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「防災危機管理課」愛媛県林野火災アラートの新設に関する知事記者発表の要旨について
愛媛県林野火災アラートの新設について
日時 R7.5.21(水曜日)11時15分から11時24分
場所 知事会議室
(南海放送(幹事社))
それでは続いて、愛媛県林野火災アラートの新設についてです。それでは知事お願いします。
(知事)
先の会見でも事前にお知らせしておりましたけれども、今回の今治の山林火災は本当に長きにわたって晴天が続いたこと、乾燥期であったということ、そして強風が吹いたということ、こうしたようなことが積み重なって大きな被害になっていきました。私も現場に行きましたけれども、本当に強風によって飛び火した場合、今言ったような条件がそろうと瞬く間に焼失面積が拡大していくというのを目の当たりしました。
そこである一定の水準、気象庁なんかの情報も踏まえてですね、水準になった時には注意喚起を県独自に行う必要性を痛感しましたので、今回アラートの制度を作りましたので発表させていただきます。
まず第1段階、これは乾燥注意報が発表されている。二つ目に最大風速5m/s以上が見込まれる。三つ目に前後12日間、前10日、当日、そして翌日の平均降水量が3mm以下、となっていること。以上三つの条件が重なった場合、愛媛県林野火災警戒アラートを全市町(を対象)に発令したいと思います。これが第1段階でございます。
第2段階では、第1段階の今の状態が4日間連続する場合、警戒レベルを高める愛媛県林野火災特別警戒アラートを発表して、さらに注意喚起を促していきたいと思います。
モニターの方で出てまいりますけれども、第1段階では、2月3月に発生した3件の大規模な林野火災において、発災日の最大風速が最も低かったのは今治市の7.3m/s、前後12日間の平均降水量が最も大きかったのも実はこれ今治でした。2mm程度でありました。それよりも早い段階で注意喚起をするのが第1段階というふうに捉えていますので、実数値を参考にしながら最大風速5m/s以上、平均降水量3mm以下に発表基準を設定させていただきました。
延焼しやすい気象状況であることを踏まえまして、一に焚(た)き火、火入れ、野焼きなどには十分に注意をしていただきたいということ。二つ目に火気の使用中はその場を離れず、使用後は安全に消火すること。三つ目は万一、火災が発生した場合は躊躇(ちゅうちょ)なく消防機関に連絡すること。この3点を呼び掛けることといたします。
次に第2段階では、第1段階の状態が4日間連続する場合、つまり、平均降水量3mm以下の状態が15日間を超える場合に、大規模な林野火災が発生する恐れは一層高まるという気象状況であることを踏まえまして、こちら二つ、一に屋外での火気の使用は控えていただきたいということ。これ禁止はできないので法律上、控えていただきたいという呼び掛け。二つ目は万一火災が発災した場合は、直ちに消防機関に連絡すること。これは同じでございますけれども、これを呼び掛けていきたいと思います。
これらのアラートは線状降水帯発生予測情報の発表に伴う周知と同様に、市町や消防機関からの防災行政無線等を活用した広報を実施することとしておりまして、マスコミの皆さんにおかれましてもぜひご協力をいただけたらというふうに思っております。大規模な林野火災を防ぐためには、早期に注意喚起を促して、防火意識を高めていくことが極めて重要でございます。今後はこのアラートの運用にあたって、松山地方気象台そして市町や消防機関と緊密に連携して林野火災の未然防止に努めていきたいと思いますので、県民の皆さんのご協力お願い申し上げたいと思います。以上です。
(南海放送(幹事社))
ただいまの発表につきまして、質問のある社はお願いします。
(愛媛新聞社)
愛媛新聞です。よろしくお願いします。今回基準を設けて注意を呼び掛けるということで、従前も乾燥するのが続くときには、防火を呼び掛けていたと思うんですけれども、これを導入することによる期待感ですとか、改めて注意喚起、どういうふうに取り組んでいかれるかお聞かせください。
(知事)
そうですね。今回はあくまでも既にあったものが、今までの場合機能して呼び掛けがあったと思うんですけれども、なかなか機能していなかったのかなということもあったと思いますので、全県で一斉にということの効果はあるのではなかろうかというふうに思います。いずれにしましても、前よりは具体的な数字で分析をした上で設定していますので、かなり早めの呼び掛けができるのではないかなというふうに思っています。
ちなみに、火災警報は市町がやるものなんですけれども、県内市町において火災警報を発令した実績はないと聞いています。
(愛媛新聞社)
すいません愛媛新聞です。このアラートが出た時に、例えば行政側の動きとして、災害警戒本部のさらにその下になるような組織が情報収集とか情報発信とかで動いたり、もし発生した時の準備をしたりとかっていう、なんかそういう仕組みは変わるんでしょうか。
(知事)
変わりません。災害警戒本部、災害対策本部の設置というのは、ある程度基準ができていますので、今回も速やかに立ち上がっていますから、例えば今回の場合は今治で火災発生した一報を受けて、既に準備体制に入って、今治から応援要請が来たら、もうその日のうちにすぐに災害対策本部も立ち上がっていますので、県の立場ですけれども速やかに対応できているのではないかなというふうに思っています。
(毎日新聞社)
毎日新聞です。運用の時期っていうのはいつ頃から、このアラートとの運用される時期っていうのは。
(知事)
運用開始は今日からです。
(毎日新聞社)
県独自ってありますけども、全国的にはこういう取り組みていうは珍しいんでしょうか。
(知事)
ちょっと分からないですね。
(毎日新聞社)
分かりました。
(南海放送)
すみません。南海放送です。山を守るために農業関係の方とか、野焼きが必要になってくることもあると思うんですけど、そういった方に改めてこのアラートをどういったふうに知ってもらえて、どういうふうに指針として使ってもらいたいと。
(知事)
そうですね。今、間近で、今治のあれだけ大きな火災が起こりましたので、非常に声が届きやすい空気があるので、今日から運用開始なんですけれども、市町の協力を得てですね、特に山林関係者等々には、市町ごとにですね、こういうことが始まりましたよというような呼び掛けをぜひぜひお願いできたらというふうに思っています。
(南海放送(幹事社))
他によろしいでしょうか。
※議事録については、読みやすさや分かりやすさを考慮し、発言の趣旨等を損なわない程度に整理しております。