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伊方発電所の異常通報連絡(令和5年7月分)及び異常の原因と対策(令和5年5月分)について

ページID:0048988 更新日:2023年8月10日 印刷ページ表示

異常時通報連絡の公表文

伊方発電所から通報連絡のあった異常について(令和5年7月分)

令和5年8月10日
原子力安全対策推進監
電話番号089-912-2352

1_令和5年7月に、安全協定に基づき四国電力株式会社から県へ通報連絡があった異常は次のとおりですので、お知らせします。

通報連絡の概要
県の公表区分
C
異常事項
使用済燃料乾式貯蔵施設設置工事に使用する仮設電源ケーブルの損傷(3号機)<外部リンク>
発生年月日
令和5年7月2日
概要
使用済燃料乾式貯蔵施設設置工事場所において、運転員が電源ケーブルの損傷を確認した。火災感知器は動作しておらず、炎も確認していない。
本事象によるプラントへの影響及び環境への影響はない。
なお、損傷した電源ケーブルは、工事に使用する仮設の電源ケーブルであり、電源ケーブルの損傷を発見した当時、作業は実施していなかった。
その後、損傷した電源ケーブルは、接続されている工事用の分電盤から取り外すとともに、工事用の分電盤の上流の電源スイッチを更に「切」としている。
消防署の立ち入りの結果、火災ではないと判断された。
その後、工事用の他の電源ケーブルの健全性確認を行い、他の電源ケーブルに異常が無いことを確認した。
今後、詳細を調査するとともに、損傷した電源ケーブルの取替えを計画し、納入次第取替えを実施する。
管理区域該当
国への報告
×
備考
今回公表

 

通報連絡の概要
県の公表区分
C
異常事項
火災報知器の誤動作(3号機)<外部リンク>
発生年月日
令和5年7月16日
概要
伊方発電所構内の特重建屋において火災の発生を示す信号が発信したことから、公設消防へ連絡した。
直ちに現地確認を行い、火災がないことを確認した。
本事象によるプラントへの影響及び環境への影響はない。
調査の結果、火災感知器の故障による誤動作と判断し、当該感知器の取替えを行い、通常状態に復旧した。
また、消防署が現場にて火災ではないことを確認した。
管理区域該当
国への報告
×
備考
今回公表

 

通報連絡の概要
県の公表区分
B
異常事項
使用済燃料ピット監視カメラの異常(3号機)<外部リンク>
発生年月日
令和5年7月26日
概要

伊方発電所3号機は通常運転中のところ、3号使用済燃料ピット監視カメラが正常に動作しないことを運転員が確認した。

上記をもって、7月26日7時48分、保安規定に定める運転上の制限から逸脱した。
なお、3号機の使用済燃料ピットの水位、温度の監視状態に問題はない。

本事象による環境への放射能の影響はない。
調査の結果、使用済燃料ピット監視カメラシステム制御盤のサーバの不具合により、監視カメラの映像が表示モニタに表示できなくなったものと推定した。
そのため、保修員が当該サーバの再起動を行い、監視カメラの映像表示状態に問題ないことを確認したが、念のため当該サーバを予備品に取り替えた。
その後、監視カメラの映像表示状態に問題はなく、設備に異常がないことを確認したことから、16時55分に運転上の制限の逸脱から復帰し、通常状態に復旧した。
今後、引き続き原因を詳細調査する。

管理区域該当
国への報告
×
備考
速報済

 

通報連絡の概要
県の公表区分
C
異常事項
非常用ガスタービン発電機燃料油貯油槽Aの配管フランジ部からの油漏れ(3号機)<外部リンク>
発生年月日
令和5年7月27日
概要

伊方発電所3号機は通常運転中のところ、運転員が非常用ガスタービン発電機の貯油槽A上部に油たまりがあることを確認した。
その後、保修員が配管からの漏えいを確認した。
本事象によるプラントの運転への影響及び環境への放射能の影響はない。

