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新型コロナウイルスの感染の確認(19事例目関係)等に関する記者発表の要旨について(令和2年5月14日)

ページID:0017176 更新日:2020年5月15日 印刷ページ表示

日時:令和2年5月14日(木曜日)11時00分~11時37分

場所:知事会議室

 

 

 

(知事)

 まずは、症例の報告の前に、昨日皆さんに「正しく恐れる」という重要性を記者会見でお伝えさせていただきました。本当に正しく受け止められるかどうかによって全く変わってまいります。コロナは難敵でございます。決してゼロにすることは不可能でございます。その中で、われわれはワクチンの開発を待たなければなりませんので、それまではどう向き合って歩んでいくかということを基本に置かなければなりません。そこでしっかりと正しい情報の下に受け止めていただきたいということが一つ。それから、昨日もう一つ発表したのが、「敵はウイルス」であるということ。人間は不安感が拡大しますと、どうしてもどうなんだろうかという気持ちが拡大して、例えばSNSを活用して誤った情報が拡散されたり、あるいは場合によっては、関係者への中傷・誹謗(ひぼう)が行われたり、人間の弱さだと思います。ですから正しい情報の下にですね、しっかりとそれぞれが考えていただきたい。敵はウイルスであると。人ではないと。人は犠牲者、アクシデントに見舞われた方だということは、県民の皆さん全員にぜひご認識をいただきたいと思います。

 そこで、まず発表の前にですね、このコロナウイルスとは一体どういうものなのかというのを共有していただきたいと思います。特色としてはですね、感染しても8割の方は軽症でございます。あるいは無症状でございます。感染者の8割の方は、陽性が確認されても人への感染はない方でございます。いわば2割の方、ですから濃厚接触者が確認されたら、皆さん全員が感染力が強いというわけではないということ、8割はそうではないということがこの特色であるということはまず受け止めていただきたいと思います。

 それからもう一つは、高齢者、それから基礎疾患のある方が重篤化しやすいと、これは顕著な特性でございます。ですから、冒頭でも示しているとおり、大半の方は無事に退院をされているということでございますので、このあたりのコロナの特殊性というものをまず冷静に受け止めておいていただきたいと思います。その中で、愛媛県は今どういうふうに対応しているか。もちろん国の基本的な方針がございます。その上で愛媛県の独自の取り組みをしていますけども、まず、PCRの強化についてであります。愛媛県の場合は、基本的にPCR検査を国の基準を上回るかたちで積極的に行ってまいりました。お医者さんから申請のあったケースは全て実施。そして、何か起こったときは濃厚接触者も実施。さらには必要となる場合の関係者、これは全体像をつかむために一気にやろうということで、そういう方々にも範囲を広げています。

 それから、松山市ではドライブスルー、それから衛生環境研究所では、5月には倍の検査体制を構えるため着々と準備を進めているという状況にあります。それから医療提供体制なんですけども、コロナの場合は、先ほどの申し上げました特性に従って、命を救うということが大事でありますから、医療崩壊は絶対起こさせないというふうなことに力を入れています。重症度に応じて医療機関を確保するということをしっかりと戦略として組み込んでいますんで、重症の方はご案内のとおり指定医療機関、こちらで構えると。重症になったらここでともかく命を救うんだというのを最優先にしています。

 そして、今まで申し上げてきた中等症の病棟については、今大体見えてきましたんで、来週ぐらいには、この確保を発表することができると思います。それから軽症・無症状の方は、ホテル壱湯の守で67室、そしてその他にも別に50室は基本合意をしていますので、117室構えていますので、こういった症状に応じてしっかりと体制をとるということが命を救うということになるので、PCR検査の在り方とこちらの医療崩壊を招かないという在り方を加味して体制を整えていますので、その点もお知りおきいただけたらというふうに思います。

