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令和2年度4月知事定例記者会見(令和2年4月14日)の要旨について
日時:令和2年4月14日(火曜日)
11時48分~12時01分
場所:知事会議室
(愛媛新聞)
先月の会見で、弊紙のまじめえひめの検証記事に対して発言し、新型コロナウイルスの対応に追われる中、掲載のタイミングを考えてほしい旨の発言だったかと思う。
対応に追われているのは重々承知しているが、内容に対する意見はともかく、掲載の時期に対して言及されると、緊急事態時にああいった記事は掲載するなとも取られかねないことでもあるかと思う。あらためて、掲載のタイミングに言及したことについてはどのように考えているか。
(知事)
おかげさまで、普段だったらああいう記事、ちょっと懸念していたのは、あの段階でも二百何十名の署名が集まったんでということで、政治活動の関係の皆さんが来られて、県庁職員も対応に追われていて、通常ですとあのような後はメール等々でもワーっと来るんですが、あの時期、ぜひ考えていただきたいということが掲載されたことによって、数件にとどまりましたんで感謝をしています。
(愛媛新聞)
掲載のタイミングの是非について言及されたことについては問題なかったとの考えか。
(知事)
全然問題ないです。問題あるとは思いません。本当に人の命を守ることに、ぜひ全力投球させていただきたいと、それが活動家の皆さんにも伝わったんじゃないかと思っています。
(読売新聞)
新型コロナの関係になるが、まだ収束まで一定程度、時間がかかると思うんのだが、そうなると司令塔である知事自身の感染、知事と副知事が同時に感染するようなリスクを避けるというようなことが必要だと思うが、その点検討されていることがあれば。
(知事)
これは先ほど言った、まさに三つの要請事項を自分が実践するということに尽きるんだろうと、当然、県の職員にも伝えていますんで、そこがもう一番の大事な点、これを徹底するということを自分自身の生活の中においても、スケジュール、行く場所を考えているところでございます。例えば、この後知事室に入ったら、すぐうがいさせていただいて手洗いもする、これはもう慣習化していますし、そういったことをきっちりやっていきたいと。今日(の記者会見)もできるだけ離れているのかな。そういうことは考えておきたいと思います。
ともかく、県の幹部にも言っているのは、三つの要請を守るということですから、体調に異変があった場合は、絶対に県庁に(来ない)、僕も含めて自宅(待機)ということは徹底したいと思っています。
(南海放送)
間もなく出水期となって、避難所を開設することもあると思うのだが、新型コロナでそういうところに行くと感染が拡大するという心配もあると思うが、そういった対策というのはどのように進めていくのか。
(知事)
何か原課意見ある。
(神野副知事)
今の段階では、この現状では。
(知事)
原課では何か考えているとは思いますけど。僕自身は、ちょっとそこまで申し訳ないです。今は(感染)拡大阻止に集中してしまってるんで申し訳ないです。
(神野副知事)
防災部局としては、出ている情報をしっかりもってですね、そういう検討はしていますけど、今こういうことでということでまとめて計画としてお示しできるようなところまでは、動いている中ですから、そういう状況だと思います。
(愛媛新聞)
先ほどのコロナ関係の病床の件のご回答についての確認だが、70床というので、隔離ができるという数で70床と言われたが、受け入れられる人材という面では足りないと。
(知事)
そうですね、はい。あと機材もね。
(愛媛新聞)
70床受け入れ病床を用意しているという表現については、そのとおりでよろしいのか。
(知事)
そうです。
(愛媛新聞)
専門の対策を。
(知事)
隔離できることですね。
(愛媛新聞)
隔離できる病床。受け入れられる人材が用意できているかというと、そうではないという話という認識でいいんでしょうか。
(知事)
ちょっと待ってくださいね。ここは微妙なところなんで担当から。
(健康衛生局長)
もう一度申し上げますと、今、感染症指定医療機関等を中心に入院ができる、いわゆる隔離ができるというようなハード的な病床として、現時点で70床、県内にあるというふうな理解でしていただけたらと思います。ただそれをどう運用するか、例えば、軽症も重症も混ぜて一つの病院に入れるというようなことになりますと、スタッフとか機材等の確保だとか、そういう病床をどうやって使っていくのか、あるいはスタッフをどう配置するのかということについて、今現在調整中ですのでご理解いただいたらと思います。
(愛媛新聞)
今現在、70床に患者さんを受け入れられるかというと、そういった態勢にはない状態ということか。
(健康衛生局長)
そうです。今すぐに70人入院させろと言われると、厳しいと。
(知事)
