ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 保健福祉部 地方機関 > 動物愛護センター > 平成30年度「狂犬病及び猫のコリネバクテリウム・ウルセランス保有状況調査結果について」

本文

平成30年度「狂犬病及び猫のコリネバクテリウム・ウルセランス保有状況調査結果について」

ページID:0017127 更新日:2020年2月7日 印刷ページ表示

 愛媛県動物由来感染症予防体制整備事業の一環として、平成30年度は狂犬病に関するモニタリング調査及び猫のコリネバクテリウム・ウルセランス保有状況に関する基礎調査を実施しました。

はじめに

狂犬病

 狂犬病に感染した動物に咬まれるなど、唾液中の狂犬病ウイルスが体内に侵入することにより感染します。
 狂犬病を発症すると、神経症状や呼吸麻痺が現れ、ほぼ、100%助かりません。ただし、咬まれた後すぐ狂犬病ワクチンを接種することで、発症を防ぐことができます。
 日本では、1957年を最後に、人も動物も国内での感染はありませんが、今でも世界で毎年5万人以上の人が亡くなっており、日本に侵入する危険性が常に存在します。

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症

 コリネバクテリウム・ウルセランス(以下、ウルセランス菌)は自然界に常在しており、人をはじめとする多くの動物に化膿性炎症を引き起こす細菌として知られています。
 2001年から2017年11月末までの期間に、日本国内でも人での感染例が19件報告されており、2016年には国内で初の死亡例が確認されています。
 多くの症例で犬や猫が感染源と考えられており、特に猫の関与が強く示唆されています。
 人への感染経路は、野外の動物から直接感染する他、ペットが外出中に感染し、菌を屋内に持ち帰ることも示唆されています。

調査および結果について

狂犬病に関するモニタリング調査結果について

  • 調査対象疾病
    狂犬病(原因:狂犬病ウイルス)
  • 調査対象及び検体数
    愛媛県動物愛護センターに収容された犬6頭
  • 調査期間
    平成30年5月から同年8月まで
  • 結果
    6頭すべて、狂犬病ウイルス抗原は検出されませんでした。

猫のコリネバクテリウム・ウルセランス保有状況に関する調査結果について

  • 調査対象疾病
    コリネバクテリウム・ウルセランス感染症(原因:Corynebacteriumu ulcerans
  • 調査対象及び検体数
    愛媛県動物愛護センターに収容された猫60頭
  • 調査機関
    平成30年8月から同年12月まで
  • 結果
    4頭からウルセランス菌が検出されました。
    これらは全て感染の症状が見られず、一見健康に見える猫でした。

予防について

狂犬病の予防について

 日本への侵入を防ぐために、次のことを徹底しましょう。

  • お住まいの市町の窓口に飼い犬の登録をすること。
  • 年1回の狂犬病予防注射を飼い犬に受けさせること。
  • 鑑札と注射済票を飼い犬につけること。

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症の予防について

 動物からの感染を防ぐため、次のことに注意しましょう。

  • 屋外の犬や猫、野生動物との不用意な接触は避けること。
  • 健康そうな動物でも保菌している場合があるので、注意すること。
  • 動物に触ったら必ず手を洗うこと。
  • ペットを介した感染もあり得るので、ペット(特に猫)は外出させず、屋内で飼育すること。
    ※屋内飼育は、交通事故や他の多くの感染症の予防にも効果的です。

AIが質問にお答えします<外部リンク>