 それでは、昨日公表させていただきました19事例目、愛媛県は今まで18事例で48人の陽性患者が確認されておりましたけれども、この18事例はクラスターも含めて全て封じ込みが完了しております。いわばクラスター対策の経験値も積んでまいりました。そして、昨日発表したのが19事例目、20日ぶりの新事例でございます。20日ぶりに新事例が確認されたということでありますが、この事例を受けてですね、昨日、ここはスピードの勝負だということで、今回は松山市も私の指揮の下に動いていただけるということで協力しながらやっています。昨日の段階で速やかに行うべきは、まず病院の中の患者さん・職員の皆さんの61名のPCR検査を昨日のうちに完了するということ。これについては、帰国者・接触者外来センターでお医者さんや看護師さんが本当に頑張ってくれまして、検体採取をどんどんやっていただきました。そしてまた保健師の皆さんがそれを運んでしっかりと対応してくれました。そして衛生環境研究所のメンバーがフル回転で、5回転しながら全て昨日のうちに完了しています。本当に多くの皆さんが夜中まで走り回って、検査は完了しました。

 もう一点は、この方々のご家族等の情報をキャッチすること。そしてもう早い段階、その日のうちに、その関係者、濃厚接触者も含めて場合によっては自宅待機をしていただくということ。これによって初動段階で封じ込めるというふうなことが、昨日の段階のテーマでありましたけれども、全て完了をしています。そしてさらにこれからは、それらの方々のPCR検査もどんどんやっていきますんで、そこから生じる次なる可能性というのを見据えて、さらなる封じ込めが必要と判断した場合はどんどんやると。そしてもう一点は、特に学校の関係の対応については、その日のうちに完了させるということで、この情報に基づいて速やかに動いているということ。これが昨日までの時点での1日目でやりきったことでございます。

 それでは、まず発表させていただきたいと思いますが、昨日報告した最初の感染者を含む3名がいらっしゃいましたね。これは最初に(陽性が)確認された方1名、それから同僚の(陽性の)方が職員で1名、それから最初に確認された方のご家族は、濃厚接触者として既に4名全員の検査を行って、そのうちの1名の方(に陽性)が確認されたんで3名。そして、昨日の夜、61名全員(のPCR検査を)行った結果、新たに17名の感染者が判明しました。先ほど申し上げましたように、合計で20名でありますけども、ただ単に20名という確認者数を聞きますと、皆さんも大きな不安を感じてしまうかもしれませんが、先ほど(説明した)コロナの特性のこと、愛媛県の対応のこと、そしてまた昨日1日でやりきっている封じ込め対策、これらを含めて20人ということを受け止めていただきたいと。もう一つ言うとですね、この20名の方はどんどんPCR検査をやっていますから、症状が出ている方は4名です。ですから、16名の方は無症状だということになります。ですから、これはどんどん積極的にPCR検査を行うとこういうふうになっていくということでありますんで、ここも冷静に受け止めていただきたいというふうに思います。

 まず、感染が確認された方々に心からお見舞いを申し上げさせていただきたいと思います。そして一日も早いご回復をお祈り申し上げたいと思います。松山市の保健所の方からご本人やご家族の方にご連絡をいたしまして、今後の治療内容等を説明させていただきました。そしてまた今後の調査にご協力をいただくこと、またプライバシーに十分配慮した上で、感染の事実を公表することにご理解もいただいておりますので、その上で今日公表を行うものでございます。

 まず相関図のパネルです。昨日既に感染を公表した3名については、まずこのAの方が最初ですね。ご家族がB。Cが同僚。このABCが昨日3名として発表した方であります。そして、昨日の夜1日フル回転で全員のPCR検査を行って、職員30名のうち新たに6名の方に陽性が確認されたということであります。入院患者が32名のうち11名が感染が確認されたということであります。ただし、この1名の方は、実は前日に退院をされていました。退院をされてご自宅に戻っていらっしゃったんで、ここは当然のことながら接触のあったご家族には既に自宅待機をしていただいていますので、ここは退院はしていますけども、そういう対応はできているところでございます。

 感染経路については、これだけ見ると、このAという方が感染源のように思われてしまいかねないんですか、そうではありません。まだ分かりません。これはもうストレートに言えないですけれども、実はこういう注目もされている、そして規模も大きいケースということになると、なかなか(感染源の)特定をすることは難しいです。全ての事実というものが、解明できるかということについて大変なハードルがあるということは、ご理解いただきたいというふうに思います。