点検の結果、貯油槽A上部に設置している配管のフランジ部から漏えいしていることを確認した。このため、フランジ部のガスケットを取り替えた。
その後、漏えいがないことを確認し、正常状態に復帰した。
漏れた油は、当該発電機の燃料約30リットルであり、全量回収した。今後、産業廃棄物として処理する。
今後詳細を調査する。

管理区域該当
国への報告
×
備考
今回公表

 

通報連絡の概要
県の公表区分
C
異常事項
電気出力の瞬間変動(3号機)<外部リンク>
発生年月日
令和5年7月27日
概要

四国外の送電系統への落雷(推定)により、伊方発電所3号機で瞬間的な電気出力の変動が発生した。
変動は瞬時に復帰しており、現在は安定して運転している。
この事象によるプラント設備への影響並びに環境への放射能の影響はない。

管理区域該当
国への報告
×
備考
今回公表

​2_外部への放射能漏れや周辺環境放射線への影響はありませんでした。

原因と対策の報告の公表文(様式2)

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策の報告について(令和5年5月分)

令和5年8月10日
原子力安全対策推進監
電話番号089-912-2352

1_四国電力株式会社から、伊方発電所で令和5年5月に発生した1件の設備の異常に係る原因と対策の報告がありましたので、お知らせします。

報告書の概要
県の公表区分
C
異常事項
グランド蒸気復水器排気ファンの不具合(3号機)<外部リンク>
発生年月日

令和5年5月13日

原因

伊方発電所3号機定期事業者検査中のところ、グランド蒸気復水器排気ファン3A及び3Bが運転できないことから、保修員が確認し、詳細な点検が必要と判断した。
原因を調査した結果、本定期事業者検査で取り替えたグランド蒸気復水器排気ファン3A及び3Bの電源ユニットの保護装置が原因であると推定したことから、新しい保護装置に取り替えた。
その後、グランド蒸気復水器排気ファン3A及び3Bを起動し、運転に問題ないことを確認したことから、正常状態に復帰した。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はなかった。
その後の詳細な調査の結果、電源ユニット取替えにおけるメーカの設計段階において、保護装置の型式変更により変更されていた動作特性曲線(※)の確認など必要な検証をしないまま保護装置を選定していた。また、四国電力においても型式変更に伴う検証について具体的な指示をしていなかった。このことより、保護装置の取替えに伴う動作特性の変化について検証されぬまま保護装置の取替えを実施し、電動機の起動時に保護装置が不要動作したものと判断した。
(※)動作特性曲線

電動機に流れる電流に応じて保護装置を動作させる曲線

対策
  1. 電動機の保護が可能な範囲で設定値を変更した保護装置に取り替え、起動電流により不要動作しないように対策を実施した。
  2. 四国電力は、メーカにおいて、設計段階で保護装置を検討する際に、動作特性曲線と電動機の起動電流など必要な検証を必ず行うよう、チェックシートを作成してルール化したことを確認した。
  3. 保護装置の型式が変更となる場合には、動作特性曲線と設定値の関係が適切であるか検証することを発注時に要求し、四国電力はその検証結果から、適切な選定がなされていることを確認することとし、この要求事項を標準発注仕様書に反映する。

​令和5年5月1日に発生した「スチームコンバータの不具合」、令和5年5月26日に発生した「発電機用窒素ガス封入装置からの窒素ガス漏えい」、令和5年7月2日に発生した「使用済燃料乾式貯蔵施設設置工事に使用する仮設電源ケーブルの損傷」、令和5年7月26日に発生した「使用済燃料ピット監視カメラの異常」及び令和5年7月27日に発生した「非常用ガスタービン発電機燃料油貯油槽Aの配管フランジ部からの油漏れ」については、現在、四国電力株式会社において調査中であり、「伊方原子力発電所異常時通報連絡公表要領」に基づき、原因と対策の報告書を受理後、来月以降に公表します。

2_県としては、伊方発電所に職員を派遣し、対策が適切に実施されていることを確認しています。


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