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第76回全国植樹祭・地方事情御視察の共同記者会見(令和8年5月16日)の要旨について
日程:令和8年5月16日(土曜日)
時間:21時35分~22時06分
場所:ふなや本館3階(光輪の間)
(広報広聴課長)
それでは記者会見の前に、本日の沿道等における歓迎奉送迎者数を申し上げます。本日の歓迎奉迎者数は2万6040人となっております。それでは、ただいまから共同記者会見を行います。
では初めに、宮内庁行幸主務官長村順也様から、本日の行幸啓の御日程全般および明日の御日程につきましてご説明をいただきます。長村様、よろしくお願いいたします。
(宮内庁・長村行幸主務官)
宮内庁総務課の長村と申します。私から御日程関係についてご説明申し上げます。
天皇皇后両陛下は、愛媛県において開催される第76回全国植樹祭に御臨場、合わせて地方事情御視察のための行幸啓で本日午前、皇居を御出発になり、空路愛媛県入りされました。
県内では大洲市長浜保健センター、愛媛県立長浜高等学校水族館を御視察になり、また、平成30年7月豪雨災害に関し、復興状況等を御聴取、被災者等との御懇談に臨まれました。その後、ANAクラウンプラザホテル松山にて国土緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクール等入賞作品を御覧の後、緑化功労者等と御懇談をされました。続いて、お泊所であるこちらの旅館に御着になっています。お泊所では、中村県知事から県勢概要を御聴取になられました。
愛媛県、愛媛県警察、関係自治体をはじめ、行幸啓に関係される方々に各種ご準備いただきましたことに深く感謝申し上げます。
明日は、愛媛県総合運動公園陸上競技場、ニンジニアスタジアムを経て、愛媛県立とべ動物園を御視察になり、午後は、愛媛県総合運動公園で開催される第76回全国植樹祭式典行事に御臨席、その後、愛媛県産業技術研究所窯業研究センターで御視察され、空路御帰京の予定です。以上です。
(広報広聴課長)
ありがとうございました。
続きまして宮内庁侍従森本哲司様から天皇皇后両陛下の御感想についてお話をいただきます。
森本様、よろしくお願いをいたします。
(宮内庁・森本侍従)
はい。ご紹介いただきました宮内庁侍従の森本でございます。それでは天皇皇后両陛下の御感想を読み上げさせていただきます。
~読み上げ~
二人そろって、27年ぶりに愛媛県を訪れることができ、嬉しく思います。
今日はまず、大洲市長浜保健センターを訪れ、愛媛県立長浜高等学校水族館部の活動について部員の皆さんからお話を聞きました。工夫を凝らした展示を見ながら海の生き物に関する独創的で、興味深い研究についての説明を伺い、感心するとともに、皆さんの活動が地域にも貢献していることを頼もしく思いました。
その後、平成30年7月豪雨災害からの復興状況と被災された方々のお話を伺いました。被災の困難の一端に触れ、そのご苦労に思いを巡らすとともに、それぞれの立場で地元の復興に尽力されていることに敬意を抱きました。
夕刻には国土緑化運動・育樹運動のポスター原画の入賞作品を作成した皆さんとお会いしました。それぞれの作品の素晴らしさが印象深く、また、作品に込められた木や森を大切にする気持ちについても聞き、嬉しく思いました。
続いて、森林や緑を育てることの普及啓発や関連する産業の振興に貢献された方々とお会いし、活動する上でのご苦労や工夫などについて関心深く伺いました。
その後、中村愛媛県知事から県勢の概要についてお話を伺い、最近のトピックを通じて、愛媛県の農業・漁業や観光などの諸施策について理解を深めることができました。
久しぶりに二人そろって愛媛県を訪れ、多くの県民の皆さんに温かく迎えていただいたことに感謝いたします。
そして、明日の第76回全国植樹祭に出席することを楽しみにしてます。
~読み上げここまで~
以上でございます。
(広報広聴課長)
ありがとうございました。