 ということで、今言えることは、昨日も申し上げましたとおり、感染経路については、一般の外来者とは区分された病棟で発生しているということ。それから入院患者の皆さんについては、皆さんもご案内のとおり、愛媛県ではこうした施設、病院に対してはお見舞い、訪問の自粛をずっと求めてきましたので、そういったことから、職員が感染した結果、院内感染となったことも想定されます。ただ、これはもう予断を持たずに、大変なハードルではありますけども、松山市保健所の方で調査を進めているところでございます。先ほど申しあげましたとおり、現時点では何よりも濃厚接触者、感染者それぞれについてさらなる濃厚接触者等の把握に努めること。これ以上の感染拡大をこのケースから防止する。今までやってきた事例ごとの封じ込め、そのための感染者の行動歴の調査、これに全力を注いでいる段階でございます。分かったところはもう片っ端から自宅待機でとりあえずの封じ込め、そしてPCR検査というふうにやっていきます。現在は陽性となった職員と患者のご家族30名程度を把握しているところでございます。保健所において陽性となった者との接触状況を聞き取って、今30名と言いましたけども、濃厚接触者に当たるかどうかの判断を鋭意実施していますが、まずはその判断がなされるまでは、とりあえず皆さん自宅待機というふうなことで了解をいただいておりますんで、しっかりと対応をしていただいています。

 最初の感染者のAの方は、既に昨日の段階で指定医療機関に入院済みでございます。残り19名の感染者につきましても、実は医師会の関係、愛媛大学もどんどんどんどん昨日の夜からかなり動いていただいています。県病院も含め病院関係者も動いていただいています。その中で速やかに連携をし、指定医療機関への入院、そして無症状軽症者の宿泊施設への(入所)、この2本立てでやるというふうなことになっていまして、昨日までこれ(感染者)48(人)だったわけですけど、この段階で68人になりました。今日の発表で20人増えましたので、陽性確認が68(人)になっています。ここ(検査陽性者の状況)が変わってきています。入院中は25名ということになります。そのうち、医療機関に18名、全員が軽傷でございますので、軽傷は無症状を含み、軽傷ないしは無症状ですからここ「軽症」のところに入っています。重症患者はいませんから、陰圧病床施設の整ったところとかはまだゼロです。一昨日まで2人でしたけど、それまでの事例の2名の重症者の方は回復していますのでこちらに入ってると。で、宿泊療養施設が昨日は1名でありましたけども、今回の感染者、陽性判定者の中で医師にこちらの方で大丈夫ですという判断をいただいた方については、宿泊施設の方に入っていただいていますので、こちらが7名ということになります。ここは変わってません。こういう状況でございますんで、繰り返し申しますけども陽性判定20(名)だけに目を奪われないようにしていただきたい。全体像の中でどうなってるかということで20名を受け止めていただきたいというふうに思います。繰り返しになります。20名のうち無症状の方が16名ということでございます。

 次、学校の問題でございます。県立学校については昨晩、陽性が確認された方のご家族の中に県立学校の関係者1名が確認されました。この方は県立伊予農業高校の関係者でありまして、当初の方針どおり、速やかに対応しています。感染が確認される前の同日午前中に当該校に在校していましたことから、念のため、本日と明日の2日間、同校だけ分散登校を休止するということで、今日から休止になっています。これは県の方針に従って個別にしっかりと速やかに対応していくということになっています。

 この関係者、実は学校にいたんですけども、滞在中の時間の大半はお一人で過ごされているそうです。他者との接触はほとんどなかったとのことで、科目の関係で個別の部屋があるそうで、そこにいたそうなんですね。でも、念のため現在は自宅待機中で、学校は念のため本日、伊予農業高校については消毒作業を行うことといたします。今後さらに接触の状況を確認し、前も申し上げましたけど、PCR検査は潜伏期間の関係もありますから、そこを見極めた上でこの方のPCR検査を速やかに行うことといたしたいというふうに思います。伊予農業高校については、このPCR検査の検査結果によって対応変わってまいりますので、再開等々について週明け以降の対応となります。現時点では本件のほか、県立学校の関係者は(陽性)確認なし、ゼロでございます。

