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会員であるご家族の方からのメッセージ紹介2
認知症高齢者及び家族の思い
会員であるご家族の方からのメッセージ紹介
[2]Kさん(女性)
現在、86歳の実父は要介護度3で老人保健施設のお世話になっています。
そして、特別養護老人ホームへの入所を待ちながら、施設の職員さんの適切な介護で、平穏な日々を送っています。
9年前、交通事故で頭部内出血の治療を受け、その後認知症と診断されました。
父の退院後、私は仕事を辞め、在宅で父を介護しましたが、認知症の理解のなかった私は、外出しようとする父を説得しようとしたり、夜大声を出すとたしなめたりして、父も余計に混乱し、夜昼なく外出したり、服や障子を破ったりしました。
とうとう、一ヶ月で主人は胃を悪くし、息子は学校から帰ると部屋に直行となりました。
近所の、認知症のご家族のおられる方から、病院の認知症相談室を紹介していただき、入院となりました。
病院の方々の患者さんへの接し方を目の当たりにし、父を混乱させていた原因が自分であったと気付いたのです。
家族が介護するのが一番と考えていたのは私の思い上がりでした。
イライラした私の心の鏡が父の行動でした。
今、私はホームヘルパーをしています。
自分の親を介護しないで、よその人を‥‥と、当初は自分を責めたりもしました。
自分が認知症になった時、どうして欲しいかを考えたとき、子供たちに仕事を辞めてまで、在宅で看て欲しくはありません。
だから、父もそう思ってくれていると思っています。
今年の正月、父が絵馬に「ありがとう、○○子」と書いてくれました。
穏やかに施設で暮らす父の笑顔に元気をもらっています。
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