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自給飼料生産技術
生産技術一覧
自給飼料生産技術
自給飼料の肥料散布と適期播種
良質な飼料作物や牧草等を収穫するには、堆肥・肥料の散布や適期の播種が大事になります。
飼料畑を耕起し、必要量の堆肥や化成肥料を散布します。数日後、播種機により播種を行います。
最近は、栽培する飼料畑面積の増加や省力化から、機械を利用した肥料散布や播種が行われています。
生長管理・飼料の成分分析
飼料作物や牧草等は播種後に、生長していきますが、日長や気温・湿度等外的要因により生長が変わってきます。そのため、正常に生長しているかどうかを確認するため、病害状況や生長状況(分けつ、稈長、子実等の数量、大きさ等)の調査を行いながら、害虫駆除や除草作業等、季節に応じた管理を行います。
収穫後は、収量調査の他、栄養成分が十分かどうかの飼料成分や栄養価の分析を行います。
収穫技術
飼料作物や牧草等は、適期の収穫が、収量や栄養成分に影響します。そのため、できるだけ短時間で、省力的に行うことが重要になってきます。
そのため、刈り残しが少なく、短時間で収穫できる大型機械や効率的な収穫機械が改良されてきています。
サイレージ調製技術
サイレージとは、密閉状態で乳酸発酵させる自給飼料の調製方法で、長期保存が可能であるとともに、良質なものは、栄養価が高く、嗜好性にも優れることから、自給飼料給与の大半がサイレージによる給与となっています。
従来は、コンクリートの槽に詰め込んでいくバンカーサイロによるサイレージが主流でしたが、最近は、300~500kgに圧縮成形し、ラップフィルムで密閉状態にするラップサイレージが増加しています。