 ということで、ここは各学校、冷静に受け止めていただきたいところですけども、他の学校について、その結果、このケースから県立学校うんぬんのリスクというのは考えにくいということで、しっかりと学校の対応を継続しながら分散登校を続けていくということにさせていただきます。ただし、今後も関係者(に感染の)疑いが生じた場合とか、そういうふうなことがあった場合は、今回の伊予農業高校と同じように速やかにそれぞれの学校ごとに対応を判断してまいりますので、その点は前もってお知りおきいただきたいと思います。

 このことを踏まえて県立学校の関係者、そして保護者の皆さん、そして生徒さん、ぜひ冷静に受け止めていただきたいと思います。

 次に、私立学校でございますけども、昨晩、陽性が確認された方のご家族の中に私立学校の関係者の方も確認されましたので、昨日のうちに学校側に対して現況をお伝えしております。ここ数日間の本人の行動履歴を漏れなく調査したした上で、松山市保健所の指導の下、校内での二次感染防止に万全を期していただくよう要請をさせていただいたところでございます。

 次に、今回の件は、愛媛県も含めて全国的には緊急事態宣言の解除をするかしないかという重要な判断が示される日に当たっています。その前日にクラスターの発生ということでありますから、国の方にも影響があるかもしれないということを踏まえて、昨晩、私の方から菅官房長官、西村新型コロナ対策担当大臣、直接お二人に電話をさせていただきました。分かっている事実をお伝えするとともに、場合によってはクラスター封じ込めのための資機材等について、一時的に大量に必要になる可能性もありますので、ちょっと優先的に何とかお願いできないかということをお伝えしてあります。お二人とも全面的に協力するということでございますんで、国との備えもしっかりと昨日のうちに整えているところでございます。

 また、今、国の方ではちょうど専門家会議をやってるんですかね。ちょっとそこまでの情報は分からないんですが、この段階でも、本県がどうなるか分かりません。ただし昨日のうちに事実は伝えておりますので、それを受けて判断されるということになると思いますが、専門家の皆さんがどういう指標でやられるか分かりません。でもそれがどうなろうが、もう既に県民の皆さんにはお伝えしていますとおり、感染警戒期はどういうふうになろうが緩めることはないと。5月31日まではくれぐれも緩まないようにということを今までも繰り返し申し上げてきたとおり、現在の措置を31日まで継続させていただきたいと思います。

 次に、あらためてですね、感染拡大防止に向けての呼び掛け、これ大事なことなんで、もう一回申させていただきます。

 まず、この医療機関への中傷や批判は絶対にやめていただきたいと思います。この医療機関では3月から自ら感染予防対策委員会を内部に設置されていました。感染予防に留意されていました。これまでの事例でもお分かりのとおり、コロナというのは難敵で、最大の防御策を取っても防ぎきれない難敵。ただ、先ほど言ったように、感染しても重症化のレート、それから無症状が8割というレート、こういう性質を持っていますんで、本当に冷静に受け止めていただきたいと思います。職員や入院患者のPCR検査は、人数が多かったんで1日で行うってのは、できるかできないか、私もちょっと自信がなかったんですが、もちろん先ほど言った関係者の頑張りもありましたけれども、この医療機関の全面的な協力がなかったらできませんでした。それに対してはしっかりと対応していただいたということでございます。この結果、早期の抱え込み、封じ込めができる可能性が生まれているということ。この医療機関の協力なしにはできなかったということもございます。(この医療機関が)自ら感染を引き寄せたわけではありません。はっきり申し上げたら、感染リスクは全国どこでも同じようにあります。われわれも新事例が20日間なく、封じ込めには成功していた地域の一つでございましたけども、突如現れる。昨日、今後も散発的にこうした事例が出るのは避けられないということを申し上げさせていただきましたけども、そういったものだと思いますので、医療機関の職員、そのご家族(に対する)批判や中傷、これはもう人間としてやらないでいただきたい。人としてやってはいけないことなんだということで皆さんに共有していただきたいというふうに思います。

 また次に、この事例の感染者20名のうち、先ほど申しあげましたように、4名が症状が出ているということ、後は無症状でございますので、こうした積極的な検査をしないと分からない。これはもう日本全国同じだと思います。全員のPCR検査を国の方針でやらない限り、こうしたケースはあるというふうなことが前提でございます。その点についても皆さんぜひお知りおきをいただきたいと思います。