続きまして、中村時広愛媛県知事から、本日の行幸啓の概要と感想等についてお話をいただきます。中村知事、よろしくお願いいたします。
(知事)
はい。ご紹介いただきました愛媛県知事の中村と申します。天皇皇后両陛下の御即位後初めての御来県に対しまして、改めて愛媛県を代表して、心から歓迎を申し上げさせていただきたいと思います。
今回の御来県、9年ぶりということになるんですけれども、不思議な巡り合わせに驚いています。
平成に入りましてから、国民文化祭の出席のために皇太子殿下として御来県をされました。その9年後、お話にありましたように、皇太子殿下妃殿下、お二人で、平成11年しまなみ海道の開通式で、御来県いただいております。
そして、またその次がさらに9年後、同じく9年後、平成20年、このときは全国育樹祭で御来県されました。そしてまたさらにその9年後です。全国障害者スポーツ大会に御出席のために御来県をされました。そしてなんと、今回もまた9年後ということになりますので、9年後がずっと続いている不思議な巡り合わせにちょっと驚いています。
平成11年のしまなみ海道開通のときは、これちょっと私事で恐縮なんですが、決して忘れえぬ出来事がございました。5月の連休中にしまなみ海道が開通し、開通式に御出席をされた皇太子殿下妃殿下の時代ですけれども、式典の後ここにお泊りになられました。
私。実はその翌日に松山市長に就任という日でして市役所にも行ったこともなかったんですが、最初の仕事が、ここのふなやの朝に出迎えて、初仕事でございました。
そのときの第一声というのは今でも覚えているのですが、本日ただいま着任をいたしました松山市長の中村ですと言ったのが、鮮明に記憶に残っていまして、その27年前の出来事を、お二人そろってということでお触れいただきましたけれども、鮮明に記憶に蘇ってまいりました。そして久方ぶりの行幸啓ということもありまして、県民の皆さんも本当に楽しみにされていました。
それが2万6040人もの方々が国旗手旗を振って盛大に歓迎をされている姿に表れていたのではなかろうかというふうに思います。
本日は最初に大洲市長浜保健センターを訪問されまして、長浜高校の水族館部の生徒たちと御視察、そして意見交換をしていただきました。この高校は十数年前、分校化の危機に瀕していました。そのときに水族館部の先生と生徒さんがカクレクマノミの研究をいたしまして、その研究成果が国際大会で表彰されるに至り、全国の高校生たちにその存在が知られました。その結果、自分たちも水族館部に入りたいということで、県境を超えて他県から大勢の生徒さんがこの高校に入学をされました。
今では愛媛県下でも最も倍率の高い高校の一つになっています。全校生徒の7割が水族館部の部員、そして120名の部員のうち80名が寮生活、要は大洲以外から通っているという奇跡的な高校でもございます。生徒の声に真摯に耳を傾けていただきまして、本当に優しいお声をかけていただいたこと、子供たちにとっても、本当に将来の成長に結び付くかけがえのない時間になったのではなかろうかというふうに思います。
また、その後、復興に頑張られている大洲の被災者の皆さんと懇談する機会をいただきました。実は西日本豪雨災害で大きな被害を受けたのは、西予市という隣の市そして大洲市そして宇和島市、この3市だったんですけれども、現在の上皇上皇后両陛下、お隣の西予市に当時御来県賜りまして、本当にこれほどまでに多くの方々の力になっていただけるのか、それはあのご同席、ご同行させていただきましたので、もう皆さんが涙を流して頑張りますと言っていた姿というものが、本当に忘れることができません。
時間の関係で大洲には来て、お越しいただくことができなかったんですけれども、今上天皇皇后両陛下がその今回、大洲市の方に足を運んでいただきまして、直接被災者、被災に震災に向き合った方々に、温かい声をかけていただいたことこれも本当に心から感謝を申し上げたいと思います。
そして、松山に戻ってきてからはポスター関係のコンクールの受賞者、特にあの小学生、ちっちゃいお子さんにもう何て言うんですかね、身をかがめてお声をかけられる両陛下のお姿を後ろから拝見させていただきながら、その細かいところなんですけれども、思いやりというか心配りというものに本当に感動をいたしました。
