ホーム > 教育・文化・スポーツ > 文化 > 文化財 > 「伊予遍路道」の史跡指定に関する文化審議会の答申について
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更新日:2016年7月7日
伊予遍路道2カ所(仏木寺道、横峰寺道)
遍路道は空海(諡号は弘法大師)ゆかりの寺社を巡る全長1,400kmにも及ぶ霊場巡拝の道で、弘法大師の足跡を追体験する四国を一周する信仰の道である。指定にあたっては、阿波・土佐・伊予・讃岐の旧国名を冠し、それぞれの遍路道を呼称することとしている。伊予遍路道は延長500km以上あり、四国のなかで距離が一番長い。主要街道と重複するため、近代以降改変された箇所が多いが、今回指定を行う箇所のようになお旧状をとどめている箇所がある。
仏木寺道は第41番札所龍光寺から第42番札所仏木寺に至る道の一部で、龍光寺から西に位置する尾根を横断し、谷部を進む部分約0.45kmに旧状をとどめる。
横峰寺道は第59番札所国分寺(今治市)から第60番札所横峰寺に至る道で、二十丁の位置にある湯浪休憩所からの山道に旧状をとどめる。指定の対象となるのは五丁石のある付近までで、妙之谷川上流の谷川に沿って進み、途中谷川を交差しながら、十一丁付近からは急峻な尾根を蛇行して登る道である。延長は約1.7kmを測り、道際に舟形や角柱形の丁石が立っている。これらの道はいずれも遺存状況が良好で、伊予における遍路道の実態を考える上で重要である。
伊予遍路道
仏木寺道
横峰寺道
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