 それから、「正しく恐れる」。もう一回申し上げさせていただきます。これまでクラスターの封じ込めの成功経験もございますので、速やかに対応ができたということでございます。本当に全ての関係者の皆さんの昨日の夜中まで、明け方までの努力に対して心から感謝を申し上げたいと思いますし、県民の皆さんも、皆さんの命を守るために、健康を守るために、こうした関係者が粉骨砕身、時間を惜しまず動いているということは、ぜひ知っていただけたらなというふうに思います。そして、こうしたことが起こらないために大事なことは、あらためて申しあげます。

 もうこの三つの行動に尽きます。「うつらないよう自己防衛」、「うつさないよう周りに配慮」、そして「県外の外出自粛と3密回避」、これを一人一人がやっていただくことが最大の防御策。コロナは難敵なので、まず「敵を知り己を知れば百戦して危うからず」。コロナとの戦いですから、コロナを知った上での行動、先ほどいろんなことを申しあげましたが、こうしたようなことを皆さんにやっていただけたら必ず勝てるんだというふうなことで、受け止めていただきたいなというふうに思います。

 そして、県では独自の方針として、感染対策期、感染警戒期、感染対策の縮小期と指標を示して時間軸で対応する。東京、大阪が求めている出口戦略とは違う、その先の第2波警戒戦略を発表していますので、この戦略のとおりにしっかりと対応してまいりたいというふうに思います。そして事業者の皆さん、さっきの3密(回避)は県民の皆さん(がサービスを)利用するときの思いが大事でありますが、事業者も経済活動を両輪として動かしていくには、事業者の皆さんの取り組みがなかったら駄目でございます。両方が相まって初めて、コロナと戦いながら経済を少しずつ動かしていくということが可能になります。息の長い戦いになると思いますけども、その中でどうしようもないのが国が全国に求めている、特に接待を伴う飲食等については利用自粛、こういったことも含めてご協力をよろしくお願い申し上げます。以上です。

 

(読売新聞)

 今回のこのクラスター発生を受けて、国の方に緊急事態宣言の解除を愛媛県はしないでほしいと知事の方から要請したりはしていないのか。

 

(知事)

 これはやっぱり専門家が判断することで、そこの判断材料としてうちはこれだけのクラスターが発生しましたという事実を伝えるというのは大事だということで、昨日直接電話させていただきました。それと、むしろそこの判断よりは、私どもは先ほど申し上げた、警戒期ということで気を緩めないような体制を、既にどうであれ5月31日まで実施するという方針で県民の皆さんにお願いしていますので、これ(緊急事態宣言)が解除されようがされまいが、県においては、方針は変わらないということでございます。むしろそれよりも、クラスターが発生したことによって必要とされるいろんな資機材等々が出てくる可能性があるので、そのことについては優先的に手配願いたいということで、菅官房長官、西村大臣から後押しの確約を得たということ、これを今、昨日の段階では優先させていただいています

 

(読売新聞)

 もう一点、今回の件で、厚生労働省のクラスター対策班の派遣は要請されないのか。

 

(知事)

 うちは既に経験値を積んでいます。先ほど申し上げましたように、もう昨日の夜の段階からチーム愛媛の力、愛媛県医師会の先生方、それから愛媛大学、松山市等々も含めてチームの体制ができていますので、本当にさらに(感染が)拡大したとかになると人が欲しいということはありますけども、ノウハウについては既にサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)等々で封じ込めの経験をチーム愛媛で積んでいますので、新たに指導をいただくというふうなことにはならないと思っていますんで、この段階では考えていません。

 

(八矢副知事)

 (国への)連絡自体はしております。

 

(テレビ愛媛)

 今回隔離された病棟でのクラスター発生ということで、サ高住の例でもあったが、スタッフが急きょ足りなくなるような事態とかあるかと思うが、その辺の応援体制については何か。

 

(知事)

 はい。先ほど申し上げましたように、こちらの方、陽性の方がさらに出たらどうしようという状況だったと思うんですけど、幸いなことに、そこが陰性の方が多いということは一つの安心材料だと思います。ちょっと特別な対応が必要な病院でもありますから、それを入院させるに当たっては、医師会の先生方が、あるいは愛媛大学の先生方が今もう協力をどうしようかということで議論を始めていただいていますので、まさにチーム力で対応していきたいというふうに思っています。