ここは誤解しないでいただきたいんですけど、場所的には確保してあると。ただ、これ日々日々の状況や人の心情によって変化していきますから、そこでサポートする人材を完璧に集められるかどうかっていうのは、本当に今日と明日と、また事態、やっぱりやめたとかですね、無理ですとかいうことも発生しかねないので、ここがもう最大の悩みなんですね。
(愛媛新聞)
人材の確保というところではどういったかたちで。
(知事)
これは関係機関と常に連絡を取り合っています。
(愛媛新聞)
関係機関というのはその病院。
(知事)
病院もそうですし、医師会もそうですし。
(愛媛新聞)
関係の指定医療機関なり協力病院なりでお医者さん方を融通されるとか連携して配置されるとかいうこともあり得ると。医師会から地域のお医者さんだったりとかも。
(知事)
そうですね。もちろん。呼びかけもしていただいています。それともう一点ごめんなさい。先般の専決した補助金の県の予算の中で、このハードの分ですけど、100床までそういったところを確保しようという予算は今組んで、それは機材の予算であるとか、お金で解決できる場合、でもお金で解決しようと思っても物が手に入らない場合、それから一番大変なのはやっぱりスタッフの確保の問題、こういったところが問題としてあるというのは間違いないです。
(愛媛新聞)
県内のスタッフ、お医者さんや看護師さん、専門人材の方の人数といいますか、体制でいうと確保できそうか。
(知事)
これは分かりません。資格を持った方は十分います。いらっしゃるんですけども、そこに本当に使命感持ってやっていただけるかどうかは、これはもう強制できないですよね。 だからみなさんもお願いしたいのは、そういう方々が最前線で、本当に不安とリスク、昨日申し上げましたけれども、向き合いながら頑張ってらっしゃるんで、医療関係保健関係の方々には特にですね、エールを送っていただきたいというふうなことをあえて申し上げたのはそういうところにあったんです。はい。
(健康衛生局長)
追加でよろしいですか。要するに今県の中の人材、資機材等をいかに有効に使うかということになろうかと思いまして、県ではですね、感染症の救急医療、呼吸器内科の専門医、その中の災害医療コーディネーター、あるいは県医師会、県内の主要病棟の代表の方に集まっていただいて、愛媛県新型コロナウイルス感染症調整本部というのを立ち上げています。
その中で、今後の医療体制をどうするかというのを議論しているんですけど、そのポイントとして、一つは、集中治療を要する重症患者ですね、この患者さんたちを優先的に受け入れる病床と医療スタッフをどう確保するのか。
二点目としては、それ以外ですよね、重症でない新型コロナウイルスの患者さんを主に受け入れていただく医療機関をどこにしていただくかという設定。それと、新型コロナ以外の今やっている医療体制をどう維持していくかといったことについて今現在、議論をしています。今ある限られた医療スタッフ、医療資源をいかに有効に活用していくかという仕組みを早急に作って、役割分担をどうしていくかということを検討している最中でございます。
(八矢副知事)
あと昨日知事からお話させていただきましたが、今は無症状の方も軽症の方もみんな感染症指定医療機関に入って、ベッドが段々埋まってくるということですけれど、軽症あるいは回復期にある方は、病院にとっては、コロナウイルスの患者さんですので、しっかりと防御策も取らないといけないですし、スタッフも細心の注意、疲労もあると、ただ、宿泊施設等でそういった方が療養されればですね、ベッドを十分重症の方に重点化して使うということもできますので、ベッドを増やしていくというのとあわせて、軽症の方を宿泊施設で受け入れてもらうという方向も含めて今調整しているところでございます。
(知事)
もちろんこの場合は、やっぱり専門家、医療関係の専門家のしっかりとした意見であるとか、判断っていうものを抜きにはできないんで、その辺の調整はもう本当にしっかりと行っていきたいと思っています。
(愛媛新聞)
先ほど四国中央市で初のコロナ関連の倒産が出たことに関連して、金融機関には向き合って判断してほしいということを知事が言われたが、今特に地域金融機関の役割が強まっていると思うんですけれども、どのような姿勢を地域金融機関に求められるか。
(知事)
われわれが民間のことには口は出せないんですけれども、こうした状況になったときに、しっかりと企業の将来性であるとか、こうしたことも審査した上で、将来性ありと判断した場合は、ぜひ金融面でのサポートをしていただきたいというふうに思います。
(愛媛新聞)
それは何かしらリスクを取るかたちであってもという。
(知事)
そうですね。これはわれわれが言える範疇(はんちゅう)ではないんですけれども、県内経済、雇用、いろんなところに影響しますんで、いいところは本当に、杓子(しゃくし)定規で倒さないと、サポートするという役割がまさに地域金融機関の大事な役割ではないかというふうには思います。