最後にここふなやで私の方から県勢概要について説明させていただきましたけれども、時間の関係でもう本当に焦点を絞ってお話をさせていただきましたが、一つ一つの話題に関心を持っていただきまして、御質問をいただいたり、短時間ではあったんですけれども、愛媛県の魅力をお伝えさせていただくことができたのではなかろうかと思います。
特に明日経緯をご説明したオランウータンのジェニファーとのご対面が待っているので、私自身も楽しみにしております。
そして何よりも全国植樹祭式典がありますので、多くの方々が本当に環境問題や森林の大切さを共有する時間になるのではなかろうかと思います。以上です。
(広報広聴課長)
はい。それでは質疑応答に入ります。
(宮内記者会(幹事社))
本日は貴重なお時間ありがとうございます。
知事にお伺いしたいんですけれども、県勢概要を説明されたときの会話の具体的な内容をもう少しお伺いできればと思います。
(知事)
ちょっと時間の関係で当初よりもちょっと短めにさせていただいたんですけれども。でも本当にポイントを絞らせていただきました。
一つは愛媛県を代表する柑橘の生産について。それから二つ目にはこれまた日本で最も高い生産量を誇っている海面養殖漁業、特に愛媛県はタイの生産地でして、そのタイを使った鯛めしの文化というものを私の方から説明させていただきました。
それから、現在、世界中のサイクリストからも大人気になっているしまなみ海道のサイクリングに関する展開のお話をさせていただき、そして最後にインドネシアとの交流から生まれた森の王者ともいえるオランウータンの実は来年、来月に雄のオランウータンは前々から飼育していたんですけれども、適齢期を迎えてインドネシアに飛びまして政府と直接交渉して、去年の12月、パートナーがやってきました。
今引き合わせの最中なんですけれども、来月に結婚式を行う予定で、最高のタイミングでですね。
明日御対面いただけるということでそんな経緯のお話をさせていただきました。
特に柑橘の種類についての御質問があり、それから天皇陛下が学生時代にしまなみ海道の島々を回られて、歴史研究をされた御経験があるそうで、そのあたりの、本当に驚くような細かいお話をご存知でいらっしゃいまして私がむしろタジタジになるぐらいの御質問がございましたので、非常に印象に残っています。以上です。
(宮内記者会(幹事社))
ありがとうございます。
学生時代に島々を回られたのはどういうような形でみたいな具体的なお話ってありましたでしょう。
(知事)
やはりあそこ水軍とかいろいろな歴史がありますので、そうした歴史をたどられて、研究をされたということをおっしゃっていましたね。
(宮内記者会(幹事社))
ありがとうございます。
あと西日本豪雨についてのご説明はされましたでしょうか。もしあればそのときの御様子もお願いします。
(知事)
はい。
西日本豪雨災害については直接触れさせてはいただきましたけれども、むしろ今回、本当に被災者の方々との直接の御懇談をいただいたのですが、そのときの話も含めて印象に非常に残っています。
特に、最初の方は酒屋さんをやっていたんですけれども、全ての樽がやられまして、もう廃業をほぼ決めていた酒蔵ぐらいだったんですね。
私も当時そこに行きましたけれども、愛媛県は割と大きなとこは少ないんですが、小さな酒蔵がたくさん残っていまして、横のつながりが強かったんですね。
私が被災直後に行ったときも、愛媛県中の酒蔵40ぐらいあるんですけれども、そこの社長さんたちがみんな集まって、ここを何とかしてやろうという手助けをされて、そういった地域の皆さん、そして仲間の皆さんのサポートを受けて、続ける決断をされたとこだったんですね。
そんなお話を聞きながら本当にご苦労に対してねぎらいの言葉をかけられて、そして今新たな酒造りをやられているんですけれども、本当に温かいエールを送られていたのが印象的でございました。
