月以降っていうのは何か方針を変えたりとかっていうのはあるのか。
(知事)
まだ。昨日申し上げましたけれども、毎日毎日がこうやって変わっていきますので、本当にぎりぎりの判断になるかなというふうに思います。
(愛媛新聞)
補正予算の中に、県民向けの観光促進の取り組みを支援するとある。域内で経済を回す取り組みかと思うのだが、感染拡大防止と県内経済活動のバランスについては、知事はどのような考えか。
(知事)
これは本当に難しいと思います。まずは感染拡大防止、抑止が最優先だと思うんですけども、これだけをやっていったら当然経済が止まってしまいますから、今度は雇用問題や倒産問題とか経済的な問題が大量発生し、経済死ということが現実になってくると。両方とも避けなきゃいけないわけですよね。だから、こっちの感染拡大をしっかりやりながら医療体制も充実させ、ずっと県民の皆さんには医療も70床からスタートしましたけど、現在、軽症者の受け入れも含めると320床まで体力強化していますので、そういったことも含めて、いざ、かかった時でも治療ができるという体制がしっかりできれば、乗り越えられていくと思いますので、これが一つ。で、その上で経済を徐々に徐々に動かしていくということが大事なのかなというふうに思っていますので、ようやくそのスタートラインに立ったということではないかと思います。
この県内の旅行については皆さんもご記憶にあるかもしれませんが、3月の段階で旅館、ホテルの関係者にはこういう状況がかなり続くのではないかなと、だから場合によっては、県内の方々を対象にした営業というのが一つ選択肢としてあるんじゃないかということは申し上げたんですけど、これ当初の段階は7月ぐらいからやろうということだったんですが、こういう状況が続きましたので、おそらくこれ前倒しでやるということになっていくのかなというふうには思っています。
(NHK)
今回の会見の事前にもらったサイクリングしまなみの中止ということで。中村知事からも事前に書面でのコメントをもらっていたが、中村知事はじめ、私もすごく楽しみにしていた大会なので、あらためてコメントをちょっと一言お願いしたい。
(知事)
10年がかりでしまなみ海道を世界に情報発信するという戦略を追いかけてきました。その中で一足飛びにそれを現実ならしめるためには、世界的規模のイベント開催が必要と考えまして、まあ当初は愛媛県側だけでやっていた試みだったんですけれども、広島県も途中から一緒にやっていただくことになり、両県の協力の下に、さらなる情報発信力を増して回を重ねてきました。で、サイクリストの皆さんにも本当に楽しみにしていただけるような大会に成長してきたと思います。その魅力ができたのは、関係者そしてまた迎えていただける住民の皆さんのおもてなし、こういった要素があったからに他ならないと思っています。そういう意味では皆さんが楽しみにしていたので、何とかできないかなということを模索してまいりましたけれども、コロナの問題は世界的な課題にもなりますし、もしやるとすれば今の時点から募集をしなきゃいけないんですよね。で、今のこの情勢の中で募集をするというのはなかなか理解も得られないだろうということで、本当に苦渋の決断ですけども、今回は断念という選択をさせていただくことをご理解いただきたいと思っています。
(あいテレビ)
県議の石井議員が今日組織を立ち上げたらしいんが、その中で、県のコロナ関連の対策について、PCR検査の数が少なかったりだとか、不備があったんじゃないかという指摘をしているが、そのあたりについてあらためてどう考えているか。
(知事)
そうですね、まあ議員さんが個々に何を言われるかというのは自由ですから、それについて特段はないんですが、PCRの検査っていうのは、国のルールというのがまずあるんですね。そういうふうなことに従ってわれわれもやっていく、そして場合によっては、他県も一部ありますけども、愛媛県の場合はそのルール以上にやることもあるという中でハンドリングしていますから、そういったことを正しく情報としてキャッチすれば、まあご懸念がどういうことか僕も知りませんけども、そういった懸念はないんじゃないかなというふうに思います。ですからこれもあえて申し上げますけど、大事なことはこれ(「正しく恐れる」)に尽きるということだろうと思います。
(テレビ愛媛)
サイクリングしまなみの件で、秋口のイベントの開催にも影響しているということだが、スポーツマスターズなんかも予定されているかと思うが、そのあたりなんか影響というのは。
(知事)
これ主催が愛媛県だけではないので、最終的にどういう判断をされるか分からないので、この段階ではなんともコメントのしようがありませんけれども、高校野球のことも含めてですね、いろんなところに影響が出てくるというふうには思っています。
野球博の一環で松山市と一緒にやっていたフレッシュオールスターズも、これも中止になりましたので、そういった面において、特に今後ですね、この緊急事態宣言の解除、関西圏が3府県、来週にはひょっとしたら関東圏も、というふうなことで進められていきますけども、たぶん当然のことながら、ここで言葉がどうなのかという点もありますが、緩みという問題が出てくる。その中で、例えば今回のクラスターのようなことが、昨日も栃木県の方でスーパーマーケットのクラスターが発生していますけども、この前の知事会でも思ったんですけども、考えてみたら、割と大半の県はクラスターが発生していなくて経験がないんですよ。で、たまたま愛媛県では2回ありましたので、そのコロナに向き合う中で、手ごわさというのを実感してるんですけども、経験がないとやっぱりその手ごわさというのは実感として湧かないと思うんですよね。ですから、そういったことも含めて緩みがどうなるか、これはいってみないと誰も分からないんですよね。で、そのことによっての感染という可能性がゼロではないということ。それからもう一点は、分析はまだできていませんけども、温度や湿度によってウイルスの活性化力が変わるんじゃないかという指摘もあるんですが。これ専門家ではないと分かりません。ただ、秋以降、冬にかけて第3波が来る可能性が高いという専門家の指摘もありますから、そういったことも考えると、あらゆるイベントがいってみないとどうなるか分かんないというのが今の段階ではないかなというふうに思っています。
(朝日新聞)
補正予算の方に話は戻るが、「医療崩壊を防ぐ」の1番目の医療関係者の方への宿泊費の支援について、こちら対象になるのは、県内の医療従事者の方か。
(八矢副知事)
詳細は後ほど、対象の考え方等は後ほどレクで説明させていただきたいと思います。基本は指定医療機関でコロナの患者さんを受け入れていただいているところです。
(知事)
そうです。
(朝日新聞)
深夜まで勤務して自宅に帰れないような方の勤務状態っていうものが常態化しているような。
(知事)
これは皆さんも想像つくと思いますけども、やっぱり今、集中的に対応しているところに関することです。
(朝日新聞)
今回のクラスターを受けて、まあそういった状況に。
(知事)
そうですね、はい。
だからぜひとも、本当にここはくどいようなんですが、陽性患者さんの人数だけが独り歩きすると不安感というのは当然拡大してしまいます。ただ今回は一番こだわったのはこのクラスターの囲い込み、これができるかどうかだったと思っています。その囲い込みができた後はこれは正直言って、その(クラスターの)中で最大の健康観察とPCR検査と、それから入院措置を駆使しながら対処していきますので、陽性者が出てもその中での陽性確認の場合は外に広がることはないと。ここの違いというものが正しく伝わらないと受け手の気持ちも随分変わってしまいますんで、この点はくれぐれもよろしくお願い申し上げたいと思います。
※「抗体検査」と発言していますが、「PCR検査」の誤りのため訂正します。
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