 

(あいテレビ)

 あらためて制限の解除の件なんだが、判断基準で、10万人当たりの0.5人未満という基準も挙げられているが、あらためて今回新たに20人出たということについて、今後の県内の影響については。

 

(知事)

 そうですね、本当にこれはマスコミの皆さんのご協力によっても変わっていくと思います。さっき申し上げたような20(という数)だけが突出していきますと、不安感というのは当然拡大してしまいます。でも20人の背景を今日は詳しく説明させていただきましたので、それが正確に伝わると、受け止めた多くの方々は冷静に判断していただけるんじゃないかなと思いますので、私も一生懸命丁寧に伝える努力を続けていきますが、実はそこはもうマスコミの皆さんのお力を借りるしかないというところもございますので、くれぐれもよろしくお願い申し上げたいと思います。

 

(NHK)

 多少仮定の話が入ってくるのだが、これからこの関係で封じ込めがちょっとうまくいかずに患者が増えて、入院も逼迫(ひっぱく)してきて、要は対策期の方に、今は警戒期に下げているが、対策期に逆に上がる可能性っていうのは。例えばそれは31日までは警戒期で行くのか、それとも。

 

(知事)

 もちろんもう指標を出していますから、あの指標を満たすような状況になったら、途中段階であっても対策期になります。

 

(NHK)

 31日を待たずにということ。

 

(知事)

 そうです。それともう一つはですね、つくづく思うんですけども、愛媛県でも常識的に言うとさっきの10万人当たり0.5(人未満の)条件(を満たす)ということは、もう一夜にしてなくなるわけですから、(緊急事態宣言の対象から)外れないんだろうなと個人的には思いますけども、ただですね、やっぱりそれまでの愛媛県というのは、徹底して県民の皆さんに呼び掛けをして、独自でいろんな対策を打って、ある意味では20日間新事例ゼロということで封じ込めに成功していた状況だったんですね。もちろん感染のルートは分かりませんけども、しかし、やっぱり一夜にしてこういうことが起こるということ。これがコロナなんだなということをあらためて痛感します。あの警戒はしていましたけれども、あらためて痛感します。だから、この段階で緩むということは、やっぱり怖いなというふうには個人的には思います。

 

(愛媛新聞)

 患者さん方、陽性の皆さんは感染症指定医療機関に転院されるということでいいのか。

 

(知事)

 そうです。そのとおりです。

 

(愛媛新聞)

 緊急事態宣言の関連で、愛媛はどうなるか分からないが、39県の解除の方向で政府は検討しているようだが、こうした全国的に解除する政府の政策に対する所感があれば。

 

(知事)

 まあ、難しいですね、やっぱりこれも記者会見を今まで50回以上やらせていただきましたけども、その中で感じたんですが、コロナの性質を見極めた上で感染拡大と向き合っていかざるを得ないというのは、多くの方も感じておられると思いますね。(感染)拡大(回避)だけにシフトすると経済は動きませんから、今度は、例えば企業の倒産、失業あるいはもうにっちもさっちもいかなくなって経済死というような別の悲惨なことまで起こりかねないという(ことになります)。人間の死については、どちらも同じことだと思います。ですから、これをどう両立させていくかということは、政治に関わる者が判断せざるを得ないんですね。どっちにシフトしても必ず賛否両論があると思います。そこを恐れずに責任を持って決断していくっていうことが、私も含めて、一人一人に求められているんだなということを痛感しますね。だから、すごく難しいと思います。地域によって事情も違うでしょうし、判断も変わってくるのは仕方のないことなのかなというふうに思いますね。

 

(愛媛新聞)

 あと、西村大臣と官房長官の方で電話をして、資機材の話をしていたが、資機材というのは具体的にどういった。

 

(知事)

 まだ分かりません。ただ、例えば、集中的に対応するニーズが多いですから、防護服であるとか、あるいは人工呼吸器であるとか。僕のレベルですよ。今、担当部局には何が必要か今日中にすぐに取りまとめてくれという指示は出していますので、そこから挙がってきたものをお願いしようかなというふうに思っています。

 

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