その他にも、水害が起こった直後の避難活動に従事された方とのやり取り、そしてまた女性として避難所の設営やその後の防災士の資格取得、女性の防災士の資格取得に尽力をされた方のお話をお聞きになられていまして、非常に細かいところまで関心を持っていただいたんだなというふうに思いました。以上です。
(宮内記者会(幹事社))
今回両陛下が愛媛県を訪問されて、西日本豪雨の被災者と懇談されたことの意義や受け止めをお伺いしたいです。
(知事)
そうですね、先ほどお話したように本当に大洲だけで尊い命が5名失われたりですね、家屋はもう4千棟が水の床上浸水にあって崩壊しました。
先ほど申し上げましたように隣の西予市も同様の被害が出ていまして、1年2年仮設住宅での生活が強いられるような過酷な環境が続いていたんです。
そんなときに7月明けの8月か9月だったかな。
上皇上皇后両陛下が西予市の方に足をお運びいただきまして、特に仮設住宅で過ごされている方を激励したいというお声をいただく中で、もう本当に住民の皆さん全員が外に出てきて、もう涙流して頑張ろうね頑張ろうねという声を上げていたことがもう今でも蘇ってきます。
大洲も同じ被害を受けられていたので、今回そういう意味では、今上の天皇皇后両陛下が大洲市に足を運んでいただき、直接被災者に声をかけていただいたというのは、大洲の皆さんにとっても大きな励みと、そして今日の沿道でご覧いただいたと思いますけれども、長浜に至るまでのあの道は、もう元気な人は全員出てきているのではないかというぐらいですね。
沿道に集まっていただいて本当に感謝の気持ちを表していたのではないかなというふうに思いました。
(宮内記者会(幹事社))
今日は1日お疲れ様でした。
大変暑い中で2万人以上のですね、方が出てきてくださったということで、皆さんその力入りすぎて体調悪くする方とか、何かトラブルですとかそういったことっていうのはなかったかというのはちょっと確認させていただければと思います。
(知事)
ちょっとまだ確認が取れていないですけれど、皆さんも車で移動するときに、大洲に入ったときにあの、救急車がすれ違ったんですけれど、ちょっとこれが今回の件なのかどうかというのはまだ確認取れていないんですが、それ以外の報告は入っていません。
はい。だから特にトラブルも聞いていませんので。愛媛県民の皆さん本当にあのルールをしっかり守ってくれる方ばかりなので、今までもこういったケースでトラブルが起こったことは、聞いたことがないので、今回もスムーズにお迎えできているのではないかなというふうに思っています。
(知事)
そういえば一つトラブルがありました。ANAホテルからこちらに移動するときに、私の車が交通規制にかかってしまいまして、車でこっちに到着することができず、時間がなくて、途中で降りて2キロ、背広着て全力疾走でここに来たので、これがトラブルでございました。
(宮内記者会(幹事社))
先ほど知事がおっしゃってた上皇さま、上皇后さまがいらっしゃって非常に力をいただいたというようなお話がありました。
そういう皇室の方々のですね、励ましというのは、どういう力があるというふうに、なぜ皆さんはそこまでですね。あれだけの被災をして、立ち直る力が湧いてくるのか、なんか源ってそういうふうにどういうふうに感じてらっしゃるかっていうのを少しお伺いしてもよろしいでしょうか。
(知事)
理屈では語れないと思うんですね。例えば私自身も本当にさっき27年前に若いときでしたけれども、市長に就任してすぐにその日当日を迎えた後に昼食をご一緒させていただいたのですが、もうそれだけで感動の気持ちに包まれるような、そのとき自分が何を思ったかというと、理屈ではなくて、僕は日本人なんだなというふうに思いました。
だから本当に同じような、天皇陛下から直接、頑張ってくださいねと声をかけられただけで、日本人として自然にその言霊が心の中に入ってくるのかなとしか言いようがないのではないかなと僕は思いますね。はい。
(広報広聴課長)
それでは以上で共同記者会見を終了いたします。
本日はありがとうございました。
※議事録については、読みやすさや分かりやすさを考慮し、発言の趣旨等を損なわない程度に整理しております。









